JPH0128508Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はダンボールシートに印刷する凸版を校
正するためのフレキソ整版校正機に関するもので
ある。

〔従来の技術〕

ダンボールシートに凸版印刷を行う場合、感光
性樹脂等に成型した可撓性の凸版材料を印刷機の
ドラムに囲繞取付けして使用しており、第３図に
示すように活字部ｃの高さに帰因して印字スペー
スＳ１が活字スペースＳ２より広がつてしまうた
め、従来よりこの種の製版作業は熟練した作業者
によつて整版校正されていた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

本考案は上記ダンボールシートの凸版印刷にお
ける整版校正に鑑み、凸版を簡単に且つ正確に整
版校正することができるフレキソ整版校正機を提
供する目的で成されたものである。

〔問題点を解決するための手段〕

従つて本考案のフレキソ整版校正機は、台脚上
に枢設支持した矩形状の平板と、該平板の前後縁
に固設したガイドレールに沿つて該平板状を離接
調節自在に横方行に走行自在に軸設した校正用紙
繰り出し用ローラと、上記ガイドレールに沿つて
横方行走行自在に成ると共に、上記平板面に圧接
保持して成る紙固定板と、前記平板の後縁に固設
した直線軌道に沿つて平板上を走行自在になるペ
ン保持枠と、該ペン保持枠に対して上記直線軌道
と直交状に構成した縦軌道に沿つて走行自在に枢
設し、且つ製図ペン保持手段を具備して成る移動
子とから構成し、上記平板上においてダンボール
シートに印刷する凸版を校正するものである。

〔作用〕

上記フレキソ整版校正機は、平板上に版プレー
トを敷設し、該反プレート上にダンボールシート
の印刷用として成型した活字部を並設固着するに
際して、適正位置に校正する作業に使用するもの
である。ペン保持枠は移動子を介して、平板に対
して製図ペンを縦横方向に平行移動するように保
持しているため、トラツク型製図機と同様に作動
し、製図ペンを介して所望位置決め印等を記入す
ることができる。

校正用紙の端部を紙固定板と平板間に挟持した
状態でローラ保持枠を活字部の方向に移動する
と、該校正用紙がローラの回動作用によつて順次
活字部の印字面に押し付けられながら平板上に載
設した版プレート上に展開される。従つて活字部
にインクを塗着しておくと、該校正用紙面に印刷
が施され、この印刷位置を調べることにより、凸
版のスペースの補正を簡単に且つ正確に行うこと
ができる。

〔実施例〕

以下、本考案のフレキソ整版校正機の一実施例
を第１図及び第２図に従つて説明すると、第１図
は全体の斜視図、第２図は同正面図である。

符号１は台脚２，２によつて支持板３を介して
前方向に傾斜角調節可能に枢設支持した平板であ
り、該平板１の前縁と後縁にはそれぞれガイドレ
ール４，４を固設すると共に、該ガイドレール
４，４に対してローラ保持枠５の両端に枢設した
ベアリングローラ６，６と、紙固定枠７の両端に
枢設したベアリングローラ８，８をそれぞれ走行
自在に枢設して成る。上記ローラ保持枠５には校
正用紙ａ繰り出し用ローラ９を平板１の上方平行
に離間位置するようにブラケツト１０，１０を介
して回動自在に枢設してなるもので、該各ブラケ
ツト１０，１０とローラ保持枠５間にはローラ９
位置を調整するローラ位置調整螺子２３，２３を
構成して成る。上記紙固定枠７には平板１面に対
して弾性的に圧接する紙固定板１１を該平板１の
前後縁に亘つて架設し、該紙固定板１１と平板１
間に校正用紙ａの端部を挟持して成る。また符号
１２は平板１の後縁に固設した直線軌道１３に対
して、後端に固設した案内筐１４に枢設したベア
リングローラ１５，１５を走行自在に枢着し、平
板１上を平行移動するようになるペン保持枠であ
り、該ペン保持枠１２の前端に突設した支持ブラ
ケツト１７に枢設したベアリングローラ１８を前
記ガイドレール４と走行自在に係合して成る。該
ペン保持枠１２には前記直線軌道１３と直交方向
に延びる縦軌道１９を固設すると共に、該縦軌道
１９に対して走行自在に枢着した移動子２０の一
端にペンホルダー２１を突設し、該ペンホルダー
２１に製図ペン２２を着脱自在に取付ける構成に
なる。また符号２４は上記縦軌道１６に対する移
動子２０の走行を阻止固定する縦ブレーキレバ
ー、２５は直線軌道１３に対する案内筐１４の走
行を阻止固定する横ブレーキレバーである。

