JPH01252209A

JPH01252209A - セル穴プレート往復式播種機構

Info

Publication number: JPH01252209A
Application number: JP8000988A
Authority: JP
Inventors: Osamu Sakagami; 坂上　修
Original assignee: TOHOKU NOGYO SHIKENJO
Current assignee: TOHOKU NOGYO SHIKENJO
Priority date: 1988-03-31
Filing date: 1988-03-31
Publication date: 1989-10-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、農業種子、特に野菜コート種子を精確に且つ
連続的に播種する、播種装置に関する。

〔従来の技術〕

設定通りの種子粒数を、一定の間隔で、一定の深さ、一
定の幅に、連続的に播種できれば、播種作業の効率化を
図ることが出来、非常に都合がよい。

従来の精密点播装置には、種子調量にセル穴を使用する
タイプとして、エンドレスヘルド式、ロール式、目皿式
等の方式がある。これらはセル穴をもったベルト、円筒
、円盤の回転運動により、種子の調量、移動、繰出しが
行われる機構である。しかし、いずれも上記の性能をす
べて満足するものではなく、他に満足すべき機能を有す
る簡易な播種装置はなかった。

本発明では、セル穴をもったプレートが種子槽の下を往
復運動を行うことにより、確実な種子の調量、移動、繰
出しを行おうとするものである。

〔本発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、従来の播種機における前述の如き問題点を解
消し、種子を損傷することなく、精確に、即ち一定の種
子粒数を、一定の間隔で、一定の深さ、−定の幅に、連
続的に播種できる播種機を（に供することによって、播
種作業を機械化、簡易化、精確化し、もって栽培技術の
低コスト化を図ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、種子槽と、該種子槽の下端に位置し、種子調
量のための横１列の複数のセル穴を有するセル穴プレー
トと、該セル穴プレートを複数回前後方向に移動させる
ための円弧カムおよび戻りバネと、該セル穴プレートの
下端に位置して、前記プレートを移動自在に支持し、且
つ種子を排出するためのセル穴に対応する受人を有する
受板と、該受人から種子を播種床へ誘導するための該受
板に取付けられた落下シュートとから成ることを特徴と
する播種機を要旨とするものである。

〔発明の実施例〕

本発明によるセル穴プレート往復式播種機の一実施態様
を、図面について以下に説明する。

１は播種前の種子を入れである種子槽で、周囲をプラス
チックス製の透明な板で囲い、上下は開口しである。

種子槽１の前後方向のほぼ中間に、隔壁を設けて種子槽
１を前後に２分し、該隔壁の下部は切り欠いて、その代
わりに下方を刷毛先としたブラシ２を取りつけである。

このブラシ２は、セル穴プレートが移動するときに、種
子を傷付けることなく種子を掃く役目をする。

種子槽１の後部の槽は種子貯留槽で、前部の槽は播種作
業中に万一種子がブラシを擦り抜けて前方に飛び出した
ときの種子溜めである。

種子槽１は、種子溜めは設けず、後部の種子貯留槽のみ
で構成してもよい。

４はセル穴プレートで、第２図に示すように、横１列に
５個のセル穴４ａを設けである。セル穴プレート４の先
端には往復動を円滑にするために、カムローラー１０が
取りつけである。

１つのセル穴には１個の種子が入る。従って、播種すべ
き種子に合わせて、セル穴の大きさ、数の違うセル穴プ
レートを取り替えて使用する。

セル穴４ａの形状は、種子が出来るだけ確実に且つ円滑
に入り込むことのできる形状が好ましい。この点で円筒
形が一般的には好ましい。場合によっては、上方が幾分
広口の円錐台形としてもよい。但しこの場合には種子が
確実に落下出来るように周壁の傾斜を調整することが必
要である。

種子槽１の下側には、セル穴プレートの厚さ分間隔をあ
けて受板６が設けてあり、セル穴プレート４は、受板６
に支承されて、種子槽１の下を、その上面が種子槽１内
の種子を受ける状態で、前後方向に往復動する。このと
き、種子槽１のブラシの先端はセル穴プレート４の表面
を軽く掃く。

７は円弧カムで、駆動軸８に固定されている。この円弧
カム７は第４図に示すように、中心からの距離が長い突
起２個と短い突起２個を有し、それらの突起は長短交互
に９０’Ｃ置きに配置されている。

円弧カム７の形状は適宜変更可能である。例えば、長短
のカム歯の組みを３組み円周方向に等間隔に設けてもよ
いし、逆に１ｍみのみ設けてもよい。

また必要により、各カム歯の間隔は等しくなくてもよい
。

円弧カム７とセル穴プレート４の後端とは当接しており
、円弧カム７の回転によってセル穴プレート４は前後方
向に往復動する。即ち、駆動軸１回転（２π）で円弧カ
ムも１回転し、セル穴プレート４は前後方向に２往復す
る。

セル穴プレートの前進は円弧カムの回転力によるが、後
退はバネ９の弾性力を利用する。セル穴の下死点での位
置は、仕切り板２ａのやや前方、上死点での位置は、円
弧カムの短径の極大点ではブラシ２のやや後方、円弧カ
ムの長径の極大点では受人３のやや前方である。

