JPH012589A - 高度不飽和脂肪酸含有ジアシルグリセロ−ルの製造方法 - Google Patents

高度不飽和脂肪酸含有ジアシルグリセロ−ルの製造方法

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JPH012589A
JPH012589A JP62-158726A JP15872687A JPH012589A JP H012589 A JPH012589 A JP H012589A JP 15872687 A JP15872687 A JP 15872687A JP H012589 A JPH012589 A JP H012589A
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fatty acid
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日比野 英彦
信雄 福田
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日本油脂株式会社
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高度不飽和脂肪酸(以下、PUFAという)を
Sn−2位に含有するジアシルグリセロール(以下、D
Gという)の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
天然DGは脂質の代謝過程で生成され、生体脂質から必
ず発見される微量成分である。DGは立体特異性からS
n−1・2型、2・3型、1・3型が存在することが知
られている。これらの個々の立体特異的異性体の合成や
分離が従来から検討されてきた。Sn−1・2型と2・
3型はβ−DGと一般に呼ばれ、この両者は旋光度でも
識別することは困難とされている。
しかもこの両者は分析的にも分離できない。Sn−1・
3型はα−DGと一般に呼ばれ、β−DGとの分離は容
易であり、 β−DGのSn−2位の脂肪酸のアシル転
移により生成する。
天然に存在するDCはSn−1・2型であり、構成する
脂肪酸は多成分であるため、DGの分子種は複雑であり
、特定の分子種のみを単離することは難しい。
このDGは総脂質中でトリアジルグリセロール(以下、
TGという)、モーノアシルグリセロール(以下、MG
という)、コレステロールエステルおよび遊離コレステ
ロール等とともに単純脂質中に見出される。特に最近の
生化学の進歩により、これらの単純脂質もリン脂質や糖
脂質等の極性脂質とともに細胞膜を形成していることが
知られ、DGも細胞表面で刺激に対応して細胞の活性化
因子として働くことも明らかになっている。そのため従
来の蓄積脂肪であるTGの前駆体としてのDGの役割の
他に。
新しい生理活性の検討が行われている。現在までに発見
されている生理活性には神経細胞のリン脂質合成能の回
復、ガン細胞の正常誘導などが認められている。
生理活性を有するDGは、細胞膜に共存して複雑な生理
機能を支配しているリン脂質とグリセロール骨格の立体
特異性が共通である。すなわち生理活性を有するDGは
Sn−1・2型であり、Sn−1位はパルミチン酸やオ
レイン酸のような飽和またはモノエン酸が主体で、 S
n−2位はアラキドン酸、 EPA(エイコサペンタエ
ン酸)、DHA (ドコサヘキサエン酸)のようなPU
FAが主体となる分子種である。
PUFAは水産動物の脂肪組織、哺乳動物の臓器や血球
に見出されるが、主にTGやリン脂質として存在し、D
Gとしての存在量は非常に少ないので、PUFAを含有
するDGを分画する原料には不適である。
一方、Sn−1位とSn−2,位にそれぞれ別の脂肪酸
が組み込まれたSn−1・20Gを合成する方法がすで
に知られている(桑田勉、改稿油脂化学、合波文庫、P
、111〜117.1963、合波書店)。この方法に
よりグリセロールのSn−2位にPUFAを結合した混
酸基DG(以下、2P−DGという)の合成を行うとす
れば、次のような方法となる。まずα−モノクロルヒド
リンの一級水酸基をPUFA以外の脂肪酸のクロライド
