JPH01279895A - オピオイド拮抗剤のグルクロン酸誘導体 - Google Patents

オピオイド拮抗剤のグルクロン酸誘導体

Info

Publication number
JPH01279895A
JPH01279895A JP1181388A JP1181388A JPH01279895A JP H01279895 A JPH01279895 A JP H01279895A JP 1181388 A JP1181388 A JP 1181388A JP 1181388 A JP1181388 A JP 1181388A JP H01279895 A JPH01279895 A JP H01279895A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glucuronide
nalmefene
opioid
patient
derivative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1181388A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0551598B2 (ja
Inventor
R Tuttle Ronald
ロナルド アール、タットル
Dixon Ross
ディクソン ロス
M Sumarukovskii Maciej
マーチェイ エム、スマルコウスキー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teva Branded Pharmaceutical Products R&D Inc
Original Assignee
Baker Cummins Pharmaceuticals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Baker Cummins Pharmaceuticals Inc filed Critical Baker Cummins Pharmaceuticals Inc
Priority to JP1181388A priority Critical patent/JPH01279895A/ja
Publication of JPH01279895A publication Critical patent/JPH01279895A/ja
Publication of JPH0551598B2 publication Critical patent/JPH0551598B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、オピオイド拮抗剤(opioid anta
gonist)のグルクロン酸誘導体に関し、さらに詳
しくは、最小の全身的影響で局部症状を治療するのに、
このような化合物を治療的に使用することに関する。
(従来技術) オピオイド拮抗剤は、モルヒネ様オピオイI’ 作用薬
の影響を防止するか又は速やかに逆転させるのに使用で
きる公知の種類の医薬である。グツドマンおよびギルマ
ンの[γ12、 (7)’l   −Xi”J第6版5
21〜525項を参照のこと。オピオイド拮抗剤のナロ
キソンは人体によってグルクロニド形に変えられるが、
ナロキソンのこの形のための使用は、本発明以前には見
出されていない。公知のオピオイド拮抗薬のうち特に興
味深いのはナルメフェンであり、これは、米国特許第3
,814,768号において6−メチレン−6−デツキ
シーN−シクロフロヒルメチル−14−ヒドロキシジヒ
ドロノルモルヒネとしてはじめて同定され請求された。
オピオイドの便秘作用は、この医薬の一番古くから知ら
れた作用である。実際、便秘は、オピオイドを苦痛の軽
減に使用したときの最も厄介な副作用である。慢性的に
苦痛を軽減するためにオピオイド鎮痛剤を必要とする患
者、たとえばガン患者は、ひどい便秘になる。このよう
な便秘は、オピオイド常用者では普通であるが、短期的
にオピオイドを与えられる人に、たとえば手術を受ける
患者にとっても、問題となる。
長期間の曝露のあとのオピオイド医薬の惣激な使用中止
は、腸の運動過多症を起こし下痢になる。
この運動過多症と下痢の使用中止による現象は、長期間
オピオイドを投与したあとオピオイド拮抗薬を与えたと
きも発生する。すなわちオピオイドは、運動減弱症と便
秘を起こし、その使用中止は、運動過多症と下痢という
反対の作用を起す。運動減弱症と運動過多症は、腸の運
動の全範囲の両掻端の運動異常症である。もしオピオイ
ドへの1llnの期間を通してオピオイド拮抗剤を投与
