JPH01285302A - 木材皮剥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明はパルプ用チップの原材料となる原木の樹皮を剥
皮する木材皮剥機に関する。

（ロ）従来技術 従来、単一の木材容器の下部に開口部を設け、この開口
部に左右一対の皮剥回転体を併設して臨ませ、それらの
皮剥回転体の中間に分離板を立設し、前記分離板の上部
に回転軸を設けた木材皮剥機は特開昭６１−２８４４０
３号公輻により既に知られている。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 前記既知の木材皮剥機は、木材を揚送して投入する時、
分離板の上部にて回転軸が回転しているだけであるので
、分離板の両側に木材が不均等に落人し、投入量が多い
側では皮剥効率が低く、少ない側では過度に剥皮処理さ
れて木質部が損傷する等の問題点があった。

また、前記既知の木材皮剥機は皮剥処理中、重量の大な
る木材が循環転勤して分離板に衝突するので、分離板が
破損し易く、このような問題点を排除せんとしても、分
離板は幅の広い木材音器の中間にあるので適当な補強手
段がなかった。

（ニ）問題点を解決するための手段 本発明は左右一対の皮剥部を併設し、それらの皮剥部の
一単を投入口となし、他端に排出口を設けた木材皮剥機
において、前記投入口上に、木材供給装置が揚送した木
材を左右交互に投入する分配装置を設けること及び、一
端が投入口で他端が排出口となった祝収納体の下部の開
口部に、外周に多数の皮剥刃を有する回転体を臨ませて
皮剥単体を構成し、この皮剥単体を近接させると共に木
材移送方向を一致させて併設し、前記皮剥単体の投入口
上に木材供給装置が排出した木材を両方の投入口に交互
に投入する分配装置を設けることにより前述の問題点を
解決した。

（ホ）作用 分配装置は、木材供給装置により投入部上に揚送して排
出された木材を一方の皮剥単体の投入部に投入し、次い
で他方の皮剥単体の投入部に投入するという作動を反復
するので、分配タイミングを設定することにより対をな
す皮剥単体に木材を所望量ずつ的確に分配投入すること
ができ、投入量が多過ぎて剥皮不良になったり、投入量
が少なく、それにより過度の剥皮処理を受けて木質部が
異常に損傷したりすることがない。

また、一対の皮剥単体を併設することにより隔壁を省略
するので、それが破損することがなく、かつ、一つの皮
剥単体を独立した単胴型皮剥機として利用することがで
きる。

（へ）実施例 本発明の一実施例を図面に示す木材皮剥機について説明
すると、１は収納体２とその下部の開口部３に上部が侵
入すると共に外周面に多数の皮剥刃４・・を突設した回
転体５とからなる皮剥単体であって、収納体２は木材移
動方向始端側に上部が開口した投入口６を有し、それよ
り終端側を円筒状にしてあり、この円筒状部９の端部は
シャッター付きの排出口９ａとなっており、前記開口部
３の両側には皮剥刃４が通過する多数のスリット７を穿
設しである。そして、一対の前記皮剥単体ｌを接近させ
た状態で併設することにより木材皮剥機を構成し、前記
回転体５を第１図に示す如く対向面側が下降回動するよ
うに駆動すると共に皮剥刃４の回転軌跡が軸芯方向から
見て一部うツブするように支軸しであるので、皮剥され
て中央側のスリット７から掻出された樹皮は左右の回転
体５の間から良く纒まった状態で排出され、下方に張設
する肩出コンベア８及び受樋ｌＯを小型化することがで
き、かつ木材を供給した時、押上案内部ｌａ寄りに落下
し易く、それが第５図に鎖線イで示すように起立しても
その下部が押上げられて外側へ転勤する原木に連れられ
て横倒しになるので効率良く皮剥することができ、戻し
案内部１ｂを中央側にした場合、起立した原木が外側か
ら転勤した原木により挟持状態になって倒伏し難くなる
。また一方の皮剥単体１の投入口６上には供給コンベア
１１の終端を臨ませてあり、投入口６のレール１３．１
３を架設し、分配装置１２は他側の皮剥単体ｌに向けて
下降傾斜した波板１５を枠体１θに取付け、該枠体１Ｂ
の前部と後部にレール１３．１３上を走行する転輪１７
・・を軸支してあり、前記分配装置１２を第２〜３図に
実線で示すように供給コンベア１１の終端部に近接させ
ると、揚送された木材は波板１５上を滑落して他側の皮
剥単体ｌの投入口６に落人し、所望量投入した時、分配
装置１２を鎖線で示すように他側の皮剥部・体ｌ上に移
動させると、供給コンベア１１により揚送された木材は
その終端から一側の皮剥単体１の投入口６に落人する。

