JPH01238734A - ローラチエーン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明はローラチェーン、特に、潤滑油を封止するシ
ールリングの改良に関する。

（従来の技術） ローラチェーンは、ピンリンクプレート間にピンを架設
し、このピンに外挿されたブツシュにローラリンクプレ
ートをおよびローラを取り付けてピンリンクプレートと
ローラリンクプレートとを結合するとともに、これら結
合されたピンリンクブレートと口〜ラリンクプレートと
をさらに環状に連結して構成される。このようなローラ
チェーンては、ブツシュとビンとの間にグリース等の潤
滑油を封入し、この潤滑油をピンリンクプレートとロー
ラリンクプレートとの間にビンと同軸的に介設されたシ
ールリングによって封止する。

従来、上述のようなローラチェーンのシールリングは、
実開昭５５−４３１２８号公報に記載されているように
、ピンリンクプレートに対向する面およびローラリンク
プレートに対向する面にそれぞれリップが形成され、こ
れらリップをそれぞれピンリンクプレートとローラリン
クプレートとに摺動可能に弾接させて潤滑油を封止する
。

（この発明が解決しようとする課Ｂ） しかしながら、上述のような従来のローラチェーンにあ
っては、シールリングがゴム等の１単性材料から成り、
その両面にそれぞれピンリンクプレートとローラリンク
プレートとに摺接するリップが一体に成形されるため、
シールリングは位置すれを生しゃすく、この位置すれが
潤滑油の洩ねの原因になるという問題点があった。

この発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、シー
ルリングの位置ずれを防止てきるローラチェーンを提供
し、潤滑油の洩れを防止することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 第１の発明にかかるローラチェーンは、複数のローラリ
ンクプレートと複数のピンリンクプレートとを交互にそ
れぞれの端部に挿通するビンで回動自在に結合して環状
に連結し、ローラリンクプレートとピンリンクプレート
との間にビンと同軸的にシールリングを介設したローラ
チェーンにおいて、前記シールリングの一端面を前記ロ
ーラリンクプレートまたは前記ピンリンクプレートの一
方に固着するとともに、前記シールリングの他端面に前
記ローラリンクプレートまたは前記ピンリンクプレート
の他方に弾接するリップを形成したことが要旨であり、
また第２の発明にかかるローラチェーンは、複数のロー
ラリンクプレートと複数のピンリンクプレートとを交互
にそれぞれの端部に挿通するビンで回動自在に結合して
環状に連結し、ローラリンクプレートとピンリンクプレ
ートとの間にビンと同軸的にシールリングを介設したロ
ーラチェーンにおいて、前記シールリングは、前記ロー
ラリンクプレートと前記ピンリンクプレートとの間に介
設されて前記ビンが挿通する環状板と、該環状板の一面
側に全周にわたって形成されて前記ローラリンクプレー
トに弾接する第１のリップと、前記環状板の他面側に全
周にわたって形成されて前記ピンリンクプレートに弾接
する第２のリップと、を有することが要旨である。

（作用） 第１の発明にかかるローラチェーンによれは、シールリ
ングは、−面がローラリンクプレートまたはピンリンク
プレートの一方に液密的に固着され、他面にローラリン
クプレートまたはピンリンクプレートの他方と摺動可能
に弾接するリップが形成される。このため、シールリン
グは位置すれを生じることも無く潤滑油の洩れを防止で
き、また、リップの薄肉、長大化がてきシール性の向上
および摩擦抵抗の低減が図れ、さらに、ピンリンクプレ
ートまたはローラリンクプレートの一方のみにリップと
の摺接面を設定すれはよく他方の加工において厳格な表
面粗さ管理を必要とせず、製造コストの低減が図れる。