図中、ｂは版プレート、ｃは該版プレートｂに
成型した活字部である。

なお、必要に応じて上記ペン保持枠１２と前縁
側のガイドレール４には所定縮小率（第３図に示
す活字部ｃの高さｈに帰因する印字スペースＳ１
と活字スペースＳ２の比率Ｓ２／Ｓ１）に縮小し
た移動目盛を、移動子２０とペン保持枠１２の移
動量を計測可能な位置に刻設し、製図ペン２２の
平板１面上の移動量を計測することができる。

上記構成のフレキソ整版校正機は、第２図に示
すように平板１上に版プレートｂを敷設し、該版
プレートｂ上にダンボールシートの印刷用として
成型した活字部ｃを並設固着するに際して、適正
位置に校正する作業に使用するものである。前記
校正用紙ａは縦横に目盛が印刷され、送り（横）
方向の目盛は、第３図に示す活字部ｃの高さｈに
帰因する印字スペースＳ１と活字スペースＳ２の
比率に見合うように縦方向の目盛に対して一定の
縮小率をもつて表示されている。該校正用紙ａの
端部を紙固定板１１と平板１間に挟持した状態で
ローラ保持枠５を矢印Ａ方向に移動すると、校正
用紙ａがローラ９の回動作用によつて順次活字部
ｃの印字面に押し付けられながら版プレートｂ上
に展開される。従つて活字部ｃにインクを塗着し
ておくと、該校正用紙ａ面に印刷が施され、この
印刷位置を調べることにより、活字部ｃのスペー
スの補正を簡単に且つ正確に行うことができる。
また前記ペン保持枠１２は移動子２０を介して、
平板１に対して製図ペン２２を縦横方向に平行移
動するように保持して成るため、校正位置の印付
け等においてトラツク型製図機と同様に作動し、
製図ペン２２を介して記入することができる。従
つて、版プレートｂを囲繞する印刷機のドラム径
と該版プレートｂの活字部ｃの高さｈに依つてそ
れぞれ幅方向縮小比率の異なる校正用紙ａを用意
することにより、ダンボールシートの活字部ｃ印
刷用活字部ｃを簡単に且つ正確に整版校正するこ
とができる。

〔考案の効果〕

以上述べたように本考案のフレキソ整版校正機
は、活字の高さに帰因する印字スペースと活字ス
ペースの整版校正を簡単に且つ正確に行うことが
できるものであり、本考案実施後の実用的効果は
極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のフレキソ整版校正機の一実施
例を示す全体の斜視図、第２図は使用状態を示す
同正面図、第３図は凸版の印字スペースと活字ス
ペースの関係を示す説明図である。 １……平板、２……台脚、４……ガイドレー
ル、５……ローラ保持枠、９……ローラ、１１…
…紙固定板、１２……ペン保持枠、１３……直線
軌道、１９……縦軌道、２０……移動子、２１…
…ペンホルダー、２２……製図ペン、ａ……校正
用紙、ｂ……版プレート、ｃ……活字部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 台脚上に枢設支持した矩形状の平板と、該平板
   の前後縁に固設したガイドレールに沿つて該平板
   状を離接調節自在に横方行に走行自在に軸設した
   校正用紙繰り出し用ローラと、上記ガイドレール
   に沿つて横方行走行自在に成ると共に、上記平板
   面に圧接保持して成る紙固定板と、前記平板の後
   縁に固設した直線軌道に沿つて平板上を走行自在
   になるペン保持枠と、該ペン保持枠に対して上記
   直線軌道と直交状に構成した縦軌道に沿つて走行
   自在に枢設し、且つ製図ペン保持手段を具備して
   成る移動子とから構成したことを特徴とし、ダン
   ボールシートに印刷する凸版を校正するフレキソ
   整版校正機。