JPH01271379A

JPH01271379A - エレベータの群管理制御方法

Info

Publication number: JPH01271379A
Application number: JP63100196A
Authority: JP
Inventors: Toshiaki Komura; 小村　利明; Ichiro Kawabe; 河辺　一郎
Original assignee: Hitachi Elevator Engineering and Service Co Ltd
Current assignee: Hitachi Elevator Engineering and Service Co Ltd
Priority date: 1988-04-25
Filing date: 1988-04-25
Publication date: 1989-10-30

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明はエレベータの群管理制御方法に係り特に、出勤
時における輸送を効率良く行う制御方法に関する。

（従来の技術〕近年、複数基のエレベータを並設した場合にエレベータ
の運転効率向上およびエレベータ利用者へのサービス向
上を図るために、各階床のホール呼び（ホールからの呼
び）に対する応答機をマイクロコンピュータ等の小形コ
ンピュータを用いて合理的に且つすみやかに割り当てる
ようにする群管理制御が行われている。すなわち、この
群管理制御では、ホール呼びが発生すると、そのホール
呼びに対処するのに最適なエレベータを設定し。

早期にそのホール呼びに応答させるエレベータを割り当
てると共に、他のエレベータはそのホール呼びに応答さ
せないようにしている。

このような方式の群管理制御においては、従来はビル（
建物）によりテナント数に相違があるにもかかわらず予
め設定した一定時間（例えば１５秒）待たせるようにし
ていたため１例えば、−社ビル（−社のみが居住するビ
ル）といわゆる雑居ビルなどのように需要が極端に異な
る場合でも。

上述のように基準階で一律に待たせるなどの制御を行っ
ており、群管理制御の柔軟性に欠けるという問題があっ
た。

そこで、この問題を解決する手段として、特開昭６０−
２０４５８４号公報に示された工１ノベータの群管理制
御方法が提案された。この方法では、設置ビルにおける
交通需要に応じて出発間隔時間の自動設定を行ない、常
に最適な出発時間間隔として、制御の柔軟性およびサー
ビスの向上が図れるというものである。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記した特開昭６０−２０４５８４号公
報に示された制御方法では次の問題がある。

出動入館者数が周期的に増減するビルにおいては、先ず
第１に、エレベータの出発時間と出動入館者数が減る時
間帯とが一致するような場合には、そのときの運転にお
けるエレベータ１基当たりの輸送効率は極度に低くなる
ことから、結果的には、全体の輸送効率が悪くなる。そ
して第２には、出発時間間隔を延ばすと、それぞれのエ
レベータはほぼ満員状態で運行されるため、１往復運転
におけるエレベータ１基当たりの輸送効率は高くなるが
、しかしその反面、搭乗者の降車階がそれぞれ異なり、
且つ、その階における停止時間に対応して１往復時間は
長くなって、所定時間帯における基４１！階への帰着回
数が少なくなり、単位時間当たりの輸送効率は低下され
ることになる。即ち、エレベータ乗りかごの状況に応じ
て、輸送効率が変動することになり、結果的には基準階
の待ち客に対するサービスが低下する。

そこで、本発明は、上記問題点を解決するためになされ
たものであり、その目的とするところはエレベータ１基
当たりの輸送効率を均等化して、総輸送効率を向上させ
ることのできるエレベータの群管理制御方法を提供する
ことにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明の特徴は。

任意に発生するホール呼びに対し、複数基のエレベータ
の中から、所定の評価式を用いてサービスエレベータを
決定する群管理制御方法において。

出勤時における基準階での乗り込み量を毎日計測し、該
計測束り込み量に基づく総輸送量が、予め該総輸送量に
対応させて段階分けしておいた複数段階のうちどの段階
に属するかに応じて、出発指令の積載量を設定するよう
構成した点にある。

〔作用〕

本発明にあっては、毎日の出勤時間帯の基準階からの乗
り込み量と、各階での降り量、ドア開時間等を、一定時
間間隔（例えば５分単位）で計測して得られるデータと
、過去のデータとに基づいて、指数平滑法などの統計処
理を行った結果のデータより、基準階を出発する時の乗
り込み人数（出発積載量）を変化させたときに、出勤時
間帯内の総輸送量がどのように変化するかのシュミレー
ションを行い、総輸送量が最大となる出発積載量を決定
し、基準階での乗り込み人数が設定された出発積載量に
達したときに出発されるため、出勤時間帯内の輸送効率
が最大となり、従って出勤時のサービスが向上する。

