JPH01250490A - 抄紙機の抄速差制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、抄紙機の抄速差制御装置に関する。

（従来の技術） セクショナル駆動方式による抄紙機では、同一の抄紙機
で種々の紙を抄くためにそれぞれの抄紙に応じた原料、
秤量、脱水率、乾燥率、加圧力。

各パートの抄速差（ドロー）を設定し操業している。こ
こで、抄速差とは抄紙機の各部（パート）間の抄速差を
言う。

一般に抄紙機は、ワイヤパート、プレスパート。

ドライヤパート、カレンダパート、リールパートから成
り、各部の主駆動ロールと直結された電動機を駆動制御
装置により速度制御している。

又、パート毎（ワイヤ、プレス、ドライヤ、カレンダ、
リール）の抄速差設定器と、抄紙速度を設定する為の秒
速基準設定器とを有し、かつ、これら設定器の設定値か
ら各部の速度を速度基Ｓ！演算回路で演算（秒速基準Ｘ
抄速差膜定値）している。

抄速差変更に際しては１秒速兼変更率設定器による一律
の変更率（時間に対する）で各部の抄速差が変更される
。

しかし、全部を一斉に抄速差変更する場合、各部の秒速
兼変更量が異なるにも関わらず各部の抄連着変更率が一
律である為に、秒速兼変更に要する時間が部毎に異なる
。

（発明が解決しようとする課題） 従来の抄速差制御装置では、各部の秒速兼変更量が異な
るにも関わらず、各部の秒速兼変更率が時間に対して一
律である事から、秒速兼変更に要する時間が部毎に差が
生じる。

例えば、抄紙の種類に応じて全ての部の抄速差を一斉に
変更する場合、各部間で秒速兼変更が完了する時間に差
が現われる為、抄紙を継続しながらの全ての部の抄速差
の一斉変更が困難であり、損紙を増やし操業効率を落す
。

本発明は、上記問題点を除去する為のものであり、その
目的とするところは、秒速兼変更が完了する時間を、全
ての部に亘って一定とする為の抄速差制御装置を提供す
る事にある。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明は、抄速差変更時間を設定する為の抄速差変更時
間設定器と、部毎の秒速兼変更率を演算する為の抄速兼
変更率演算回路を具備している抄紙機の抄速差制御装置
である。

（作用） 抄速差変更時間設定器により抄紙の種類に適した抄速差
変更時間が設定される。この抄連着変更時間設定値と各
部の抄速差膜定器の設定値とを受けて抄連着変更率演算
回路では、現在抄速差から次回抄速差への変更に要する
時間が全ての部に渡って一定となる為の秒速兼変更率を
部毎に演算する。

（実施例） 本発明の一実施例を第１図に示す。

抄紙機におけるワイヤ部１１．プレス部１２．ドライヤ
部１３．カレンダ部１４．リール部１５の全ての部の次
回抄速差値を設定する為の秒速着設定器１が設けられて
いる。又、抄速差変更時間設定器２では、現在抄速差か
ら次回抄速差への抄連着変更時間を設定する。

更に、各部の抄速兼変更率演算回路３では、抄速差膜定
器１の設定値と抄速差変更時間設定器２の設定値を受け
て、現在抄速差から次回抄速差まで抄速兼変更する際の
時間に対する変更率を部毎に演算する。

各部の速度基準演算回路４では、秒速基準設定器５の設
定値である抄速基準と、秒速着設定器１の設定値を受け
て各部の速度基準を演算する。

速度基準演算回路４の演算値は、各部の速度基準として
各部の駆動制御装置６に入力され、駆動制御装置６は、
各部駆動用の電動機７を速度制御する。

秒速着設定器１の設定値は、抄紙の種類に応じて部毎に
異なる値となり、この為、現在抄速差から次回抄速差ま
での抄速兼変更量が部毎に異なる。

しかし１秒速兼変更率演算回路３では、ドロー変更時間
設定器２の設定値を受けて部毎に抄速差変更量／抄連着
変更時間を演算し、各部の秒速兼変更量が異なるにも関
わらず、秒速兼変更に要する時間が全ての部（ワイヤー
リール）に渡って一定（抄速差変更時間設定器２の設定
値）となる秒速兼変更率を求める。

そして、各部の速度基準演算回路４は、秒速兼変更演算
回路３で求めた秒速兼変更率に基づき速度基準を演算す
る。

従って、各部の秒速兼変更は、全ての部に渡って常に一
定時間で完了することができる。

第２図に於て２１はワイヤ部１１の秒速兼変更量。

２２はプレス部１２の秒速兼変更量、２３はドライヤ部
１３の秒速兼変更量、２４はカレンダ部１４の抄速兼変
更量、２５はリール部１５の秒速兼変更量、２６は抄連
着変更後の秒速、２７は秒速兼変更前の秒速、３１は特
性（ｉ）、３２は特性（ｉｉ）である。

〔発明の効果〕

本発明によれば、各部の秒速兼変更量が異なる秒速兼変
更に際して、各部の秒速兼変更に要する時間が常に一定
となる様な秒速兼変更率を求める事ができる。そして、
この秒速兼変更率に基づいて各部の速度制御をする事に
より、任意の抄速兼変更において、秒速兼変更が全ての
部に渡って同時完了する事が可能であり、効率が高く、
かつ安定した秒速兼変更が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す抄連着制御装置の構成
図、第２図はドロー制御装置の作動説明図である。 １・・ドロー設定器 ２・・・ドロー変更時間設定器 ３・・・ドロー変更率演算回路 ４・・・速度基準演算回路　５・・・秒速基準設定器６
・・駆動制御装置　　７・・・電動機８・・・ドロー変
更率設定器 代理人　弁理士　則　近　憲　佑 同　　山王　− 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 抄紙機の秒速基準を設定する秒速基準設定器と、この抄
   速基準設定器の設定値及び各部の速度基準を演算する速
   度基準演算回路と、前記各部間の抄速差を設定する抄速
   差設定器とから構成される抄紙機の抄速差制御装置にお
   いて、抄速差変更時間を設定する抄速差変更時間設定器
   と、部毎の抄速差変更率を演算する抄速差変更率演算回
   路とを具備し、各部の抄速差変更時に抄速差変更に要す
   る時間を全部に渡って制御できる事を特徴とする抄紙機
   の抄速差制御装置。