JPH01288631A - 湿式多板摩擦係合装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は湿式多板クラッチや湿式多板ブレーキなどの湿
式多板＋１　ＩＩ係合装置に関する。本発明の湿式多板
クラッチ合装置は、４輪駆動車のトランスファーの摩擦
クラッチなど連続滑り状態で使用される装置に利用でき
る。

［従来の技術］ 湿式多板摩擦係合装置は、摩擦材をもつディスクプレー
トと、セパレー１へプレー１〜とを交互に配置し、ゼバ
レー１〜ブ゛レー１〜を駆動軸側にスプラインを介して
取イ」け、かつディスクプレートを被動軸側にスプライ
ンを介して取付【プる。そして、これらのデｒスクプレ
−１へとセパレートプレー１−とを、その間に潤滑油を
供給した状態で圧接させ、生じる摩擦力ににり係合させ
る構成である。このような湿式多板摩擦係合装置にａ３
いては、潤滑油により摩擦係数が所定の値に維持される
ととらに、潤滑油が摩擦熱の一部を吸収かつ運びさって
摩擦面の冷却を行っている。従って潤滑油が摩擦面に円
滑に供給されることが望ましい。そこで実願昭６０−１
７３７５６号、特開昭５８−７７９３５＠などには、＋
！＃　ＩＩ材表面に溝を設け、その溝１）ｒ　＋ら潤滑
油を供給する装置が開示されている。また特開昭５９−
５４８２５号には、セパレートプレー１へに半径方向の
貫通孔を設り、その貫通孔より潤滑油を供給する装置が
開示されている。さらに実開昭６２＝５４３３１号公報
には、摩擦材の表面に開口づ°る貫通孔を設けたディス
クプレー１−を有づる装置が開示されている。

［発明が解決しようとする課題］ 上記した従来の係合装置においては、冷却能力を増大さ
せ耐熱性を向上させる効果はみられるが、摩擦材の表面
に設【プられた溝や穴の切口にクバ立もが起り、１７ケ
が促進されたリライニング剥離を誘発する場合がある。

またセパレートプレートに半径方向に貫通孔を設けた装
置においては、セパシー１〜プレートの冷却効率は向上
するが摩擦面への潤滑油の補給が充分とは言えない。

本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、
レバレートプレートの構造を改良してセパジ−１〜プレ
ー１〜から摩擦面に潤滑油を一層円滑に供給することを
技術的課題とするものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明の湿式多板摩擦係合装置は、表裏両表面に摩擦材
をもつ複数の環状のディスクプレートと、ディスクプレ
ートと同軸位置に交互に配された複数の環状のセパレー
トプレートどを有し、ディスクプレートとセパレートプ
レートとを潤滑油を介して係合させる湿式多板摩擦係合
装置にｄ３いて、セパレートプレートの少なくとも摩擦
材と摺動する部分は互いに連通Ｊる連鎖孔を有する多孔
質体からなり、潤滑油が連鎖孔を通じて摩擦面に供給さ
れる構成としたことを特徴とする。

ディスクプレートは通常金属板より環状に形成され、表
裏両表面に摩擦材を持つ。この摩擦材はパルプおよび摩
擦特性向上材としての無機充填剤からなる紙状部材や、
この紙状部材にメラミン系樹脂やフェノール樹脂あるい
は変性樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させた後、硬化させ
Ｉこ材料などが用いられる。例えば−枚の簿い紙状物を
抄出し、これをロール機で巻き取るとともに加圧加熱し
て水分を除去する。その後例えばメラミン変性フェノー
ル系樹脂等を含浸させて硬化させ、所定の形状に打ち抜
いて摩擦材とづる。

なお摩擦材をディスクに保持させるには、通常接着剤を
用いて加熱加圧して接着することにより保持させること
ができる。

本発明の特徴はセパレートプレートの少なくとも摩擦材
と摺動づる部分が連鎖孔を有する多孔質体で形成されて
いるところにある。このように構成することにＪ：す、
潤滑油は連鎖孔を通じてセパジ−１−プレートから摩擦
面に円滑に供給することができる。

この多孔質体は連鎖孔を有する多孔質材であればに＜、
海綿状構造を有する発泡金属、金属粉末を原料として得
られた焼結金属、金属繊維をフェル１〜状に成形、焼結
した焼結金属または多孔質セラミックス、多孔質炭素材
などから形成することができる。

多孔質体はセパレートプレートの少なくとも摩擦材ど摺
動する部分に設けられる。部分的に設けられてもよいし
セパレートプレート全体を多孔質体とすることもできる
。なお連鎖孔の大きさは潤滑油の粘度にもよるが、小さ
ずぎると潤滑油の流量が減少覆るため潤滑性おにぴ冷却
性能に劣り、大きすぎると相手摩擦材への攻撃性が増大
するとともに強度が低下する。好ましくは１０〜５００
μｍである。