第２の発明にかかるローラチェーンによれは、シールリ
ングは環状板の両面にそれぞれピンリンクプレートとロ
ーラリンクプレートとに弾接するリップか形成され、こ
の環状板がビンと同軸的に配置されて環状板にビンが挿
通される。このため、シールリングの位置ずれか防止さ
れて潤滑油の洩れが防止でき、また、リップの薄肉長大
化がてきシール性の向上と摩擦抵抗の低減とが図れる。

（実施例） 以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図および第２図は第１の発明にかかるローラチェー
ンの第１実施例を表し、第１図がローラチェーンの一部
を示す部分断面図、第２図が一部拡大断面図である。

図面中、１１はローラチェーンを示し、ローラチェーン
１１は、複数のピンリンクプレート１２が平行な２列に
配列され、また、複数のローラリンクプレート１３がピ
ンリンクプレート１２間て平行な２列に配列され、これ
らプレート１２゜１３かビン１４およびブツシュ１５を
介して交互に結合されて環状を成している。ビン１４は
、対向するピンリンクプレート１２．１２間に架設され
、ブツシュ１５が回転自在に外挿されている。

これらビン１４とブツシュ１５との間には後述シールリ
ングにより封止されてグリース（潤滑油）が封入され、
ビン１４とブツシュ１５との間かグリースによって潤滑
される。ブツシュ１５は、両端部がそれぞれローラリン
クプレート１３に回転自在に挿通され、また、これらロ
ーラリンクプレート１３間にローラ１６が嵌挿されてい
る。

ピンリンクプレート１２とローラリンクプレート１３と
の間には、第２図に示すように、環状のシールリング１
７がビン１４と同軸状に介設されてグリースが封入され
る溜りＳを画成している。

シールリング１７は、ゴム等の弾性材料から一体成形さ
れ、一端面が全周にわたってピンリンクプレート１２に
焼付等で液密的に接着され、他端面にローラリンクプレ
ート１３に摺動可能に弾接する環状の３つのリップ１８
，１９．２０が形成されている。これらリップ１８．１
９．２０は、比較的大きな長さを有し、また、中央のリ
ップ１９が両側のリップ１８，２０に比較して厚肉に形
成されている。

このローラチェーン１１にあっては、シールリング１７
は一面がピンリンクプレート１２に固着され、他面に形
成されたリップ１８，１９．２０がローラリンクプレー
ト１３に摺動可能に弾接してグリースを封止する。そし
て、中央の厚肉のリップ１９は比較的大きな剛性を有し
てピンリンクプレート１２とローラリンクプレート１３
との位置特に軸方向位置を規制するため、ピンリンクプ
レート１２とローラリンクプレート１３との相対位置ず
れが防止され、良好なシール性を維持できる。

一方、このローラチェーン１１にあフては、シールリン
グ１７は一面がピンリンクプレート１２に固着されるた
め、その位置ずれが防止でき、また、剛性が大きくなっ
て他面に形成されてローラリンクプレート１３に弾接す
るリップ１８．１９．２０を長くできる。したがって、
リップ１８．１９．２０の追従性が向上し、また、リッ
プ１８．１９．２０とり−ラリンクプレート１３との摺
動抵抗を低減てぎる。そして、シールリング１７はピン
リンクプレート１２に固着されてリップ１８，１９．２
０がローラリンクプレート１３のみと摺接するにすぎず
、ピンリンクプレート１２に対しては摺接することはな
いため、ピンリンクプレート１２の加工において摺接を
考慮する必要がなくなって表面粗さの厳格な管理が不要
で、製造コストの低減が図れる。

なお、上述した実施例では、シールリング１７をピンリ
ンクプレート１２に固着するが、シールリング１７をロ
ーラリンクプレート１３に固着しても同等の効果が得ら
れることは言うまでも無い。

第３図には、第１発明の第２実施例を示す。なお、この
第２実施例、後述する他の実施例および第２の発明の実
施例については、前述の実施例と同一の部分には同一の
符号を付して説明を省略する。

