JPH01278634A - 便器の排水構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）　産業上の利用分野 本発明は、便器の排水構造に関するものである。

（ロ）　従来の技術 従来、水洗便器において、腰掛は式の便器は、便鉢内に
貯水し、便鉢に載置した便座に着座して排便することに
より汚物を貯水中に沈降せしめるように構成している。

かかる便器は汚物が貯水中に沈降するために臭気が汚物
から便鉢中に発散しないものであるが、人体の局部と貯
水面との間においては、汚物からの臭気がやはり空中に
発散されるために、悪臭が立ちこめてしまう。

かかる欠点を解消するためには、便鉢内の貯水位を可及
的に高くしておき、局部との間の空間を可及的少なくす
る方法が考えられる。

（ハ）　発明が解決しようとする課題 その為には、たとえば、便鉢底部の排出口に連通したト
ラップの水位を便鉢内の貯水位と同様に高くする等の方
法を採らなければならない。

しかし、トラップの水位を高く形成すると、汚物を排出
する際に、排出通路の上下起伏が大きく、排出が困難に
なるおそれがあり、汚物等の詰まりを生起する欠点かあ
った。

（ニ）　　課題を解決するための手段 この発明では、便鉢内に可及的に高水位を保持して貯水
を貯溜すべく構成するとともに、同便鉢を貯水排出方向
に傾倒可能に構成し、高水位の貯水を汚物とともに、確
実に排出しうるべく構成した便器の排水構造を提供せん
とするものである。

（ホ）　作用・効果 本発明では、便鉢内の貯水を可及的に高水位に保持して
いる為に、便鉢に着座して排便を行う際に、人体の局部
と便鉢の貯水面との間の空間を可及的に少なくし、排出
される汚物と同空間との接触時間を短くすることにより
、汚物からの臭気の発散を防止することができるもので
あり、しかも便鉢内の汚物を排出するには、同便鉢を貯
水排出方向に傾倒することによって、同便鉢内の貯水が
高水位にもかかわらず、上下起伏が大きい排出通路等に
汚物を詰まらせることなく円滑にかつ確実に汚物を排出
することができる。

（へ）　実施例 本発明の実施例を図面にもとづき詳説すれば、第１図は
、便器の排出ｖＪ造を有する水洗便器を示し、同便器（
Ａ）は、床面（「）上に便鉢（１）を配置し、同便鉢（
１）の開口周縁部（１ａ）上に便座（２）を倒伏自在に
取付けている。

また、便鉢（１）の底部（１ｂ）には、水洗排出口（３
）を設け、同排出口（３）には、便鉢（１）と一体に形
成されたトララフ責４）を介して、下水等の排水管（５
）が連通連結され、同排出口（３）によって便鉢（１）
内の汚物等を貯水（Ｗ）とともに下水等に排出する。

かかる便鉢（１）に連通したトラップ（４）は、その中
途部を上方に隆起し、便鉢（１）内の貯水ＦＷ）を一定
水位に貯溜する。

さらに、便鉢（１）の開口周縁部（１ａ）には、環状の
リム通水路（６）が形成され、同通水路（６）に、給水
パイプ（７）を介して便鉢（１）の後方に設けた水タン
ク（図示なし）と連通連結し、同パイプ（７）によって
同通水路（６）に同タンクの水を給送すべく構成してい
る。

また、かかるリム通水路（６）の下面には、間隔をあけ
て多数の射水口（８）が穿設され、同射水口（８）を通
して洗浄水を噴出させ、便鉢（１）の内周面ｆｌ−１）
を洗浄する。

本発明の要旨は、便鉢（１）内に可及的高水位とした貯
水四）の貯溜を行うものであり、その為に、第１図に示
すように、水洗排出口（３）に連通したトラップ（４）
の隆起底面部（９）を同便鉢（１）に対応して高位置に
構成しているものである。

従って、かかるトラップ（４）の高さによって決定され
る便鉢（１）内の貯水四）水位は、同トラップ（４）の
隆起底面部（９）を高くすることにより高水位に保持さ
れることになる。

さらに、本発明は、便鉢（１）内の貯水（Ｗ）の高水位
にもかかわらず、その排出が円滑に行われるように、同
便鉢（１）を貯水排出方向に向けて、傾倒可能に構成し
ている。

すなわち、本実施例では、床面（Ｆ）に内部空間を有す
る便鉢支持部（１０）を立設し、同支持部（１０）内に
便鉢（１）のトララフ責４）を収納すると共に、同支持
部（１０）の中途部に回動軸（１１）を介してトラップ
（４）の隆起底面部（９）を枢支連結し、同回動軸（１
１）を中心にして便鉢（１）をトラップ（４）と−体的
に貯水排出方向に回動させ、便鉢（１）とトラップ（４
）とを前方に傾倒させることできるように構成している
。

また、便鉢支持部（１０）は、その下部に下水等の排水
管（５）と連通した補助管（５ａ）を設けており、同補
助管（５ａ）の上端部を拡径状に形成し、同上端開口部
中にトラップ（４）の下端部を連通状態に配設している
。

しかも、かかるトララフ責４）の下端部には、蛇腹管（
１３）を介して、同支持部（１０）内に設けた補助管（
５ａ）が連通連結されており、同蛇腹管（１３）によっ
てトラップ（４）と補助管（５ａ）との間が伸縮かつ折
曲自在に構成され、便鉢（１）か回動しても、トラップ
（４）は同蛇腹管（１３）によって確実に排水管（５）
に連通しうるようになっている。