しておれば、この両極端の腸の運動異常症は予防できる
鎮痛効果に拮抗することなしに、外因のオピオイドの便
秘作用を軽減するオピオイド拮抗剤を提供する試みが、
従来から行われてきた。全身的な拮抗作用は中枢神経系
統によって伝達される、ひどい禁断症状を起こしうるの
で、このことは特に慢性的な使用者または常用者にとっ
て重要である。
この目的に研究された化合物の一つの種類は、公知の麻
酔性拮抗剤の第四アンモニウム誘導体である(米国特許
第4,176.187号)、この第四拮抗剤は、オピオ
イドで誘発された無痛覚に拮抗するのに必要な投与量よ
りも少い量で、オピオイドで誘発された腸の運動微弱症
に拮抗する0選択的な拮抗作用、即ち、中枢神経系の無
痛覚に対するよりも腸の運動微弱症に対して、より効果
的な作用は、第四化合物が強く荷電しているために起こ
る。すなわち、第四アンモニウム拮抗剤は、運動微弱症
を伝達する腸内のオピオイド受容体に対してよりも、中
枢神経系(CNS)内のオピオイド受容体に対して、よ
り限定された接近をする。
しかし、第四アンモニウム拮抗剤が、オピオイド鎮痛剤
の便秘作用という臨床上の問題への実際的な解決を与え
るかどうかは疑問である。「第四級化」がオピオイドを
CNSから離して腸の方に近づける方法であるというの
は、エデイの1933年の研究(ジャーナル・オプ・フ
ァーマコロジー・アンド・エクスペリメンタル・テラピ
ー1967年157:185〜195項)以来公知であ
った。しかし今でも臨床的に有用な第四オピオイド拮抗
剤は、患者に手に入らない、そのような医薬が治療学に
出現しないということは、第四アンモニウム系医薬に付
随することが知られている自律神経系への毒性作用に関
係があるようである。
外因性のオピオイドの便秘作用を軽減することのほか、
本発明は、炎症性の腸症候群の腸運動異常症を悪化させ
ることを内因性のオピオイドがしないようにすることに
も向けられている。最近の10年間に、生体が自身のオ
ピオイドを 産生ずるひとが発見された。内因性のオピ
オイドは、エンドルフィンおよびエンケファリンと呼ば
れる。暢管内には内因性オピオイドおよびオピオイド受
容体が多量に存在する。クリークらの研究(ランセット
1983年1:262項)から、そのような内因性オピ
オイドが、腸の運動異常症に寄与することがわかってい
る。クリークらは、患者がまだ外因性オピオイドにさら
されていな(でも、オピオイド拮抗剤ナルオキソンが、
便秘を軽減することを示した。
炎症性の腸症候群は、胃腸病学者によく知られた腸の運
動異常症の一形態である。この症候群の特徴は、疼痛と
、交互に来る便秘と下痢である。
内因性オピオイドは、この症候群を悪化させる。
この症候群のうち運動微弱症と便秘の相は過剰のオピオ
イドの影響の結果であり、運動過多症と下痢は、内因性
オピオイドの活性の急激な停止の結果でありうる。炎症
性の腸症候群において、我々は腸に対して内因性オピオ
イドの過度に拡大した周期的影響があると考える。この
周期の上昇期の間は、腸は固定されて物理的に内因性オ
ピオイドに依存するようになる。周期の下降期の間は、
膿は、禁断症状になって運動過多になって下痢を起こし
易くなる0便秘と下痢のいずれからも疼痛が起こる。
つぎに、交互に来る自己常用と禁断が、炎症性の腸症候
群に対して重要な影響を及ぼす。オピオイド拮抗剤の連
続的な存在が常用または、外因性オピオイドへの腸の物
理的依存を防ぐように、拮抗剤は、同様に腸に対する周
期的な内因性オピオイドの悪化的影響を防ぐようである
(発明の目的) したがって本発明の目的は、全身的な影響とくに中枢神
経系(CN’S)への影響を最小にして、腸管内で局部
的な治療効果を有するオピオイド拮抗剤を提供すること
である。
本発明のもう一つの目的は、CNSへの影響が全く又は
殆んどない状態で、局部的な膿への効果を有する公知の
オピオイド拮抗剤の化学的同族体を提供することである
本発明の更にもう一つの目的は、最小のCNSへの影響
をもつオピオイド拮抗剤の投与によって腸の運動異常症
を治療する方法を提供することである。
本発明の上記の目的に従って、最小の全身的影響をもっ
て腸の運動異常症を治療するためにオピオイド拮抗剤の
グルクロン酸誘導体が提供される。
本発明の目的の達成のためには、ナルメフェングルクロ
ニド(nalmefene glucuronide)
がとくに有用であることがわかった。
(発明の構成及び作用) 本発明は、結腸特異的な医薬の供給のために、オピオイ
ド拮抗剤のβ”D−グルクロン酸誘導体を使用する。こ
の化合物は、下記の一般式で表わされる; ただしR1は−0または−CH,であり、R1は了りル