この第２実施例においては、シールリング１７は、−面
がピンリンクプレート１２に固着され、他面にローラリ
ンクプレート１３と摺接する２条のリップ２１．２２が
形成されている。このシールリング１７も、ビン１４の
廻りに溜りＳを形成して潤滑油を封入し、また、リップ
２１．２２間にも溜りＳｌを形成する。

この第２実施例においても、シールリング１７の位置ず
れが防止され、また、リップ２１．２２を長くしてシー
ル性の向上と摩擦抵抗の低減が図れ、さらに、ピンリン
クプレート１２の加工に表面粗さの管理か不要で製造コ
ストの低減か図れる。そして、このシールリング１７は
、リップ２１．２２間の溜りＳｌにもグリースが封入さ
れるため、高い潤滑性が得られる。

第４図には、第１の発明の第３実施例を示す。

この第３実施例にあって、シールリング１７は、−面が
ピンリンクプレート１２に固着され、他面には内周側に
ブツシュ１５およびローラリンクプレート１３に弾接す
る厚肉のリップ２３と外周側にローラリンクプレート１
３に弾接する薄肉のリップ２４とか形成されている。

この第３実施例にあっては、厚肉のリップ２３によって
軸方向のみならず径方向の位置決めもてきるため、その
組立作業も容易となり、また、径方向の位置ずれも確実
に防止できてより良好なシール性を得られる。

第５図には、第１の発明の第４実施例を示す。

この第４実施例にあっては、シールリング１７は、−面
かローラリンクプレート１３に固着され、他面にピンリ
ンクプレート１２に弾接する断面鋭角形状のリップ２５
が形成されている。このシールリング１７はリップ２５
の先端がビン１４の中心側へ彎曲して中間部か径方向外
方へ膨出している。

この第４実施例では、シールリング１７は中間部が径方
向外方に膨出するため、ピンリンクプレート１２とロー
ラリンクプレート１３との間のグリースか封入される溜
りＳを大きくてきる。そして、シールリング１７は、摺
動時において、グリースによってリップ２５の先端か中
心側からピンリンクプレート１２に押し付けられるため
、より良好なシール性を得られる。

第６図には、第１の発明の第５実施例を示す。

この第５実施例においても、シールリング１７は、−面
がローラリンクプレート１３に接着され、他面に２条の
リップ２６．２７か形成されてこれらリップ２６．２７
により凹状の溜りＳｌが画成されている。径方向内方側
のリップ２６は、比較的大きな肉淳を有し、内周面がブ
ツシュ１５に摺動可能に弾接して先端がピンリンクプレ
ート１２に弾接する。また、外方側のリップ２７は先端
がピンリンクプレート１２に弾接して先端に内方に延出
するつば部２７ａが形成されている。

この第５実施例では、シールリング１７は、溜りＳｌに
もグリースが封入されて高い潤滑性が得られ、また、つ
ば部２７ａにより高速回転時の変形が防止されて良好な
シール性が得られる。そして、シールリング１７は、内
方側のリップ２６によって径方向の位置決めを行えるた
め組立作業が容易化でき、また、外方のリップ２７をダ
ストリップとして用いることもできる。

第７図には第１の発明の第６実施例を示す。

この第６実施例においては、シールリング１７がローラ
リンクプレート１３に同軸的に径方向所定間隔を隔て独
立して固着された２つのリップ２８．２９から構成され
、これらリップ２８゜２９がピンリンクプレート１２に
摺動可能に弾接してリップ２８．２９間にグリースが封
入される。そして、径方向内方のリップ２９がブツシュ
１５とピンリンクプレート１２とに摺動自在に弾接して
いる。

この第６実施例では、個々のリップ２８．２９の剛性を
大きくできて高い耐久性を得られ、また、リップ２８．
２９間のグリースによって高い潤滑性が得られ、さらに
、リップ２９によって位置決めを行なって組立作業を容
易化できる。

