JPH01266809A

JPH01266809A - 中空糸膜型ろ過器の逆洗方法

Info

Publication number: JPH01266809A
Application number: JP63094465A
Authority: JP
Inventors: Sachiro Doi; 土井　幸朗
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1988-04-19
Filing date: 1988-04-19
Publication date: 1989-10-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は有機高分子中空糸膜を使用して被処理液中の不
溶性不純物を除去するための中空糸膜型ろ過器の逆洗方
法に関する。

（従来の技術）例えば原子力発電プラントで発生する放射性廃液または
原子炉復水給水系の復水等の被処理液中に含まれている
不溶性不純物たとえば懸濁物（クラッド）を分離するた
めに中空糸膜型ろ過器が使用されている。このろ過器は
他の型式のろ過器に比較して二次廃棄物の発生量が少な
く、構造が比較的簡単でかつ設備費が低順で、しかもろ
過動率がすぐれている。この中空糸膜型ろ過器は第１図
に示した構造になっている。

第１図中、符号１はろ過器の外観本体を構成する缶体で
、この缶体１内の上方に位置して水平方向に管板２が設
けられてあり、この管板２に多数本の中空糸膜モジュー
ル３が吊り下げられるようにして組み込まれている。缶
体１の底板１ａには復水つまり被処理水を缶体１内に流
入する被処理水供給ライン４が入口弁４ａを有して取り
付けられ、この人口弁４ａの出口側から分枝して純水を
缶体１内へ送り込む液張りライン５が液張り弁５ａを有
して接続されている。また、底板１ａには逆洗廃液ブロ
ーライン６ａか逆洗廃液ブロー弁６ａを有して接続され
ている。一方、缶体１の上ｆｆ１１ｂには逆洗用空気ラ
イン７が逆洗空気止め弁７ａを有して接続されるととも
にこの逆洗空気止め弁７ａの出口側から分枝して処理水
出口ライン８が処理水出口弁８ａを有して接続されてい
る。

また、管体１の下部側面にはバブリング空気ライン９か
バブリング空気止め弁９ａを有して接続され、このバブ
リング空気ライン９の先端は缶体１内のモジュール３の
下方に位置する空気吹き出しノズル１０を接続している
。

一方、缶体１の上部側面にはオーバーフローライン１１
がオーバーフロー止め弁１１ａを有して接続されている
っオーバーフローライン１１の開口に位置した缶体１の
内面にはバッフル板１２が取り付けられている。このバ
ッフル板１２は缶体１内の水が直接オーバーフローライ
ン１１へ流れ込まないようにするためのもので必る。な
お、図中符号１３は液位計を示している。１４は缶体一
次側を、１５は缶体二次側を示し、これら一次側１４お
よび二次側１５は缶体１内で管板２によって区画されて
いる。

中空糸膜モジュール３は第１図のＡ部を第２図に拡大し
て示したように多数本の細い繊維状中空糸膜３ａの端部
が結束されて固定部材３ｂに取りつけられてなるもので
ある。この中空糸膜３ａは一般にその外径が０．３〜３
＃程度で第３図に部分的に示したように側面に微細な透
過孔３Ｃを有する有機高分子材料の中空状′ｆ＆維膜で
おる。この膜３ａの内部は細長い流路３ｄを有し、この
流路３ｄを液つまり処理液または逆洗用空気が流れる。

中空糸膜モジュール３は缶体１内の一次側１５と二次側
１４との間を区画する管板２に固定部材３ｂを介して取
り付けられている。このモジュール３の側面には中空糸
膜３ａを保護するため第２図に示したように底部が開口
した保護管１６が隙間１７を有し設けられている。この
保護管１６の上部にはトップベントホール１８が設けら
れている。保護管１６は管板２に取り付けられている。

上記構成の中空糸膜型ろ過器で被処理液中の不溶ｉ生不
純物つまりクラッド等をろ過する場合には次の操作で行
なう。まず、被処理水を被処理水供給ライン４から弁４
ａを通して缶体１の一次側１４″へ流入すると、被処理
液は保護管１６の底部に達する被処理液中の不純物は中
空糸膜３ａの表面で捕獲され、ろ液つまり処理液は中空
糸膜３ａの透過孔３Ｃから流路３ｄを流れて管板２を通
り缶体二次ｆｌｌｌｌ１５を経て処理水出口ライン８か
ら流出する。