〔実施例〕

第１図は、本発明の一実施例を適用するシステムの構成
を示すものである。

第１図において、ＩＡ〜ＩＨは８基のＡ号機〜Ｈ号機の
１基毎に設けられたエレベータ運転制御装置（第１図で
はＡ号機〜Ｃ号機の３基のみが示されている）であり、
運転制御回路２Ａ〜２Ｈ５かご内人員検出回路３Ａ〜３
Ｈ１通信回路４Ａ〜４Ｈが設けられている。また、１０
はＡ号機〜Ｈ号機に対して設けられた群管理制御装置で
あり。

通信回路５、運行状況データ作成回路６、統計処理回路
７、輸送量シュミレーション回路８、出発積載量決定回
路９より構成されている。

通信回路４Ａ〜４Ｈは１群管理制御装置１０の通信回路
５と通信線で接続され、運転制御袋Ｗ２Ａ〜２Ｈで制御
されるかと呼び信号、ドアの開閉状態信号、及びかご内
人員検出回路３Ａ〜３Ｈにより検出されたかご内積載量
等を、多重通信により、群管理制御装置１０へ送信する
。また、群管理制御袋［１０より受信する割り当てられ
たホール呼び信号、及び後述の出発積載量データ等を、
運転制御回路へ伝達する。運転制御回路２Ａ〜２Ｈは、
上記データに基づき、エレベータの走行、ドア制御等を
行う。

次に、本実施例による群管理制御方法の原理を第２図〜
第３図により説明する。

第２図は、出勤時における任意のエレベータ１基の運行
軌跡を示したもので、縦軸に階床、横軸に時刻をとっで
ある０図中、破線で記した運行軌跡は、エレベータが１
回も停止せずに１往復した場合を示す。また実線は、エ
レベータが２階、４階〜７階へ停止した後、基準階へ帰
着した場合を示す。基準階からＰＬ（人）の乗客が乗り
込んだと仮定すると、第２図の１往復による輸送人員は
。

ＰＬ（人）である。また、このときの１周時間をＴｌ（
分）、出勤時間をＴ（分間）とすると、エレベータの周
回数Ｎ（回）は、Ｎ＝Ｔ／Ｔｌである。従って、第２図のエレベータの運行軌跡が、全
エレベータの平均的な運行軌跡であると仮定すると、１
回の運行による乗り込み人数をＰｌ（人）、エレベータ
の台数をＥＮ（台）として、出勤時間帯内の総輸送人員
ＰＮ（人）は、次式で表わされる。

ＰＴ＝　（Ｔ／Ｔｌ）ＸＰＩＸＥＮ・・・（１）また、
１周時間Ｔ１は、１週当たりの総停止時間ＴＳＴ　（分
）と、総走行時間ＴＲＴ　（分）との和であり、次式に
示される。

Ｔ１＝ＴＳＴ＋ＴＲＴ　　　　　　　・・・（２）ここ
で、停止の為の加減速時間を停止時間に含むと、１周当
たりの総走行時間ＴＲＴは固定値となる。従って１周時
間は、エレベータの乗降のために停止した時間（１周当
たりの総停止時間ＴＳＴ）により影響を受けることにな
る。

次に、１回停止当たりに降りる人数をＰＩＳ、１回停止
当たりに要する時間をＴＩＳとすると、１周当たりの総
停止時間ＴＳＴは、ＴＳＴ＝　（ＰＬ／ＰＩＳ）ＸＴＩＳ・・・（３）とな
る。

