JPH01249138A - 銀の吸着剤及びその使用方法 - Google Patents

銀の吸着剤及びその使用方法

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JPH01249138A
JPH01249138A JP7750488A JP7750488A JPH01249138A JP H01249138 A JPH01249138 A JP H01249138A JP 7750488 A JP7750488 A JP 7750488A JP 7750488 A JP7750488 A JP 7750488A JP H01249138 A JPH01249138 A JP H01249138A
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Norio Shimizu
紀夫 清水
Motoyuki Nakanishi
中西 基之
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は銀の回収や精製、および銀の化合物の製造など
銀に関連した多くの用途に用いるための銀の吸着剤及び
その使用方法に関するものである。
(従来の技術とその問題点) 従来より銀を吸着する性質を有する吸着剤としては、無
機系の吸着剤として活性炭やカオリン硅藻土、骨炭など
があり、有機系のものとしてイオン交換樹脂、キレート
交換樹脂などがある。
前者のものは物理吸着によるものが多く、処理液が強ア
ルカリや強酸、あるいは酸化剤などを含んでいても劣化
が起こりにくい反面、吸着能力や分配比が小さい欠点が
ある。
後者のものは化学吸着により吸着をさせるもので前者の
ものに比べて分配比は大きいものの、官能基を樹脂の母
材に結合させているので吸着能力は、■!樹脂あたり数
10gとあまり大きいものではない。また強アルカリや
強酸溶液、あるいは酸化剤などを含む溶液では樹脂の劣
化や膨潤などの好ましくない現象がおこる欠点がある。
さらに、銀と他の共存する金属の水溶液の処理をした場
合、共存金属イオンの影響により、銀のみを選択的に吸
着させることはなかなか困難である。
(発明の目的) 本発明′は、こうした問題点に鑑みてなされたもので、
銀イオンに対する選択性が強く、吸着能力においても従
来のものに対して約10倍の能力を有し、かつ取り扱い
においても劣化の少ない無機系の銀の吸着剤とその使用
方法を提供せんとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、前述の問題点を解決すべく研究をおこな
い本発明を成すに至った。本発明による銀の吸着剤は、
示性式X2O−ITio、・nH2Oで表されるチタン
酸化物を含むことを特徴とするもので、その使用方法は
示性式X2o・4TiO2・nH2Oで表されるチタン
酸化物のXを水素で置換し、水和酸化チタンとして銀の
吸着に用いることを特徴とするものである。
(作用) 以下本発明の作用について述べる。
本発明による銀の吸着剤は、示性式X2o・4Tie、
・nH2Oで表されるチタン酸化物を含むもので、当該
チタン酸化物の示性式のXが水素、カリウム、ナトリウ
ム、アンモニウムなどに置き換えられた化合物によるも
のである。
銀の吸着に際して予め当該吸着剤のチタン酸化物の示性
式X2O ・4 T l 02 ’ n H2Oで表さ
れるXを水素で置換して水和酸化チタン(示性式8式%
) 式)銀の吸着に用いる。
銀の吸着は水素で置換された水和酸化チタン(示性式H
2O・4 T i O−・n H−0)と銀イオン(A
g+)との反応(2式)により行われる。
X2O−47iOa −nH2O+ )Ill[]:1
−HxO・4TlOt・nHtO+XNO3−1式%式
% →AgO□・4TlO□・nH2O+H+・・・2式吸
着した銀の溶離は、適当な濃度の酸により行うのが好ま
しく最も好ましくは硝酸である(3式)。
これは硝酸で溶離することが水和酸化チタンとしての再
生工程を兼ねるからで、そのままもしくは水洗などのの
ち再び銀の吸着をすることができるからである。この他
に硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸アンモニウム、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニウム水な
どの適当な濃度の水溶液により溶離することができるが
(4式)、吸着剤の再生処理を行う必要が生じる。
Ag2O・4TiO* ・nl(J+2HNOs−t1