でアシル化し1次いでPUFAクロライドでSn−2位
をアシル化する。さらにこのアシル化物を硝酸銀処理、
希酸処理を経由して目的物を合成する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、このような従来法では次の問題点がある。
■脱りロライドで生成する水酸基がSn−2位に転位し
、多量のSn−1・30Gを生成する。
■目的物中にSn−1・20GとSn−2・30Gが混
在し、両者を識別できない。
■脂肪酸のクロライド化に際し、化学変化に弱いPUF
Aのクロライド化に対する配慮がなされていないので、
目的物中のPUFAの二重結合に異性化が生じ易い。
そのため得られるDGは細胞レベルの実験で、厳しい立
体構造の識別を行う酵素やレセプターに対して正確に認
識されない。
現在、脂質の生合成過程でSn−2位にPUFAを含有
するDGが絶えず産生されていることは証明されている
が、この立体特異性を保持して生理作用を発揮できるD
Gの効率良い合成法や単離法は見当らない。
本発明の目的は、高収率で、できるだけ簡単な工程によ
りPUFAをSn−2位に含むDGを製造する方法を提
案することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、 (A)グリセロホスホコリンと飽和脂肪酸またはモノエ
ン脂肪酸を反応させて1.2−ジアシル−Sn−3−グ
リセロホスホコリンを得る工程、 (B) 1.2−ジアシル−Sn−3−グリセロホスホ
コリンをホスホリパーゼA2により処理してl−アシル
−Sn−3−グリセロホスホコリンを得る工程、(C)
 t−アシル−Sn−3−グリセロホスホコリンと高度
不飽和脂肪酸を反応させて1−アシル−2−高度不飽和
脂肪酸−3n−3−グリセロホスホコリンを得る工程、
および (D)1−アシル−2−高度不飽和脂肪酸−3n−3−
グリセロホスホコリンをホスホリパーゼCにより処理し
て1−アシル−2−高度不飽和脂肪酸ジアシルグリセロ
ールを得る工程 を含む高度不飽和脂肪酸含有ジアシルグリセロールの製
造方法である。
本発明で用いるグリセロホスホコリン(以下、GPCと
いう)は一般にL−α−GPCと呼ばれるもので、系統
名はSn−グリセロール−3−ホスホリルコリンであり
、立体特異的(Sn番号)にグリセロールの3位がホス
ホリルコリンによって覆われており、1位、2位は遊離
水酸基となっている。このようなGPCは天然PCをテ
トラブチルアンモニウムヒドロキシドで脱アシル化し、
遊離状態ではメタノール溶液として、また結晶状態では
塩化カドミウム複合体として回収することができる。こ
のGPCのアシル化は遊離状態でも結晶状態でも反応は
進行するので、化学構造や」ノに料としての入手からも
好ましい原料である。
また飽和脂肪酸またはモノエン脂肪酸は炭素数10以上
のものが好ましく5例えばカプリン酸からメリシン酸ま
での飽和脂肪酸やミリストオレイン酸からネルボン酸ま
でのモノエン脂肪酸などがあげられるが、生体組織中に
見出されるミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸
、オレイン酸などが特に好ましい。このような飽和脂肪
酸やモノエン脂肪酸は純度90%以上の工業製品が市販
されており、特に生理活性を有するDGのSn−1位か
ら見出されるパルミチン酸やオレイン酸は純度99%以
上の市販品が市販されている。
本発明で使用するPUFAは炭素数18以上、不飽和結
合が3個以上のものが好ましく、例えばγ−リルン酸、
ジホモーγ−リルン酸、アラキドン酸、EPA、ドコサ
ペンタエン酸、DIIA等があげられる。
これらのPUFAの内、ジホモ−Y−リルン酸、アラキ
ドン酸等も高純度品が市販され、また脳、肝臓。
血球等にも存在し、その分離法も数多く提案されている
。EPA、ドコサペンタエン酸、DIIA等は魚油、卵
黄リン脂質、脳等に存在し、加水分解、尿素付加、分子
蒸留、カラムクロマトグラフィー等を組合せることによ
り、高純度品が単離できる。
上記の各脂肪酸は酸無水物、M塩化物、酸イミダゾール
塩等に変換して用いられる。また上記の各脂肪酸を用い
