JPH0213027Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は縫いぐるみ人形用眼球の改良に関する
ものである。

本考案の目的は人形を立てたときでも又ねかせ
たときでも眼玉が回転したり小きざみに動揺し、
従来のこの種眼球に存しない斬新で興味のある縫
いぐるみ人形用眼球を提供することにある。

以下図面を参照して説明すると、実施例の眼球
体１は上面となる部分にまぶた５、そして正面と
なる部分にひとみ１′を描いた前部半球体１ａと、
単なる後部半球体１ｂとを結合して球形に成形
し、両半球体１ａ，１ｂ内に設けた受片６，６に
より球状重り４を偏心部で支持させ、又両半球体
１ａ，１ｂに形成した切欠７，７に支軸２の頚部
８，８を嵌めたものであるが、重り４は球状に限
らず、板状片でもよい。

支軸２は必ずしも頚部８，８を有するものでな
くてもよいが頚部８，８であれば抵抗が減少し、
また支持部材３に前記支軸２の両端の錐状部２′，
２′が嵌まる切欠９，９をその表面内縁に形成し、
支軸２を支えることで更に抵抗を減少させられる
から眼球体１の動きを滑らかにし、複雑微妙な変
動を与えることができる。なお支持部材後端の嵌
合部１０が嵌まる係合穴１１を外装体１２に開設
し、キヤツプ状外装体１２の縁には人形を形成す
る布帛、ビニールシート等１３に食い込む鋸歯部
１４を設けてある。１５は支持部材３の段部１６
に係合する段部１７を持つ眼球基環で前部半球体
１ａのまぶた５、ひとみ１′を露出させる窓孔１
８が形成されている。１９は支持部材３に突設し
た眼球固定用、操作用引張り紐の挿通片、２０は
係合孔１１から露出した嵌合部１０に嵌めた抜止
め菊座金、を示す。尚人形に本案眼球を組み込む
場合、人形を形成する布帛、ビニールシート等１
３の眼の位置には十字の切り込み２１を形成し、
かつ該十字の切り込み２１部分裏側には両面接着
テープ２２を貼り付けておく。これによつて各部
材を組み立てた後、支持部材３をキヤツプ状外装
体１２内に嵌める際布帛、ビニールシート等１３
は外装体１２の内面と支持部材３により挾まれる
と同時に上記両面接着テープ２２が外装体１２の
内周面に接着することとなり、ほつれ止めを兼
ね、確実に固定することが可能となる。

本考案は以上のように構成され、支持部材３に
枢支された眼球体１は内部の下側に偏心した位置
に重り４を固定してあるので人形を立てた場合で
も又ねかせた場合でも該重り４によつて姿勢変化
を感知して一定の向きに保たれ、一旦動きを生じ
た眼球体１は小きざみに揺れ動き続け、従来のこ
の種人形眼球に存しない実感のあるものが得ら
れ、興味は増し、人形への取付けは支持部材３と
外装体１２によりビニールシート等１３を挾持
し、座金２０で部材同士を結合することで行なえ
るので作業性が良く、縫いぐるみ人形眼球として
の価値は向上する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る縫いぐるみ人形用眼球の一
実施例を示したもので、第１図は分解斜視図、第
２図は組み立てゝ人形に取付けた縦断側面図、第
３図は人形を形成する布帛の一部の斜視図であ
る。 １……眼球体、２……支軸、３……支持部材、
４……重り。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中心部にて枢支された支軸２により支えられる
   眼球体１の向きを略一定に保つための重り４を眼
   球体内の下部に設け、該重り４により略一定に保
   たれる眼球体１の正面にひとみ１′を設けると同
   時に、上面にまぶた５を設け、眼球体１が入る中
   空殻状を有し、眼球対１を支軸２で枢支すること
   によつて、人形を立てた状態では前記ひとみ１′
   が位置し、人形を上向きにねかせた状態では前記
   まぶた５が位置する窓孔１８を支持部材３の正面
   に形成し、前記支軸２には眼球体１と接触する頚
   部８，８′と、支持部材３に接する錐状部２′，
   ２′とを設け、支持部材３とそれが嵌まる外装体
   １２とによりビニールシート等１３を挾持し、支
   持部材後部を外装体の係合穴１１より突出させ座
   金２０により固定した縫いぐるみ人形用眼球。