JPH0127839Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は縫いぐるみ人形に関するものである。

本考案の目的は、縫いぐるみを構成する布帛や
ビニールシート等に良く喰いこみ、眼球部分がほ
つれることがない製品を提供することにある。

前記目的は、眼球体１を有する支持部材２と、
該支持部材２の下部を収容し、その下端に形成し
た嵌合部３が嵌まる係合穴部４を設けた外装体５
と、前記支持部材２の上端に係合する眼球基片６
とから構成され、前記外装体５の上端縁に形成し
た鋸歯部７に圧着して人形を形成する布帛、ビニ
ールシート等８を挟着するつば９を眼球基片６或
いは支持部材２の周縁に設けるとともに、前記布
帛、ビニールシート等８を支持部材下部と外装体
間に充填し、さらに支持部材２の嵌合部３を固定
手段により係合穴部４で固定した構成により達成
される。

第１図及び第２図に示す実施例においては、円
錐形支持部材２の下端にローレツトを刻設した嵌
合部３を設け、筒状の外装体５の底面に嵌合部３
が嵌まる係合穴部４を開設し、支持部２の上縁に
にはねむり眼用の眼球体１に突設した支軸１０の
係止凹欠１１を設け、眼球基片６には係止凹欠１
１に入つた支軸１０を止める下端段部１２と、つ
ば９とを形成したもので、図中１３は眼球体１の
重り、１４はまつ毛、１５は支持部材２に設けた
眼球固定用、操作用引張り紐１６の挿通片を示
す。

第３図、第４図の実施例は短筒状外装体５の中
心に凹入状の係合穴部４を形成し支持部材２の中
心杆部２′の下端の嵌合部３の接着剤により係合
穴部４に嵌合固着したものである。そして接着用
のつば９は支持部材２に設け、その上に透明の眼
球基片６の周辺の突条１８が嵌まる溝１９を設け
てあり、眼球体１は支持部材２と眼球基片６とに
より形成された空間内に収容し、ねむり眼とはな
らないものを示してあるが、単に眼を描いたもの
でも差支えない。

本考案は以上のように支持部材２の嵌合部３を
係合穴部４に嵌めて固定する際に鋸歯部７とつば
９によつて人形生地即ち布帛又はシートを食い込
ませるため眼球部を雑に取扱つてもほつれること
がなく、特に毛足の長いもの、又は厚い縫いぐる
み人形に適する眼球を供給できる。更に人形を立
てると眼が開き、寝かせれば閉じるねむり眼の場
合、特に構造上径が大きくなるが、本考案のよう
に鋸歯部とつばとで挟着固定する構造にすれば、
径の大きな穴でも周囲の布帛等が好適におさえら
れるのでほつれず、体裁良く仕上げられる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る縫いぐるみ人形用眼球の実
施例を示したもので、第１図は第１実施例の分解
斜視図、第２図は組立てた縦断面図、第３図は第
２実施例の断面図、第４図は第３実施例の分解斜
視図である。 １……眼球体、２……支持部材、３……嵌合
部、４……係合穴部、５……外装体、６……眼球
基片、７……鋸歯部、８……布帛、ビニールシー
ト、９……つば。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 眼球体１を有する支持部材２と、該支持部材
   ２の下部を収容し、その下端に形成した嵌合部
   ３が嵌まる嵌合穴部４を設けた外装体５と、前
   記支持部材２の上端に係合する眼球基片６とか
   ら構成され、前記外装体５の上端縁に形成した
   鋸歯部７に圧着して人形を形成する布帛、ビニ
   ールシート等８を挟着するつば９を眼球基片６
   或いは支持部材２の周縁に設けるとともに、前
   記布帛、ビニールシート等８を支持部材下部と
   外装体間に充填し、さらに支持部材２の嵌合部
   ３を固定手段により係合穴部４で固定したこと
   を特徴とする縫いぐるみ人形用眼球。 (2) 固定手段が支持部材２の嵌合部３を人形内へ
   引張る紐１６である実用新案登録請求の範囲第
   (1)項記載の縫いぐるみ人形用眼球。 (3) 固定手段が嵌合部３と係合穴部４との接着剤
   による固着である実用新案登録請求の範囲第(1)
   項記載の縫いぐるみ人形用眼球。