JPH01280051A - 織機の綜絖等の分離装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、２つの枠に並列して支持した多数本の綜絖に
経糸を挿通し、これらを互い違いに上下動させてその間
に緯糸を通すことによって織物を織るようにした織機に
綜絖を装着する前の準備段階において、多数本積層され
た状態の綜絖を１本ずつ分離する装置に関する。

従来の技術及び発明が解決しようとする問題点織機は、
多数本の上下方向に長い綜絖を並列して支持した２つの
枠が、一方の枠の各綜絖を゛他方の枠の隣り合う綜絖の
間隙に対応させるように重ねて配置されているとともに
、各綜絖の中央に透設した綜目に、多数本の経糸が１本
ずつ順次に挿通されて略水平に並列して張り渡されてい
て、両枠を交互に上下動させて経糸を１本おきに互い違
いに上下動させて、上の経系列と下の経系列との間に形
成された開口に緯糸を通すことによって、織物が織られ
るようになっているが、この織機に装着される綜絖は、
織機に装着する前の準備段階においては多数本積層され
た状態をなしており、この積層された綜絖を１本ずつ分
離した後に、綜目に経糸を通すとともに枠に支持する次
工程に移送されるようになっている。この綜絖の分離を
行う手段として、従来は、積層した綜絖をガイドに沿っ
て積層方向に移動させて、その先端の綜絖がストッパに
当接すると同時にガイドから外れたところで、積層方向
と直交する方向から押圧片を突出させて先端の綜絖を側
方から押すことにより、その綜絖を隣接する綜絖から分
離するという方法が用いられていたが、このような方法
では、分離される綜絖が、隣接する綜絖とストッパとの
間で挟まれているために、分離するときに擦れて綜絖の
表面に傷が付くという欠点があった。

問題点を解決するための手段 本発明は、上記問題点を解決するための手段として、弾
性変形可能な細長い綜絖を多数本積層した状態で積層方
向に移動させるガイドの先端位置に、綜絖の両端縁が突
き当たる一対の突当部を、少なくとも一方のその突当部
が最先端の綜絖のみを湾曲させつつ他方のその突当部に
接近し得るように設けるとともに、綜絖の湾曲により生
じた間隙内に進入することによりその湾曲した綜絖の後
面を押してその綜絖を前方へ送り出す抑圧片を後退可能
に設けた構成とした。

発明の作用及び効果 本発明は上記構成になり、多数本の綜絖を積層した状態
でガイドに沿って移動させて、その最先端の綜絖の両端
縁が突当部に対応したところで、綜絖の移動を停止する
とともに少なくとも一方の突当部を他方の突当部に接近
させると、最先端の綜絖のみが、その両端縁に両突当部
が突き当てられることにより弾性変形して、長さ方向の
中央部を隣接する綜絖から積層方向に離間させるように
湾曲し、この状態で、両綜絖の間隙内に抑圧片を挿入し
て湾曲した綜絖の後面に係合させると、その綜絖が、抑
圧片によって前方に押されて突当部から外れることによ
り、元の形状に弾性復元しつつ他の綜絖から分離し、こ
れが繰り返されることによって綜絖が１本ずつ分離され
るのであって、綜絖をこれに隣接する綜絖から積層方向
に離間させることによって分離するようにしたから、分
離するときに隣接する綜絖と擦れ合うことがなくて、こ
れらの綜絖の表面に傷が付くのが防止され、また、綜絖
がその経糸を通す綜目の周縁部や枠に固定される部分に
おいて隣接する綜絖の側に突出する形状をなしている場
合でも、引っ掛かりを生じることなく円滑に分離させる
ことができるという効果がある。

