JPH01274763A - 薬ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は薬剤を収納すると共に、服用時間などの薬剤に
関する情報を表示することが可能な薬ケースに関する。

〔従来の技術〕

中枢神経用架、循環器官用薬、消化器官用薬、呼吸器官
用架、泌尿生殖器官および肛門用架、腫瘍用薬、ビタミ
ン剤、化学療法剤、肝臓病用薬、糖尿病用薬、ホルモン
剤などの薬剤は服用数と服用時間々隔を正確に守らない
場合には著しく薬効が低下する。このため、医師、薬剤
師は投薬条件などの表示を記載した薬袋を使用し、この
薬袋内に薬剤を入れて患者に渡している。患者はこの薬
袋の表示を見て服用数、服用時間に則した服用を行って
いる。

〔発明が解決しようとする課題〕

従って、患者は服用条件を常に念頭に記ｔ＠しておく必
要があり、服用に対する神経を消耗する。このことは、
特に症状変動などによって薬剤が変わり、服用条件が変
化した場合に顕著であり、勘違いや前歴服用条件の記憶
などによって服用条件の遵守ができないことが多い。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記に鑑みてなされたものであり、投薬に関す
る患者の気遣いを緩和するため、服用条件などの情報を
表示する機能を有した薬ケースを提供する。

本発明の薬ケースは、薬剤が収納される薬室と、薬剤に
関する情報を表示する表示器と、この表示器を制御する
制御手段を備えている。

薬室は投薬に必要な薬剤を収納する収納形態としては全
部の薬剤を一括して収納する一括収納でも良（，１回の
服用に要する薬剤毎に分けて収納する分別収納でも良い
９後者の場合は、服用すべき薬剤の種類および量を正確
に得ることができるため、便利となる。表示器はこのよ
うな薬室内に収納されている薬剤に関する情報を表示す
る。表示器は７セグメント表示器などのように情報を数
値表示するデイスプレィでも良く、ＬＥＤランプなどの
ように点滅あるいは点灯によって情報を表示するランプ
でも良く、さらにはブザー音などによる音声表示器でも
良い。この内、デイスプレィは多種の情報を表示すると
かできる点で他の手段よりも良好であり、デイスプレィ
と他の手段を併用することもできる。表示される情報と
しては、次回服用時間、服用数などのような薬剤の服用
に関する基本情報が良好であり、この基本情報に加えて
、服用時間々隔、次回服用までの残り時間、服用過不足
数、現時刻などの表示を行うようにしても良い。さらに
過去の服用時間、服用数などの投薬履歴を表示しても良
く、この投薬履歴の表示により正確な診療への橋渡しと
することもできる。なお、以上のような各種の情ｉ［ま
全てを一括に表示しても良いが、手操作によって適宜、
必要な情報に切り換えるようにしても良い。制御手段は
このような表示器による表示を制御する。すなわち、表
示器で表示される情報を設定する。また、複数の′ｌｌ
１ｆ報を切り換えて表示するように表示器を制御したり
、設定された情報を記憶する機能を有しても良く、さら
に情報の更新を行う演算機能を有しても良い。

〔作用〕

本発明は上記の通りに構成されるので、薬剤に関する情
報の表示を行うことにより、投薬に関する患者の神経負
担の軽減がなされる。

〔実施例〕

以下、本発明を添付図面により詳細に説明する。

第１図は本発明の一実施例の断面図を示し、薬ケースは
ベース２および収納体３からなる本体１と、本体１上に
着脱可能に被せられる蓋体４を備え、蓋体４上面には表
示器５が取り付けられている。本体１および蓋体４は外
径が円形となるように形成され、収納体３はベース２上
で回転可能となっている。このため、収納体３の中央部
には回転軸６が取り付けられており、この回転軸６がベ
ース２の中央部分を貫通している。ここで、回転軸６の
下端部分には軸方向と直交する方向（矢印方向）に拡げ
られる鍔片６ａが複数形成されており、回転軸６をベー
ス２に貫通させた後、鍔片６ａを広げることにより収納
体３はベース２に対して抜は止め状態で回転可能に取り
付けられる。

