JPH01236065A - 医療用ディスポーザブル注射針廃棄容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、使用済みの医療用ディスポーザブル注射器の
注射針（以下、単に注射針という。）による医療従事者
の事故を防止できる医療用ディスポーザブル注射針廃棄
容器に関する。

更に詳しく言えば医師、看護婦等の医療従事者が体、特
に手指に触れ、既知および未知の病原菌に汚染する恐れ
がなく、安全かつ容易に注射器から注射針を分離廃棄す
ることのできる注射針廃棄容器に関する。

［従来の技術］ 従来、ディスポーザブル注射器の注射針は注射器の他の
部分と区別して廃棄することが義務づけられているので
、患者の採血および注射後の使用済み注射＄１は、附属
の保護キャップに注射針を収納した後、保護キャップご
と注射器から手で取外し、他の廃棄物と区別して廃棄処
理されている。

［発明か解決しようとする課題］ しかしなから、この方法では使用済みの注射針に保護キ
レツブを嵌める際、保護キャップの径か小さいため、嵌
込み時にたとえ細心の注意を払っても、医療従事者か自
らの手指等に使用済み注射針を刺す危険があった。

近年、この種の事故によって医師及び看護婦がＢ型肝炎
等の肝炎ウィルスに感染し死に至る惨事か報告され社会
問題化している。

さらに重大な問題は、エイズウィルスに関してであり、
外来患者が初診の場合には、本人および医療従事者が病
名を認知し得ないて採血、注射等の処置を施すことにな
り、仮に医療従事者か手指に注射針を刺した場合には将
来致命的結果となり得る。

今日、全世界におけるエイズ患者やエイズ保菌者は相当
数あり、日本国内においても漸増する傾向におるのでこ
のような危険性は早急に排除せねばならない。

従って、この発明の課題は医療従事者か患者への採血、
注射等の処置後、使用済み注射針に体、特に手指を触れ
ることなく、安全かつ容易に注射器から分離して廃棄す
ることのできる注射針廃棄容器を提供することにある。

「課題を解決するための手段１ 上記課題を解決する本発明の医療用ディスポーザブル注
射針廃棄容器は、ディスポーザブル注射器の本体外筒部
に接続する注射針接続口の外径部の形状とほぼ相似で、
かつそれよりやや大きな開口部を有する上蓋を備えた容
器でおり、前記開口部に使用済みの注射針をその接続口
の外径部が嵌るまで差込んだ後、容器と注射器との間に
相対的な回転力を加えて、注射針接続口と注射器本体外
筒部との接続を緩めて外し、注射針を容器内に落下せし
めるようにしたものである。・以下、添付図面に基いて
本発明の詳細な説明する。

第１図は本発明の医療用ディスポーザブル注射針廃棄容
器の一例の１部分解斜祈図でおり、第２図は第１図の上
蓋開口部付近の平面図であり、第３図は第２図のＡ−Ａ
断面図である。

この本発明の注射針廃棄容器は、第４図（ａ）に注射器
および注射針の分解外観図、（ｂ）に注射針方向から見
た注射針部の平面図を示すように、注射針本体１１の注
射器本体外筒部１３との接続部である注射針接続口１２
の外径部１０の形状にほぼ相似の形状で、かつそれより
大きめの内径を有する注射針取外し部材としての働きを
する開口部３を上蓋１のほぼ中心部に具備し一〇いる。

開口部３は上Ｍ１との一体成形等により上蓋１に直接設
けたものでも、おるいは図示の如く注射針取外し部材２
を上蓋１に取付けたものでもよい。

本発明の注射針廃棄容器では、注射針取外し用の開口部
３に、使用済みの注射針を注射器に保持した状態のまま
、接続口外径部１０が前記開口部３に嵌るまで挿入し、
次いで注射器と容器とを図の矢印Ｃ方向に相互に回転さ
せると、注射針の接続口外径部１０が開口部３に固定さ
れ、注射器の本体外筒部１３と、これに接続している注
射針の接続口１２どの接続が緩んで注射針が注射器から
分離脱却する。ここで注射針取外し用の開口部３は、注
射針が通過し得るようにその内径が注射針の接続口外径
部１０よりやや大きめに作られているので、脱却した注
射針は、その自重によりそのまま下方に落下し容器内に
収容される。従って、本発明では医療従事者が使用済み
の注射針に手指等の身体に触れることなく注射器本体か
ら安全かつ容易に注射針を分離脱却することができるの
である。