またはシクロプロピルメチルである。とくに興味のある
三つの化合物は、ナルメフェン−3β−D−グルクロニ
ド(R1が−CH,でありR2がシクロプロピルメチル
である)、ナロキソンー3β−D−グルクロニド(R1
が−Oであり、Rzがアリルである)およびナルトレキ
フン−3β−D−グルクロニド(R+が一〇であり、R
2がシクロプロピルメチルである)である。
本発明によれば、これらのグルクロニド化合物は酵素的
に分解されて遊離の拮抗剤を形成しないかぎり、オピオ
イド拮抗作用を全くまたは殆んど示さないことがわかっ
た。たとえば: ナルメフェン−3β−D−グルクロニF + β−ゲル
クロニターゼー〉  ナルメフェン +グルクミン酸β
−グルクロニダーゼは、下部腸管とくに結腸のバクテリ
ア・フローラ中に存在する天然の酵素である。それ故、
本発明の化合物は、オピオイド拮抗剤の下部腸管への特
異的な供給の手段を提供する。グルクロン酸誘導体は呼
吸が悪く、速かに尿中に排泄されるため、腸の外側の生
体内のオピオイド拮抗剤活性は避けられる。さらに、グ
ルクロニドは、腸の外側ではβ−グルクロニダーゼとは
出会わない。
下部腸管内でのアグリコン拮抗剤の遊離のあと、少量の
このアグリコン拮抗剤が肛門部循環へ吸収される。しか
し、アグリコン拮抗剤は、肛門血液中に通り肝臓を通過
するため、肝臓グルクロニル転移酵素によってそのβ−
D−グルクロニド抱合体に再変換される。そのため、か
なり多量の活性拮抗剤が全身的循環するに至る ナルメフェンで経口治療したラットの血液と尿の分析で
、ナルメフェングルクロニドの濃度は、1Mのナルメフ
ェンの濃度の約100倍の高さであることがわかった。
すなわちナルメフェンは経口投与されたとき、「初通り
」の代謝の結果として殆んど全部、生物学的に変換され
る。このような高度の生物学的変換は、この種の医薬に
は普通である。しかし、これらの動物の糞便中の遊離の
ナルメフェンとナルメフェングルクロニドの相対濃度は
、血液と尿と著しく差異を示すことがわかった。血液と
尿のナルメフェン対ナルメフェングルクロニドの比率は
約1:100であるが、糞便ではこの比は約3:1であ
った。このことは、肝臓内での「初通り」の結果として
ナルメフェンから形成されたナルメフェングルクロニド
が胆汁を通して腸内へ排出され、つぎに腸マイクロフロ
ーラニよって加水分解されて、遊離のナルメフェンが得
られたことを示唆している。
この観察が、腸に限定された活性をもつオピオイド拮抗
剤の開発につながった。この腸特異性は下記の三つの治
療への応用を供与する:1) 所望の鎮痛効果を防げず
にオピオイド鎮痛剤によっておこる、好まざる便秘(副
作用)の防止。
2) 特発性便秘の治療 3〉 炎症性腸症候群の治療。
(合成) 本発明による化合物はオピオイド拮抗剤塩(たとえばリ
チウム塩)を適当な臭化糖と反応させ、そのあと保護基
をアルカリ加水分解して調製できる。
これらの化合物は、ケーニヒス、クノール反応(R,L
、ライストラ−およびM、L、 ウオルフロム「炭水化
物化学の方法J、R,B、コンロ−およびS、ヘルンシ
ュタイン、ジャーナル・オブ・オルガニック・ケミスト
リー1971年(36)863頁およびその引用文献)
とそのあとのアルカリ加水分解によっても得られる。
本発明は、下記の限定性のない実施例によってさらに詳
細に説明される。実施例1および2は前駆物質の合成で
あり、ボーレンバンクら、ジャーナルオブアメリカン・
ケミカルソサエティ1955年(77)3310頁に記
載されている。
実施例1 40gのD−グルクロノ−6,3−ラクトンを、メタノ
ール300111中0.11gの水酸化ナトリウムの溶
液に添加した。この混合物を室温で1時間攪拌し、次に
メタノールを真空で除去した。残金をlOO鋤lのピリ
ジンに熔かし150111の無水酢酸を0℃で加えた。
0℃で18時間の後、沈澱を濾過し、エタノールで再結
晶した。38gのメチルテトラ−0−アセチル−β−D
−グルコピラヌロネートが得られた。融点176゜5−
178℃; 〔α〕。= +7.668(CI 、 C
lIC13)。
実施例2 5gのメチルテトラ−0−アセチル−β−D−グルコピ
ラヌロネートを、酢酸中30%の臭化水素酸の溶液20
w 1にとかし、反応混合物を0℃で一夜放置した。つ
ぎに溶剤を真空で除去し、残金を25−lのクロロホル
ムに溶かした。この溶液を冷重炭酸ナトリウム水溶液お
よび水で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶剤を真空
で除去した。残金のシロップをエタノールで再結晶して
4.5gのメチル(トリー〇−アセチルーα−D−グル