て、後述の製造工程を経ても、不飽和脂肪酸は二重結合
の位置異性化や幾何異性化を生ぜず、■−飽和脂肪階ま
たはモノエン脂肪酸−2−PIJFA・OGが得られる
。特にPUFAは誘導化に際して二重結合のマイグレー
ションが生じ易いため2反応生成物のチエツクを行った
ところ、マイグレーションは認められなかった。出発原
料から目的物までの二重結合のマイグレーションのチエ
ツクは。
IR(1056〜!J40cm−’ :孤立トランス異
性体量) 、 UV(233mμ=共役ジエン酸量、2
68mμ:共役トリエン酸)で行い、目的物はFAロー
託〔に十旧“で分子量を確認後、加水分解して得たr’
UFAは、ジアゾメタンでエステル化し、キャピラリー
カラムGCで二重結合のマイグレーションに基因するア
ーティファクト(人工的生成物)のないことを確認した
1’UFA含有DGは次の製造工程で製造される。まず
(A)工程において、 GPC単独またはGPC−塩化
カドミウム複合体と、Sn−1位に組込みたい飽和脂肪
酸またはモノエン脂肪酸の酸無水物、酸塩化物、酸イミ
ダゾール塩等とを、例えばジメチルアミノピリジン等の
塩基性アミン触媒下で反応させ、精製して1.2−ジア
シル−Sn−3−GPC(以下、 0APCという)を
得る。次に(8)工程において、上記の0APCをヘビ
毒ホスホリパーゼA2により処理して、Sn−2位を特
異的に加水分解し、精製後l−アシル−Sn−3−Gf
’C(リゾPC)を得る。次に(C)工程において、上
記のリゾpcと、Sn−2位に組込みたいPUFAとを
、 (A)工程と同様に反応させ、精製してl−アシル
−2−PUFA−Sn−3−GPC(以下、PUFA−
PCという)を得る。さらに(D)工程として、上記の
PUFA−PCをPC分解型のホスホリパーゼCにより
処理して、 Sn−3位のグリセロールの水酸基とホス
ホコリン基を結ぶリン酸ジエステル結合を加水分解し、
これを精製してSn−1−アシル−2−PUFA−DG
を得る。
本発明において用いるホスホリパーゼCは一種のホスホ
ジェステラーゼで、グリセロリン脂質やスフィンゴミエ
リンのリン酸ジエステル結合を加水分解し、DGやセラ
ミドとリン酸モノエステルを生成する一群の酵素の総称
である。この酵素は基買時異性からpc分解型、スフィ
ンゴミエリン分解型およびホスファチジルイノシトール
分解型の3種が存在するが、細菌が菌体外酵素として分
泌するpc分解型を使用するのが好ましい。pc分解型
のホスホリパーゼCの起源としては、Clostrid
iumperfringensや[1acillus 
cereus等が知られ、市販品もある。
本発明において製造する2P−DGはSn−1位および
Sn−2位の組合せにより種々の化合物があり、代表的
な化合物として、 Sn−1−オレイル−2−ドコサヘ
キサエン、Sn−1−バルミトイル−2−ドコサヘキサ
エン、Sn−1−ステアロイル−2−アラキドン、Sn
−1−ミリストイル−2−エイコサペンタエン、Sn−
1−バルミトイル−2−アラキドンなどがあげられる。
本発明によって製造される2P−DGは、細胞賦活効果
の他に未分化細胞(例えば癌細胞等)の正常細胞への分
化誘導作用や神経細胞のリン脂質台−成能の加齢低下に
対する合成能回復作用等を有しており、いずれも細胞膜
流動性を変化させる薬剤として利用できる。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、細胞内でホルモン刺激に応じて
産生され、カルシウムイオン存在下に蛋白リン酸化酵素
を活性化させホルモン作用を発現するSn−2位にPU
F^を有するSn−1・20Gを天然の立体特異性を維
持したまま、高収率で製造することができる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1 オレイン酸5.0 g (17,7a+M)を無水四塩
化炭素30vanに溶解後、ジシクロへキシルカルボジ
イミド1.6 g (7,8mM)を添加し、40℃で
4時間攪拌した。
析出したジシクロへキシルウレアを濾過して除き、濾液
を減圧下、室温にて除去し、油状の無水オレイン酸4.