2O ・4T102 ” nHJ+2AgNOa  +
+ 3式%式% −11xO−4T102−nH2O+2KNO3−5式
溶離液の濃度は、溶解条件により異なるが、溶離液とし
て硝酸を用いた場合は、0.1規定以上で好ましくは1
規定以上である。他の溶離液を用いた場合もおおむね同
程度であり、必要に応じてp Hを調整をすればよい。
この他にも塩酸、硫酸、リン酸、弗化水素酸などの硝酸
以外の酸や塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナト
リウム、硫酸水素ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン
酸水素ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化カリウム、硫
酸カリウム、炭酸カリウム、硫酸水素カリウム、リン酸
カリウム、リン酸水素カリウム、酢酸カリウム、塩化ア
ンモニウム、硫酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、硫
酸水素アンモニウム、リン酸アンモニウム、リン酸水素
アンモニウム、酢酸アンモニウムなどの硝酸を含まない
アルカリ金属塩でも銀を溶離することができるが、溶離
液に塩化銀などの不溶性塩を生じたり、溶解度が不足し
て十分に溶離することが出来なかったりするため、硝酸
、硝酸塩、水酸化アルカリ以外の溶離液の選択には注意
が必要である。
また溶離液として塩類や水酸化アルカリを用いた場合に
は、吸着剤の再生をおこなわないと吸着剤を再利用する
ことができないので、適当な濃度好ましくは1規定以上
の酸で再生をおこなった後(前述5式)吸着剤として再
利用することができる。
以上の作用により、本発明による銀の吸着剤は、銀を吸
脱着することができる。
本発明による銀の吸着剤は、従来のものに比べて、吸着
剤あたりの銀の吸着量が大きいといった利点がある。こ
れはチタン酸化物(H2C・4 T iO2・H2O=
分子量337.6)1モルに対して、理論値で銀(分子
It: 107.87) 2モルが吸着し、Ag2O・
4 T i 02・H2C(分子量: 551.3)と
なるからで、チタン酸化物(H2C・4T10□・H2
C)1kgあたりの理論上の銀の吸着量は639gとな
るからである。実際の適用にあたっては、銀の吸着量の
限界は理論値の3分の2程度までであるが、チタン酸化
物(H2C・4 T i O2・H2C)1 kgあた
り銀を400g程度迄吸着させることができ、これは本
発明による銀の吸着剤の単位重量当たりの官能基が多い
ことによる。
また従来の無機系の吸着剤は物理吸着によるものが多く
、吸着量が小さい欠点があったが、本発明の銀の吸着剤
はイオン交換反応を利用するものであり、前述のように
吸着量が増大するとともに、従来無機系の吸着剤が有す
る特徴“処理液が強アルカリや強酸、あるいは酸化剤な
どを含んでいても劣化がおこりにくい”を兼ね備えてい
る。
また銀と他の金属との分離特性に優れており銀を選択的
に吸着することができる。これはチタン酸化物の官能基
が水素置換による1価のものであり銀の価数も1価であ
ることによると考えられ、他の金属はアルカリ金属を除
き多価のものが多いことに起因するといえる。
本発明による銀の吸着剤は、X2O・4TiO□・nH
2Oの粉末をそのまま用いても良いが、粒状に加工した
ほうが取り扱いが容易になるのでより便利である。また
粒状に加工する際には、バインダーや増量剤を加えたり
、多孔質化させても良く、吸着剤中にX、04TiO,
・nH,0が含まれるようにすれば良い。
以下本発明の実施例について述べる。
(実施例1) 1βビーカーにチタン酸カリウム(K2O・4T i 
02) 122.5 gをとり、希硝酸(3N)を30
0d加えて、チタン酸カリウムのカリウムを水素で置き
換え、水和酸化チタン(H2C・4 T + 02・H
2C)とした。これを容量300rn1.の円筒形のカ
ラムにつめて銀の吸着操作をおこなった。
銀の硝酸酸性液(銀濃度:3.2g/l、pH=2.8
)を5V=2の速さで、上述の水和酸化チタンを詰めた
カラムの下部より通液して銀の吸着操作を行った。13
.2 f通液したところで通過液の銀の濃度がOAg/
Itになったので通液を中止した。
銀の吸着量は、水和酸化チタン1 kgあたり422g
と高いものであった。
銀の吸着後のカラムを、1βの純水で5V=2Oで水洗
した後、500m1の6N硝酸で銀を溶離するとともに
吸着剤を再生し、さらに水洗水500m1!で洗浄し、
両者の液を混合して銀の溶離液1β(Ag : 41.