また、便鉢（１）の下方には、便鉢（１）を保持する為
の、保持台（１２）を設けており、同保持台（１２）上
に便鉢（１）の下面より垂設したエプロン部（１ｃ）を
載置して便鉢（１）を水平状態に保持している。

なお、保持台（１２）の外周縁には、カバー（１２ａ）
を形成し、同カバー（１２ａ）によって便鉢（１）の下
部を被覆している。図中（Ｓ）は保持台（１２）の上面
に設けた緩衝材である。

このように、便鉢（１）とトラップ（４）とを一体的に
貯水排出方向に回動傾斜させる操作１１ＨＭ）としては
、便鉢（１）の下面にブラケット（１４ａ）を介して油
圧シリンダ（１４）を取付けた油圧シリンダ（１４）の
伸縮作動によって、トララフ責４）の隆起底面部（９）
に設けた回動軸（１１）を中心に便鉢（１）を回動さぜ
るように構成することができる。

なお、（１５’）は、便鉢（１）のエプロン部（１ｃ）
の下端に設けた係合突起であり、同便鉢（１）を傾倒さ
せた際に、同係合突起かカバー（１２ａ）の上端に係合
して便鉢（１）の傾倒角度を制限している。

また、第３図及び第４図は、かかる操作機構（）Ｉ）の
他の実施例を示しており、保持台（１２）の上面に駆動
モータ（１５）を設けると共に、同モータ（１５）の駆
動軸（１５ａ）にピニオン（１６）を取付け、同とニオ
ン（１６）に噛合するラック（１７）を便鉢（１）のエ
ンプロン部（１Ｃ）に取付けている。

従って、駆動モータ（１５）の作動によって、ラック（
１７）を上下昇降し、トラップ（４）の隆起底面部（９
）に設けた回動軸（１１）を中心にして、第４図に示す
ように貯水排出方向に便鉢（１）を傾倒することができ
る。

なお、（１８）は、保持台（１２）の上面に設けたラッ
ク（１７）の挿貫孔を示す。

なお、便鉢（１）とトラップ（４）とを一体的に回動さ
せる構造は、その他種々の構造が考えられ、上記実施例
では、回動中心部としての回動軸（１１）を、１−ラッ
フ責４）の隆起底面部（９）に設けているが、便鉢（１
）の下部、トララフ責４）の他の個所等に配設すること
もでき、適宜、便器（Ａ）等の構造に合わせて設定する
ことができる。

なお、便鉢（１）の傾倒時において、トラップ（４）と
排水管（５）との位置が可及的に偏位しないように、便
鉢（１）等の回動部分としては、トラップ（４）の隆起
底面部（９）近傍に設けるのが望ましい。

本発明の実施例は上記のように構成されたものであり、
水洗便器（八）の使用時においては、便鉢（１）を水平
状態で使用するものであり、かがる使用状態では同便鉢
（１）の水洗排出口（３）と連通したトララフ責４）の
水位が高く形成され、便鉢（１）内の貯水（旧は高水位
となっている為に、同貯水（−）と人体の扉部との間の
空間が可及的に少なくなっており、従って、排出される
汚物の接触時間が短くなり、同汚物からの臭気の発散が
防止されるものである。

そして、便鉢（１）内の汚物を排出する場合には、油圧
シリンダ（１４）その池の所要手段にて、トララフ責４
）の隆起底面部（９）に設けた回動軸（１１）を中心に
貯水排出方向に回動傾斜させるものであり、このように
して便鉢（１）とトラップ（４）に貯溜された貯水四）
を円滑に流出させることができる。

しかも、便鉢（１）の開口周縁部（１ａ）に設けた射水
口（８）より便鉢（１）内に洗浄水等の噴出がなされる
ことに伴って、便鉢（１）の貯水（Ｗ）は上昇し、この
貯水四）の水位上昇によって生じるザイポン現象にて、
便鉢（１）の貯水（讐）と汚物とはトララフ責４）より
下水等の排水管（５）に容易に流出されるものである。

このように、本発明の実施例では、排便を行う際に、便
鉢（１）内の貯水（旧を高水位に保持することによって
、汚物より生じる臭気の発散を防止することができ、さ
らに、汚物の排出時には、便鉢（１）とトラップ（４）
とを排出方向に傾倒させることにより、傾倒したトラッ
プ（４）と便鉢（１）の貯水（Ｗ）との水位の差により
便鉢（１）内の汚物を円滑に排出することができる。

このように、かかる便鉢（１）の貯水排出方向への傾倒
作動によって、トラップ（４）と共に便鉢（１）内の貯
水（旧を高水位に保持しているにもがかわらず、便鉢（
１）内の汚物を同トラッフ責４）に詰まらせることなく
、円滑にかつ確実に排出することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の便器の排水ｖＪ造の断面側面図、第２
図は同便器の傾倒状態を示す断面側面図、第３図及び第
４図は、本発明の他の実施例を示す断面側面図である。 （１）：便鉢 （２）二便座 （４）　　：　トラップ （９）：隆起底面部 （１１）　：回動軸 （旧　：貯水

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）便器（１）内に可及的に高水位を保持して貯水（Ｗ
   ）を貯溜すべく構成するとともに、同便鉢（１）を貯水
   排出方向に傾倒可能に構成し、高水位の貯水を汚物とと
   もに、確実に排出しうるべく構成した便器の排水構造。