第２図は収納体３の底面図を示し、収納体３は底部が開
放されると共に、放射状に延びる多数の隔壁７が一体的
に形成されて、多数。

の薬室８に分けられている。各薬室８には薬剤Ａが収納
されて薬ケースとしての役割を果たすものである。この
場合、各薬室８には１回の服用量に相当する数および種
類の薬剤を収納するのが使用の便宜上、好ましいが、こ
れに限定されるものではなく、１回服用量の薬剤を複数
の薬室にわたって収納しても良い。

また、薬室８内を複数に隔離することなく、収納体３内
部全体を−の薬室としても良い。

なお、薬室８内への薬剤Ａの収納は、ベース２から収納
体３を取り外して収納体３を裏返し、開放された底部か
ら薬剤を挿入することで容易に行うことができる。この
ような収納体３に対してベース２は、その一部分が第１
図のように開口されて薬剤への取出口９が形成されてい
る。そして、この取出口９部分には取出口９を開閉可能
に封鎖するシャッタ１０が取り付けられている。シャッ
タ１０は第１図実線から鎖線で示すように、本体１の径
方向にスライド可能となっており、本体１外側へのスラ
イドにより取出口９が開放されて薬室８内の薬剤Ａが落
下するようになっている。

前記蓋体４はこのような本体１に着脱可能に被せられる
。蓋体４の取り付は構造は螺合、凹凸嵌合、フックによ
る係合など適宜選択することができる。この蓋体４上面
には第３図々示のように７セグメント液晶デイスプレイ
５などからなる表示器５と、後述する制御手段１１への
人力部となるテンキー等のキーボタン１２が取り付けら
れ、さらに蓋体４下面に制御手段１１が取り付けられて
いる。また、蓋体４の側面には前記収納体３を回転させ
るためのブツシュボタン１３が取り付けられている。

表示器５は薬剤Ａに関する種々の情報を表示するために
取り付けられる。表示する情報としては、次回服用時間
、薬剤の１回の服用数、服用時間々隔、次回服用時まで
の残り時間。

服用過不足数あるいは現在時刻などの種々のものがあり
、これらの表示の制御は制御手段１１によって行われる
。これら情報はその重要度によって表示態様が異なるの
が好ましく、例えば、服用時間の厳守が必要な薬剤に対
しては、次回服用時間を常時、表示することが良好であ
り、患者はこの表示を見ることにより誤りのない服用が
容易となる。また、次回服用時間以外の情報については
キーボタン１２のボタン操作によって適宜、選択表示す
ることができる。さらに、表示する情報として過去にお
ける服用時間や服用数などの投薬履歴を表示しても良い
。第１図中、１４はブザー装置であり、制御手段からの
ブザー信号によってブザー音を発する。このブザー音発
生は、例えば、次回服用時間に達した時に行うことによ
り、患者の目の届かない場所からも正確な服用を促する
ことか可能となる。

第４図は制御手段１１の内部構成を示すブロック図であ
り、キーボタン１２からの信号が入力されると共に表示
器５、ブザー装置１４、音声装置２２へ表示信号を出力
する入出力インターフェース１５と、表示すべき情報や
服用数、服用時間などのデータが書き込みおよび呼び出
されるメモリとしてのＲＡＭ１６と、所定のプログラム
が格納されているＲＯＭ１７と、ＲＯＭ１７のプログラ
ムに従って演算処理や表示情報の切換処理を行うと共に
、表示信号を入出力インターフェース１５を介して出力
するなどの処理を行うＣＰ０１８を備えている。ここで
、入力部としてのキーマトリックスＩ２は第３図々示の
ように、「０」〜「９」のテンキーＢ、〜Ｂ、と、「セ
ット」信号ボタンＢ。