すなわち、円弧カムの１回転でセル穴４ａは２回たけ受
人３のやや前方まで到達する。それによって、セル穴プ
レートは、円弧カム１回転の間に２回種子を排出する。

円弧カム７に交互に長径と短径を設けたのは、短径によ
ってセル穴プレートが移動させられるときはセル穴プレ
ートが空稼動して種子の調量を確実にするためである。

即ち、往復動の内、上記のように、上死点が遠い場合と
近い場合とが交互に起こる。上死点が遠い場合には、セ
ル穴プレート４のセル穴は種子槽１から出て種子落下シ
ュートの受は口３まで到達する。上死点が近い場合には
、セル穴プレート４のセル穴は種子槽１から出す、セル
穴へ種子が精確に入るために、種子槽ｌ内を往復動する
のみである。播種の点から見ると空回りであるこの種子
槽１内の往復動は、種子が精確にセル穴に入るために不
可欠でないまでも、極めて好ましい。

このようにして、セル穴プレート４のセル穴が種子槽１
内にある間に、種子と接触を行い種子をセル穴へ調量す
る。

第２図は、第１図に示す如き播種ユニットを、横に２個
横に並設したものである。この態様においては、駆動輪
８の１回転により、種子は、４回分排出される。

並設したユニットの円弧カム７は相互に９０°位相をず
らしである。このため左右のセル穴プレート４から交互
に等間隔で種子が排出される。

播種ユニットは単独で用いることが出来ることは当然で
あるが、この実施例のように２個或いはそれ以上併設し
てもよい。

併設した場合はセル穴プレートを駆動する円弧カムの位
相をずらして適当な間隔で播種できるように調整する。

このような位相のずれは、併設するユニットの数等に応
じて適宜選択すればよい。

また複数の播種ユニットを併設したときには、常に全部
の播種ユニットを作動させなくてもよく、一部を休止さ
せてもよい。

１回の最大播種粒数は、セル穴プレートにあけられたセ
ル穴の個数によるが、これより少ない粒数の播種を行う
場合は、セル穴４ａにフィルター等を詰めることにより
、また、播種間隔を変える場合は、播種機の進行速度に
対する円弧カムの回転速度を変化させることで調節可能
である。

６は、受板で、受人３を有する。この受板６は、セル穴
プレート４を支え、セル穴プレート４はこの受板６上を
動く。セル穴プレート４の往復動は常に一定の軌道を動
く必要があるが、そのための案内手段は常套手段でよい
。

セル穴プレートの前進行程でセル穴と受人が一致したと
き、種子はセル穴から受人へ落下し、種子落下シュート
５より、播種床へ放出される。

落下シュートは一種の漏斗型をしており、受人を介して
落下する種子を全て受けて−４めにして播種穴に繰り出
す。

以上のようなセル穴プレート往復式播種機において、セ
ル穴４ａの直径７．５ｍｍ、セル穴の深さ５龍、１セル
穴プレート当たりのセル穴の数４穴、円弧カムの長径の
ときのセル穴プレートの大行程３８１１、短径のときの
小行程２９ｍｍ、セル穴と播種床の距離１１５ｍｍとし
たものにより、長径６．１　０．３０龍　　短径５．０
　０゜２２１１のダイコン「耐病総太り」の種子を用い
て圃場に点播を行ったときの播種精度は次の表の通りに
なった。このとき供試播種機の作業速度は１．６ｋｍ／
ｈｒであった。

表・セル穴往復式播種機の播種精度（注）１．推定出芽率、出芽数／落下種子数×１００よ
り算出した。

２、試験階１は播種直後、試験隘２は出芽後のデータで
ある。

以上のように、３０ｃｍの種子落下間隔でも、供試播種
機は安定した繰出しを行った。また、播かれた種子の出
芽後の苗立も良好であった。

〔発明の効果〕

本発明は軟土のように、安定した種子の繰出しを示し、
落下後の前後、左右方向の種子のちらぼりも小さいため
、コート種子の播種機として幾多の利点を有するもので
ある。

また、種子槽の容量を小さくしても種子調量率が高いた
め、効率的な種子の使用が可能であり、該播種機の構造
を小さくできるため、軽量で、所要動力が僅少で足り、
手押し式播種機にも適応可能である。さらに種子槽を透
明にして内部の種子を外側から見えるようにすれば、種
子量の検知が容易である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施態様を示すもので、第１図は要部機
構の原理図、第２図はセル穴プレートの斜視図、第３図
は種子槽１ユニットの斜視図、第４図は円弧カムの形状
を示す図である。１・・・種子槽　２・・・ブラシ　２ａ・・・仕切り板
　３・・・受穴　４・・・セル穴プレー）　　４ａ・・
・セル穴　５・・・種子落下シュート　６・・・受板　
７・・・円弧カム　８・・・駆動軸　９・・・戻りバネ
　１０・・・カムローラ

Claims

【特許請求の範囲】

種子槽と、該種子槽の下端に位置し、種子調量のための
横１列の複数のセル穴を有するセル穴プレートと、該セ
ル穴プレートをは複数回前後方向に移動させるための円
弧カムおよび戻りバネと、該セル穴プレートの下端に位
置して、前記プレートを移動自在に支持し、且つ種子を
排出するためのセル穴に対応する受穴を有する受板と、
該受穴から種子を播種床へ誘導するための該受板に取付
けられた落下シュートとから成ることを特徴とする播種
機。