JPH01271029A - 複層鋳片の連続鋳造方法及び装置 - Google Patents
複層鋳片の連続鋳造方法及び装置Info
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- JPH01271029A JPH01271029A JP10054788A JP10054788A JPH01271029A JP H01271029 A JPH01271029 A JP H01271029A JP 10054788 A JP10054788 A JP 10054788A JP 10054788 A JP10054788 A JP 10054788A JP H01271029 A JPH01271029 A JP H01271029A
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Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、外層と内層とが明確に分離された複層構造を
もつ鋳片を、溶融状態から連続的に製造する方法及び装
置に関する。
もつ鋳片を、溶融状態から連続的に製造する方法及び装
置に関する。
連続鋳造によって複合鋼材を製造する方法とし・て、長
さの異なる2本の浸漬ノズルを鋳型内にある溶融金属の
プールに挿入し、それぞれのノズルの吐出孔位置を鋳造
方向の異なる位置に設け、異種の溶融金属を注入する方
法が、特公昭44−27361号公報で提案されている
。また、特公昭49−44859号公報では、このとき
鋳型に注入された異種金属間の混合を防止するため、鋳
型内に耐火物製の隔壁を設けることが提案されている。
さの異なる2本の浸漬ノズルを鋳型内にある溶融金属の
プールに挿入し、それぞれのノズルの吐出孔位置を鋳造
方向の異なる位置に設け、異種の溶融金属を注入する方
法が、特公昭44−27361号公報で提案されている
。また、特公昭49−44859号公報では、このとき
鋳型に注入された異種金属間の混合を防止するため、鋳
型内に耐火物製の隔壁を設けることが提案されている。
本発明者等も、異種溶融金属間の混合を抑えるために、
鋳型内に注入された異種溶融金属の流動を制動する手段
として静磁場を利用した方法を開発し、特願昭61−2
52898号として出願した。この方法においては、鋳
造方向に対して垂直な方向に鋳片全幅にわたって磁力線
が延在するような静磁場を形成させ、この静磁場を境界
としてその上下に異種の溶融金属を供給している。この
静磁場により電磁ブレーキが働き、静磁場帯での溶融金
属の流れが制動される。その結果、上下層が接する位置
での上下層の混合を最低限に抑えることができる。
鋳型内に注入された異種溶融金属の流動を制動する手段
として静磁場を利用した方法を開発し、特願昭61−2
52898号として出願した。この方法においては、鋳
造方向に対して垂直な方向に鋳片全幅にわたって磁力線
が延在するような静磁場を形成させ、この静磁場を境界
としてその上下に異種の溶融金属を供給している。この
静磁場により電磁ブレーキが働き、静磁場帯での溶融金
属の流れが制動される。その結果、上下層が接する位置
での上下層の混合を最低限に抑えることができる。
ところが、以上に掲げた連続鋳造方法においては、いず
れも鋳型内の鋳造空間に複数の浸漬ノズルを挿入してい
る。そのため、鋳造空間に注入された外層用溶融金属浴
に不規則な流れや温度分布が生じることが避けられない
。その結果、この外層用溶融金属から鋳型の内壁で形成
される凝固シェルが不均一なものとなり、一定した品質
をもつ複層鋳片が得られない。
れも鋳型内の鋳造空間に複数の浸漬ノズルを挿入してい
る。そのため、鋳造空間に注入された外層用溶融金属浴
に不規則な流れや温度分布が生じることが避けられない
。その結果、この外層用溶融金属から鋳型の内壁で形成
される凝固シェルが不均一なものとなり、一定した品質
をもつ複層鋳片が得られない。
また、製造しようとする鋳片のサイズによっては、2本
の浸漬ノズルを配置する空間を鋳型内にとることができ
なくなる場合もある。たとえば、ブルーム鋳造用鋳型等
にあっては、鋳型の内部空間が狭く、この狭い空間に対
して2本の浸漬ノズルを配置することは極めて困難であ
る。
の浸漬ノズルを配置する空間を鋳型内にとることができ
なくなる場合もある。たとえば、ブルーム鋳造用鋳型等
にあっては、鋳型の内部空間が狭く、この狭い空間に対
