JPH0127373B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 被計量物に付加された力を測定する目的で荷重
セル即ちロードセルが用いられる場合が多くあ
る。その１つは、荷重セルのひずみが測定されて
荷重支持体にのせられた被計量物の重量を計量す
る計量器による場合である。荷重セルを用いるこ
のような計量器の例では、米国特許第4037675号
明細書に開示されている。荷重セルを用いて、被
計量物に対する力を測定するときは、安全手段が
普通設けられて、荷重セルに用いられるひずみゲ
ージが、荷重セルをこわしたりするほど強く作用
しないようにしている。公知技術による安全手段
は、通常荷重セルの伸張量が制限されるように互
いに間隔をおいた対向する１対の荷重端によつて
いる。かかる安全手段の欠点は、軸受面の如きも
のは、通常かなりの弾性と撓曲性をもつているの
で、もし極端に重い被計量物が大きな間隔で荷重
セルに関連する機構に落下したら安全手段も荷重
セルをこわしてしまう程たわんでしまうというこ
とである。

部材に対する力の量を測定するのに用いられる
荷重セルは、過負荷状態に達するときは、荷重セ
ルを如何なる作用力からも免がれさせるように安
全手段を荷重セルの支持部に連結することによつ
て守られることが分かつている。本発明は、荷重
セルが固定ベースに固定されたビームに支持さ
れ、荷重セルを計量器の可動支持部との間に連結
部を設けた計量器に関するものである。さらに、
ビームを支持する荷重セルは、計量器の可動支持
部との連結部をもつていて、過負荷状態に達する
と連結部がビームに働いてビームを充分にコース
からはずして荷重セルに働く力は、さらに荷重が
付加されると除去されるようになつている。

以下、図面を参照して、本発明を実施例につい
て詳述する。

本発明を実施した計量器は、全体が符号１０で
示され、かつこれは、米国第4037675号明細書に
開示した形成によるものである。かかる計量器の
構造の詳細については該米国特許を参照すればよ
い。計量器１０は、固定部材１４が対向するガセ
ツト１５（その一方のみが示される）によつて取
付けられたハウジング１２を備えている。上下の
板ばね１６，１８は、固定部材１４に取付けら
れ、かつそこから水平方向にのびている。可動支
持体２０は、上下の板ばね１６，１８に連結さ
れ、また皿即ち計量皿２２は、上の板ばねに取付
けられた対向するガセツト２４によつて可動支持
体に固着される。固定部材１４、板ばね１６，１
８および可動支持体２０は、平行四辺形構造をな
す。皿２２は、板ばね１６，１８のたわみと、か
つこのたわみに応答する可動支持体２０の実質的
な直線運動とを生じさせる荷重体をのせるように
なつている。

ビーム２６は、可動支持体２０と一体にされ、
他方のビーム即ちたわみビーム２８は、固定部材
１４と一体にされている。みぞ切り端３２をもつ
たねじ切りされたピストン杆３０は、ビーム２６
を貫通し、締付ナツト３４は、ねじ切り端に固定
されてピストン杆を把持する。ピストン杆３０
は、ねじ切りされているので、ビーム２６内のピ
ストン杆の位置は、ナツト３４との協動で調節さ
れる。全体が符号３６で示される制動機構は、ピ
ストン杆３０を受入れている。制動機構は、固定
部材１４と一体になつているベース３７に支えら
れている。制御機構３６は、おおむね円筒形のハ
ウジング４０内に収容されたピストン３８を備え
ている。ピストン杆３０は、ピストン３８に取付
けられる。ばね４２は、ピストン３８からハウジ
ング４０の底までのびていて、その一端は、ハウ
ジングの下方部内にある還状部４４内に受入れら
れ、その他端は、ピストンの底部にある還状部４
６におかれる。流体４８は、制動機構構造を完成
させるようにハウジング４０内に入れられる。

荷重セル即ちロードセル５０は、ビーム２８に
連結され、かつのびている荷重接触部５２を備え
ている。みぞ付の上端部をもつねじ切りされたロ
ツド５４は、ビーム２６を貫通し、また締付ナツ
ト５６は、その隣接位置にロツドを締付けてい
る。ロツド５４は、その下端でボタン５８を画定
する。別のロツド６０は、荷重接触部５２内で固
着され、かつ球体用ハウジング６２内に収納され
る。球体６４は、球体用ハウジング６２内にあ
り、また弾性壁６６は、ハウジングと球体との中
間にあり、かつ球体の彎曲面によつて画定された
曲線部６８を備える。弾性壁６６は、球体６４の
自由運動を可能にしている。プレート７０は、ボ
タン５８が弾性壁６６と係合できるようにボタン
と接触する。