本発明の注射針廃棄容器の大きさは任意であるが、取外
されて落下した注射針を１００本乃至２００本収容でき
る程度の大きざが望ましい。注射針の取外し操作を繰返
し、容器内をほぼ注射針か充たした段階で、容器本体の
底蓋１５に嵌込まれた封入用シール材保持キャップ９を
取外して、キャップ９内に収納されている封入用シール
材８によって注射針取外し用の開口部３をシールして廃
棄する。従って、医療従事者のみならず、終末処理の過
程においても仕分り作業者が注射針で傷をうける危険を
排除することかできる。

本発明の注射針廃棄容器の形状は第１図に示したような
円筒状（缶状）に限られず、任意の形状とすることがで
きる。缶状の場合には例えば直径７５ｍｍφ、高さ１１
０ｍｍの人ぎさて、汎用されている注射針を１５０〜２
００本収納することか可能である。材質は金属あるいは
プラスチック等を単独で、または組合せて用いることか
できる。

第１図乃至第３図に基づいて本発明の注射針廃棄容器を
ざらに説明すると、上Ｍ１の中央には、上部からみて真
円の上下をカットした形状の変形孔６か設けられ、使用
演みの注射針の脱却と、脱却した注射針を容器内に収容
するための開口部３を有する注射針取外し部材２が、こ
の変形孔６に取付けられている。

変形孔６は注射針取外し時にあける部材２の回転力に対
して部材２と上蓋１とが滑らないようにするためのスト
ッパーとしての作用をなしている。

変形孔に代えて、例えば孔の一部に滑止め用の凹凸部を
設けてストッパーの機能をもたせることも勿論可能であ
る。

注射針取外し部材２に設けられた注射針取外し用の開口
部３は、注射針の接続口外径部１０とほぼ同形状で、そ
れよりもやや大きめの内径を有している。

この注射針取外し部材２には、注射針の取外し時（こ回
転力が加わるので、例えばポリアセタール等の比較的変
形しにくい材質のものとすることが好ましく、また図示
のような補強リブ７を設けて耐久力の向上をはかること
が望ましい。この補強リブ７としては、例えば注射針取
外し部材２をプラスチック材料の成型法により形成する
際寸法精度を維持するために必然的に設けられる溝部１
７の一部に板状のものを所望数（本例では４枚）設置覆
る。

また、注射針取外し部材２の開口部３には、図示のよう
なテーパー５を設けることが好ましい。

こうすることにより、穴の目視か容易になるとともに、
このテーパー５か注射針挿入に際してのガイドとなるの
で、注射針の挿入を容易に行なえ、注射針取外し作業を
より安全で容易に行なうことかできる。

容器本体の底ｉ１５の外側には、これと取外し自在に嵌
合するように形成された封入用シール材保持キャップ９
か嵌込まれてあり、このキャップ９と底蓋１５との空間
部に廃棄時に注射針取外し用の開口部３をシールするた
めの封入用シール材８を保持するようになっている。

シール材８は片面に接着剤を塗布した粘着面を有する金
属シー１−Ｓるいは金属にプラスチックフィルムをラミ
ネートしたシート等に剥離シー１〜を貼付したものでお
り、その大きさは注射針取外し部材２の開口部３をシー
ルするに足りるものである。なお保持キャップ９は上蓋
部にも嵌合し得るものが好ましく、開口部３をシールし
た後に上蓋１に嵌込んで容器を廃棄すれば、容器の終末
処理時に仕分けする作業者等の安全性は一段と向上する
。

