JPH01287595A - ディスプレイ装置の帯電防止構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、テレビジョン受像機などのブラウン管を使用
したデイスプレィ装置において、その前面に管面保護や
外光に対するフィルタの目的で配置したガラス板又はプ
ラスチック板に、電源のオン、オフ時等や摩１ｆｉによ
って静電気を発生しても容易に排除し得るようにした帯
電防止構造に関する。

（従来の技術） 従来、ブラウン管を用いたテレビジョン受像機等のデイ
スプレィ装置においては、ブラウン管の前面にその保護
やフィルタの目的で透明又は半透明のガラス板又はプラ
スチック板（以下、前面板という）を配置した構造のも
のがある。

このような構造のデイスプレィ装置において前面板を使
用する場合には、これらの板に対して帯電防止処理を全
く施さないで使用するか、又は帯電防止処理（帯電防止
剤の塗布や、導電性のある金属又は金属酸化物の蒸着等
による塗布、又はこれら物質の前面板への添加などの処
理）を施して使用していた。

しかしながら、前者の帯電防止処理の無い場合は、装置
の電源オン、オフによってブラウン管表面に発生する高
電位に基づいて前面板に高電位を誘導したり、前面板の
清掃時に摩擦による静電気を発生し板表面に常時高電位
が残る状態となり、空気中の埃を引きよせて汚れてしま
い光の透過を悪くしたり、人が触れると放電を起こして
悪感を与えたりする場合があった。

また、後者の帯電防止処理を施した場合は、摩擦による
静電気の発生は防止できるが、電源オン。

オフ時に発生する高電位は空気中に放電されるだ番プで
あるため、その電位の降下に時間がかかり、全く帯電防
止処理の無いものに比べれば良好であるものの、汚れや
悪感を完全に排除づることはできなかった。

（発明が解決しようとする課題） 上記の如く、従来は、前面板の表面に発生する高電位の
ため、光の透過度が低下したり、放電によって人に悪感
を与えたりし、しかも表面に生じる汚れを防ぐことがで
きないという問題があった。

そこで、本発明は上記の問題を解決するべく成されたも
ので、ブラウン管のオン、オフにより誘導される高電圧
や表面の摩擦などによって生じる高電圧を素早く放電さ
せ、埃の付着や放電による人への悪感を解消できるデイ
スプレィ装置の帯電防止処理を提供することを目的とす
るものである。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明のデイスプレィ装置の帯゛市防止構造は、ブラウ
ン管の前面に設置プられたガラス板又はプラスチック板
の全面に、表面抵抗を所定値（１×１０〜１×１０１２
Ω）に設定した帯電防止処理を施し、その表面の一箇所
以上を装置のアース点に接続したことを特徴とするもの
である。

（作用） 本発明にＪ３いては、装置をオンの状態にしたときにブ
ラウン管の表面に高電圧を発生し、これが装置前面のガ
ラス板又はプラスデック板にも誘導されるが、そのｔＳ
電圧は直らに板表面の帯電層からアース点へと放電され
、表面電位を急速に下げることができる。これによって
、ブラウン管により誘導される上記の高電圧や、摩擦に
より発生覆る静電気をいち早く逃がずことかでき、埃の
吸着に起因した汚れや光透過率の低下、放電による人へ
の悪感を解消することができる。

（実施例） 以下、本発明の実施例について説明する。

第１表はデイスプレィ装置としてテレビジョン受像機を
使用し、電源スィッチをオンした後に前面板に生ずる表
面電位の変化と経過時間の関係を測定したものである。

この場合、前面板としては一般のアクリル板（例えば、
旭化成■装の商品名デルペット６ＯＮ）を使用し、表面
電位の測定はブラウン管面、アクリル板面、及びそのア
クリル板面に帯電防止処理を施したものでアースが有る
場合と無い場合の４つの場合について行った。

なお、このときのブラウン管面及びアクリル板面の表面
抵抗は１Ｘ１０１３Ω以上であり、アクリル板面はブラ
ウン管面より約２０囚離して配設されており、アクリル
板面に施した帯電防止処理による表面抵抗は５〜１０Ｘ
１０”Ωに設定しである。

但し、上記の表面抵抗とは、距離が２０朧の２点間の抵
抗値を示している。

（以下余白） 第１表 上表における表面電位の変化を縦軸にとり経過時間を横
軸にとってグラフに表すと、第１図に示すようになる。

第１図から明らかなようにアクリル板面に帯電防止処理
を施し、その処理面をアース点に接続した構造とするこ
とにより、時間経過に対して表面電位が急速に減少し、
帯電排除に著しい効果があることが分る。

第２表はアクリル板面にその表面抵抗を複数段階に変え
て帯電防止処理を施し、しかも処理面をアース点に接続
しておき、設定された各表面抵抗において表面電位と放
置時間との関係を測定したものである。

第２表から分ることは帯電防止処理面の表面抵抗が５〜
１０Ｘ１０１０Ωでは著しい帯電排除効果があり、はぼ
１×１０１２Ωまではその効果はかなりのものである。

また、表面抵抗の下限については、装置側に電気漏れ等
があった場合に対する安全性を考慮すると１×１０７Ω
が下限とされる。

第２表 尚、第２表は第１表の場合と同様にブラ「クン管のオン
によって誘導される高電圧に起因した表面電位について
測定したものであり、摩擦による静電気については帯電
防止処理面の抵抗が５×１０１２Ωでも帯電は見られな
かった。

［発明の効果］ 以上述べたように本発明によれば、デイスプレィ装置の
オン、オフにより誘導発生する高電位を短時間で放電す
ることができ、又摩擦による静電気を発生づることもな
く、埃を引きつけることらなくなり、接触時に人に放電
による悪感を与えることもなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の効果を示すグラフである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ブラウン管の前面に透明又は半透明の前面板が配設され
   たディスプレイ装置において、 前記前面板の全面に、表面抵抗値を所定の値に設定した
   帯電防止処理を施し、その表面の一箇所以上を装置のア
   ース点に接続したことを特徴とするディスプレイ装置の
   帯電防止構造。