JPH01289528A - 電線曲り修正方法及びその修正装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、配電線の自重等による曲りを修正するための
電線曲り修正方法及びその修正装置に関する。

［従来の技術］ 従来、配電線に他の電線を接続する場合は、電気事業が
公共的性格を有すること等から活線状態、即ち配電線に
電気が流れている状態のままで電線接続作業を行ってい
る。かかる活線作業において、電線接続作業の前に被覆
材を剥取る作業が必要となるが、その剥取り作業は作業
者が電工ナイフを用いて直接剥取って導体を露出させ、
その状態で導体の露出部分に他の電線を巻き付ける等し
て電気接続を行っていた。そのため、作業者は電線に触
れないように注意深く作業しなければならず、高圧に耐
え得る作業服・手袋を着用する等して作業を行う必要が
あった。

［発明が解決しようとする課題］ そこで本出願人は、作業者が電工ナイフを用いて電線の
近くで作業することなく、遠くからの作業で電線の被覆
材を簡単且つ迅速に剥取ることができる被覆材の剥取り
装置を発明したが、その装置を使用する場合には電線が
真直になっている必要があり、電線が曲っていると導体
を傷つけるおそれがある。

本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、電
線の曲りを筒単に修正することができる方法及び、その
ための簡単な構造の装置を提供することにより、上記課
題を解決することを目的としている。

［発明が解決しようとする課題］ 上記目的を達成するために、本発明の電線向り修正方法
では、電線の曲り部分を一対の押圧ブロックで凹凸両側
から挟むことにより当該曲り部分を３点で支持し、両押
圧ブロックを相対的に接近させることにより、電線の曲
り部分を簡単且つ迅速に修正することができる。

また、かかる電線向り修正方法を効果的に実現するため
に、本発明の電線向り修正装置においては、電線の曲り
部分を凹凸両側から挟んで３点で支持する相対移動可能
な一対の押圧ブロックと、前記押圧ブロックの少なくと
も一方を摺動可イ免に支持するスライドベースと、前記
押圧ブロックを相対移動させるアクチュエータとを備え
たことを特徴としている。

そして、人の手が届かない位置に配線された電線のため
に、スライドベースとアクチュエータをシャフトを介し
て連結することができる。

また、電線の曲り部分を確実に支持するために、一対の
押圧ブロックにはＶ溝、Ｕ溝等の凹溝を設けることがで
きる。

［作用］ 上記のような電線向り修正方法を用いることにより、電
線の曲り部分を簡単且つ迅速に修正することができる。

また、上記のように構成された電線向り修正装置のスラ
イドベースに支持した一対の押圧ブロック間に電線向り
部分を挿入し、アクチュエータの作動により両押圧ブロ
ックを相対的に近づけることにより、曲り部分を簡単且
つ迅速に修正することができる。

そして、スライドベースとアクチュエータをシャフトで
連結することにより、人の手が届かない高い位置におけ
る曲り部分の修正を簡単且つ安全に行うことができる。

さらに、一対の押圧ブロックにはＶ溝、Ｕ溝等の凹溝を
設けることにより、電線の外れを生じることなく確実に
保持することができる。

［実施例］ 次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する
。

第１図乃至第５図は、本発明の一実施例を示す図である
。

まず、構成を説明すると、図中１はスライドベースであ
り、上面には長手方向に延びる鞍部２を設け、その鞍部
２の両側には段部を設けて互いに平行をなすスライド面
３を形成している。鞍部２の両端には当該鞍部２の上面
よりも一段低い固定部４．５を設け、一方の固定部４に
は固定ナツト６を係合し、また他方の固定部５には連結
ブロック７を係合して、それぞれ複数本のポルト８番こ
よってスライドベースｌに固定している。

上記固定ナツト６は、中心部分を鞍部２が延びる方向に
貫通するネジ穴を有し、そのネジ穴には調整ポルト９を
螺合している。１０は、調整ポルト９をロックして固定
ナツト６に対する調整ポルト９の突出量を調整するため
のロック千−／　ト、１１は、調整ポルト９の一端にピ
ン止めしたノブである。調整ポルト９の他端はネジ穴を
貫通して内側に突出しているとともに、その突出部には
スリーブ１２を外嵌している。

調整ポルト９の内側端部には、その内端面に設けたネジ
孔にネジ軸部を螺合してピン止めしたピンフランジ１３
を設け、これによりスリーブ１２に対する調整ポルト９
の抜けを防止している。そのため、スリーブ１２には、
ピンフランジ１３と調整ポルト９とをピン結合するため
の作業孔１２ａを形成している。さらに、スリーブ１２
は外向のフランジ部を有し、そのフランジ部に設けた孔
を貫通するネジ１２ｂによって固定ブロック１４の端部
に固定している。

固定ブロック１４は、一端に上記スリーブ１２及びピン
フランジ１３が挿入される軸方向孔を有しているととも
に、他端には電線Ｅを支持するための電線支持部１５を
設けている。電線支持部１５は−Ｅ下に配置した一対の
突起からなり、鉤突起間に凹溝の一具体例を示すＶｙｔ
１６を形成している。さらに、固定ブロック１４には、
両側部から側方に突出するブラケット１７を設けている
とともに、前記鞍部２に摺動可能に嵌り合う嵌合溝１８
を下面部に設けており、その嵌合溝１８によって当該固
定ブロック１４の前記長手方向以外の方向への移動を制
限している。

