JPH0127063Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は組合せ計量機におけるホツパーの駆
動装置の改良に関するものである。

一般にこの種のホツパーの駆動装置は、その計
量機本体のトラフの先端下部に配置したプールホ
ツパー及びその下部に配置した計量ホツパー等の
外側に配設されている。ところで、１台又は複数
台の自動計量機で被計量物を計量して得た複数の
重量値を基に組合せ計算を行ない、所定重量に等
しいか又はそれに最も近い重量の組合せを得て、
該組合せに該当する被計量物を排出する、いわゆ
る組合せ方式による自動計量機は、上記プールホ
ツパー及び計量ホツパー等の各セクシヨン毎での
被計量物の供給、排出動作が、他の干渉を受ける
ことなく独立して行われる事が必要である。従つ
て、この種従来の駆動装置は、その駆動部（モー
タ等の駆動源も含む）を上記プールホツパー及び
計量ホツパー等の各セクシヨン毎の外側に、夫々
独立させて多数個配置し、上記各セクシヨン毎の
被計量物の供給排出動作の円滑化を図つている。
ところがこれであると、上記駆動部を計量機本体
のプールホツパー及び計量ホツパー等の各セクシ
ヨンの外側に夫々独立して多数個配設しているた
めそれに要する部品点数の増大及び動力効率の低
減につながり好ましくない。また、駆動部をプー
ルホツパー及び計量ホツパーの外側に配置してい
るため、その設置スペース分だけ外方に突出し、
計量機本体の設置寸法が過大になるといつた欠点
があると共に、被計量物の附着等により、上記両
ホツパーを清掃する必要があるが、上記駆動部が
外側にあるため、その清掃の都度上記駆動部を取
り外さなければならず、それに要する手間が増大
し、非能率的である。

本考案は上記従来の欠点に鑑みこれを改良した
もので、計量機本体のプールホツパー及び計量ホ
ツパー等の各セクシヨン毎の駆動装置を改善し、
部品点数の削減及び動力効率の向上を図ると共
に、メンテナンス性の向上及び設置スペースのコ
ンパクト化を図ることを目的とする。

以下この考案の構成を図面に示す実施例につい
て説明すると次の通りである。

第１図において、１は円錐形状に形成した計量
機本体の分散テーブルで、電磁振動装置（図示せ
ず）上に取付支承させ、螺旋状往復振動を行なわ
せる。２は分散テーブル１の外周に放射状に多数
個配置した放射トラフで、その各後端部を分散テ
ーブル１の下部に、当該分散テーブル１に接触し
ない様位置させている。３は放射トラフ２の先端
下部に位置させたプールホツパー、４はプールホ
ツパー３の下部に位置させた計量ホツパーで、計
量機本体のフレーム５の外周辺部の上面に所定の
間隔を隔てて多数設置した計量機構部６の内側に
装設している。７はフレーム５の中央内部に支承
した集合シユートで、その上端開口部をフレーム
５の上面より若干突出させている。８は放射トラ
フ２を振動させる電磁振動装置で、その上面に上
記放射トラフ２を放射状に載置する。通常、組合
せ計量機は、その分散テーブルの配置中心部、即
ち、放射トラフに振動を附与する電磁振動装置の
下方が、その構成上空間となつて空いている。本
考案は上述した空間部分を有効に活用したもので
上記プールホツパー３及び計量ホツパー４の内側
の空間部分ａ内の、後述する駆動装置ｂを配置さ
せたものである。

次に上記駆動装置ｂの具体的な構成を第２図乃
至第５図において説明すると、９は駆動装置ｂの
中央部に設置したギヤモータで、その駆動軸１０
の先端に太陽歯車１１を装設している。１２は太
陽歯車１１の外周に、所定の間隔を隔てて多数個
（図面では10個）噛合配置した小歯車で、上記ギ
ヤモータ９と平行して並設させた伝導軸１３の先
端に固設させている。１４，１５は伝導軸１３の
長手方向に沿つた定位置に、所定の間隔を隔てて
装設した２組のカム板、１６，１７はカム板１
４，１５の一端で、且つ上記伝導軸１３の外周に
装設したクラツチ・ブレーキ機構で、当該クラツ
チ・ブレーキ機構１６，１７は制御部から発信さ
れる信号にて上記カム板１４，１５を回転する様
構成されている。また上記カム板１４，１５の停
止位置は、当該カム板１４，１５の回転角をフオ
トセンサー（図示せず）により検知し、一動作が
終了すればクラツチ・ブレーキ機構１６，１７の
クラツチ側がOFF、ブレーキ側がONとなり、カ
ム板１４，１５は定時定位置で停止起動を繰り返
す様構成されている。１８，１９はその一端をギ
ヤモータ９と平行に立設した支持板２０の定位置
に、ピン２１を介して枢着させたカムレバーで、
その長手方向の定位置に設けたカムフオロワー２
２，２３を上記カム板１４，１５の外周面に常に
圧接させ、上記カムレバー１８，１９をカム板１
４，１５の回動に伴ない揺動可能に枢着保持させ
ている。２４，２５はカムレバー１８，１９の他
端に形成した長溝、２６，２７は長溝２４，２５
内に嵌合させたローラ２８，２９を介して上記カ
ムレバー１８，１９と直交する方向に吊り下げ支
持させた開閉レバーで、その両側の定位置を、底
板３０の上面に複数個立設したレバー支え部３１
にて支承させていると共に、その先端をプールホ
ツパー３及び計量ホツパー４の開閉蓋３ａ，４ａ
の定位置に適当な手段にて連結している。即ち、
上記カムレバー１８，１９の揺動運動をローラ２
８，２９を介して開閉レバー２６，２７の往復直
線運動に変換する様構成してあり、且つ当該開閉
レバー２６，２７の上記往復直線運動により、前
記両ホツパー３，４の開閉蓋３ａ，４ａを開閉動
作せしめている。即ち、本考案に係る組合せ計量
機の駆動装置は、その計量機本体の中心部、即
ち、プールホツパー３及び計量ホツパー４の内側
の空間部分ａ内に、上記両ホツパー３，４を開閉
動作させる駆動装置ｂの駆動源であるギヤモータ
９を単一で配置することにより、部品点数の削減
及び動力効率の向上を図る様にしたものである。