みぞ付の上端部をもつねじ切りされたまた別の
ロツド即ち過負荷作動ロツド７２は、ビーム２６
内におかれ、かつビーム頂部にナツト７４を備え
る。ナツトは、ロツドがビーム内で調節された
後、締付けられるようになつている。ロツド７２
の下端は、ボタン７５となつている。立上げピン
７６をビーム２８に取付けて該立上げピンの上端
とボタン７５の間にすき間７８を形成している。
すき間７８の大きさは、立上げピン７６に対する
ロツド７２のねじ切り周囲とみぞ付端いかんによ
つて決まるロツドの垂直位置の変動につれて調節
される。

荷重体が皿２２にかけられると、可動支持体２
０は、下方にたわんでビーム２６を可動支持体に
沿つて動かす。ビーム２６が下方にたわむと、ボ
タン５８は、球体６４をロツド６０に押付け、ロ
ツドのたわみによつて荷重セルに働くひずみを生
じさせる。偏移に起因する荷重セル５０に生じた
応力のせいで、荷重セルの抵抗は、比例的に変化
して、当該技術分野では知られているように変化
量を測定して計量皿２２の荷重量を計量する。当
該技術分野では知られているように制動機構３６
は、荷動支持体２０を動かすため、に設けられ、
その関連部材は一様にされている。

著しく重い荷重体が皿２２にのせられるか、ま
たは荷が皿の上に落下して荷重セル５０を破壊す
るような力を生じさせるときは、その結果として
の偏倚量は、ボタン７５を立上げピン７６と係合
させてビーム２８を下方に押出す。前述したよう
に、ボタン７５と立上げピン７６の間のすき間７
８は、過荷重状態になつたとき合わさるように調
節できる。ビーム２８が、ボタン７５と立上げピ
ン７６との接触を介してたわむと、荷重セル５０
は、荷重接触部５２の位置および球体６４が、ビ
ーム２８の固定端さら離れているので、立上げピ
ンの位置よりも、この荷重接触部５２の位置で大
きくたわむようになる。従つて、ビーム２８が接
触力で曲げられるとビーム２８の傾斜は、球体６
４と荷重接触部５２との垂直整合にある該ビーム
の部分を立上げピン７６以外のところで大きくた
わませて、荷重セル５０に付加される力を減少さ
せる。立上げピン７６は、大きな力が付加された
後で圧縮を生じさせるよう固定部材に締付けられ
ていない。その代り、ビーム２８は、たわみ支持
ができてかかる圧縮がないようにしている。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明を実施せる計量器の縦断面図
で明瞭さを期する意味で一部を除いて示してい
る。 １０……計量器、１２……ハウジング、１６，
１８……板ばね、２０……可動支持体、２２……
計量皿、２６……ビーム、２８……たわみビー
ム、３６……制動機構、５０……ロードセル、５
４，６０……ロツド、７２……過負荷作動ロツ
ド、７６……立上げピン、７８……すき間。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ハウジング１２と、 被計量荷重体を受入れる計量皿２２を有する可
   動支持体２０と、 ハウジング１２と可動支持体２０とを弾性的に
   連結する板ばね手段１６，１８と、 ハウジング１２に支持されているたわみビーム
   ２８と、 該たわみビーム２８へ取付けられたロードセル
   ５０と、 前記可動支持体２０の移動に応答して移動する
   ビーム２６と、 該ビーム２６に取付けられ荷重体が計量皿２２
   上におかれたときロードセル５０に対し荷重体の
   重さに応答した作動をもたらすロツド６０と、 前記ビーム２６からたわみビーム２８の方へ向
   かつて伸長している過負荷作動ロツド７２と、 を備えて成る計量器。 ２ 前記過負荷作動ロツド７２は、たわみビーム
   ２８がハウジング１２によつて支持されている位
   置と、ロツド６０がロードセル５０に係合すると
   きの位置と、の中間位置にある特許請求の範囲第
   １項に記載の計量器。 ３ 前記過負荷作動ロツド７２は、前記たわみビ
   ーム２８に設けた立上げピン７６に対し所定のす
   き間７８を形成している特許請求の範囲第１項又
   は第２項に記載の計量器。 ４ 前記すき間７８の大きさを調節するために手
   段を備えていることを特徴とする特許請求の範囲
   第３項に記載の計量器。