この分配操作を反復し、投入された木材は回転体５．５
の皮剥刃４−−により弯曲しながら回転体５．５の内端
よりやや外側へ急角度に上昇している押上案内部！ａに
より案内されてから外側方へ転勤乃至はね返され、内側
に向けて下降傾斜した戻し案内部１ｂに受止案内される
。このような皮剥処理を行なう間に収納体２．２は排出
口側が低くなるように傾斜しているので、順次排出口ｓ
ａ側へゆっくり移動し、皮剥された木材は排出口９δか
ら排出コンベア上に排出される。

なお、前記枠体１Ｂをレール１３となっている横梁に固
定し、波板１５の上端を支点軸１５ｍにて回動可能に支
持すると、点線で示す傾斜姿勢にセットすることにより
木材を他側の皮剥単体ｌの投入口６に落人させ、垂下姿
勢にすることにより一側の皮剥単体１の投入口６に落人
させることができる。２０は皮剥単体１．１の内側を連
結したバー又はプレー）、２０ａは三角柱状の固定振分
材である。

この排出された木材中には皮剥処理が不充分なものが混
入していることがあり、この木材はリターンコンベア”
１８により他側の供給コンベア１１を有しない皮剥単体
ｌの投入口６又は−側の皮剥単体１の投入口６に返送投
入される。

この供給コンベア１１を有する皮剥単体１にリターン材
を投入する場合は投入口６を木材移動方向下手側へ拡張
しておき、この拡張した部分にリターンコンベア１８の
終端を供給可能に臨ませておくものであり、これにより
皮剥処理行程が短くなって過度に皮剥処理されることに
よる木質部の損傷を防止することができる。

また、前記分配装置１２の切換タイミングは前記リター
ン材の量又は木材の剥皮難度等による両皮剥単体１．１
内の皮剥状況により適宜調節するものであって、これに
より木材皮剥機を並列型としながら両皮剥単体１．１と
も適正な皮剥処理を行なうことができる。

１４４ｍは分配装置１２の他の例を示すものであって、
供給コンベア１１の終端部を略水平になし、この供給コ
ンベア１１の水平部分の間に、進退する分配コンベア１
２ａを設け、これを後退させると、揚送された木材は一
例（戻し案内部Ｉｂ、ｌｂの上端を連結するとこにより
構成した振分部の図において左側）にある皮剥単体ｌの
投入口６に落人し、鎖線で示すように進出させると他側
にある皮剥単体１の投入口６に落人する。

第５図は更に別の分配装置を示すものであって、この分
配装置１２ｂは左右の皮剥単体１．１の間の上部に両端
が軸受で支持された支軸２１を架設すると共に該支軸２
１に分配板２２の基部を固定してこの分配板２２を一側
へ傾動すると、供給コンベア１１の終端から送出される
木材は分配板２２上を滑落して他側の皮剥単体ｌの投入
口６に落人し、他側へ傾動すると、−側の皮剥単体１の
投入口６に直接落人する。