今、上記構成からなる組合せ計量機の分散テー
ブル１上に被計量物を投入し、上記被計量物を放
射トラフ２内に供給し、放射トラフ２から先端下
部のプールホツパー３及び計量ホツパー４内に投
入する。このとき、計量機本体の中心部に設置し
た上記駆動装置ｂのギヤモータ９は、上記計量機
本体の計量開始動作と同時に駆動されてあつて、
その駆動力を太陽歯車１１及び小歯車１２を介し
て伝導軸１３に伝達せしめ、これを回転させてい
る。そしてこの状態において、被計量物が放射ト
ラフ２から第１図矢印方向に搬送されると、駆動
装置ｂの伝導軸１３に装設した２組のクラツチ・
ブレーキ機構１６，１７が制御部から発信される
信号にて交互に作動し、且つ当該クラツチ・ブレ
ーキ機構１６，１７の一側に設けたカム板１４，
１５を回動させる。次に上記カム板１４，１５の
回動により、その外周に常に接触しているカムフ
オロワー２２，２３を介して連結したカムレバー
１８，１９がピン２１を支点にして揺動し、且つ
当該カムレバー１８，１９の先端に、ローラ２
８，２９を介して連結した開閉レバー２６，２７
を上記カムレバー１８，１９と直交する方向に往
復動作させる。このとき、上記２組の開閉レバー
２６，２７はその両側部の定位置に配置したレバ
ー支え部３１の存在により、これに案内されて交
互に直線往復運動を行ない、その先端に適当な手
段にて連結したプールホツパー３及び計量ホツパ
ー４の開閉蓋３ａ，４ａを開閉動作させる。これ
により、放射トラフ２の先端部から投入された被
計量物は、下方のプールホツパー３内に供給され
ると共に、プールホツパー３内に投入された被計
量物は、さらに下方の計量ホツパー４内に投入さ
れ、計量機構部６毎に計量された被計量物の重量
値の組合せ演算を電子回路で行ない所定重量に等
しいか又はそれに最も近い重量の組合せが選択さ
れ、該組合せに該当する計量ホツパー４の蓋４ａ
及びプールホツパー３の開閉蓋３ａが駆動装置ｂ
の開閉レバー２７，２６の直線往復運動により開
閉動作され計量ホツパー４から下方の集合シユー
ト７内に被計量物が投入され、更に図示しないパ
ケツトコンベアーに収集されると共にプールホツ
パー３内の被計量物が計量ホツパー４内に投入さ
れる。一方駆動装置ｂのカム板１４，１５は、被
計量物を計量する一動作が終了すれば、前述した
如くクラツチ・ブレーキ機構１６，１７のクラツ
チがOFF、ブレーキがONとなるため、その所定
位置で停止し、しかる後制御部から発信される信
号に応じて再び上述した動作を繰り返すものであ
る。尚、本実施例の駆動装置はクラツチ・ブレー
キ使用による例を示したがこれに限定されるもの
ではなく、例えば駆動源は分散型とするものの、
ステツピングモータ、エアーシリンダ、油圧シリ
ンダ等を利用して、上記駆動源を上述した実施例
と同様中央部に配置させてもよい。

以上説明した様にこの考案は計量機本体の中央
部の中間部分に、プールホツパー及び計量ホツパ
ー等の開閉動作を行なう駆動装置を改善したの
で、部品点数の削減につながり安価に製作実施で
きると共に、動力効率の向上につながる。さら
に、上記駆動装置を計量機本体の中央部に設置し
た為、上記各ホツパーの設置位置が計量機本体の
最外周となるため、その操作性が向上すると共
に、従来の駆動装置が専用していたスペース分だ
け計量機本体のコンパクト化が図れるため、製作
コストが安価になり経済的となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る駆動装置を組合せ式自動
計量機に適用させた状態を示す概略正断面図、第
２図は本考案に係る駆動装置の概略平面図、第３
図はその正断面図、第４図はその要部拡大正面
図、第５図はその要部拡大平面図である。 ３…プールホツパー、４…計量ホツパー、９…
ギヤモータ、１６，１７…クラツチ・ブレーキ機
構、２６，２７…開閉レバー、ａ…空間部分、ｂ
…駆動装置。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数のホツパーを周設し、その中央部に設置す
   るホツパーの開閉動作を行う駆動装置において、 駆動源と、各ホツパーと連係するレバー機構
   と、前記駆動源と前記レバー機構とに連結され
   て、各ホツパーに選択的に駆動源の出力をレバー
   機構に伝達する伝達手段を具備し、 前記最適の組合せに基づいて選択された伝達手
   段は連係するレバー機構を作動させて最適組合せ
   を構成するホツパーを開放することを特徴とする
   組合わせ計量機におけるホツパーの駆動装置。