コピラノシルブロミド)−ウロネートを得た。融点:1
05−7℃、〔α〕。=+196.2  (C1,CH
Cl5)一実施例3 メタノール11−1中2.555gのナルメフェン遊離
塩基および0.269gの水酸化リチウム−水和物の溶
液に、2.15gのメチル(トリー〇−アセチルーα−
D−グルコピラノシルプロミド)−ウロネートを加えた
。室温で30分の後、水11m l中0.430gの水
酸化リチウムの溶液を加えた。さらに30分後、反応物
を酢酸でPH8にし、未反応のナルメフェンを濾別した
。濾液を蒸発して残金のシロップを、シリカゲルカラム
上クロロホルム:エタノールエ3:2を溶出液としてク
ロマトグラフィーに付した。
つぎに、さらにこれを水酸化アンモニウムfit f&
を溶出剤として使ってH十形イオン変換樹脂上で精製し
て、0.78gのナルメフェン−3β−D−グルクロニ
ドを得た。
実施例4 トルエン10m1中0.397gのメチル(トリー0−
アセチル−α−D−グルコピラノシルプロミド)−ウロ
ネートの溶液を、トルエン1011中0.17gのナル
メフェン遊離塩基および0.172gの炭酸カドミウム
の混合物に、1時間かけて滴加した。添加の間10−1
のトルエンを蒸溜で反応混合物から除去した。さらに0
.5時間の間、蒸溜をつづけ、その間に同容量のトルエ
ンを反応混合物に滴加した。
つぎに無機塩を濾過で除き、濾液を蒸発した。残金をシ
リカゲルカラム上、クロロホルム:メタノール=9:1
を溶出剤として使ってクロマトグラフィーに付した。こ
れによって0.240gのメチル(ナルメフェン−トリ
ーO−アセチルーβ−D−グルコピラノシド)−ウロネ
ートが得られた。
実施例5 メタノール4111中0.830gのナルメフェン遊離
塩基および0.087gの水酸化リチウム−水和物の溶
液に0.7gのメチル(トリー〇−アセチルーα−D−
グルコピラノシルブロミド)−ウロネートを加えた。室
温で30分の後、反応混合物を酢酸でPH8にし、未反
応のナルメフェンを濾別した。濾液を蒸発し、残金のシ
ロップをシリカゲルカラム上、クロロホルム:メタノー
ル=q:tを溶出剤として使ってクロマトグラフィーに
付した。0.81gのメチル(ナルメフェン−トリー〇
−アセチルーβ−D−グルコピラノシド)−ウロネート
が得られた。
実施例6 メタノール3.6a+j!中0.81gのメチル(ナル
メフェン−トリー0−アセチル−β−D−グルコピラノ
シド)−ウロネートの?8液に、水3.6sjj中0゜
12gの水酸化リチウムの溶液を加えた。室1A30分
の後、反応混合物を酢酸でPH8にし、溶剤を真空で除
去した。残金のシロップを、実施例3と同線にして精製
し0.41gのナルメフェン−3β−D−グルクロニド
を得た。これは実施例3の生成物と同一であった。
実施例7 水16*J!中、3.7gのナロキソン遊離塩基および
0.4gの水酸化リチウムの溶液に、3.26gのメチ
ル(トリー〇−アセチルーβ−D−グルコビラノシルブ
ロミド)−ウロネートを加えた。室温で30分の後、水
15mf中0.65gの水酸化リチウムの78?&を加
えた。さらに30分の後、反応物を酢酸でP I+ 8
にし、未反応のナロキソンを濾別した。濾液を蒸発し、
残金のシロップを95%エタノールで再結晶して2.2
7gのナロキソンー3β−D−グルクロニドを得た。
元素分析 (試験結果) ナルメフェングルクロニドが、モルヒネで誘発された運
動減刑症を軽減するかどうかを測定するために、ウィト
キンらのチャーコールミール試験法(ジャーナル・オブ
・ファーマコンジー・アンド・エキスペリメンタル・テ
ラピー、133400%1961年)を56匹のマウス
に実施した。試験結果を下記の第1表に示す。これらの
結果から、ナルメフェン−β−D−グルクロニドは、腸
の通過に対するモルヒネの抑制効果を軽減する効果がナ
ルメフェンと同等であることがわかる。
第1表 2 食塩水+モ/L、l:ネ28±2 (N= 8) 
’3 モルヒネ十食塩水  31+ 3 (N= 83
”’4   食塩水 +ナルメフェングルクロニF66
 ± 3  (N−8)’5   モルヒネ+ナルメフ
ェングルクロニF   58 ±12(N=5)4°1
°ゝ口6   食塩水 +tナルメフェンIcI   
 63 ± 2(N=8)’7    t4ヒ* +t
lkfi7x:tHcl      66 ±14  
(N  =  5  )  ””’a、 ウィトキンら
、JPET133 : 400頁、1961年す、 治
療の欄に表示した最初のビークルまたは医薬は二番目に
表示したビークルまたは医薬の30分前に投与した。結