して2本の浸漬ノズルを配置することは極めて困難であ
る。
そこで、本発明は、外層用溶融金属を収容した容器と鋳
型とを直接連結させ、外層用溶融金属の湯面を容器内に
とり、鋳型に対する外層用溶融金属を静的に供給するこ
とによって、外層となる凝固シェルの成長を安定した条
件下で行い、鋳型の内部空間が狭隘な場合にあっても、
一定した品質の複層鋳片を製造゛することを目的とする
。
型とを直接連結させ、外層用溶融金属の湯面を容器内に
とり、鋳型に対する外層用溶融金属を静的に供給するこ
とによって、外層となる凝固シェルの成長を安定した条
件下で行い、鋳型の内部空間が狭隘な場合にあっても、
一定した品質の複層鋳片を製造゛することを目的とする
。
本発明の複層鋳片の連続鋳造方法は、その目的を達成す
るために、鋳型の上に該鋳型と断熱された容器を接続し
、該容器に複層鋳片の外層を形成する溶融金属を収容し
て連続鋳造しながら、前記溶融金属から生成した凝固シ
ェル内の溶湯に静磁場を印加し、該静磁場よりも下方の
前記凝固シェル内に前記複層鋳片の内層を形成する溶融
金属を供給することを特徴とする。
るために、鋳型の上に該鋳型と断熱された容器を接続し
、該容器に複層鋳片の外層を形成する溶融金属を収容し
て連続鋳造しながら、前記溶融金属から生成した凝固シ
ェル内の溶湯に静磁場を印加し、該静磁場よりも下方の
前記凝固シェル内に前記複層鋳片の内層を形成する溶融
金属を供給することを特徴とする。
また、本発明の複層鋳片の連続鋳造装置は、鋳片の外層
を形成する溶融金属を収容する容器と、該容器の底部に
直接接続された鋳型と、前記容器を貫通して前記鋳型内
に挿入され、前記鋳片の内層を形成する溶融金属を注入
するノズルとを備えており、前記鋳型内に注入された外
層用溶融金属と内層用溶融金属との間の界面に静磁場を
発生させる磁石又はソレノイドコイルを前記鋳型の外周
に配置したことを特徴とする。
を形成する溶融金属を収容する容器と、該容器の底部に
直接接続された鋳型と、前記容器を貫通して前記鋳型内
に挿入され、前記鋳片の内層を形成する溶融金属を注入
するノズルとを備えており、前記鋳型内に注入された外
層用溶融金属と内層用溶融金属との間の界面に静磁場を
発生させる磁石又はソレノイドコイルを前記鋳型の外周
に配置したことを特徴とする。
以下、第1図を参照しながら、本発明の連続鋳造方法及
び装置を、その作用と共に具体的に説明する。
び装置を、その作用と共に具体的に説明する。
複層鋳片の外層となる溶融金@1は、タンデイツシユ等
の容器2に収容されており、容器2から鋳型4の内部に
供給される。このとき、外層用溶融金属1は、開口部3
を介して容器2内と鋳型4内とで連続している。したが
って、容器2から鋳型4への外層用溶融金属1の供給は
、ヘッド圧に基づいた静圧によって行われ、従来の浸漬
ノズルを使用した場合のように鋳型4内の溶融金属に対
して流動等を起こさせる運動エネルギーを与えることが
ない。
の容器2に収容されており、容器2から鋳型4の内部に
供給される。このとき、外層用溶融金属1は、開口部3
を介して容器2内と鋳型4内とで連続している。したが
って、容器2から鋳型4への外層用溶融金属1の供給は
、ヘッド圧に基づいた静圧によって行われ、従来の浸漬
ノズルを使用した場合のように鋳型4内の溶融金属に対
して流動等を起こさせる運動エネルギーを与えることが
ない。
このように外層用溶融金属1を供給するとき、鋳型4内
に形成された外層用溶融金属浴1aは、静かな状態に維
持され、またその温度分布も均一なものとなる。したが
って、この外層用溶融金属浴1aから冷却・凝固して、
凝固シェル1bが鋳型4の内壁に周方向に関して均一に
形成される。特に、浸漬ノズルを使用して鋳型4内に注
湯した場合に生じていた不均一な厚みをもつ凝固シェル
の形成がみられない。
に形成された外層用溶融金属浴1aは、静かな状態に維
持され、またその温度分布も均一なものとなる。したが
って、この外層用溶融金属浴1aから冷却・凝固して、
凝固シェル1bが鋳型4の内壁に周方向に関して均一に
形成される。特に、浸漬ノズルを使用して鋳型4内に注
湯した場合に生じていた不均一な厚みをもつ凝固シェル
の形成がみられない。
この容器2は、鋳型4と断熱されている。そのため、凝
固シェル1bは、鋳型4の内壁で形成される。この点、
凝固シェル1bの形成開始位置を一定にする上で、特に
容器2と鋳型4との境界の内壁に断熱リング(図示せず