実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明する
。

図において、１は、図示しない駆動装置によって左右方
向に水平移動される方形の移動枠であって、その上枠２
と下枠３とに、夫々、前後方向に細長い複数本のガイド
バー５が、左右方向に一定の間隔を空けて片持ち状態で
水平姿勢に支持されて、その上下に対応するもの同士が
対をなしていて、各対のガイドバー５．５には、夫々、
弾性変形可能な磁性材料からなり、経糸の挿通される綜
目すを形成してなる上下方向に細長い多数本の綜絖λが
、その上下両端部に図示しない枠に固定するために透設
した嵌合孔ＣＳＣをガイドバー５．５に嵌装することに
より摺動自由に、かつ、隣接するもの同士が互いに密着
して積層された状態で支持されるようになっており、ま
た、移動枠ｌの近傍には、綜絖供給用のエアーシリンダ
８がそのピストンロッド９をガイドバー５と平行に進退
する方向に向けてブラケットＩＯを介して固定されてい
て、ピストンロッド９が突出することにより、その先端
に連結棒１１を介して突成した複数本の当接ビン１２が
ガイドバー５に支持された綜ａａに後方から当接して、
これらの綜絖＆が積層した状態で前方に供給されるよう
になっている。

ガイドバー５の先端側には、綜絖ａが略緊密に嵌入し得
る上下方向に細長い透孔１６を前後方向に形成してなる
支持体１５が、エアーシリンダ８に対応して基台１７の
上に立設され、この支持体１５の両側板１８．１８の上
下両端部に形成された切欠部１９．１９を通ることによ
り、移動枠Ｉの移動にともなってガイドバー５の先端部
が側方から透孔」６内に進入するとともに透孔１６から
脱出するようになっており、透孔Ｉ６の内周には、その
上面に、綜絖λの上端縁が摺接する突当面２０がガイド
バー５の先端縁よりも少し前方まで延びて形成されて、
その突当面２０の先端部に而取りによって支持体１５の
前面に達する傾斜面２１が形成されているとともに、下
面に、綜絖ａの下端縁が摺接する摺接面２２が同じくガ
イドバー５の先端縁よりも少し前方まで延びて形成され
、この摺接面２２の先端部には、基台Ｉ７の下面に固着
された綜絖分離用のエアーシリンダ２５に軸線回りの回
転不能に突設したピストンロッド２６が、基台１７を貫
通することにより上向きに突出していて、このピストン
ロッド２６には、その外周を綜絖ａの前後方向の厚さと
ほぼ同じ寸法で上端から下方に一定長さ切欠することに
より、軸線と平行なストッパ而２８と軸線と直交する可
動突当面２９とからなる係止部２７が形成され、第２図
に示すように、ピストンロッド２６が下方に後退した状
態においては、その可動突当面２９が支持体１５の摺接
面２２と同一高さとなって両面２２．２９が滑らかに接
続するようになっており、また、支持体１５の外側面上
部位置には、図示しないプランジャ先端にテーパ面３２
の形成された抑圧ピン３１を固着してなるソレノイド３
ｏが固定されて、ソレノイド３０への通電により、抑圧
ピン３１が一方の側板１８の切欠溝１８ａを水平に通っ
て透孔Ｉ６内に突出するようになっているとともに、通
電の遮断により抑圧ピン３１が後退するようになってい
て、第２図に示すように、透孔１６内に供給されてガイ
ドバー５から外れた最前端の綜絖λが、その上端縁を支
持体１５の突当面２０の傾斜面２１近傍位置に対応させ
て透孔１６内に突出した抑圧ピン３１に当接すると、そ
の最前端の綜絖λのみが、その下端縁を下方に後退した
ピストンロッド２６の係止？８２７に係止させるように
なっている。

基台１７の上面には、綜絖λを保持するための上下一対
の保持ホイール３５．３６が、図示しないモータの出力
軸に連結されて上端を軸受は体３７によって支持された
駆動軸３８に固着されることにより、外周面を支持体１
５の前面に接近させた状態で一体的に回転し得るように
設けられて、上側の保持ホイール３５の外周には、綜絖
ユが嵌入し得る幅の複数の案内溝４０が円周方向に等角
度間隔を空けて形成されているとともに、各案内溝４０
の奥面に形成した四部４１に、先端に永久磁石４３を固
着した可動体４２が、半径方向の進退自由に、かつ、圧
縮コイルばね４５により外周側に突出する方向に付勢さ
れて支持され、一方、下側の保持ホイール３６の外周に
は、上側の保持ホイール３５の案内溝４０と整合する複
数の位置に、夫々、綜絖ａが嵌入し得る幅の案内溝４６
が形成されているとともに、案内溝４６の奥面に永久磁
石４７が固着されており、また、保持ホイール３５．３
６を挟んだ支持体Ｉ５と反対側の位置には、保持ホイー
ル３５．３６によって保持された綜絖＆を次の工程に移
送するための図示しない移送装置が設けられている。