果は30分後に測定した。すべての治療は経口であり、
0.3sj!の容量で与えた。投与量は、モルヒネは、
10■/にg、ナルメフェングルクロニドは15mg/
Kg 、または2.9×10−”M/Kg 、ナルメフ
ェンHCEは2.9 X 10−’M/Kgであった。
C1食塩水土食塩水の対照試験と有意差あり(P< 0
.05)  − d、 食塩水土倉塩水群と有意差なし。
e、 モルヒネ十食塩水群と有意差あり(P < 0.
05)f、 食塩水+ナルメツエフ群と有意差なし。
g、 食塩水土モルヒネ群と有意差なし。
h、 食塩水+ナルメフェングルクロニドと有意差なし
i、 モルヒネ+ナルメフェン群と有意差なし。
第1群は、医薬投与がない場合にチャコールミールが移
動した腸管の百分率(ビークル対照群)が69±2%で
あることを示している。モルヒネ (第2群と第3群)は、移動した腸の百分率を半分以下
に減らした。
モルヒネが無い場合は、ナルメフェン(第6群)も、ナ
ルメフェングルクロニド(第4群)も有意な効果を示さ
なかった。しかし、ナルメフェン(第7群)もナルメフ
ェングルクロニド(第5群)も、モルヒネの抑制効果に
対しては、腸を保護した。この最後の2つの群では、移
動した場合の百分率は、モルヒネなしの群(第1群)よ
り、有意には小さくなかった。
ナルメフェン−3β−D−グルクロニドは、モルヒネで
誘発された腸の運動微弱症の防止にナルメフェンと同様
の効果があることがわかったので、ナルメフェングルク
ロニドが、中枢神経系にオピオイド拮抗剤効果がないか
どうかを測定する実験を実施した。
カトビソチらの麻酔性拮抗剤に対する迅速定量生体内試
験(サブスタンス・アンド・アルコール・アクションズ
/ミスユース、上巻、87095頁1984年)を使用
した。この試験法は麻酔性拮抗剤に対するオピオイド依
存性の動物の極度の敏感性にもとすくものである。これ
らの動物に麻酔性拮抗剤を注射すると、いろいろな中枢
神経系の禁断徴候が出る。これらの徴候の一つは、尾の
皮膚温度の急激な上昇である。
第1図はナルメフェンの10μg/Kgという少量の投
与に悪心した尾の皮膚温度の著しい上昇を示す。
ところが、第2図はナルメフェングルクロニドの100
0μg/Kgの注射が影響を表さないことを示している
。14C標識づけしたナルメフェングルクロニドを使っ
たラットでの別の試験で、ナルメフェングルクロニドは
、40mg/Kgという多量の経口投与でも測定できる
程には吸収されないことがわかった。投与後2時間でも
プラズマ中に放射能は検出されず、投与量の約85%は
、ナルメフェングルクロニドのままで、小腸内に存在し
た。しかし、この時盲腸に達した投与量の2〜3%は殆
んど専ら遊離のナルメフェンであった。それ故、オピオ
イド拮抗剤のグルクロニドは、無痛覚のような麻酔剤の
中枢神経系に対する影響を妨害することなしに麻酔剤で
誘発された腸の運動微弱症を防止する手段を提供する。
グルクロニド誘導体は、好ましくはカプセルまたは錠剤
の形で経口投与するべきである。公知のコーティング剤
や錠剤賦形剤が使用できる。たとえば、ポリアクリレー
トやセルロースアセテートフタレートのような腸溶コー
ティングが、活性成分用コーティングとして使用できる
。−回に投与されるグルクロニド誘導体の量は、約0.
1ないし50mg、好ましくは0.5〜20mgである
使用した用語と表現は説明のための用語として使用され
限定のためではない6表示され記述された特徴の等個物
およびその一部を除外するためにそのような用語および
表現を使用する意図はなく、請求された本発明の範囲内
で種々の改変が可能であることが認識される。
【図面の簡単な説明】
第1図はナルメフェンMCI投与によるラットの尾の皮
膚温度の変化を、第2図はナルメフェングルクロニド投
与によるラットの尾の皮膚温度の変化を示す。 特許出願人 イヴアソクス ラボラトリーズインコーホ
レイテッド 代  理  人  新  実  健   部   (外
 l 名)尾り艮贋温度の灸先(C・) ΔTST(C’)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)患者の腸にオピオイド拮抗作用を付与するに充分
    な量のナルメフェン−3β−D−グルクロニドまたはナ
    ルトレキソン−3β−D−グルクロニドおよび経口投与
    のための薬理的に受容できる担体から成る実質上全身的
    影響なしに患者の腸のオピオイド拮抗剤を部位特異的に
    供給するための組成物。
  2. (2)式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただしR_1は=Oまたは=CH_2、R_2はアリ