と、「＊」信号ボタンＢＡと、「消去」信号ボタンＢｃ
と、「包数」信号ボタンＢ、と、「時／毎」信号ボタン
ＢＸと、「時計」信号ボタンＢ７とを有しており、ボタ
ンＢＡ、Ｂｓ−、Ｂｃ　１ＢＭ　、Ｂｘ　、Ｂｙは表示
の選択やデータのリセット、較正などを支持する設定ボ
タンとっないる。

第５図は収納体３を回転させる回転機構の概略構成を示
し、収納体３の外面には薬室８と同一間隔で突起１９が
形成されている。前記ブツシュボタン１３はそのロッド
１３ａが収納体゛　３に対して接線方向に位置するよう
に蓋体４の側面に挿入される。このブツシュボタン１３
のロッド１３ａの挿入部分にはリターンスプリング２０
が配されている。また、収納体３の回転軌道には２枚の
ゴム板、坂ばねなどからなるストッパ２１が突起１９に
係脱可能に取り付けられている。このストッパ２Ｉは収
納体３の突起１９に当接することで収納体３の回転を所
定角度で停止させるものである。このような構造ではス
トッパ２１内に突起１９が挟まれて収納体３の回転が停
止しているが、ブツシュボタン１３を第５図矢印方向に
押すと、そのロッド１３ａが突起１９を接線方向に押圧
する。これによりストッパ２１内の突起１９はストッパ
２１を弾性的に押し曲げるためストッパが解除され、収
納体３は回転軸６と一体的にベース２上を回転する。か
かる回転は薬室８が１つずつ順送りされるようになって
おり、１回の回転操作で−の薬室８内の薬剤Ａが取出口
９から取り出される。この場合、この回転はエンコーダ
２３などの回転検出手段により検出され、制御手段１１
のＲＡＭ１６に出力される。従って、収納体３の回転数
は制御手段１１に記ｔｑされ、このデータに基づいて服
用過不足数の算出や服用薄層の演算などが行われる。

次に表示器５によって表示される情報の内容と表示操作
の数例を説明し、更に設定操作の数例について説明する
。

（１）情報の表示およびその操作の例 ■次回服用時間 ２４時時間位などによって常時表示される。

■服用数 「包数」信号ボタンＢ、を押すことにより、数値で表示
する。

■服用時間々隔 「時／毎」信号ボタンＢＸを押すことにより、時間単位
、分単位等で表示する。

■次回服用までの残り時間 「時／毎」信号ボタンＢ×、「＊」信号ボクンＢＡを　
順に押すことにより時間単位などで表示する。

■服用過不足数 収納体３を回転させる際に表示する。不足の場合にはマ
イナス「−」表示の後に不足数を表示し、残りがある場
合にはｒＨＪ表示の後に残数を表示する。

■現在時刻 「時計」信号ボタンＢＴを押すことにより時刻表示を行
う。

（２）設定操作の例 ■時刻の較正 「時計」信号ボタンＢＴ−ｒ消去」信号ボタンＢｅ−較
正する時刻に合わせた数値のテンキーＢ０〜Ｂｑ４回＝
「セント」信号ボタンＢ３ ■服用時間々隔 例えば、初回より４時間の一定間隔の場合、「時／毎」
信号ボタンＢＸ−ｒ消去」信号ボタンＢＣ−ｒ４Ｊのテ
ンキーＢ４→「セット」信号ボタンＢ３ 初回から２回服用まで２時間々隔で以後は４時間々隔の
場合、「時／毎」信号ボタンＢＸ−ｒ消去」信号ボタン
ＢＣ−’ｒ）ＩＪ信号ボタンＢＡ→「２」のテンキーＢ
２→「＊」信号ボタンＢＡ→「２」のテンキーＢ２→「
＊」信号ボタンＢＡ→「４」のテンキーＢ４−「セント
」信号ボタンＢ９ ■服用数の設定 例えば、初回から２包の場合、「包数」信号ボタンＢ、
−ｒ消去」信号ボタンＢ、−４「２」のテンキーＢ！−
ｒセット」信号ボタンＢ。