［発明の作用および効果］ 本発明の湿式多板摩擦係合装置では、セパレートプレー
トの少なくとも摩擦材と摺動する部分は連鎖孔を有する
多孔質体から形成されている。従ってディスクプレート
とセパレートプレートとの係合時には、連鎖孔に保持さ
れている潤滑油が摩擦面に円滑に補給され、油膜を発生
さゼる。また同時にセパレートプレートの内周面から連
鎖孔内へ絶えず潤滑油が供給されているので、油膜切れ
を起こすことな（スティックスリップなどが防止される
。さらに常に摩擦面が冷却されると同時に、セパレート
プレー１−の冷却をも行なう相乗的な効果により、節擦
月の熱劣化を防止する。

従って本発明の湿式多板摩擦係合装置によれば、摩擦面
の潤滑油量が一定になり、摩擦特性が安定する。そして
４輪駆動車のトランスファーの摩擦クラッチなどに適用
すれば、スティックスリップが防Ｊ１され、乗り心地の
にい車両を提供することができる。また摩擦面への潤滑
油の供給が円滑に行われるため、冷ム１ｊ能力か大きく
、摩擦材の熱劣化を防止し■（期的に良好な摩擦特性を
維持することが−Ｃ’　ｅ　、耐久性に優れている。さ
らに多孔質体により従来に比べて軽量化を図ることが可
能である。

［実施例１ 以下実施例により具体的に説明する。

本実施例（３１４輪駆動車のｈランスファーの摩擦クラ
ッチに本発明を適用したものである。

本実施例の湿式多板摩擦係合装置は、第１図に示づよう
に駆動側回転体１００にスプライン係合して取（＝Ｊ’
　ｉＪられた複数のセパレートプレート１と、被動側回
転体２００にスプライン係合されセパレー１へプレート
１と交互に配置されたディスクプレー１・２とＪ、りな
る。ディスクプレート２は環状を４１じ、人宍両表面に
環状の紙状摩擦材３が接着されζいる４゜ 第２図、第３図にセパレートプレー１−１のｉＥ面図ａ
３よび断面図を、第４図に第１図の要部拡大断面図を示
す。このセパレートプレーｈ　１は、スプライン歯１０
を外周部にもつ環状をなし、全体が鉄系の発泡金属から
形成されでいる。グなわら全体が多孔質体１２を構成し
でいる。そしてセパレートプレー１へ１内部にｔよ１０
〜５００ｆ１ｍの孔径の孔が多数存在し、複数の孔が連
通して連鎖孔１５が形成されている。

このようなセパシー１〜プレー１〜１をもつ本実施例の
湿式多板摩擦係合装Ｗでは、ピストンなどの抑圧手段に
よりディスクプレート２とセパレートプレー１へ１とを
圧接させると、駆動側回転体１００の回転はレベレ−１
〜プレー１〜１を介して摩擦材３　ｉＪ３よびディスク
プレート２に伝わり、被動側回転体２００が回転する。

このとき潤滑油はセパレートプレート１の内周面１１側
から連鎖孔１５を通っ（摩擦面に供給される。従っ−Ｃ
摩擦而の潤滑油量が常に一定どなり、摩擦係数が安定し
てスティックスリップが防止されるととｂに摩擦面が冷
却される。またセパジ−１−プレート１の内周側と外周
側とを連通づる連鎖孔１５を潤滑油が通ることによりレ
バレートプレート１が冷却され、摩擦面の冷ｆＪ］と相
まって摩擦材３の熱劣化が防止される。これにより長期
間安定した摩擦特性が１ｑられる。

本実施例では廿バレー１〜プレー１〜１全体を多孔質体
Ｊ、り形成したが、第５図に示すように摩擦材３ど接づ
−る部分のみを多孔貿体ゴ２から形成することもできる
。このＪ、うにづれば全体を多孔質体どした場合に比べ
てスプライン歯１０の強度を向上させることができると
ともに、連鎖孔１５はセパレートプレート１の外周側で
閉塞されているため、内周側より連鎖孔１５に入った潤
滑油はほとんど摩擦面へ供給される。従って摩擦面／＼
の供給油量が増大し高速回転時にも一層安定した摩擦特
性が１ｑられる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例の湿式多板摩擦係合装置に関し
、第１図はその構成説明図、第２図はセパレータプレー
１〜の平面図、第３図は第２図のΔ−Ａ断面図、第４図
は第１図の要部拡大断面図、第５図は他の態様のレパレ
ー１へプレーｈの断面図である。 １・・セパ１ノー１〜プレー１〜 ２・・・ディスクプレート

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）表裏両表面に摩擦材をもつ複数の環状のディスク
   プレートと、該ディスクプレートと同軸位置に交互に配
   された複数の環状のセパレートプレートとを有し、該デ
   ィスクプレートと該セパレートプレートとを潤滑油を介
   して係合させる湿式多板摩擦係合装置において、 該セパレートプレートの少なくとも該摩擦材と摺動する
   部分は互いに連通する連鎖孔を有する多孔質体からなり
   、該潤滑油が該連鎖孔を通じて摩擦面に供給される構成
   としたことを特徴とする湿式多板摩擦係合装置。