第５図は本発明の医療用ディスポーザブル注射針廃棄容
器の好ましい例の上蓋開口部付近の平面図でおり、第６
図は第５図のＢ−Ｂ断面図て必る。

この例では、注射針廃棄容器の開口部３は、上部か狭く
下部がやや広い段差状に形成されている。

段差］６は開口部に注射針接続口を挿入して回転力を加
えた後注射器を引扱くとき、注射針接続口外径部を係止
するストッパーとじて機能する。すなわち、仮に回転力
による注射針接続口と注射器本体外筒部との緩みが不完
全で分離脱却しない場合でも、注射器を上方へ引抜く際
、注射針を係止するので、注射針の取外しを確実に行な
うことができる。

［発明の効果］ 以上に説明したように、本発明によって、医療従事者が
患者の採血、注射等の処置後、使用済み注射針に体、特
に手指を触れることなく、安全かつ容易に注射器から分
離して廃棄することかできるので、医療従事者が肝炎ウ
ィルス、エイズウィルス等のウィルスに感染する事故の
発生が防止されることになった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の医療用ディスポーザブル注射針廃棄容
器の一例の１部分解斜視図、第２図は第１図の上蓋開口
部付近の平面図、第３図は第２図のＡ−Ａ断面図、 第４図（ａ）は注射器およびディスポーザブル注射針の
分解外観図、 第４図（ｂ）は注射針方向から見たディスポ−ザブル注
射針の平面図、 第５図は本発明の医療用ディスポーザブル注射針廃棄容
器の別の例の上蓋開口部付近の平面図、第６図は第５図
のＢ−Ｂ断面図である。 図中符号： １・・・上蓋；　２・・・注射針取外し部材；　３・・
・開口部；　４・・・容器本体；　５・・・テーパー；
　６・・・変形孔；　７・・・補強リブ；　８・・・封
入用シール材；９・・・封入用シール月保持キャップ；
　１０・・・注射針接続口外径部；　１１・・・注射針
本体；１２・・・注射針接続口；　１３・・・注射器外
筒部：１４・・・注射器内筒部；　１５・・・底蓋；　
１６・・・段差；１７・・・溝部。 特許出願人　　　株式会社　カワシマ 代理人弁理士　　　大　家　邦　久 一４二 第３図 第４図（ａ） 第６図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）ディスポーザブル注射器の本体外筒部に接続する注
   射針接続口の外径部の形状とほぼ相似で、かつそれより
   やや大きな開口部を有する上蓋を備えていることを特徴
   とする医療用ディスポーザブル注射針廃棄容器。 ２）ディスポーザブル注射器の本体外筒部に接続する注
   射針接続口の外径部の形状とほぼ相似で、かつそれより
   やや大きな開口部を備えた注射針取外し部材を上蓋に取
   付けてなることを特徴とする医療用デイスポーザブル注
   射針廃棄容器。 ３）開口部がテーパー状である特許請求の範囲第１項ま
   たは第２項に記載の医療用ディスポーザブル注射針廃棄
   容器。 ４）開口部が、注射針接続口の外径部を係止する段差状
   に形成されている特許請求の範囲第１項乃至第３項のい
   ずれかの項に記載の医療用デイスポーザブル注射針廃棄
   容器。 ５）容器が円筒状である特許請求の範囲第１項乃至第４
   項のいずれかの項に記載の医療用デイスポーザブル注射
   針廃棄容器。 ６）容器の底蓋に開口部封入用のシール部材を収納した
   取外し自在のキャップを設けた特許請求の範囲第１項乃
   至第５項のいずれかの項に記載の医療用ディスポーザブ
   ル注射針廃棄容器。 ７）注射針取外し部材に補強リブを設けた特許請求の範
   囲第２項乃至第６項のいずれかの項に記載の医療用ディ
   スポーザブル注射針廃棄容器。 ８）上蓋に取付ける注射針取外し部材が回転力を受ける
   とき、該部材が上蓋本体と相互に滑らない上蓋の変形孔
   に注射針取外し部材を取付けた特許請求の範囲第２項乃
   至第７項のいずれかの項に記載の医療用ディスポーザブ
   ル注射針廃棄容器。