JPH01274647A - コイルの絶縁処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電気機器の絶縁層形成方法に係り、特に１回
転電機用の電機子コイルに好適な絶縁処理方法に関する
。

〔従来の技術〕

従来、高電圧回転電機１例えば、定格電圧３ＫＶ以上の
交流発電機や電動機のコイルにレジンリッチテープを巻
回し、絶縁層を成形する場合、絶縁層を加熱圧縮してコ
イル成形を行っている。

これはレジンリッチテープの材料が、主に、マイカ材お
よびガラス材に熱硬化性樹脂を含浸し、べとつきのない
ように半硬化状に硬化させたものである。このテープは
加熱することにより、熱硬化性樹脂が、−時、流動体と
なり粘性をもつが、更に、温度を上げていくと硬化する
という特性を持っている。この特性より樹脂が最適粘性
を持つ時に圧縮する。すると、絶縁層を形成するのに必
要な樹脂が残り、余分な樹脂を押し流す、又、レジンリ
ッチテープ巻回時に絶縁層間に発生する空隙も、圧縮に
より押し流された樹脂と一緒にコイル、エンド部から排
出される。このことにより、余分な樹脂と、空隙を押し
出し、マイカと樹脂とが均一に混り合った空隙のない絶
縁層を形成することができる。

この加熱圧縮方法として、特開昭６０−１８７２４５号
公報では、コイル４の面を加熱した鉄板で圧縮成形する
方法で、特に、コイル角部に発生する樹脂溜りや空隙を
解消する対策を述べている。又、特公昭５７−１９５６
４号公報では、コイル周囲にスペーサを介して最外部に
熱収縮体を被覆し、これを外部から加熱して収縮体の収
縮力により、コイルを締め付は成型する方法で、これも
前述と同様に、コイル角部に発生する樹脂溜りや空隙を
解消する対策を述べている。

〔発明が解決しようとする課題〕

近年では、回転電機の単機容量の増大に伴い。

コイル全体が長大化してきた。このような場合、従来方
法では、加熱時に熱伝達の差が生じる。この状態で圧縮
を行うと、余分な樹脂、及び、空隙がすべて排出される
前に、樹脂の硬化が始まり。

前述の不要物が、残留し硬化するため絶縁層内にこぶ状
の固りとなって、マイカの少ない部分、つまり、電気的
な弱点部を作り出すという欠点があった。このように成
形されたコイルで製作した回転電機を長期間運転すると
、コロナ放電や、加熱冷却の繰り返しで、絶縁層に剥離
や亀裂を生じ、劣化を早める要因となる。

本発明の目的は、コイルの加熱圧縮成形時に、余分な樹
脂、及び空隙を排除し、より信頼性の高いコイルを製作
できる絶縁処理方法を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的は、コイル絶縁層の加熱処理中に、コイルの長
さ方向中央部から端部へ向かって加圧力を移動させるこ
とにより達成される。

〔作用〕

導体に、レジンリッチテープを巻回した絶縁層を加熱成
形処理中に、導体の長さ方向の中央部付近より、端部へ
向けて加圧力を移動させながら絶縁層を硬化することに
より、余分な樹脂及び、空隙を、絶縁層内から排出する
ことができる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図ないし第５図により説
明する。第１図と第２図が本発明の絶縁処理方法を示し
ている。第１図、第２図では、ヒートプレス装置１とヒ
ートプレス治具２にレジンリッチテープを巻回した絶縁
層３を持つコイル４を設置し、加熱圧縮成形している状
態を示す。

コイルの直線部中央に、ローラ状のヒートプレス装置１
を設置し、絶縁層３を加熱する。樹脂が最適粘性となっ
た時に、ローラ状のヒートプレス装置１でコイル４を圧
縮する。そして、コイル直線部中央からローラ状のヒー
トプレス装置１ａを。

徐々に、コイルエンド部Ａに向って動かす。これと同時
に、ヒートプレス装［１ｂを、コイルエンド部Ｂに向っ
て動かす、この絶縁成形処理方法により、絶縁層内の余
分な樹脂や、空隙を、コイル中央部からコイルエンド部
へ順序よく排出することができる。

第３図と第４図は、第１図、第２図に当板５を設置した
ものを示す、この当板５を設置したことで、ヒートプレ
ス装置１が、移動した後の絶縁層４のふくらみを防止す
ることができる。

第、５図は、本発明の第三の実施例を示すもので、コイ
ルに当たる面が円弧状に湾曲した当板６のヒートプレス
装置を用いたものである。これも、第１図で説明したも
のと同じように、コイル絶縁層からコイルエンド部へ徐
々に加圧を行い、絶縁層内の余分な樹脂や空隙を排除す
ることができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、通常のサイズのコイル、及び、長大な
コイルの絶縁層を加熱圧縮成形した時に、余分な樹脂及
び空隙を排除し、マイカと樹脂とが均一に混り合った空
隙のない絶縁層が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は１本発明の一実施例のコイルの絶縁処理方法の
説明図、第２図は、第１図のｎ−ｎ矢視断面図、第３図
は、本発明の第二の実施例のコイルの絶縁処理方法の説
明図、第４図は、第３図のＩＶ−ｍＶ矢視断面図、第５
図は１本発明の第三の実施例のコイルの絶縁処理方法の
説明図である。 １．６・・・ヒートプレス装置、２・・・ヒートプレス
治具、３・・・絶縁層、４・・・コイル、５・・・当板
。 第１図 （１］ 寛５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、成形された導体表面にレジンリッチテープを巻回し
   、加熱硬化させて絶縁層を形成するものにおいて、 加熱処理中に前記導体の長さ方向中央部付近より、端部
   へ向けて加圧力を移動させながら前記絶縁層を硬化させ
   ることを特徴とするコイルの絶縁処理方法。 ２、特許請求の範囲第１項において、 前記加圧力を移動させる手段として、ローラをコイルに
   沿つて移動させるようにしたコイルの絶縁処理方法。 ３、特許請求の範囲第２項において、 前記ローラは前記コイルの前記絶縁層の表面に当てられ
   た当板上を移動させるようにしたコイルの絶縁処理方法
   。 ４、特許請求の範囲第１項において、 前記コイルに当たる面が円弧状に湾曲した当板で加圧点
   を順次移動させながら加圧するコイルの絶縁処理方法。 ５、特許請求の範囲第４項において、 前記コイルに当たる面が円弧状に湾曲した当板は、前記
   コイルの前記絶縁層の表面に当てられた前記当板上を移
   動させるようにしたコイルの絶縁処理方法。