２０は、固定ブロック１４に対向して設けた可動ブロッ
クであり、固定ブロック１４と同様に鞍部２に摺動可能
に嵌り合う嵌合溝２１を下面部に設けており、その嵌合
溝２１によって当該可動ブロック２０の長手方向以外の
方向への移動を制限している。可動ブロック２０は、２
組の電線支持部２２と、一対のブラケット２３とを有し
、各電線支持部２２は前記電線支持部１５の外側に配置
している。各電線支持部２２は、上下に配置した一対の
突起からなり、鉤突起間に■溝２４を形成していて、こ
れら３組の電線支持部１５．２２により、電線Ｅの曲り
を修正しようとする部分を支持するようにする。また、
各ブラケット２３の先端部には上下方向に貫通する貫通
孔２４を設けている。

２６は押圧アームであり、ブラケット２３の先部を上下
から挟むように設けた基部を有し、その基部にはブラケ
ット２３の貫通孔２５に対応する貫通孔２７を設け、再
貫通孔２５．２７に支持ピン２８を挿通して、可動ブロ
ック２０に対して一対の押圧アーム２６を水平方向へ揺
動自在に支持している。第４図に拡大して断面図示する
ように、支持ピン２８の軸方向中途部分には周溝２９を
設けており、その周溝２９には、ブラケット２３に設け
た横孔に遊嵌したノツチピン３０が係合している。ノツ
チピン３０はスプリング３１で付勢されていて、そのス
プリング３１の付勢力を調整するビス３２を、縦方向か
ら螺合したビス３３によって緩み止めしている。３４は
、貫通孔２４に挿入したブシュであり、３５は、貫通孔
２７に挿入したブシュである。

また、第４図等に示す３６はプレッシャピンであり、可
動ブロック２０に横方向へ貫通して設けた横孔３７にブ
シュ３８を介して摺動可能に挿入している。プレッシャ
ピン３６は一端に２ランジを有し、一対のプレッシャピ
ン３６のフランジ間に縮設したスプリング３９により各
他端をブロック外に突出して、それらの先端を各押圧ア
ーム２６の内面に当接している。そして、スプリング３
９により付勢された各押圧アーム２６の回転力を、当該
押圧アーム２６に取着したストッパピン４０で受けて各
押圧アーム２６の回転を防止している。

ストッパピン４０は、第１〜３図に示すように、押圧ア
ーム２６に螺合される軸部と、この軸部を回転するため
の操作部と、軸部とは反対側に突出した凸部とからなり
、凸部が可動ブロック２０の側部に当接する。モして、
軸部にはロックナツト４１を螺合しており、当該ロック
ナツト４１を緩めて凸部側の突出量を調整することによ
り、固定ブロック１４に対面する側に設けた電線支持部
４２の傾斜角度を調整することができる。電線支持部４
２には、円弧状に凹んだ凹溝４３を設けている。

また、前記連結ブロック７は、第１図に示すように、ピ
ストンパイプ４４が貫通する穴４５を有し、そのピスト
ンパイプ４４の先端部は可動ブロック２０に設けた軸方
向穴に嵌合し、ネジ４６により当該可動ブロック２０に
固定している。穴４５の一方にはブシュ４７を嵌合して
いるとともに、当該穴４５の他方には、ピストンパイプ
４４が貫通する絶縁パイプ４８を嵌合し、ネジ４９によ
り連結ブロック７に固定している。絶縁パイプ４８は、
電気絶縁性の高いｗＡ維強化プラスチック等により形成
されていて、その他端には継手スリーブ５０を固定して
いる。５１は、絶縁パイプ４８の一側から連結スリーブ
５０に至る部分に設けた電気絶縁性の高いゴム部材等に
より形成した絶縁カバーである。

また、継手スリーブ５０の他端には複動・片ロツド形の
流体圧シリンダ５２を螺合している。流体圧シリンダ５
２のピストンロッド５３にはピンによってスリーブジヨ
イント５４を連結し、そのスリーブジヨイント５４に前
記ピストンパイプ４４の他端を固定している。５５はホ
ース継手であり、これらホース継手５５に接続されるゴ
ムホースを介して、流体圧シリンダ５２が図示しない流
体圧源（例えばニアコンプレッサ、油圧装置等）に接続
される。