1gを得た。得られた無水オレイン酸全量にジメチルス
ルホキシド50mflを添加した液に、GPC1g (
3,9+aM)およびジメチルアミノピリジン1.05
 g (8,6mM)を加え、50℃で4時間激しく攪
拌した。反応後洗澱物を濾別し、四塩化炭素を留去して
得られた粗PCをメタノール/クロロホルム混合溶媒に
溶解し、イオン交換樹脂アンバーライトIRC−50、
IRA−45(ローム・アンド・ハース社製、商品名)
を各5g加えて触媒を除去した。メタノールを留去して
再び粗PCを得て、この粗PCをシリカゲルカラムに付
し、クロロホルム/メタノール/水(65/25/4、
V/V/V)混液にて溶出し、ジオレイ/I/PC3,
0gを得た。このものの分析値は次の通りである。
FAB−MS :  (阿+II)”  785TLC
:クロロホルム/メタノール/水(65/25/4、V
/V/V) Rf値=0.30 上記のジオレイルPC3gを脱水ジクロルメタン15−
に溶解し、この溶液にハブ毒ホスホリパーゼA2(Tr
imeresurus flavoviridig、和
光紬薬工業(株)fll) 6 mg、0.1M塩化カ
ルシウム溶液2m(1,0,2阿トリス−塩酸緩衝液3
aQを添加して、37℃で振盪しながら一品夜反応させ
た。エタノールで反応を止め、Bligh−Dyer法
により抽出した。抽出液を留去した後、アセトンで洗っ
て遊離脂肪酸を除き粗リゾPC2,8gを得た。粗リゾ
PCをシリカゲルカラムに付し、クロロホルムlメタノ
ール/水(65/25/4)混液にて溶出し、Sn−1
−オレイル−GPC2,5gを得た。このものの分析値
は次の通りである。
FAR−MS : (M+11)” 519TLC:ク
ロロホルム/メタノール/水(65/25/4、V/V
/V) Rf値=0.12 DHA 10 g (30,5mM)にジメチルホルム
アミド1.1g (15,3mM)とオキシ塩化リン3
.3 g (21,31)の混液を38℃に保持しなが
ら1時間かけて滴下した。
さらに窒素気流下で30分間反応させた。窒素気流下、
80−100℃で減圧蒸留して叶Aクロライド8gを得
た。このものの分析値は次の通りである。
IR: 1050〜940cm−’  トランス酸痕跡
UV : 233m p 共役ジエン酸4%268mμ
共役トリエン酸痕跡 過酸化物量:電位差滴定法 22meq/kgキャピラ
リーカラムGC二カーボワックス20M液相、50m、
200℃ 加水分解して得たDHAをジアゾメタンでメチル化して
測定した。二重結合のマイグレーションに基因するアー
ティファクトは認められなかった。
■−オレイルーGPCI g (1,9mM) を、D
■Aクロライド1.26 g (3,6mM)を溶かし
た脱水ジクロルメタン溶液15−中に加え、さらにジメ
チルアミノピリジン0.256 g (2,1mM)を
加え、37℃で振盪しながら一昼夜反応させた。室温放
冷後、脱水アセトン40+aQを添加して振り混ぜると
白色沈澱が生じた。得られた白色沈澱はクロロホルム/
メタノール(2/1、V/V)混液50mQに溶解して
シリカゲルカラムに付し、クロロホルム/メタノール/
水(65/25/4、V/V/V)混液にて溶出し、S
n−1−オレイル−2−DIIA−(iPc 1.5 
gを得た。このものの分析値は次の通りである。
FAII−MS : (M+旧+83iTLC:クロロ
ホルム/メタノール/水(65/25/4、V/Vハ)
