JPH01289892A - かさ密度向上剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、コークス製造用石炭等の粉粒体に、かさ密
度向上効果および滑り促進効果を付与するためのかさ密
度向上剤に関するものである。

〔従来の技術〕

従来良質なコークス強度の高い高炉用コークスを製造す
るためには、米国、カナダ、オーストラリア等の強粘結
炭を輸入して使用しているが、近年優良な強粘結炭の有
力な鉱脈も枯渇の一途をたどっており、強粘結炭の配合
比率を低下させて、しかもコークスの品質低下を起こさ
ない処理方法が強く望まれている。その有効な処理方法
の１つとして、界面活性剤からなるかさ密度向上剤の水
溶液を添加する方法が提案されている。

この方法は１石炭を乾留してコークスを製造する際に、
石炭にがさ密度向上効果および滑り促進効果を付与する
ために、かさ密度向上剤として界面活性剤を添加するも
ので、これにより送炭ラインの閉塞防止、かさ密度向上
による生産性の向上、コークス品質（コークス強度）の
向上をはかるものである。かさ密度向上剤としては、通
常の炭化水素系界面活性剤が使用されている。

しかしながら、このような従来のかさ密度向上剤は、か
さ密度向上効果および滑り促進効果が十分でないという
問題点があった。

この点を改善するため、フッ素系界面活性剤を有効成分
として含有するかさ密度向上剤が提案さ晟 れている（特開昭６１−２１２０３４号）。

しかしながら、フッ素系界面活性剤は高価であるばかり
でなく、コークス化時に気化してフッ素系化合物が安水
系に移行し、このため安水系でフッ素処理をすること、
ならびにフッ素に対する装置の腐食防止対策が必要であ
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の目的は、これらの問題点を解決するため、フッ
素を含まず、かさ密度向上効果および滑り促進効果が大
きいかさ密度向上剤を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、炭化水素系界面活性剤およびシリコーンオイ
ルを有効成分として含有することを特徴とするかさ密度
向上剤である。

本発明において使用する炭化水素系界面活性剤としては
、アニオン性、カチオン性およびノニオン性の界面活性
剤があり、これらを例示すると、石けん、高級アルコー
ル硫酸エステル塩、高級アルキルエーテル硫酸エステル
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ジアルキルスルホ
コハク酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、リン酸エス
テル塩、ジチオリン酸エステル塩、アミン塩型カチオン
界面活性剤、第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性
剤、アミノ酸型両性界面活性剤、高級アルコールエチレ
ンオキサイド付加物、アルキルフェノールエチレンオキ
サイド付加物、ポリオキシエチレンアルキルエーテルお
よびエステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテルおよびエステル、脂肪酸エチレンオキサイド付加
物、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加
物、グリセリンおよびペンタエリスリトールの脂肪酸エ
ステル、ソルビットおよびソルビタンの脂肪酸エステル
などがあげられる。

本発明において使用するシリコーンオイルは、ポリシロ
キサンを主成分とするオイルで、従来より潤滑剤として
用いられているものが使用できる。

主なポリシロキサンとしては、ジメチルポリシロキサン
、メチルハイドロジエンポリシロキサンおよびメチルフ
ェニルポリシロキサンなどがあげられる。

炭化水素系界面活性剤とシリコーンオイルを配合する場
合、シリコーンオイルの配合比率は両者の合計量に対し
て０．０１〜１０重量％、好ましくは０．１〜５重量％
が適当である。

本発明のかさ密度向上剤は上記成分めほかにアルコール
、油脂および水等の他の成分を含んでいてもよい。

本発明のかさ密度向上剤は０〜２０重量％の原液または
水溶液で石炭等の被処理物に添加して使用する。この薬
剤の添加量は、炭化水素系界面活性剤とシリコーンオイ
ルの合計量で、被処理物の乾燥重量に対してｏ、ｏｏｓ
〜０．５重量％が適当である。

本発明のかさ密度向上剤の処理対象となる被処理物とし
ては、一般の粉粒体が含まれるが、石炭特にコークス製
造用石炭に使用するのに適している。コークス製造用石
炭としては強粘結炭、弱粘結炭、微粘結炭、非粘結炭、
オイルコークス、石油ピッチおよびタール滓等のいずれ
でもよい。また、被処理物としては粉炭だけでなく、成
形炭等を混合したものでもよく、水分含有量は任意であ
る。

本発明のかさ密度向上剤の使用方法は、任意の時期１例
えば石炭パイル等の積みつけ時から払い出し、配合粉砕
およびコークス炉装入時までの工程において適当な方法
で散布すればよく、混炭機。

粉砕機およびベルトコンベア乗継部等を利用して全体に
混合することができる。

本発明のかさ密度向上剤を粉粒体に添加すると、炭化水
素系界面活性剤およびシリコーンオイルの相乗効果によ
り、従来より少ない添加量でかさ密度の向上効果がみら
れる。このためコークス製造用石炭に適用した場合、バ
ッチ処理量の増大、生成するコークスの強度アップ、さ
らに乾留熱量の低減に寄与し、劣質炭の配合比率を上げ
ることが可能となる。また同時に高い滑り促進効果も得
られ、品質および生産性の向上ならびに安定操業を図る
ことが可能である。

〔発明の効果〕

以上の通り、本発明によればフッ素を含まず。

かつ優れたかさ密度向上効果および滑り促進効果を有す
るかさ密度向上剤が得られる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例について説明する。各例中１％は
重量％である。

実施例１〜３、比較例１〜６ 粒径３ｍｍ以下の配合率８５％、含水率９．０％のコー
クス製造用粉炭３５０ｇに表１記載の薬剤を添加し、ハ
ンドミキサーにより１分間攪拌後、ＩＱのメスシリンダ
ーに入れ、２ｃｍの高さから２０回容器を落下させて内
容物の容積を測定し、かさ密度を測定した。

結果を表１に示す。

以上の結果より、実施例のものは無添加時に対するかさ
密度の向上率が高く、滑り促進効果が大きいことがわか
る。また、シリコーンオイルと炭化水素系界面活性剤と
を併用すると相乗効果が得られることがわかる。

代理人　弁理士　柳　原　　　成

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）炭化水素系界面活性剤およびシリコーンオイルを
   有効成分として含有することを特徴とするかさ密度向上
   剤。