第８図には第１の発明の第７実施例を示す。

この第７実施例においては、シールリング１７が同軸的
に径方向所定間隔を隔て独立して配置された２つのシー
ル３０．３１から構成され、径方向外方のリップ３０が
ローラリンクプレート１２に、また、内方のリップ３１
がピンリンクプレート１３に固着され、リップ３０．３
１間にグリースが封入される溜りＳｌを画成している。

この第７実施例においても、第６実施例と同様に、位置
ずれが防止でき、また高い潤滑性が得られ、さらに、組
立作業を容易化できる。

第９図には第２の発明の一実施例を示す。

この実施例は、ローラリンクプレート１３とピンリンク
プレート１２との間にピン１４と同軸的にブツシュ１５
を外挿して金属あるいは樹脂等の高剛性材料から成る環
状板３２を介設し、この環状板３２の両面にそれぞれ径
方向外方側で厚肉のリップ３３を、また、内方側で薄肉
のリップ３４を焼付等で接着してシールリング１７が構
成されている。内方側のリップ３４はそれぞれ、外方側
へ膨出するように彎曲してブツシュ１５の廻りに比較的
大ぎな容積の溜りＳを形成し、先端が断面略説角状を成
してローラリンクプレート１３とピンリンクプレート１
２とに弾接している。また、外方側のリップ３３はそれ
ぞれ、大きな剛性を有してローラリンクプレート１３と
ピンリンクプレート１２とに弾接し、リップ３４との間
に溜りＳｌを形成している。

このローラチェーン１１は、シールリング１７が環状板
３２により補強されて大きな剛性を有し、また、環状板
３２がブツシュ１５を外挿し、さらに、厚肉のリップ３
３がローラリンクプレート１３とピンリンクプレート１
２とに弾接している。このため、シールリング１７は、
位置ずれを生じることも無く、良好なシール性が得られ
る。

そして、シールリング１７のリップ３４は、前述の第１
発明の第４実施例と同様に、グリースが封入される溜り
Ｓを大容積化できるため高い潤滑性が得られ、また、摺
動時にグリースの遠心力で先端がプレート１２．１３に
押し付けられるため良好なシール性が得られる。

（発明の効果） 以上説明したように、第１の発明にかかるローラチェー
ンによれば、シールリングをローラリンクプレートまた
はピンリンクプレートに固着したため、シールリングの
位置ずれを防止でき良好なシール性が得られる。