 Rf値=0.32 得られたSn−1−オレイル−2−DIIA−GPCの
一部700゜を800μQのメチルアルコールに溶解し
、この溶液に細菌ホスホリパーゼC(Clostrid
iumpsrfringens起源、生化学工業(株)
11)を400unit、0.2Mトリス−塩酸緩衝液
(P117.4)を6@Q、0.05M塩化カルシウム
を3.5m+11、エチルエーテルを4@Q加えた。反
応混合物をスクリューキャップ付20++Qの試験管中
にテフロンスターターバーと共に加えて35℃で1時間
激しく攪拌しながらインキュベートした。反応混合物に
エチルエーテルを12@Q加えてから分液ロートに移し
、抽出後、窒素気流下で濃縮した。この中にアセトン1
vQ加えて沈澱除去し、硫酸ナトリウムで脱水し、窒素
気流下で脱溶媒して、Sn−1−オレイル−2−DHA
−DG 550.を得た。このものの分析値は次の通り
である。
外ll!:淡黄色透明の油状液体 溶解状態:ヘキサン、クロロホルムに可溶水に不溶 TLC:■クロロホルム/メタノール/水(65/25
/4゜V/V/V) Rf値=0.8 ■クロロホルム/アセトン/メタノール(90/911
、V/V/V) Rf値=0.65(Rf値0.65は
標準体の未蒸留胚中のSn−1、20G ;−般名β−
DGの位置に相当した。〕 ■、■の呈色反応はドラーゲンドルフ試薬とディトマー
・レスター試薬に対し陰性で、ヨウ素、過マンガン酸カ
リ、硫酸に対し陽性であった。
HPLC: ODSカラム、メタノール1 aha/w
in単一ピーク キャピラリ−GC:カーボワックス 20M液相、50
m、200℃ 加水分解した得た脂肪酸をジアゾメタンでメチル化して
測定した。オレイン酸とDHAが主成分であり、二重結
合のマイグレーションに基因するアーティファクトは認
められなかった。
過酸化物址:電位差滴定法 38meq/kg実施例2 パルミチン酸6.0 g (23,6mM) を無水ト
リフルオロ酢酸9.8 g (46,7mM)に添加し
、38℃で1時間攪拌した。窒素気流下、攪拌しながら
徐々に加熱し。
温度が85℃に達してから5〜50m11gで無水トリ
フルオロ酢酸を除去して白色粉末の無水パルミチン酸5
.6gを得た。得られた無水パルミチン酸全量にジメチ
ルスルホキシド501Qを添加した液に、GPC−塩化
カドミウムコンプレックス1.6 gとジメチルアミノ
ピリジン1.05g(8,6鵬M)を力■え、50℃で
4時間激しく攪拌した。室温放冷後、脱水アセトン80
mflを添加すると白色沈澱が生じた6得られた白色法
R5gはクロロホルム/メタノール(2/l、V/V)
混液100mmに溶解し、これを分液ロートに移して、
 IN塩酸20−Qで3回洗滌を行い、中性になるまで
水に洗滌した。クロロホルム層を回収して脱溶媒後、′
粗PC4,6gを回収してシリカゲルカラムに付し、ク
ロロホルム/メタノール/水(65/25/4、V/V
/V)混液にて溶出し、ジパルミトイルPC3gを得た
。このものの分析値は次の通りである。
FAB−MS : (阿+H)”733TLC:クロロ
ホルム/メタノール/水(65/25/4゜V/V/V
) Rf値=0.29 ジパルミトイルPC3gを脱水ジクロルエタン15++
+Ωに溶解し、この溶液にヘビ毒ホスホリパーゼAt(
Crotalus adamanteus、シグマ社製
、)7■、0.1M塩化カルシウム溶液2rMQ、0.