第２図に示す６０は、電線Ｅの径を表示した表示部であ
り、曲りを修正しようとする電線Ｅの径に応じて固定ブ
ロック１４の固定位置を予めセットしておくようにする
。

なお、上記固定ブロック１４と可動ブロック２０と一対
の押圧アーム２６とで一対の押圧ブロックを構成してい
る。

次に、本実施例の作用について説明する。

本装置は、作業者が絶縁カバー５１部分を両手で持って
使用する。

第１図等に示すように、修正作業の直前では、流体圧シ
リンダ５２を後退させて可動ブロック２０を最後端まで
後退させておく。

次に、電［Ｅの曲りを修正しようとする曲り部分を、第
２．３図に示すように、固定ブロック１４と可動ブロッ
ク２０との間の隙間内に挿入し、その状態で流体圧シリ
ンダ５２を徐々に前進させる。すると、ピストンロッド
５３の前進に伴ないスリーブジヨイント５４及びピスト
ンパイプ４４と一体の可動ブロック２０が前進する。こ
れにより、可動ブロック２０が固定ブロック１４へ近づ
くように両ブロック１４．２０間に相対移動が生じ、そ
の移動を通じて固定ブロック１４の電線支持部１５と可
動ブロック２０に取着した一対の押圧アーム２６の電線
支持部４２との３点で当該向り部分が支持される。

さらに、第３図に示すように、流体圧シリンダ５２を前
進させて固定ブロック１４の電線支持部１５と可動ブロ
ック２０の対をなす電線支持部２２とが交差する位置ま
で移動させると、押圧アーム２６の電線支持部４２が可
動ブロック２０の電線支持部２２より前に出るため、電
線Ｅが同図のように押し曲げられる。

しかる後、流体圧シリンダ５２を後退し、可動ブロック
２０を固定ブロック１４がら離反させることにより電線
Ｅを取り出すことができ、これにより当該電線Ｅの曲り
を修正することができる。

なお、押圧アーム２６は、可動ブロック２ｏから取り外
して固定ブロック１４に取り付けることもでき、電線Ｅ
の曲りが作業者側に凸である場合には、そのようにして
本装置を使用する。

この場合、押圧アーム２６を可動ブロック２゜に連結し
ている支持ピン２８の結合力は、スプリング３１の付勢
力によりノツチピン３ｏが周溝２９に係合する力のみで
あるため、当該支持ピン２８はドライバ等を用いて押し
出すことによって簡単に抜き取ることができ、同様に挿
着作業も簡単に行うことができる。

第６図は、押圧アーム５６の形状の他の実施例を示すも
ので、電線支持部５７を前記実施例における場合よりも
前方へ突出させて形成したものである。

他の構成及び作用は前記実施例と同様であり、かかる形
状の押圧アーム５６を使用した場合には、同図に示すよ
うに、電ｉＨの形状を３字形に修正することができる。

なお、上記実施例では、スライドベース１の先端側に固
定ブロックを設け、基端側に可動ブロックを設けた例に
ついて説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、基端側を固定ブロックとして先端側に可動ブロッ
クを設け、或は両ブロックを共に可動ブロックとする構
成とすることもできる。

また、アクチュエータとして、本実施例では流体圧シリ
ンダを適用して例について説明したが、モータ等の他の
アクチュエータを適用することができることは勿論であ
る。

［発明の効果］ 以上説明し−てきたように、本発明によれば、電線の曲
り部分を一対の押圧ブロックで３点支持し、両押圧ブロ
ックを接近させることにより、電線の曲り部分を簡単且
つ迅速に修正することができるとともに、かかる修正作
業を活線状態で安全に行うことができる電線曲り修正方
法を提供することができるという効果が得られる。

また、一対の押圧ブロックとスライドベースと７クチユ
エータとを備えて電線曲り修正装置を構成したため、配
電線の曲りを簡単且つ迅速に修正することができるとと
もに、その修正作業を安全に実施することができる装置
を提供することができるという効果が得られる。

そして、スライドベースとアクチュエータ間をシャフト
で連結することにより、高い位置に配線された電線の曲
りも同様に修正することができるという効果がある。

さらに、一対の押圧ブロックにＶ溝又はＵ溝を設けるこ
とにより、修正作業時における電線の外れを防止するこ
とができ、修正作業を確実に行うことができるという効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す縦断面図、第２図は第
１図の要部を示す平面図、第３図は曲り修正作業を説明
するための説明図、第４図は第２図のＩＴ−ＩＶ線断面
図、第５図は第１図の分解斜視図、第６図は本発明に係
る押圧アームの他の実施例を示す平面図である。 １ニスライドベース　６：固定ナツト ７：連結ブロック　　９：調整ボルト １４：固定ブロック

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）電線の曲り部分を一対の押圧ブロックで凹凸両側
   から挟むことにより当該曲り部分を３点で支持し、両押
   圧ブロックを相対的に接近させることを特徴とする電線
   曲り修正方法。
2. （２）電線の曲り部分を凹凸両側から挟んで３点で支持
   する相対移動可能な一対の押圧ブロックと、前記押圧ブ
   ロックの少なくとも一方を摺動可能に支持するスライド
   ベースと、前記押圧ブロックを相対移動させるアクチュ
   エータとを備えたことを特徴とする電線曲り修正装置。
3. （３）前記スライドベース及び前記アクチュエータ間を
   シャフトを介して連結した請求項２記載の電線曲り修正
   装置。
4. （４）一対の押圧ブロックには凹溝を設け、その凹溝で
   電線の曲り部分の３点を支持する請求項２記載の電線曲
   り修正装置。