)を設けてふくことが好ましい。
固シェル1bは、鋳型4の内壁で形成される。この点、
凝固シェル1bの形成開始位置を一定にする上で、特に
容器2と鋳型4との境界の内壁に断熱リング(図示せず
)を設けてふくことが好ましい。
他方、内層を形成する溶融金属5は、容器2及び外層用
溶融金属浴1aを貫通して鋳型4内に侵入させた注湯ノ
ズル6から鋳型4内に注入され、外層用溶融金属浴1a
の下方に内層用溶融金属浴5aを形成する。この内層用
溶融金[5は、鋳型4からの抜熱によって、凝固シェル
lbの内側で冷却・凝固して凝固シェt’k 5 bと
なる。
溶融金属浴1aを貫通して鋳型4内に侵入させた注湯ノ
ズル6から鋳型4内に注入され、外層用溶融金属浴1a
の下方に内層用溶融金属浴5aを形成する。この内層用
溶融金[5は、鋳型4からの抜熱によって、凝固シェル
lbの内側で冷却・凝固して凝固シェt’k 5 bと
なる。
ここで、外層用溶融金属浴1aと内層用溶融金属浴5a
との間の界面7及びその近傍に静磁場を印加するため、
表層が凝固開始する位置から所定の距離だけ下方で鋳片
の一定の相対する面を挾むように、磁石8を配置してい
ることは、先願である特願昭61−252898号と同
様である。この静磁場により、鋳型4内における溶融金
@1.5の流動が抑制され、互いに混合することなく外
層用溶融金属浴1a及び内層用溶融金属浴5aが上下に
分離された状態で維持される。なお、磁石8に代えてソ
レノイドコイルを鋳型4の周囲に捲回し、これに直流電
流を通電することによって、鋳造方向と平行な磁力線を
もつ磁場を発生させても同様な制動力が得られる。
との間の界面7及びその近傍に静磁場を印加するため、
表層が凝固開始する位置から所定の距離だけ下方で鋳片
の一定の相対する面を挾むように、磁石8を配置してい
ることは、先願である特願昭61−252898号と同
様である。この静磁場により、鋳型4内における溶融金
@1.5の流動が抑制され、互いに混合することなく外
層用溶融金属浴1a及び内層用溶融金属浴5aが上下に
分離された状態で維持される。なお、磁石8に代えてソ
レノイドコイルを鋳型4の周囲に捲回し、これに直流電
流を通電することによって、鋳造方向と平行な磁力線を
もつ磁場を発生させても同様な制動力が得られる。
この電磁的な制動力によって、外層用溶融金属浴1a及
び内層用溶融金属浴5aから凝固シェル1b及び凝固シ
ェル5bがそれぞれ成長し、両者が互いに混じり合うこ
とがなくなる。また、外層用溶融金l1ii11を静的
に供給しているため、外層用の凝固シェル1bが均一な
厚みをもつものとなり、得られた複層鋳片の層状構造が
一定する。なお、外層及び内層の厚みは、容器2内にお
ける外層用溶融金属1の湯面レベル、注湯ノズル6から
の内層用溶融金Jii5の供給量及び静磁場帯の位置を
調整することによって、制御することができる。
び内層用溶融金属浴5aから凝固シェル1b及び凝固シ
ェル5bがそれぞれ成長し、両者が互いに混じり合うこ
とがなくなる。また、外層用溶融金l1ii11を静的
に供給しているため、外層用の凝固シェル1bが均一な
厚みをもつものとなり、得られた複層鋳片の層状構造が
一定する。なお、外層及び内層の厚みは、容器2内にお
ける外層用溶融金属1の湯面レベル、注湯ノズル6から
の内層用溶融金Jii5の供給量及び静磁場帯の位置を
調整することによって、制御することができる。
しかも、鋳型4゛内に挿入するノズルは、内層用溶融金
属5注入用の注湯ノズル6だけで良いことから、鋳型4
の内部空間が狭い場合にあっても注湯作業に支障を来す
ことがない。そして、注湯ノズル6を鋳型4の中央部に
保持できるため、注湯ノズル6から流出した内層用溶融
金[5が凝固シェル1b、 5bに到達するまでの距離
を大きくとることができ、高温状態のままで内層用溶融
金l1iiI5が凝固シェルlb、 5bに接触するこ
とに起因する再溶解が防止される。
属5注入用の注湯ノズル6だけで良いことから、鋳型4
の内部空間が狭い場合にあっても注湯作業に支障を来す
ことがない。そして、注湯ノズル6を鋳型4の中央部に
保持できるため、注湯ノズル6から流出した内層用溶融
金[5が凝固シェル1b、 5bに到達するまでの距離
を大きくとることができ、高温状態のままで内層用溶融
金l1iiI5が凝固シェルlb、 5bに接触するこ
とに起因する再溶解が防止される。
実施例1゜
外層用溶融金属1として、5O3304組成をもち温度