本実施例は上記構成になり、綜絖供給用のエアーシリン
ダ８のピストンロッド９を突出させることにより、積層
された綜絖λをガイドバー５に沿って前方に押し、最前
端の綜絖３が支持体１５の透孔１６内に突出した抑圧ピ
ン３１に当接すると、エアーシリンダ８の駆動が停止し
、ソレノイド３０の作動により押圧ピン３１が透孔１６
から退避するとともに、綜絖分離用のエアーシリンダ２
５が駆動してピストンロッド２６が上方に突出すること
により、その係止部２７に係止した最前端の綜絖ａのみ
が、その上端縁を突当面２０に押圧させつつ下端部を押
し上げられ、第３図に実線で示すように、隣接する綜絖
ユから中央部を離間させて前方に膨らむように湾曲して
両保持ホイール３５．３６の案内溝４０．４６内に嵌入
し、永久磁石４３．４７に接近する。

次に、ピストンロッド２６の上動を停止させるとともに
押圧ピン３１を透孔１６内に突出させると、押圧ピン３
！が、綜絖ａの湾曲によりこれに隣接する綜絖ａとの間
に生じた間隙Ｓ内に進入して、その先端部のテーパ面３
２を湾曲した綜絖λの上端部に係合することにより、こ
の綜絖ａの上端部が、突当面２０を凍りつつ前方に押さ
れて傾斜面２１に達したところで、弾性復元力により弾
かれるようにして突当面２０から外れ、第３図に鎖線で
示すように、綜絖＆の上端部が永久磁石４３に吸着され
るのであり、この後、綜絖分離用のエアーシリンダ２５
の駆動によってピストンロッド２６を下方に後退させる
と、綜絖ａが永久磁石４３に吸着されていて下動しない
ことから、綜絖ユの下端部が、ピストンロッド２６の係
止部２７から外れて弾性復元力により前方に移動して下
側の永久磁石４７に吸着され、これにより、最前端の綜
絖ａが他の綜絖ａから分離されて保持ホイール３５．３
６に保持されるのであり、この後、両保持ホイール３５
．３６が一定角度回転して支持体１５に次の永久磁石４
３．４７が対応する間に、分離した綜絖３に隣接してい
た綜絖１が、綜絖供給用のエアーシリンダ８の駆動によ
り前方に押されて押圧ピン３Ｉに当接するとともにピス
トンロッド２６の係止部２７に係止し、以下、上記の作
動が繰り返されることによって綜絖ａが１本ずつ分離さ
れ、１対のガイドレール５．５に支持された綜絖ａがす
べて分離されると、綜絖供給用のエアーシリンダ８のピ
ストンロッド９が後退するとともに移動枠Ｉが第４図の
矢線方向に移動して次のガイドレール５．５に支持され
た綜絖ユが分離されるのであって、保持ホイール３５．
３６に保持された各綜絖１は、図示しない移送装置によ
り保持ホイール３５．３６から引き離された後に、綜目
すに図示しない経糸を通されるとともに図示しない枠に
固定されて図示しない織機に装着される。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明の一実施例を示し、第１図は外観斜視
図、第２図及び第３図は綜絖を分離するときの作動を表
す一部切欠側面図、第４図はその一部切欠平面図である
。 ５ニガイドパー　２０：突当面　２９：可動突当面　３
１：押圧ビン　ａ：綜絖 出願人　　シーケーディ株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 弾性変形可能な細長い綜絖を多数本積層した状態で積層
   方向に移動させるガイドの先端位置に、前記綜絖の両端
   縁が突き当たる一対の突当部を、少なくとも一方の該突
   当部が最先端の前記綜絖のみを湾曲させつつ他方の該突
   当部に接近し得るように設けるとともに、前記綜絖の湾
   曲により生じた間隙内に進入することにより該湾曲した
   綜絖の後面を押して該綜絖を前方へ送り出す押圧片を後
   退可能に設けたことを特徴とする織機の綜絖分離装置