また、第２の発明にかかるローラチェーンによれば、ピ
ンが挿通する高剛性の環状板にローラリンクプレートに
弾接するリップとピンリンクプレートに弾接するリップ
とを固着してシールリングを構成するため、シールリン
グの位置ずれが確実に防止され、良好なシール性が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図から第８図は第１の発明の実施例にかかるローラ
チェーンを示し、第１図がローラチェーンの一部断面図
、第２図、第３図、第４図、第５図、第６図、第７図お
よび第８図がそれぞれ第１実施例、第２実施例、第３実
施例、第４実施例、第５実施例、第６実施例および第７
実施例の要部拡大断面図である。第９図は第２の発明の
一実施例にかかるローラチェーンの要部拡大断面図であ
る。 １１・・・ローラチェーン １２・・・ピンリンクプレート １３・・・ローラリンクプレート １４・・・ピン １５・・・ブツシュ １６・・・ローラ １７・・・シールリング １８・・・リップ １９・・・リップ ２０・・・〃 ２１・・・〃 ２２・・・〃 ２３・・・〃 ２４・・・〃 ２５・・・〃 ２６・・・〃 ２７・・・〃 ２８・・・〃 ２９・・・〃 ３０・・・〃 ３１・・・リップ ３２・・・環状板 ３３・・・リップ ３４・・・〃 特　許　出　願　人　　本田技研工業株式会社代理人　
　弁理士　　　下　　１）　容一部間　　　　弁理士　
　　　大　　橋　　邦　　度量　　　弁理士　　　小　
　山　　　　有ｑ〕 第５図 第８図 ３０〜を琴寿［璽Ｔ１尤二：ｙ＼ 手続補正書（吐） 平成　１年　１月２０日 １、事件の表示 特願昭６３−６６６６０号 ２、発明の名称 ローラチェーン ３　補正をする者 事件との関係　特許出願人 （５３２）木田技研■業株式会社 ４代理人 ５、補正命令の日付　　自発 ６、補正の対象 明細書の特許請求の範囲の欄および発明の詳細な説明 １３行目に「ピンと同軸的に」とあるを「ピンの廻りで
」と訂正する。 （Ｉｌ）明細書第４頁第１６行目に「固着」とあるを、
「固定」と訂正する。 （ｉｉｉ）明細書第５頁第４行目に「ピンと同軸的に」
とあるを「ピンの廻りで」と訂正する。 （１▼）明細書第５頁第１７行目に「固着」とあるを、
「固定」と訂正する。 （▼）明細書第６頁第１１行目に「ピンと同軸的に」と
あるを「ピンの廻りに」と訂正する。 （ｖｌ）明細書第１６頁第１４行目に「固着」とあるを
、「固定」と訂正する。 （ｖｉｉ）明細書第１６頁第２０行目に「固着」とある
を、「固定」と訂正する。 「２．特許請求の範囲 （１）複数のローラリンクプレートと複数のピンリンク
プレートとを交互にそれぞれの端部に挿通するピンで回
動自在に結合して環状に連結し、ローラリンクプレート
とピンリンクプレートとの間にｅ二立月　−ｃシールリ
ングを介設したローラチェーンにおいて、 前記シールリングの一端面を前記ローラリンクプレート
または前記ピンリンクプレートの一方に固定するととも
に、前記シールリンクの他端面に前記ローラリンクプレ
ートまたは前記ピンリンクプレートの他方に弾接するリ
ップを形成したことを特徴とするローラチェーン。 （２）複数のローラリンクプレートと複数のピンリンク
プレートとを交互にそれぞれの端部に挿通するピンで回
動自在に結合して環状に連結し、ローラリンクプレート
とピンリンクプレートとの間にビンΔ旦五』シールリン
グを介設したローラチェーンにおいて、 前記シールリングは、前記ローラリンクプレートと前記
ピンリンクプレートとの間に介設されて前記ピンが挿通
する環状板と、該環状板の一面側に全周にわたって形成
されて前記ローラリンクプレートに弾接する第１のリッ
プと、前記環状板の他面側に全周にわたって形成されて
前記ピンリンクプレートに弾接する第２のリップと、を
有することを特徴とするローラチェーン．」

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数のローラリンクプレートと複数のピンリンク
   プレートとを交互にそれぞれの端部に挿通するピンで回
   動自在に結合して環状に連結し、ローラリンクプレート
   とピンリンクプレートとの間にピンと同軸的にシールリ
   ングを介設したローラチェーンにおいて、 前記シールリングの一端面を前記ローラリンクプレート
   または前記ピンリンクプレートの一方に固着するととも
   に、前記シールリングの他端面に前記ローラリンクプレ
   ートまたは前記ピンリンクプレートの他方に弾接するリ
   ップを形成したことを特徴とするローラチェーン。
2. （２）複数のローラリンクプレートと複数のピンリンク
   プレートとを交互にそれぞれの端部に挿通するピンで回
   動自在に結合して環状に連結し、ローラリンクプレート
   とピンリンクプレートとの間にピンと同軸的にシールリ
   ングを介設したローラチェーンにおいて、 前記シールリングは、前記ローラリンクプレートと前記
   ピンリンクプレートとの間に介設されて前記ピンが挿通
   する環状板と、該環状板の一面側に全周にわたって形成
   されて前記ローラリンクプレートに弾接する第１のリッ
   プと、前記環状板の他面側に全周にわたって形成されて
   前記ピンリンクプレートに弾接する第２のリップと、を
   有することを特徴とするローラチェーン。