1500℃の溶鋼を使用し、容器2内の湯面レベルから
界面7までの距離を1000mmに維持した。
1500℃の溶鋼を使用し、容器2内の湯面レベルから
界面7までの距離を1000mmに維持した。
他方、内層用溶融金属5としては、普通鋼組成をもち温
度1550℃の溶鋼を使用し、注湯ノズル6から流量1
152kg/分の割合で鋳型4に注入した。また、鋳型
4上端から600mm下方にある界面7における外層用
溶融金属浴1aと内層用溶融金属浴5aとの流動を抑制
するため、5000ガウスの静磁場を印加した。この条
件下で、鋳造速度1m/分で200mff1×1000
mmの断面をもち、外層の厚みが20mmの鋳片を製造
した。
度1550℃の溶鋼を使用し、注湯ノズル6から流量1
152kg/分の割合で鋳型4に注入した。また、鋳型
4上端から600mm下方にある界面7における外層用
溶融金属浴1aと内層用溶融金属浴5aとの流動を抑制
するため、5000ガウスの静磁場を印加した。この条
件下で、鋳造速度1m/分で200mff1×1000
mmの断面をもち、外層の厚みが20mmの鋳片を製造
した。
第2図は、得られた鋳片における外層の厚み変動を表し
たグラフである。なお、第2図には、2本の浸漬ノズル
を鋳型4に挿入して鋳造を行った従来の方法によって得
られた鋳片を比較例として掲げている。この対比から明
らかなように、本実施例で得られた鋳片の外層は、一定
した厚みをもっていることが判る。これは、外層用溶融
金atを静的に供給し、外層用溶融金属浴1aに右ける
外層用溶融金属1が高温状態のままで凝固シェル1bに
接触して再溶解することが軽減されていることに起因す
るものと考えられる。また、外層から内層にかけてのC
r含有量の変化は急峻であり、外層と内層とは極めて明
確な境界をもって−いた。
たグラフである。なお、第2図には、2本の浸漬ノズル
を鋳型4に挿入して鋳造を行った従来の方法によって得
られた鋳片を比較例として掲げている。この対比から明
らかなように、本実施例で得られた鋳片の外層は、一定
した厚みをもっていることが判る。これは、外層用溶融
金atを静的に供給し、外層用溶融金属浴1aに右ける
外層用溶融金属1が高温状態のままで凝固シェル1bに
接触して再溶解することが軽減されていることに起因す
るものと考えられる。また、外層から内層にかけてのC
r含有量の変化は急峻であり、外層と内層とは極めて明
確な境界をもって−いた。
実施例2゜
鋳型4の形状を、内側直径170+n+nの丸サイズと
した。他方、強度及びコストの観点から注湯ノズル6を
短くするため、容器2の形状は高さを400閣と低めに
した。また、器壁を介した放熱を抑制するために、容器
2の縦方向長さ及び横方向長さを、それぞれ400+n
m及び300mmと小さめにした。そして、容器2と鋳
型4の境界の内壁に断熱リングを設け、この断熱リング
の下方1000+++mの位置を中心として、鋳造方向
に関して±100 mmの範囲に、磁石8によって磁束
密度3000ガウスをもつ静磁場帯を形成した。
した。他方、強度及びコストの観点から注湯ノズル6を
短くするため、容器2の形状は高さを400閣と低めに
した。また、器壁を介した放熱を抑制するために、容器
2の縦方向長さ及び横方向長さを、それぞれ400+n
m及び300mmと小さめにした。そして、容器2と鋳
型4の境界の内壁に断熱リングを設け、この断熱リング
の下方1000+++mの位置を中心として、鋳造方向
に関して±100 mmの範囲に、磁石8によって磁束
密度3000ガウスをもつ静磁場帯を形成した。
この条件下で、5US304組成をもつ溶融金属1を容
器2から鋳型4に注入した。他方、静磁場帯の下方には
、−船中炭素鋼組成をもつ溶融金属5を注湯ノズル6か
ら注入した。そして、鋳造速度1. Om /分で複層
鋳片を連続鋳造した。
器2から鋳型4に注入した。他方、静磁場帯の下方には
、−船中炭素鋼組成をもつ溶融金属5を注湯ノズル6か
ら注入した。そして、鋳造速度1. Om /分で複層
鋳片を連続鋳造した。
得られた複層鋳片は、5US304組成をもつ厚さ30
n+mの外層を備えた直径170mmの丸ブルームであ
った。また、外層を構成する5US304と内層を構成
する中炭素鋼との境界には、厚み約1 mmの混合層が
形成されているに過ぎなかった。
n+mの外層を備えた直径170mmの丸ブルームであ
った。また、外層を構成する5US304と内層を構成