2M)−リス−塩酸緩衝液3+aQを添加して37℃で
振盪しながら一昼夜反応させた。エタノールで反応を止
め、Bligh−Dyer法により抽出した。抽出液を
留去した後、アセトンで洗って遊離脂肪酸を除き粗リゾ
PC2,6gを得た。粗リゾPCをシリカゲルカラムに
付し、クロロホルム/メタノール/水(65/25/4
、V/V/V)混液にて溶出し、  Sn−1−バルミ
トイル−GPC2,4gを得た。
このものの分析値は次の通りである。
FAB−MS : (阿+I11”496丁14C:ク
ロロホルム/メタノール/水(65/25/4、V/V
/V) Rf値=0.12 1−バルミトイル−GI’C1g (2,On+M)を
アラキドン酸1.26 g (4,1mM)を溶かした
脱水ジクロルメタン溶液15mff中に加え、さらにジ
メチルアミノピリジン0.256 g (2,1mM)
とジシクロへキシルカルボジイミド2.6 g (1,
3mM)を加え、37℃で二昼夜反応させた。室温放冷
後、沈澱物を濾過し、脱水アセトン40社を添加して振
り混ぜると白色沈澱が生じた。
得られた白色沈澱はクロロホルムlメタノール(2/l
、 V/V)混液50mRに溶解してシリカゲルカラム
に付し、クロロホルム/メタノール/水(65/25/
4゜V/V/V)混液にて溶出し、Sn−1−パルミト
−2−アラキトニル−GPC1,4gを得た。このもの
の分析イ1aは次の通りである。
FAD−MS : (阿+l−1)”781TLC:ク
ロロホルム/メタノール/水(65/25/4゜V/V
/V) Rf値=0.33 IR: 1050〜940cn+−1トランス酸痕跡U
V : 233■μ共役ジ工ン酸3%268mμ共役ト
リエン酸痕跡 過酸化物量−電位差滴定法 33+aeq/ kgキャ
ピラリー〇〇:カーボワックス 20M液相、50m、
200℃ 加水分解して得た脂肪酸をジアゾメタンでメチル化して
測定した。二重結合のマイグレーションに基因するアー
ティファクトは認められなかった。
得られたSn−1−パルミト−2−アラキトニル−GP
Cの一部700■を800μ党のメチルアルコールに溶
解し。
この溶液に細菌ホスホリパーゼC(Bacillusc
ereusシグマ社製)を400unit、0.2M 
トリス−塩酸緩衝液(P)17.4)を6−〇、 0.
05M塩化カルシウムを3.5mLエチルエーテルを4
■Q加えた0反応混合物をスクリューキャップ付20m
Qの試験管中にテフロンスターターバーと共に加・えて
35℃で1時間激しく攪拌しながらインキュベーション
した0反応混合物にエチルエーテルを12m12加えて
から分液ロートに移し、抽出後、窒素気流下で濃縮した
この中にアセトンla+jl加えて沈澱除去し、硫酸ナ
トリウムで脱水し、窒素気流下で脱溶媒して、Sn−1
−パルミト−2−アラキトニルDG 510■を得た。
このものの分析値は次の通りである。
外wl:淡黄色の半固体 溶解状態:ヘキサン、クロロホルムに可溶水に不溶 TLC:■クロロホルムlメタノール/水(65/25
/4、V/V/V) Rf値==0.77 ■クロロホルムlアセトンlメタノール(90/9/1
. V/V/V) Rf値=0.65(Rf値0.65
は標準体の未蒸留肛中のSn−1、20G ニー般名β
−DGの位置に相当した。〕 ■、■の呈色反応はドラーゲンドルフ試薬とディトマー
・レスター試薬に対し陰性で、ヨウ素、過マンガン酸カ
リ、硫酸に対し陽性であった。
FAB−MS : ((M+Na)” : 639)分
子量616比旋光度:〔α〕20℃−4,7(C=0.