初回から２回まで４包でその後は２包の場合、「包数」
信号ボタンＢＮ−ｒ消去」信号ボタンＢ。→「＊」信号
ボタンＢＡ→「２」のテンキーＢ２→「＊」信号ボタン
Ｂａ→「４」のテンキーＢ４→「＊」信号ボタンＢＡ→
「２」のテンキーＢ２→「セント」信号ボタンＢ。

■投薬の時間薄層の表示 例えば、「＊」信号ボタンＢＡ−ｒ時／毎」信号ボタン
ＢＸ−ｒ９ＪのテンキーＢ、を３回押すと、初回から５
回までの時間を表示する。そして、「＊」信号ボタンＢ
Ａ−ｒセント」信号ボタンＢ、を押すと、次の５回まで
の時間を表示し、以後、同様な操作によって５回ずつの
履歴時間を表示する。なお、表示態様としては、例えば
、数字が「０」の場合を定刻服用、「１」が１時間遅れ
の服用、「２」が１時間以内の服用、「９」が服用しな
い場合とあらかじめ定めておくことにより投薬の時間履
歴の把握が可能となる。

■投薬の服用数履歴の表示 例えば、「＊」信号ボタンＢＡ−ｒ包数」信号ボタンＢ
、−ｒ９ＪのテンキーＢ９を３回の操作で初回から５回
までの服用状態を表示する。次に、「＊」信号ボタンＢ
Ａ→「セット」信号ボタンＢ、の操作で次の５回までの
状態を表示し、以後、同様な操作で５回ずつの服用状態
を表示する。表示態様としては、例えば、「０」が所定
量服用、「１」が不足服用、「２」が過剰服用、「９」
が無服用と定めておくことにより、投薬量の履歴の把握
が可能となる。

なお、本発明では収納体の回転機構として、前述したも
のに限定することはなく、ラチェット機構やカム機構な
ど適宜な手段を使用することができる。また、表示は前
述した視覚表示に代えて、音声装置２２による音声の表
示等を行うことができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、薬剤に関する情報の表示
を行う機能を備えているため、投薬に関する患者の気遣
いを緩和することができ、実用上、便利なものとするこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図は収納
体の底面図、第３図は蓋体を示す平面図、第４図は制御
手段の一例を示すブロック図、第５図は回転機構の一例
を示す平面図。 符号の説明 １〜・−−−−一−−・・本体　　　　　２−・−・−
一−−−・ベース３−・・・−−−ｍ−収納体　　　　
４・−−−−−一−−−−蓋体５−・・−−−−一表示
器　　　　６−・−−−−−・−回転軸７・・・・−−
−−一・−隔壁　　　　　８−・−一−−−−・薬室９
−・−・・−・取出口　　　　１０−・−・−・−シャ
ッタ１１・・−−−一−−・−制御手段 １２−・・・・・−＋−マトリックス １３−・−−−−−−一一ブツシュボタン１　ｔ−一−
−−・−・−・−ブザー装置１５・−−−一−−〜・−
人出力インターフェース１６−・・・−−一−−・ＲＡ
Ｍ　　　　　１７・−・−・−ｍ＝−〜−ＲＯＭ１８・
・・・−・−ＣＰ　Ｕ　　　　　　１９−−一−・−−
一−−・・突起２０・・−−一−−−・・−リターンス
プリング２１・・−一−−−−・・−ストッパ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 薬剤が収納される薬室と、前記薬剤に関する所定の情報
   の表示を行う表示器と、この表示器による表示を制御す
   る制御手段を備えたことを特徴とする薬ケース。