する中炭素鋼との境界には、厚み約1 mmの混合層が
形成されているに過ぎなかった。
実施例3゜
鋳型4として、内側の一辺が150mmの正方形内部空
間をもつものを使用した。また、容器2としては実施例
2と同様なものを使用した。そして、容器2と鋳型4と
の境界の内壁に設けた断熱リングよりも下方1200+
nmの位置を中心として、鋳造方向に関して±1001
nII+の範囲に磁石8によって磁束密度3000ガウ
スをもつ静磁場帯を形成した。
間をもつものを使用した。また、容器2としては実施例
2と同様なものを使用した。そして、容器2と鋳型4と
の境界の内壁に設けた断熱リングよりも下方1200+
nmの位置を中心として、鋳造方向に関して±1001
nII+の範囲に磁石8によって磁束密度3000ガウ
スをもつ静磁場帯を形成した。
この条件下で、容器2に一役中炭素鋼組成をもつ溶融金
属lを注湯し、静磁場帯の下方に82.0重量%を含有
する18−8ステンレス鋼組成をもつ溶融金属5を注湯
ノズル6から注入した。そして、鋳造速度1.2 m
/分で複層鋳片を連続鋳造した。
属lを注湯し、静磁場帯の下方に82.0重量%を含有
する18−8ステンレス鋼組成をもつ溶融金属5を注湯
ノズル6から注入した。そして、鋳造速度1.2 m
/分で複層鋳片を連続鋳造した。
得られた複層鋳片は一辺が150mmの角ブルームであ
り、外層が厚さ30mmの炭素鋼で内層がB含有18−
8ステンレス鋼の複層構造をもっていた。この外層と内
層との境界には、厚さ約1 mmの混合層が形成されて
いるに過ぎなかった。
り、外層が厚さ30mmの炭素鋼で内層がB含有18−
8ステンレス鋼の複層構造をもっていた。この外層と内
層との境界には、厚さ約1 mmの混合層が形成されて
いるに過ぎなかった。
・ B含有18−8ステンレス鋼は、凝固割れを起こし
やすいため、従来′の連続鋳造方法では不向きな材料と
されていた。これに対し、本実施例では、炭素鋼からな
る外層が形成された後で、B含有18−8ステンレス鋼
が注湯されて緩冷却されるので、内層に凝固割れが生じ
なかった。また、B含有18−8ステンレス鋼は熱間加
工の困難な材料であるが、本実施例で得られた鋳片は、
炭素鋼の外層で覆われているため、圧延割れ等の欠陥を
生じることなく熱間加工され、より小さな断面をもつ材
料が得られた。しかも、加工した後で外層の炭素鋼を除
去する場合、外層の厚さが均一で且つ境界部にある混合
層が薄いため、酸洗等によって炭素鋼を容易に除去する
ことができ、必要形状をもつB含有18−8ステンレス
鋼が得られた。
やすいため、従来′の連続鋳造方法では不向きな材料と
されていた。これに対し、本実施例では、炭素鋼からな
る外層が形成された後で、B含有18−8ステンレス鋼
が注湯されて緩冷却されるので、内層に凝固割れが生じ
なかった。また、B含有18−8ステンレス鋼は熱間加
工の困難な材料であるが、本実施例で得られた鋳片は、
炭素鋼の外層で覆われているため、圧延割れ等の欠陥を
生じることなく熱間加工され、より小さな断面をもつ材
料が得られた。しかも、加工した後で外層の炭素鋼を除
去する場合、外層の厚さが均一で且つ境界部にある混合
層が薄いため、酸洗等によって炭素鋼を容易に除去する
ことができ、必要形状をもつB含有18−8ステンレス
鋼が得られた。
以上に説明したように、本発明においては、外層となる
溶融金属を容器から鋳型に連続させているため、静的な
状態での注湯が可能となる。そのため、鋳型内溶融金属
の温度が均一となり、鋳型内壁に生成した凝固シェルが
鋳片の周方向に関して均一に成長し、一定した厚みの外
層をもつ複層鋳片を製造することができる。また、鋳型
内に挿入するノズルは、内層となる溶融金属を注入する
ものだけで良いために、鋳型の内部空間が狭隘な場合に
あっても、何ら支障をきたすことなく鋳造作業を行うこ
とができる。更に、本発明によるとき、内層用金属とし
て従来は連続鋳造できなかった材料、或いは連続鋳造は
できても熱間加工できなかった材料を使用することがで
きるため、内層と外層との組合せを広範囲にわたって選
択することができ、需要に応じた複層鋳片が得られる。
溶融金属を容器から鋳型に連続させているため、静的な
状態での注湯が可能となる。そのため、鋳型内溶融金属
の温度が均一となり、鋳型内壁に生成した凝固シェルが
鋳片の周方向に関して均一に成長し、一定した厚みの外
層をもつ複層鋳片を製造することができる。また、鋳型