    ルまたはシクロプロピルメチルである)を有するグルク
    ロニド誘導体の形でオピオイド拮抗剤の或る量をその患
    者に経口投与することから成る実質上全身的影響なしに
    患者の腸に部位特異的なオピオイド拮抗作用を与える方
    法。
  3. (3)グルクロニド誘導体が、 ナルメフェン−3β−D−グルクロニド、 ナロキソン−3β−D−グルクロニドおよびナルトレキ
    ソン−3β−D−グルクロニドから選ばれる請求項(2
    )の方法。
  4. (4)グルクロニド誘導体がナルメフェン−3β−D−
    グルクロニドである請求項(3)の方法。
  5. (5)式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただしR_1は=CH_2、R_2はシクロプロピル
    メチルである)の化合物。
  6. (6)R_1が=Oであり、R_2はシクロプロピルメ
    チルである請求項(5)の化合物。
  7. (7)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただしR_1は=Oまたは=CH_2、R_2はアリ
    ルまたはシクロプロピルメチルである)を有するグルク
    ロニド誘導体の形でオピオイド拮抗剤を患者に経口投与
    することから成り、そのグルクロニド誘導体の量は患者
    の腸にオピオイド拮抗作用を与えるに充分であり、その
    グルクロニド誘導体は、患者の腸内で分解を受けて、拮
    抗剤のアグリコン形をとる、実質上全身的影響なしに腸
    の運動異常症にかかった患者の腸の運動異常症を治療す
    る方法。
  8. (8)グルクロニド誘導体が、 ナルメフェン−3β−D−グルクロニド、 ナロキソン−3β−D−グルクロニドおよびナルトレキ
    ソン−3β−D−グルクロニドから選ばれる請求項(7
    )の方法。
  9. (9)グルクロニド誘導体が、ナルメフェン−3β−D
    −グルクロニドである請求項(8)の方法。
JP1181388A 1988-01-20 1988-01-20 オピオイド拮抗剤のグルクロン酸誘導体 Granted JPH01279895A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1181388A JPH01279895A (ja) 1988-01-20 1988-01-20 オピオイド拮抗剤のグルクロン酸誘導体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1181388A JPH01279895A (ja) 1988-01-20 1988-01-20 オピオイド拮抗剤のグルクロン酸誘導体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01279895A true JPH01279895A (ja) 1989-11-10
JPH0551598B2 JPH0551598B2 (ja) 1993-08-03

Family

ID=11788249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1181388A Granted JPH01279895A (ja) 1988-01-20 1988-01-20 オピオイド拮抗剤のグルクロン酸誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01279895A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006522817A (ja) * 2003-04-08 2006-10-05 プロジェニックス ファーマシューティカルズ,インコーポレーテッド 過敏性腸症候群を処置するための末梢オピオイドアンタゴニスト、特にメチルナルトレキソンの使用
JP2014169306A (ja) * 2000-02-08 2014-09-18 Euro-Celtique Sa オピオイドアゴニストおよびアンタゴニストを含む制御放出組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014169306A (ja) * 2000-02-08 2014-09-18 Euro-Celtique Sa オピオイドアゴニストおよびアンタゴニストを含む制御放出組成物
