JPH01279590A - 電気クッキングヒータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、耐熱絶縁体に例えば渦状の溝を形成し、こ
の溝にシーズヒータのような電熱線を配設して、調理用
容器等を底部より加熱する電気クツキングヒータに関す
るものである。

［従来の技術］ 第４図は通常の電気クツキングヒータにおける電熱線を
耐熱絶縁体で形成した溝内に収納した要部を示す断面図
である。図において、（１）は電熱線、（２）は例えば
支持壁（３）と溝（４）とを耐熱絶縁体で渦状に形成し
、溝（４）に収納した電熱線（１）を支持壁（３）によ
って固定した電熱線支持板、（５）は鍋等の調理用容器
である。

上記のような構成の電気クツキングヒータにおいて、加
熱中の調理容器（５）内で汁等が沸騰して調理容器（５
）の外部へ吹きこぼれると、この吹きこぼれた汁等が電
熱線支持板（２）上に流れ落ち、電熱線（１）で急激に
加熱されて水分が蒸発し、吹きこぼれに含まれる塩分等
は電熱線（１）の面に信者して残留する。

［発明が解決しようとする課ＩＩＩ 上記のような従来の電気クツキングヒータでは、長期間
の使用中に調理用容器（５）よりの吹きこぼれの回数を
多く重ねると、電熱線（１）が吹きこぼれの水分を蒸発
させる際、電熱線（１）に対する急冷作用が生じ、その
後短時間内に加熱されて定常値の温度に戻るような、反
復した急冷・加熱作用を電熱線（１）に与えることにな
り、この反復作用の回数によっては鉄クロム線等からな
る電熱線（１）の組織の劣化を招いて寿命の低下の原因
となる。

また、電熱線（１’）の表面に残留する塩分等による腐
食作用によって、電熱線（１）の素線径が減耗すると、
断線によって破損することもあるなどの問題がある。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、電熱線支持板に設けた溝の形状を変えること
によって、調理用容器等からの吹きこぼれによる電線の
劣化あるいは断線を防止することができる電気クツキン
グヒータを得ることを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この発明に係る電気クツキングヒータは、電熱線を支え
る電熱線支持板の溝の底部にこの溝の幅より狭い幅の凹
部を設けたものである。

［作　用コ この発明における電熱線支持板は、調理用容器等よりの
吹きこぼれが電熱線とこの両側に設けた支持壁との間隙
を経て、電熱線の下部に設けた凹部に流入するので、吹
きこぼれ時に電熱線面に触れて蒸発する水分量を制御し
、また吹きこぼれ中に含まれる塩分等の電熱線面に付着
して残留する量が低減し、電熱線面に触れた水分の蒸発
作用、すなわち電熱線に対する急冷・加熱作用量を軽減
し、また電熱線表面に付着する塩分等の残留量を著しく
低減する。

［実施例］ 第１図はこの発明の一実施例による電気クツキングヒー
タの構成を模式的に示す断面図、第２図（ａ）　、　（
ｂ）は第１図の要部を示す平面図および側断面図である
。第１図において、（１）、（２）、（５）はそれぞれ
従来例の第４図で示した同符号の電熱線、電熱線支持板
、調理用容器と同様あるいは相当部分であり、（Ｂ）は
調理用容器（５）よりの吹きこぼれが流れ落ちる受は皿
、（７）は受は皿（６）よりの吹きこぼれを収容する容
器である。

第２図において、（ａ）図は電熱線（１）およびその配
設部の詳細を上方より見た平面図、（ｂ）図は（ａ）図
のＡ−Ａ断面図であり、（８）は電熱線（１）を配設す
る溝で、その底部には溝（８）の幅より狭い幅の凹部（
８ａ）が設けられており、溝（８）に配設された電熱線
（１）は支持壁（３）によって固定されている。

上記のような構成の電気クツキングヒータにおいて、加
熱中の調理容器（５）内で汁等が沸騰して吹きこぼれが
生じると、その一部は受は皿（６）を経て容器（７）に
流入するが、調理用容器（５）に沿って電熱線支持板（
２）上に流れ落ちた吹きこぼれは、電熱線（１）と支持
壁（３）との間隙より溝（８）の凹部（８ａ）に浸入す
るとともに、この浸入の途中で一部の水分は電熱線（１
）の急加熱によって蒸発する。

凹部（８ａ）に浸入した吹きこぼれの水分は、その後電
熱線（１）の加熱によって徐々に蒸発し、この蒸発によ
って残留する塩分等は四部（８ａ）の面に付着するため
、吹きこぼれの蒸発のための電熱線（１）の急激な熱量
消費、すなわち電熱線（１）に対する急冷作用を抑制し
、かつ吹きこぼれの凹部（８ａ）への浸入時に電熱線（
１）面で蒸発する水分が少ないので、吹きこぼれ内に含
まれた塩分等の電熱線（１）面への付着量を著しく低減
することができる。

なお、上記の実施例では電熱線（１）の下部に設けた凹
部（８ａ）に吹きこぼれを浸入させるように構成した例
について述べたが、第３図に示すように凹部（８ａ）の
底面と電熱線支持板（２）の底面とを貫通する孔（９）
を適宜間隔で多数設け、吹きこぼれの量によってはこの
孔（９）より受は皿（６）に滴下させるように構成すれ
ば、さらに有効である。

［発明の効果］ 以上説明したように、この発明によれば調理用容器等よ
りの吹きこぼれを、電熱線の下部に設けた凹部に浸入さ
せるように構成したので、電熱線に対する急冷作用およ
び電熱線面に付着する塩分等の残留量を抑制でき、電熱
線の劣化、断線等を防止し、長期間の使用に耐える電気
クツキングヒータを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による電気クツキングヒー
タの構成を模式的に示す断面図、第２図（ａ）は第１図
の要部を示す平面図、（ｂ）はそのＡ−Ａ断面図、第３
図（ａ）はこの発明の他の実施例の構成を示す平面図、
（ｂ）はそのＢ−Ｂ断面図、第４図は通常の電気クツキ
ングヒータの電熱線およびその周辺要部を示す断面図で
ある。 図において、（１）は電熱線、（２）は電熱線支持板、
（８）は溝、（８ａ）は凹部、（９）は貫通孔。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 渦状等に配置した電熱線を支える電熱線支持板の溝の底
   部に、この溝の幅より狭い幅の凹部を設けてなる電気ク
   ッキングヒータ。