21 (jlcla)HPLCS ODSカラム、メタ
ノール 1 mQ/win単一ピーク キャビラリー〇〇:カーボワックス20M液相、50m
、200℃ 加水分解して得た脂肪酸をジアゾメタンでメチル化して
測定した。パルミチン酸とアラキドン酸が主成分であり
、二重結合のマイグレーションに基因するアーティファ
クトは認められなかった。
過着化物量:ffi位差滴定法 49aeq/kg実施
例3 ミリスチン酸10.3 g (45,2mM)を無水四
塩化炭素40膳Ωに溶解後、ジシクロへキシルカルボジ
イミド3−7 g (17,9mM)を添加し、40℃
で4時間攪拌した。
析出したジシクロへキシルウレアを濾過して除き、濾液
を減圧下、室温にて除去し、白色結晶の無水ミリスチン
fi8.2gを得た。得られた無水ミリスチン酸全量に
ジメチルスルホキシド60dを添加した液に、GPC2
,0g (7,8mM)およびジメチルアミノピリジン
1.6g(13,411IM)を加え、50℃で4時間
激しく攪拌した。反応後沈殿物を濾別し、四塩化炭素を
留去して得られた粗PCをメタノール/クロロホルム(
1/2、V/V)に溶解し、イオン交換樹脂アンバーラ
イトIRC−50、IRA−45を各8g加えて触媒を
除去した。メタノール/クロロホルムを留去して再び粗
PCを得、この粗PCをシリカゲルカラムに付してクロ
ロホルム/メタノール/水(65/25/4、v/v/
v)混液にて溶出し、シミリストイルPC5,1gを得
た。
このものの分析値は次の通りである。
FAB−MS: (M+l+)” 677TLC: ク
ロロホルム/メタノール/水(65/25/4、v/v
/v) Rf値=0.29 シミリストイルPC5gを脱水ジクロルメタン15ra
Qに溶解し、この溶液にハブ毒ホスホリパーゼA2(T
ria+eresurus flavoviridis
和光純薬工業(株)製)7mg、0.1M塩化カルシウ
ム溶液2mQ、 0.2Mトリス−塩酸緩衝液3mQを
添加して、37℃で攪拌しながら一昼夜反応させた。エ
タノールで反応を止め、B]、igh−Dyer法によ
り抽出した。抽出液を留去した後、冷アセトンで洗浄し
て遊離脂肪酸を除き、粗リゾPC4,6gを得た。粗リ
ゾPCをシリカゲルカラムに付し、クロロホルム/メタ
ノール/水(65/25/4. v/v/v)混液にて
溶出しSn−1−ミリストイル−〇PC4,0gを得た
。このものの分析値は次の通りである。
FAB−MS: (M+l()” 428TLC: ク
ロロホルム/メタノール/水(65/25/4、v/v
/v) Rf値=0.1 1EPA 10g(33,1mM)にジメチルホルムア
ミド1.2)W(16”、6+aM)とオキシ塩化リン
3.5g(23,1mM)の混液を38℃に保持しなが
ら1時間かけて滴下した。さらに窒素気流下で30分間
反応させた。窒素気流下、80〜100℃で減圧蒸留し
てEPAクロライド8.2gを得た。このものの分析値
は次の通りである。
IR: 1050〜940cm−’  トランス酸痕跡
UV: 233n+ p 共役ジエン酸3.7%268
mμ共役トリエン共役ジ エン酸痕跡電位差滴定法25meq/kgキャピラリー
カラl、GC: カーボワックス20M液相、50m、
200℃ 加水分解して得たEIIAをジアゾメタンでメチル化し
て測定した。二重結合のマイグレーションに基因するア
ーティファクトは認められなかった。
1−ミリストイル−GPCl g(2,3mM)とEP
Aクロライド1.48g(4,6mM)を溶かした脱水
ジクロルメタン溶液15mQ中に加え、さらにジメチル
アミノピリジン0.28g(2,3mM)を加え、37
℃で攪拌しながら一昼夜反応させた。室温放冷後、脱水
冷アセ!−ン40mQを添加して振り混ぜると白色沈殿
が生じた。得られた白色沈殿はクロロホルム/メタノー
ル(2/1. v/v)混液50−に溶解してシリカゲ
ルカラムに付し、クロロホルム/メタノール/水(55
/25/4、v/v/v)混液にて溶出し、Sn−1−
ミリストイル−2−IEPA−GPC]、hを得た。こ
のものの分析値は次の通りである。
t’A11−MS: [阿+11]” 752TLC:
 クロロホルム/メタノール/水(65/25/4、v
/v/v) Rf値=0.3 得られたSn−1−ミリストイル−2−IEPA−GP
Cの一部700mgを800μQのメタノールに溶解し
、この溶液に細菌ホスホリパーゼC(Clostrid