内に挿入するノズルは、内層となる溶融金属を注入する
ものだけで良いために、鋳型の内部空間が狭隘な場合に
あっても、何ら支障をきたすことなく鋳造作業を行うこ
とができる。更に、本発明によるとき、内層用金属とし
て従来は連続鋳造できなかった材料、或いは連続鋳造は
できても熱間加工できなかった材料を使用することがで
きるため、内層と外層との組合せを広範囲にわたって選
択することができ、需要に応じた複層鋳片が得られる。
第1図は本発明の連続鋳造装置を示す概略図であり、第
2図は本発明の効果を具体的に表したグラフである。
2図は本発明の効果を具体的に表したグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、鋳型の上に該鋳型と断熱された容器を接続し、該容
器に複層鋳片の外層を形成する溶融金属を収容して連続
鋳造しながら、前記溶融金属から生成した凝固シェル内
の溶湯に静磁場を印加し、該静磁場よりも下方の前記凝
固シェル内に前記複層鋳片の内層を形成する溶融金属を
供給することを特徴とする複層鋳片の連続鋳造方法。 2、鋳片の外層を形成する溶融金属を収容する容器と、
該容器の底部に直接接続された鋳型と、前記容器を貫通
して前記鋳型内に挿入され、前記鋳片の内層を形成する
溶融金属を注入するノズルとを備えており、前記鋳型内
に注入された外層用溶融金属と内層用溶融金属との間の
界面に静磁場を発生させる磁石又はソレノイドコイルを
前記鋳型の外周に配置したことを特徴とする複層鋳片の
連続鋳造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10054788A JP2609676B2 (ja) | 1988-04-22 | 1988-04-22 | 複層鋳片の連続鋳造方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10054788A JP2609676B2 (ja) | 1988-04-22 | 1988-04-22 | 複層鋳片の連続鋳造方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01271029A true JPH01271029A (ja) | 1989-10-30 |
JP2609676B2 JP2609676B2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=14276972
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10054788A Expired - Lifetime JP2609676B2 (ja) | 1988-04-22 | 1988-04-22 | 複層鋳片の連続鋳造方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2609676B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1991012909A1 (en) * | 1990-02-23 | 1991-09-05 | Nippon Steel Corporation | Continuous casting apparatus |
JPH04309437A (ja) * | 1991-04-09 | 1992-11-02 | Nippon Steel Corp | 複層鋼材の連続鋳造方法 |
-
1988
- 1988-04-22 JP JP10054788A patent/JP2609676B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1991012909A1 (en) * | 1990-02-23 | 1991-09-05 | Nippon Steel Corporation | Continuous casting apparatus |
JPH04309437A (ja) * | 1991-04-09 | 1992-11-02 | Nippon Steel Corp | 複層鋼材の連続鋳造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2609676B2 (ja) | 1997-05-14 |
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