JPH01274869A - コータヘッドのサイドシール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、紙などのウェブ表面にコート液を連続的に塗
工する塗工装置におけるコータへ・ノドのサイドシール
装置に関する。

（従来の技術） 従来、ウェブ（連続した祇）表面にコート液を塗工する
には、コート液をコータヘッドから所定の液圧をもって
供給し、ブレードで余剰分なコート液を掻き取りコート
液膜厚さを制御している。第３図にはこの塗工時のブレ
ード５近傍におけるコート液３の圧力分布状態を示す。

コート液３はブレード５で掻き取られるためにその部分
で液はくさび状となり圧力は上昇し、第４図に矢印で示
す如くコータヘッド４の両サイドからコート液の吹き出
し９が生じる。

（発明が解決しようとする課題） 以下、第３図及び第４図に従って上記従来の塗工装置に
おける欠点を述べる。第３図に示すように、ウェブｌは
ロール２に沿ってロール２の回転と共に送られ、同時に
コート液３がコータヘッド４から供給されてウェブ１表
面に付着し、ブレード５でその余剰分が掻き取られ、−
定量の厚さに塗工される一方で残りのコート液３はリタ
ーン液６としてコータヘッド４の後方隙間から流出回収
され、循環使用される。このとき、コート液３のブレー
ド５近傍における圧力分布７はブレード５の部分で高圧
となっている。これはコート液３からウェブ１とブレー
ド５との間にはさみ込まれる、所謂くさび圧力である。

ここでコータヘッド４の左右端部をみると、第３図に示
すようにウェブ１とコータヘッド４間に隙間８があり、
前記圧力分布７のために特にコータへラド４のブレード
５に近い前方先端部間サイドからコート液３の吹き出し
９が生じている（第４図）。このサイドからの吹き出し
９のためにコート液３の塗工端が乱れ、不均一な塗工と
なり塗工品質を低下させる。また同時にサイドからのコ
ート液吹き出し９のためにコータヘッド４の周辺が汚れ
、操業効率を低下させる。

これを防止すべく、前記隙間８をなくしてサイドを密閉
し、コータヘッド４のコート液吐出側端をウェブ１に当
接させるとウェブ１との摩擦が大きくなり、紙切れを起
こすと同時にロール２の表面をも傷付けやす（なり、操
業停止の事態につながる。従って、コータヘッド４のサ
イドからのコート液吹き出し９を止めることが塗工品質
を向上させ、また生産性をも向上させる上で重要な課題
となる。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するため、本発明はウェブにコート液を
塗工する塗工装置におけるコータヘッドの先端部におい
て、同先端部とウェブ間に形成される側部隙間に対向し
て、流体の噴出流を噴き出すサイドシール手段を各側部
隙間毎に２以上複数個設けると共に、同２以上のサイド
シール手段による噴出流の吐出圧力をサイドシール手段
毎に調節することを構成とし、その解決手段とするもの
である。

（作用） 即ち、第２図に本発明をコータに適用した主要部の概要
を示す。その構成の基本はコータヘッド４のサイドに形
成される隙間８に向けて気体、気液二相流体又は液体の
噴流を吹き付け、サイドからのコート液吹き出し９を抑
制することである。第３図の圧力分布７から理解できる
ように、サイドの隙間８からのコート液吹き出し９はブ
レード５に近い方が強くなる。本発明はこの現象に着目
して上記噴流を吹き付けるためのサイドシール手段をウ
ェブ進行方向に２分割することに特徴がある。即ち、コ
ータへラドの左右サイドに各２個の噴流吹出し体１０．
１１を設け、それぞれを配管１２及び配管１３に接続し
て、各噴流吹出し体１０．１１からは吐出圧力の異なる
流体を噴出させ、この流体の噴流衝突によりサイドから
のコート液吹き出し９を止めるわけである。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明す
る。第１図に本発明の代表的な実施例であるサイドシー
ル装置の一部を概略的に示す。同図における噴流吹出し
体１４は、第２図の噴流吹出し体１０．１１を代表して
いる。配管１５も同様に第２図の配管１２．１３を代表
している。

空気源１６から圧力調整系１７を介して気液混合器１８
に空気が供給され、液源１９からも同様に流体（水）が
気液混合器１８に供給され、同混合器１８の中で気液二
相流が生成され、配管１５を通って噴流吹出し体１４の
吐出口から噴出する。この噴出流２０はコータヘッド４
の両サイドの隙間８から流出しようとするコート液吹出
し９に衝突し、サイドからの吹出し９を抑え込む。噴流
吹出し体１４からの噴流の吐出圧は圧力調整系１７によ
って調節が可能であり、第２図に示す各噴流吹出し体１
０．１１についてはそれぞれ最適の圧力を選定できる。

この圧力の調節はウェブ１の速度によっても変更するこ
とができる。

本実施例では噴流吹出し体１０．１１を各サイド毎に２
個づつ設置する場合につき述べたが、噴流吹出し体を第
３図に示した圧力分布７に従って３個以上複数個を設置
することが可能である。

また、本実施例では、２個に分割した噴流吹出し体１０
．１１のうちブレードに近い噴流吹出し体１０の噴流を
高圧にし、一方の噴流吹出し体１１からの噴流を低圧に
するケースを示している。

（発明の効果） 以上、詳細に説明した如く本発明によれば、噴流をぶつ
けてコータヘッドのサイドに形成される隙間からのコー
ト液吹出しを防止することにより、端部の均一塗工が可
能となり品質が向上すると共に、コート液の吹出しによ
る装置の汚れ及びスプラッシェの固化によるメインテナ
ンス作業の煩雑さがなくなる。特に、本発明装置におい
て気液二相或は液体の噴流を用いれば、コート液がコー
タヘッドのサイドの隙間で固化することが妨げられ、固
化物による塗工のむら或は紙切れを起こすことはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の代表的な実施例であるサイドシール装
置の概略を示す一部構成図、第２図は本発明を適用した
塗工部の概略を示す斜視図、第３図はコータヘッド内の
液圧分布を示す説明図、第４図はコータヘッドからの従
来のコート液の吹出し方向を示す平面図である。 図の主要部分の説明 ８−・隙間　　　　　ｉｏ、　ｎ、　ｉｔ−噴流吹出し
体２０−・噴出流

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ウェブにコート液を塗工する塗工装置におけるコータヘ
   ッドの先端部において、同先端部とウェブ間に形成され
   る側部隙間に対向して、流体の噴出流を噴き出すサイド
   シール手段を各側部隙間毎に２以上複数個設けると共に
   、同２以上のサイドシール手段による噴出流の吐出圧力
   をサイドシール手段毎に調節することを特徴とするコー
   タヘッドのサイドシール装置。