ium perfringens起源、生化学工業(株
)製)を400unit、0.2阿トリス−塩酸緩衝液
(pH=7.4)を6+++Q、0.05M塩化カルシ
ウムを3.5mQ、エチルエーテルを4mQ加えた。反
応混合物をスクリューキャップ付20m<1の試験管中
にテフロンスターターバーとともに加えて35℃で1時
間激しく攪拌しながらインキュベートした。
反応混合物にエチルエーテルを12m12加えてから分
液ロートに移し、抽出後、窒素気流下で濃縮した。
この中に水冷アセトン1社を加えて沈殿除去し、硫酸ナ
トリウムで脱水し、窒素気流下で脱溶媒して、Sn−1
−ミリストイル−EPA−DG 548mgを得た。こ
のものの分析値は次の通りである。
外vA:淡黄色透明の油状液体 溶解状態:ヘキサン、クロロホルムに可溶、水に不溶 TLC:■クロロホルム/メタノール/水(65/25
/4、v/v/v) Rf値=0.8 ■クロロホルム/アセトン/メタノール(90/9/l
、 v/v/v) Rf値=0.65〔[げ値0.65
は標準体の未蒸留肛中のSn−1,20G’。
一般名β−DGの位置に相当した。〕 ■、■の呈色反応はドラーゲンドルフ試薬とディトマー
・レスター試薬に対し陰性で、ヨウ素。
過マンガン酸カリ、硫酸に対し陽性であった。
FAローMS :  ((M+Na)”  :  60
9)比旋光度:[α)20℃−4,7℃(C=0.22
 ClICl2)υ +11’Lc : ODSカラム、メタノールla+R
/+ain単一ピーク キャピラリ−〇C二カーボワックス20M液相、50m
、 200℃ 加水分解して得た脂肪酸をジアゾメタンでメチル化して
測定した。ミリスチン酸とEPAが主成分であり、二重
結合のマイグレーションに基因するアーティファクトは
認められなかった。
過酸化物:l:tlt位差滴定法 33meq/ kg
代理人 弁理士 柳 原   成 手続補正書 昭和63年2月25日 特許庁長官  小 川 邦 夫  殿 1、事件の表示 昭和62年特許願第158726号 2、発明の名称 高度不飽和脂肪酸含有ジアシルグリセロールの製造方法
3、補正をする者 事件との関係  特許呂願人 代表者  岡 本 甲 子 男 4、代理人 〒105電話436−47006、補正の
対象  明細書の発明の詳細な説明の欄7、補正の内容 (1)明細書第14頁第3行r2.5Jをrl、7」に
訂正する。
(2)同第15頁第12行rt、s」ヲr1.IJ ニ
訂正する。
(3)同第16頁第10行r550Jをr 500 J
に訂正する。
(4)同第19頁第8行r2.4Jをrl、8Jに訂正
する。
(5)同第21頁第11行r510Jをr410」に訂
正する。
(6)同第24頁第6行r4.6Jをr3.6Jに訂正
する。
(7)同第24頁第9行r4.OJを「3」に訂正する
(8)同第26頁第16行r548Jをr500Jに訂
正する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)グリセロホスホコリンと飽和脂肪酸または
    モノエン脂肪酸を反応させて1,2−ジアシル−Sn−
    3−グリセロホスホコリンを得る工程、 (B)1,2−ジアシル−Sn−3−グリセロホスホコ
    リンをホスホリパーゼA_2により処理して1−アシル
    −Sn−3−グリセロホスホコリンを得る工程、 (C)1−アシル−Sn−3−グリセロホスホコリンと
    高度不飽和脂肪酸を反応させて1−アシル−2−高度不
    飽和脂肪酸−Sn−3−グリセロホスホコリンを得る工
    程、および (D)1−アシル−2−高度不飽和脂肪酸−Sn−3−
    グリセロホスホコリンをホスホリパーゼCにより処理し
    て1−アシル−2−高度不飽和脂肪酸ジアシルグリセロ
    ールを得る工程を含む高度不飽和脂肪酸含有ジアシルグ
    リセロールの製造方法。
  2. (2)飽和脂肪酸およびモノエン脂肪酸は炭素数10以
    上のものである特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. (3)高度不飽和脂肪酸は炭素数18以上、不飽和結合
    が3個以上のものである特許請求の範囲第1項または第
    2項記載の方法。
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