8g、#りを得た。
再び上述の銀の硝酸酸性液をカラムに通液し、通過液の
銀の濃度が0.1g/β前後になるまで通液した。
以上の方法で、銀の吸着−銀の溶離・吸着剤再生−洗浄
=(銀の吸着)の操作を50回繰り返し行ったが、吸着
剤の能力の低下はみられなかった。
(実施例2) 31ビーカー中で硝酸銀のLog/I!の液11(pH
=5、Ag :6.35g/j2)と水和酸化チタン(
H2C・4TiO7・H2C) Logを2O分間混合
攪拌して、銀を吸着させた。水和酸化チタンに4.2g
の銀が吸着か、吸着後の液はpH=1.5になった。銀
を吸着した後の水和酸化チタンを濾過、洗浄の後、3!
ビーカー中で当該水和酸化チタンと硝酸(1+ 1 )
  2O0rdを2O分間混合攪拌したところ、吸着し
た銀の95%が溶離した。1時間静置後、上澄み液を除
きさらに硝酸(1+ 1 )  2O0m1を加えて2
O分間混合攪拌したところ、残る5%の銀もほとんどが
溶離した。
(従来例) 陽イオン交換樹脂100mf (約90g)容量300
m1の円筒形のカラムにつめて銀の吸着操作をおこなっ
た。
銀の硝酸酸性液(銀濃度:  3.2g/A、pトI=
2.8)を5V−2の速さで、上述の陽イオン交換樹脂
を詰めたカラムの下部より通液して銀の吸着操作を行っ
た。1,2f通液したところで通過液の銀の濃度が0.
1g/βになったので通液を中止した。
銀の吸着量は、陽イオン交換樹脂11あたり38.4g
と実施例1に比べて低いものであった。
(実施例3) 銅、鉄、ニッケルを含む銀の酸性溶液(Ag:0.73
g/β、Cu : 1.02g/ 41’ 、 F e
 : 0.51g/11、 N i :0.67g/β
、pH= 1.0)5fと水和酸化チタン(H,0・4
TiO7・H2O) 25gを2O分間混合攪拌して、
銀を吸着させた。1時間静置後、上澄み液を分析したと
ころ、銀は0.01g/βとなり、銅、鉄、ニッケルの
濃度は変化なかった。
(発明の効果) 本発明による、銀の吸着剤は、従来のものに対して約1
0倍の能力を有するもので、銀に対する選択性や、劣化
が少ないなどの特徴を兼ね備えている。また従来の陽イ
オン交換樹脂と同様に容易に吸着や再生操作をすること
ができるなどの特徴もあり産業への貢献大なのものであ
る。
出願人  田中貴金属工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、示性式X_2O・4TiO_2・nH_2Oで表さ
    れるチタン酸化物を含むことを特徴とする銀の吸着剤。 2、示性式X_2O・4TiO_2・nH_2Oで表さ
    れるチタン酸化物のXが水素、ナトリウム、カリウム、
    リチウム及びアンモニウムのいずれかであることを特徴
    とする請求項1に記載の銀の吸着剤。 3、示性式X_2O・4TiO_2・nH_2Oで表さ
    れるチタン酸化物を含む銀の吸着剤において当該チタン
    酸化物のXを水素で置換し、水和酸化チタンとして銀の
    吸着に用いることを特徴とする銀の吸着剤の使用方法。
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