JP2016222730A (ja) * 2000-02-08 2016-12-28 ユーロ−セルティーク エス.エイ. オピオイドアゴニストおよびアンタゴニストを含む制御放出組成物
JP2006522817A (ja) * 2003-04-08 2006-10-05 プロジェニックス ファーマシューティカルズ,インコーポレーテッド 過敏性腸症候群を処置するための末梢オピオイドアンタゴニスト、特にメチルナルトレキソンの使用

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0551598B2 (ja) 1993-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4774230A (en) Glucuronic acid derivatives of opioid antagonists
CA2872002C (en) Pyrazole derivative and use thereof for medical purposes
JP3434824B2 (ja) 例えばn−(3−オキシヘキサノイル)ホモセリンラクトンのような免疫抑制剤及び抗アレルギー性化合物
EP3137080B1 (en) Pharmaceutically active dimers linked through phenolic hydroxyl groups
Smith et al. Introduction to the principles of Drug Design
EP2861223A1 (en) Compositions and methods for transmucosal absorption
UA64797C2 (uk) Інгібітори фарнезил білок трансферази як засіб для лікування артропатії
KR101285645B1 (ko) 진통제
US3282783A (en) Method for causing hypocholesterolemic activity in animals with poly-n-lower alkyl derivatives of polyamino antibiotics
US3932638A (en) Compositions and methods for wound healing
KR20080081057A (ko) 진해제
EP0324212B1 (en) Glucuronic acid derivatives of opioid antagonists
CA2417492A1 (en) Preventives or remedies for obesity or fatty liver
JPH01279895A (ja) オピオイド拮抗剤のグルクロン酸誘導体
WO1995021827A1 (fr) Nouveau compose du type aconitine, agent antipyretique, analgesique et anti-inflammatoire
AU594855B2 (en) Glucuronic acid derivatives of opioid antagonists
CA1302265C (en) Glucuronic acid derivatives of opioid antagonists
WO1997006139A1 (fr) Inhibiteur de la dependance / de la resistance a l'egard des analgesiques narcotiques
IE61742B1 (en) Glucuronic acid derivatives of opioid antagonists
EP3904335A1 (en) Acetylsalicylic acid derivative and application thereof
CN112843062A (zh) 一种含盐酸曲普利啶口服溶液及其制备方法
US4217340A (en) Rapid acting combination of phenyl benzoic acid compounds and magnesium hydroxide
JP2001199884A (ja) 鎮痛作用剤
US8557784B2 (en) Glycyrrhizinates of morphinan derivatives
CN114380834B (zh) 一种酮咯酸衍生物及制备方法和应用

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees