JPH0124A - 魚類の類結節症の予防および治療方法 - Google Patents

魚類の類結節症の予防および治療方法

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JPH0124A
JPH0124A JP63-31440A JP3144088A JPH0124A JP H0124 A JPH0124 A JP H0124A JP 3144088 A JP3144088 A JP 3144088A JP H0124 A JPH0124 A JP H0124A
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隆三 上野
松田 敏生
哲 柏木
安尾 友彦
峯 裕喜
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上野製薬株式会社
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はアジ科魚類の類結節症に対して有効な予防法お
よび治療法に関する。
従来技術 近年、我国においては養殖魚の畜養が盛んである。これ
らの魚類養殖業の中でアジ科魚類の養殖は、ブリ、カン
バチ、シマアジなどを中心として養殖魚中、最大の生産
量を挙げているが、アジ科魚類の養殖に当たっては、イ
ケス中で密殖することによって、細菌、伝染病の疾病が
非常に発生し易く、発生したとなると、−度に数10%
に及ぶ高率の斃死魚を出すにいたる。
アジ科魚類の細菌性疾患にはいくつかのものが、あるが
その中で類結節症菌による類結節症は最大であり適当な
手段のないときは極めて斃死率が高くしかも、未だに免
疫療法の開発も極めて困難であるとされている。
なお、本発明の類結節症とは、アジ科魚類即ち、フリ、
カンバチ、シマアジ、マアジ等に病原mパスツーレラ・
ビジーシダ(Pasteurella piscici
da)が感染することにより発生するもので通常養殖ブ
リにおいては、養殖を開始して間もなく6月末〜8月始
めの稚魚の時期に大量に発生し、大量の斃死を起す。最
近では、9月〜lO月になってかなり大きく成長したブ
リにも発症するという。
類結節症の予防・治療には、多くの抗生物質の投与が行
なわれて来た。係るものとしてサルファ剤、キノロンカ
ルボン酸系化合物、ナフチリジンカルボン酸系化合物、
テトラサイクリン系抗生物質、ペニシリン系抗生物質、
アミノサイクリトール系抗生物質、マクロライド系抗生
物質、ペプチド系抗生物質等の多数の抗菌剤及び抗生物
質がみられる。しかし、上記抗菌剤あるいは抗生物質は
、アジ科魚類に投与したとき充分な吸収が認められない
とか、類結節症感染前に対して、感染防御効果を有さな
かったり、また、たとえ類結節症の治療に有効であった
としても投与量範囲で毒性を示す等の欠点のいずれかを
有しているものが多い。
こうした問題に加え、最近、特に問題となっているのが
、いくつかの抗菌剤、抗生物質に対し耐性菌が極めて高
率に発生しており、特定の飼育地域によっては、もはや
有効な抗生物質は全く見当らない状態に追い込まれてい
るということである。
従って、年々類結節症による斃死の問題は重大な局面に
いたっている。
一方、ノボピオシンは1955年にカフツカ(K ac
zka)らにより発見された極めて古い抗生物質の一つ
であるが、現在までの所、実際に類結節症の治療に有効
であるか否かに対するin vivoでの試験は、全く
行なわれておらず、まして、ブリ、カンバチなどの魚類
に例えば経口投与した時、充分有効な量が魚体に吸収さ
れるという様な報告も全く見当らない。まして、各種の
抗菌剤、ないしは抗生物質の耐性菌に有効であるなどと
いう研究は全(行なわれていない。
発明が解決しようとする課題 本発明は、ノボピオシン、あるいはその塩が極めて特異
的に類結節症に有効であるという結果を得、これを魚類
、特にアジ科魚類の類結節症の予防および治療に際して
の上記したような問題点の総てを解決する方法を提供す
ることを目的とする。
課題を 決するための手段 本発明は、魚類に対しノボピオシン、あるいはその塩を
経口及び/又は薬浴により投与することを特徴とする類
結節症の予防および治療法に関する。
ノボピオシンの類結節症に対する有効性は;(a)ノボ
ピオシンは類結節症閑に対し、プレインハートインツユ
ジョン培地中で0.3〜0.5ppmの最小発育阻止濃
度を示すこと。
(b)ノボピオシンは野外分離の各種の抗生物質に耐性
を示す全ての類結節症菌に有効であること。
(c)ノボピオシンは魚類、特にアジ科魚類に投与した
とき、充分な吸収が認められること。
(d)ノボピオシンは魚類、特にアジ科魚類に対し、経
口でも薬浴でも治療に有効な投与量範囲で毒性を示さな
いこと。
(e)ノボピオシンは類結節症感染前に対し感染防御効
果を示すこと。
等であり、これらの効果を総て達成することのできるも
のは従来認識されたことはなかった。
本発明の実施に当っては、魚類の類結節症が発生する時
期においてノボピオシン、あるいはその塩を例えば飼料
とともに経口投与(摂餌)させてもよく、また、適当な
剤形として、水中にとかし、この中に魚を薬浴させても
よい。要するに本則が魚体中に吸収されるならば如何な
る剤形、投与形態でもよい。
経口投与の方法としては、例えば、生餌(マイワシ、イ
カナゴ、サバ等)のミンチ、配合飼料、あるいは生餌の
ミンチと配合飼料を混合した餌に、散剤として添加混和
する方法、生餌のブッ切に展着剤として表面に付着させ
る方法、あるいは固型の配合飼料に水溶液としてしみ込
ませる方法などがある。
薬浴方法としては、例えば、種苗の移動時に船倉内で薬
浴する方法、船から生簀へ移す際に大型水槽(例えば、
11水槽等)を用いて薬浴する方法、あるいは生簀自体
をシートで覆い、ブロアーで酸素を供給しながら薬浴す
る方法などがある。
ノボピオシン、あるいはその塩は魚類の生体内濃度が最
小発育阻止濃度以上、即ち、0.3〜0゜6μg/1a
(l又は8以上の濃度で吸収される量で投与する。この
為、ノボピオシンあるいはその塩の投与量は、好ましく
は20〜100 my/ kg魚体重である。
ノボピオシンの塩としては、例えば、ナトリウム、カリ
ウム等のアルカリ金属の塩、カルシウム、マグネシウム
等のアルカリ土類金属の塩、あるいはアンモニウム塩が
あげられる。
投与剤の賦形剤としては魚に無害な糖質、炭水化物、油
脂、溶剤、界面活性剤、水溶液などの場合も本発明の範
囲である。
本庁の治療薬は主として稚魚期に用いられ、ブリが食卓
に供される冬期ないしは、2年魚の時期は全く使用され
る恐れがないため魚体に残留して食品に混入するなどと
いう恐れも全くない。
以下本発明の効果は以下の実施例により明瞭に示されて
いる。
実施例1 in vitro抗菌力、及び耐性菌スペクトラム化学
療法学会標準法に準じてノボピオシンの類結節症原因菌
、P asteurella piscicidaに対
する抗菌力を調べたところ、表1に見られるように優れ
た抗菌力を示した。また、対照に用いた現在類結節症に
使用される市販の各抗菌剤の耐性菌にも優れた抗菌力が
認められた。
実施例2 経口投与、吸収量 養殖ブリに5019/ kgの魚体重のノボピオシンを
強制経口投与し、1.3.6.24時間後に採材して各
組織内濃度を測定した。その結果表2−Iに示した様に
各組織共、明らかに抗菌力を越える濃度、抗菌力を示す
濃度が吸収されており、治療効果が期待できる結果であ
った。比較として市販アンピシリンについても同様に行
ない、血漿中の濃度を測定した。その結果を表2−11
に示す。
表2−1 表2−U 実施例3 二基の小割生簀(5X5X5a+)にて飼育中の平均体
重約50gのブリ稚魚61000尾に類結節症が発生し
た。そこで、1群にはノボピオシンを100x9/kg
、魚体重、5日間、イカナゴのミンチに添加して投薬し
た、もう1群は対照群として投薬を行わなかった。
その結果を表3に示した。ノボピオシンを投Nした群は
投薬3日後から斃死魚は減少し、投薬開始7日後には斃
死魚はなくなり、顕著な治療効果が認められた。これに
対し、対照群では斃死屋敷の増加が続き、投薬群との明
らかな差が認められた。投薬開始7日後における累積斃
死屋敷は投薬群が3.8%であり対照群は31%であっ
た。
人l *投薬 衷施豊ま 平均体重約10gのモジャコを搬入し、小割生簀に入れ
る際、約2000尾を2群に分け、1群はノボピオシン
5 ppm溶液中で3分間薬浴してから小割生簀に移し
、もう1群は無処理のまま小割生簀に移した。生簀収容
後、直に類結節症が発生したが、第4表に示すように、
ノボピオシン薬浴群は累積斃死率10.7%であったの
に対し対照群では28%の斃死率となり、明らかにノボ
ピオシン薬浴の予防効果が認められた。
表4 *投薬 発明の効果 ノボピオシンあるいはその塩は魚類の類結節症を有効に
予防あるいは治療する。
ノボピオシンあるいはその塩は経口投与でも薬浴でも、
類結節症を予防あるいは治療するに充分な量が吸収され
、抗生物質に耐性を示す類結節症閑に対しても有効であ
る。
ノボピオシンは類結節症感染前に対して感染防御効果を
示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、魚類に対し、ノボピオシン、あるいはその塩を経口
    及び/又は薬浴により投与することを特徴とする類結節
    症の予防・治療法。
JP63031440A 1987-02-10 1988-02-10 魚類の類結節症の予防および治療方法 Expired - Fee Related JPH07103036B2 (ja)

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