さらに、１回停止当たりに要する時間ＴＩＳは。

停止のために要する加減速時間をＴＡＤ、１人当たりの
降り時間をＴＯＦＦとすると、Ｔｌ５＝ＴＡＤ＋ＴＯＦＦＸＰＩＳ　　　・　（４）で
表わされる。

さてここで２乗りかごから降りる場合を考えてみると、
乗りかご内の人数が少ない場合には、円滑に降りること
が出来るため、１人当たりの降り時間は比較的短くなる
が、乗りかご内の人数が多く、混雑している場合には、
人混みを分けて降りる等の行為により、１人当たりの降
り時間が長くなるのが一般である。これを数式にすると
、ＴＯＦＦ＝　（ＰＬ−ｎＸＰｌｓ）ＸＴＬ−（５）と
なる。ここでｎは、停止した回数、ＴＬは、かご内の否
降客１人により、降り客１人が妨害を受ける時間である
。つまり、乗りかご内の人数に比例して１人当たりの降
り時間が長くなることを表わしている。

従って、１周の運行中の総停止時間ＴＳＴは。

ｎ回の停止により１次式のように表わされる。

ｎ＝１Ｘ　（ＴＡＤ＋　（ＰＬ−ｎＸＰｌｓ）ＸＴＬ）ＸＰＩ
Ｓ）　　　　　・・・（６）（１）、（２）、（６）式
により、出勤時間帯内の総輸送人員は次式で表わされる
。

ＰＴ＝ＥＮＸＰＩＸ　（Ｔ／　（ＴＳＴ＋ＴＲＴ））・
・・（７）以上のように、基準階からの出発時に乗りかご内に乗り
込む人数と、停止回数、降りる際に要する時間等を考慮
し、基準階からの乗り込み人数と、出勤時間帯内の総輸
送人数との関係を示したものが第３図である。

第３図によれば、乗りかごから降りる際に、否降客に妨
害される無駄時間ＴＬが小さい場合には基準階からの出
発時にかごの定格積載人数に近い状態で乗り込み出発し
た場合に、出勤時間帯内の総輸送人数は最大になること
を示している。

また、乗りかごから降りる際の否降客に妨害される無駄
時間ＴＬが大きい場合には、基準階からの出発のかご白
人数を定格積載人数の数十％に抑制した方が、出勤時間
帯内の総輸送人数は増すことを表わしている。すなわち
１乗客の降り方によっては、必ずしも１回あたりの基準
階からの乗り込み人数を最大にする必要はないことを示
している。

否降客１人当たりにより影響される降り無駄時間ＴＬは
、１回停止当たりのドア開時間ＴＤと、降り客数ＰＯＦ
Ｆ及び否降り客数ＰＯＮにより、次のように表わされる
。

ＴＬ＝　（ＴＤ／ＰＯＦＦ）／ＰＯＮ・・・（８）従っ
て、出勤時間帯のエレベータの運行状況から、１周当た
りの停止回数、基準階での乗り込み人数、各階での降り
人数、１回停止当たりのドア開時間等のデータを収集し
、前記各データを蓄積、学習すると共に、降り無駄時間
等の変数を算出し、（７）式により第３図の曲線を求め
、基準階からの乗り込み人数、すなわち出発積載量を常
に出勤時間体内の総輸送量が最大となる点に制御するこ
とにより、当該運行状況における最も効率の良いエレベ
ータの運行が可能となる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、基準階出発時の積載量を、常に、出勤
時間帯内の総輸送人員が最大となるよう、制御できるの
で、出勤時間帯の群管理エレベータのサービス効率を向
上させる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を適用するシステムの構成図
、第２図は、出勤時間帯のエレベータの運行例を示した
説明図、第３図は、本発明の実施例の原理の説明図であ
る。１Ａ〜ＩＣ・・・Ａ号機からＣ号機のエレベータ運転制
御、２Ａ〜２Ｃ・・・運転制御回路、３Ａ〜３Ｃ・・・
かご内人員検出回路、４Ａ〜４Ｃ・・・通信回路、１０
・・・群管理制御装置、５・・・通信回路、６・・・運
行状況データ作成回路、７・・・総計処理回路、８・・
・輸送量シュミレーション実行回路、９・・・出発積載
量決定回路。第　３　図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）任意に発生するホール呼びに対し、複数基のエレ
ベータの中から、所定の評価式を用いてサービスエレベ
ータを決定するエレベータの群管理制御方法において、
出勤時における基準階での乗り込み量を毎日計測し、該
計測乗り込み量に基づく総輸送量を予め該総輸送量に対
応させて段階分けしておいた複数段階の中からどの段階
に属するかに応じて、出発指令の積載量を測定すること
を特徴とするエレベータの群管理制御方法。