第６図に示す分配装置は、分配コンベア１２ｃをその終
端の回転軸２３で上下揺動可能に軸支し、その枠体２４
から他側方へ突出したアーム２４ａ　を流体シリンダ２
５に連結したものであって、該流体シリンダ２５を伸長
作動させると、分配コンベア１２ｃは実線で示すように
略水平な姿勢になってその先端が供給コンベア１１の終
端に同図（ａ）に示す如く一連となって揚送された木材
を継送すると共に他側の皮剥単体１の投入口６上に搬送
して投入し、流体シリンダ２５を縮小作動させると、鎖
線で示すように上昇揺動して退避するので、揚送された
木材は一側の皮剥単体１の投入口６に落人する。２６は
分配コンベア１２ｃを駆動する電動モータである。なお
、第４図及び第６図に示す皮剥機の回転体は外側が上昇
するように駆動することもできるが第１ＵｇＪに示す例
のものにも適用することができる。

第７図に示す例は分配装置付きの供給コンベア１１を左
右の皮剥単体１に対して左右両側から、又は同側から別
々に設けたものであって、樹皮の剥皮難度、例えば夏季
に伐採した剥皮し易い凧木、又は冬季に伐採して剥皮し
難い原木を貯木しておき、それらを一対の皮剥単体１゜
１に供給する場合、一方の皮剥単体１の回転体５を高速
回転させるか又は排出口９ａのシャッターの閉じる時間
を長くする等処理効率を高い状態にするか、又は処理時
間を長くした状態とし、その側には剥皮し難い原木を一
方の供給コンベア１１により供給し、他側には剥皮し易
い原木を他方の供給コンベア１１により供給する方式で
皮剥することも、剥皮難度が一定の場合、分配装置によ
り一方の皮剥単体ｌに両方の供給コンベア１１．１１に
より供給することもできる。

前述の各分配装置は収納体の開口部に一対の回転体を併
設し、それらの間に分離板を立設した皮剥機にも適用す
ることができる。

また、一対の皮剥単体１．１の一方を修理する場合、又
は故障した場合、若くは需要が低迷した場合等に他方の
ものにより皮剥を行なうことができる。

（ト）発明の効果 請求項（１）の発明は一対の回転体に対する投入口に木
材を分配装置により皮剥状況又は木材の剥皮難度等に応
じて適量ずつ確実に分配供給して、皮剥効率を高めなが
ら木質部が損傷するのを防止することができる。

また、請求項（２）の発明は上記効果の外、従来の皮剥
機における分配板が損傷するのを防止すると共に単動の
皮剥単体を量産してそれを独立した皮剥機とすることも
併設して複式にすることもでき、製造コストを低減する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すものであって、第１図（
ａ）は皮剥機の側面図、（ｂ）は同上Ａ−Ａ断面図、第
２図は投入部の一部の平面図、第３図は同上横断面図、
第４図及び第５図はそれぞれ同上他側の横断面図、第６
図（ａ）は分配装置の他例の一部を示す平面図、（ｂ）
は同上横断面図、第７図（ａ）は供給装置の他例を示す
横断面図、（ｂ）は同上平面図である。 ｌ・・皮剥単体、２・・収納体、３・・開口部、４皮剥
刃、５・・回転体、６ｅ・投入口、１１・・供給コンベ
ア、　１２．１２ｂ、１２ｃ　・・分配装置 第５図 ７ノ Ｊ″　　　Ｊ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）左右一対の皮剥部を併設し、それらの皮剥部の一
   端を投入口６となし、他端に排出口９ａを設けた木材皮
   剥機において、前記投入口６上に、木材供給装置が揚送
   した木材を左右交互に投入する分配装置を設けたことを
   特徴とする木材皮剥機。
2. （２）一端が投入口６で他端が排出口９ａとなった収収
   納体２の下部の開口部３に、外周に多数の皮剥刃４を有
   する回転体５を臨ませて皮剥単体１を構成し、この皮剥
   単体１を近接させると共に木材移送方向を一致させて併
   設し、前記皮剥単体１の投入口６上に木材供給装置が排
   出した木材を両方の投入口６に交互に投入する分配装置
   を設けたことを特徴とする木材皮剥機。