このろ過操作中、被処理液中の不純物１９は第３図に示
したように中空糸膜３ａの表面に付着する。

中空糸膜３ａに不純物１９の付着但が多くなるとろ過操
作が困難になるので、弁４ａおよび８ａを閉めて、ろ過
操作を中断し、この不純物１９を中空糸膜３ａの表面か
ら除去するために再生つまり逆洗操作を行なう。

逆洗操作方法は逆洗用空気止め弁７ａを開き二次側１５
を加圧し、オーバーフロー止め弁１１ａを開けて二次側
１５内の水を排水する。二次側１５を排水後、逆洗用空
気止め弁７ａを閉め、バブリング空気止め弁９ａを開け
、バブリング空気ライン９がらバブリング空気を缶体１
内のノズル１０を通して吹き出し一次側１４の水中に空
気泡を発生させる。

この空気泡により中空糸膜モジュール３の中空糸膜３ａ
および保護管１６に付着した不純物１９は剥離除去され
る。この空気泡を発生させて不純物を剥離除去すること
をバブリング操作と云う。このバブリング操作で剥離除
去された不純物は逆洗の際、あらかじめ液張りした水中
に浮遊したり沈降したりする。空気泡は保護管１６とモ
ジュール３の隙間１７を上界し、トップベントホール１
８を経てオーバフロー止め弁１１ａから排出される。バ
ブリング操作が終了すると逆洗廃液ブロー弁６ａを開は
一次側１４の水を排出する。その後液張り弁５ａから一
次側１４および二次側１５を満水して逆洗操作を完了す
る。

（発明が解決しようとする課題）上述した従来の逆洗方法で、バブリング操作中、中空糸
膜モジュール３から剥離した不純物は保護管１６内に高
温度で滞留してあり、缶体１内の逆洗廃液をブローライ
ン６から流下させる際、モジュール３の中空膜３ａとか
保護管１６に不純物１９が再付着して十分な逆洗効果を
上げることができない欠点がめった。すなわち、液張り
ライン５から純水を流入し、缶体１の一次側へ満水して
貯留させた単なる液張り状態で、バブリング操作を行な
っても保護管１６の１〜ツブベントホール１８から不純
物が目詰り状態を起して流出し難くなり、保護管１６内
に高濃度の不純物１９が蓄積することによって中空糸膜
３ａに再付着する。

本発明は上記欠点を除去するためになされたもので、逆
洗操作中に保護管２中空糸膜に不純物が再付着すること
がない逆洗効率のすぐれた中空糸模型ろ過器の逆洗位方
法を提供することにおる。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）本発明は管板によって一次側および二次側に区画された
缶体内に多数本の中空糸膜モジュールを前記管板を介し
て取り付け、前記一次側から被処理液を流入し、前記二
次側から前記中空糸膜内を通流した処理液を流出する中
空糸膜型ろ過器の逆洗方法において、前記缶体の底部か
ら缶体の一次側に純水を通流し続けて液張りしながらか
つ気体をバブリングして前記中空糸膜面に付着した不純
物を剥離除去し前記中空糸膜を洗浄し、前記缶体内に浮
遊している不純物を前記缶体の側面に設けたオーバーフ
ローラインから前記缶体外へ効率よく排出することを特
徴とする。

（作　用）液張りラインから缶体の一次側へ純水を通流し続けて一
次側に液張りしながら、かつバブリング空気ラインから
気体としての空気を流しながらバブリング操作を行なう
と、缶体内に流入した純水によって中空糸膜モジコール
と保護管内に剥離浮遊した高濃度の不）ｄ性不純物に対
して上界流を与え、この不純物はオーバーフローライン
から缶体外へ排出される。そして、缶体内の不純物濃度
が低下するため、中空糸膜および保護管への不純物の再
付着が低減し、逆洗効果が向上する。

（実施例）図面を参照しながら本発明に係る中空糸膜型ろ過器の逆
洗方法の一実施例を説明する。

なお、本発明においてろ過器の構成は第１図で説明した
構成と同様でおるので、その説明を省略し、本発明の逆
洗方法のみについて説明する。すなわち、ろ過操作を終
了したのちの逆洗操作は第１図に示したバブリング空気
止め弁９ａを開は缶体１の二次側１５に空気泡を供給す
る。すると、第２図に示したように空気泡２０は保護管
１６とモジュール３の隙間１７を上昇しながらモジュー
ル３に振動を加え不純物を剥離除去し、中空糸膜３ａを
洗浄する。空気泡２０はトップベントホール１８を経て
オーバーフローライン１１から缶体１外へ排出される。

このパップリング操作中に液張りライン５から純水（１
凭イオン水）を缶体１内一次側１４へ流し続けて液張り
する。この純水は所定の液位が保たれながら流通し空気
泡と同様のルートをたどり缶体１外へ排出される。この
流れ続ける液張りによって保護管１６．中空糸１３ａに
付着した不純物１９は剥離してトップベントホール１８
から流出し、缶体１内の浮遊した不純物も同時に缶体１
外へオーバーフローライン１１から排出される。この逆
洗操作によって缶体１内の不純物濃度が低下し、一次側
１４の水は清澄水となる。

なお、本願発明者による実験によれば本発明方法の純水
を流し続ける液張り状態でなく、従来の単なる静止した
液張り状態ではトップベントホール１８から不純物が流
出し難く、また目詰りを生じるので保護管１６内に不純
物か蓄積し中空糸膜に不純物が再（４着して好ましくな
いことか認められた。

本発明の実施例においてパップリング操作に際して使用
する空気の代りに不活性ガス、窒素ガス等の気体を使用
することもできる。また、純水の代りに清水を使用する
こともできる。純水の供給時間が長くなれば逆洗効果は
ざらに向上するが、反面排水ｍに制約（排水受入設備）
がおる。そのため、少ない排水量で逆洗効果をもたらす
方法として純水を連続的に供給するだけでなく、ある所
定間隔をもたせた液張り弁５ａの開閉を制御して間欠的
に供給を行なうこともできる。

［発明の効果１本発明によれば缶体内の不純物濃度が低下するため、パ
ップリング操作を停止した場合、排水中のモジュール等
への不純物再付着量か低減し逆洗効果が向上する。また
中空糸膜型ろ過器の処理時間か延長でき、逆洗の操作回
数か減少するため、そのろ過器の稼動率向上に寄与する
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例および本発明の一実施例を説明するため
の中空糸模型ろ過器を模式的に示ず縦断面図、第２図は
第１図のＡ部を拡大して示す縦断面図、第３図は第１図
の中空糸膜を部分的に拡大して示す縦断面図である。１・・・缶体２・・・管板３・・・中空糸膜モジュール４・・・被処理水供給ライン５・・・液張りライン６・・・逆洗廃液ブ〔］−ライン７・・・逆洗用空気ライン８・・・処理水出口ライン９・・・バブリング空気ライン１０・・・ノズル１１・・・オーバーフ「１−ライン１２・・・バッフル４反１３・・・液位計］４・・・一次側１５・・・二次側１６・・・保護管１７・・・隙間１８・・川へツブベン１ヘホール１９・・・不純物（クラッド）２０・・・空気泡（８７３３）代理人　弁理士　猪　股　祥　晃（ほか　
１名）

Claims

【特許請求の範囲】

管板によって一次側および二次側に区画された缶体内に
多数本の中空糸膜モジュールを前記管板を介して取り付
け、前記一次側から被処理液を流入し、前記二次側から
前記中空糸膜内を通流した処理液を流出する中空糸膜型
ろ過器の逆洗方法において、前記缶体内一次側に純水を
通流し続けて液張りしながらかつ気体をバブリングして
前記中空糸膜面に付着した不純物を剥離除去して前記中
空糸膜を洗浄し、前記缶体内に浮遊している不純物を前
記缶体の側面に設けたオーバーフローラインから前記缶
体外へ排出することを特徴とする中空糸膜型ろ過器の逆
洗方法。