JPH02500882A - 容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 容器 本発明は、例えば歯科医院等に於て用いられる注射針の処分のための容器に関す る。

現在、歯科医院等に於ては、標準的な金属製のカートリッジ式注射器により局部 麻酔の注射を行っている。注射を行った後、カートリッジ及び注射針は処分され 、金属製のシリンダ及びプランジャは、通常はオートクレーブ等により殺菌され る。

汚染された注射針を取り扱うことは、汚染された注射針により感染を受ける虞れ があることから、歯科医師や歯科医院の職員にとって「注射針による突刺し事故 」として多大な危害を及ぼす虞れがある。このようにして感染し得る最も危険な 病気としては、エイズやＢ型肝炎がある。通常は、注射が終了した後、使用済み のカートリッジを取外し、注射針の基部を直接把持し、ねじを弛めることにより 注射針を取外すか、或いは注射針ガードを交換し、これを用いて注射針の基部を 介してねじを弛めることにより、注射針をシリンダから取外すようにしている。

これらの方法は、いずれも危険が伴い、注射針により指を突刺してしまうという 事故の原因となり得る。

本発明者は、注射器の使用済み注射針を安全に取扱いかつ処分することのできる 容器を発明した。

即ち、本発明によれば、複数の使用済み注射針を、その安全な処分のために受容 し得る容器であって、使用済み注射針を投入し得るように上面に設けられた開口 と、注射器のシリンダから、ねじを弛めることにより注射針の基部を取り外し得 るように、注射針の基部の相反する面を把持し得るべく、前記開口に設けられた 手段とを有する容器が提供される。

本発明の成る実施例によれば、容器の上面が、概ね剛体からなると共に、注射針 の基部の直径よりも大きな直径を有する第１の領域と、注射針の基部の相反する 面を把持し得るべく配設された開口端縁を備える第２の領域とを有する。

この実施例に於ては、第２の領域が第１の領域から徐々に狭められて形成される ことにより、注射針の基部を、第１の領域から第２の領域に向けて移動させるこ とにより、注射針の基部が、互いに対向する端縁により強固に保持される位置に 到達し得るようにしである。これらの対向端縁は、注射針の基部を良好に把持し 得るように切削加工若しくはセレーション加工されているものであって良い。

特に、この開口が、第１の領域の回りに、典型的には対称的に配設された複数の （例えば２．３若しくは４つ）の第２の領域を備えているものであるのが好まし い。第１の領域は、通常少なくとも１ｃｌＩの直径を有し、第２の領域が６ｍｌ 以下の（即ち、歯科医院用注射針の標準的な基部の直径よりも狭い）幅に徐々に 狭められているのが望ましい。

本発明の第２の実施例に於ては、上面に対して可動であって、それ自体と開口の 端縁との間に郭成された把持面間に注射針の基部を把持し得るようにした把持部 材が提供される。

把持部材は、一般に開口を有する蓋部材を備えており、この蓋部材は、その開口 が前記上面の開口と整合する第１の位置と、蓋部材の開口の端縁部分と上面の開 口の端縁部分とが互いに共働して注射針の基部を把持するような別の位置との間 を運動し得る。

特に、蓋若しくは容器の本体が透明であって、使用者がその内部が一杯になった ことを視認し得るようにするのが好ましい。

次に本発明を添付の図面について例示により詳しく説明する。

第１図はカートリッジ式注射器と共に用いる要領を示す本発明に基づく容器の第 １の実施例の模式図である。

第２図は本発明の別の実施例を一部破断して示す側面図である。

第３図は第２図の実施例の平面図である。

第４Ａ図〜第４Ｅ図は、第２図の装置の作動の要領を示す説明図である。

第１図に於て示された容器は、概ね透明であって円筒形をなす本体部分１と、概 ね平坦であって透明な蓋２とを備える。（図示されているように、重なり合う周 縁フランジ部３は不透明となっている。）蓋の略中心部には開口４が設けられ、 この開口は、使用済み注射針及びそのガードを受容し得るべく少なくとも１　ａ ｍ、の直径を有する中心部５と、この中心部から放射方向に徐々に狭められてい る一連のスロット６．７．８．９とを有する。これらのスロットは、（標準的な 歯科医院用使い捨て注射針の基部の６１１ｍ１の直径よりも小さい）６ｍ＋ｎ未 満の幅を有するように徐々に狭められている。

使用に際して、シリンダ１２と、ピストン１３と、ねじにより着脱自在にされた 注射針１４とを有する注射器１１を、開口４の中心部５内に於て立て、注射針を 本体１内に完全に没入させる。次に、（シリンダ１２に対して注射針１４を螺合 させるための）基部１５をスロット６の１つに係合させ、注射針１４を取外すべ く、シリンダ１２を反時計回りにねじる。その結果、注射針が本体１内に脱落す る。

本体が一杯になったとき、開口をシールし、容器全体を焼却する。

第２図〜第５図に示されている容器２０は、使用済みの注射針等を受容するため の本体部分２２を有する。本体部分２２は、２つの部分からなる蓋体２４を有す る。その内の下側部分は、本体２２の上端に固着された板部材２６からなる。蓋 体２４の上側部分即ちキャップ２８は、板部材２６に対して保持されているが、 相対的に回動することができる。キャップ２８は、板部材２６に形成された台形 の開口３２と整合し得るような略同形の開口３０を有する。

しかしながら、板部材３６の開口３２は、その両端が、細幅延長部分３４として 延長されている。

上記本体２２は、もともと透明若しくは透光性であるポリプロピレン等のプラス チック材料からなるのが好ましく、それにより、容器が一杯になったことを容易 に視認し得るようにしておくのが好ましい。キャップ及び板部材も例えば、対衝 撃性のポリスチレン及びまたはポリプロピレン等のプラスチック材料からなるも のであって良い。キャップ２８は、固定された板部材２６及び容器の他の部分に 対して回動させる便宜のために、突出するハンドル３６若しくはグリップを有す る。

本装置の作動の要領が第４図に示されている。容器を把持し、キャップ２８を、 ハンドル３６により、開口３０．３２が互いに整合するまで回動させる。シリン ダ１２、ピストン１３及び、基部１５により操作されるねじ部を有することによ り着脱自在にされた注射針１４とを有する注射器１１を、開口３０．３２から容 器内に挿入する。再びハンドル３６を操作することにより、開口３０の端縁が、 開口３２の延長部分３４のいずれかと共働することによりシリンダ１１の基部１ ５を把持するまでキャップ２８を回動させる。次に、注射針のねじを弛めるべく 注射器を回動させる。注射器のねじが完全に弛められると、ハンドル３６を再び 時計回り方向に回動させ、注射針及び基部を容器本体２２内に脱落させ、次いで 開口３０．３２が互いに完全に非整合の位置となり容器が閉じられるまでハンド ル３６を回動させる。

容器が一杯となったときに、板部材２６に対してキャップ２８をロック位置に到 達させるような、蓋体２４に更に別の位置を設定することができる。一杯になっ た容器は、例えば焼却により処分される。

本発明の成る実施例に於ては、容器２０（若しくは１）が剛固な支持体に固着さ れている。通常は、使用者が、両手でキャップ２８と注射器１１とをそれぞれ操 作し得るように、壁の適当な場所に取着されたブラケットに容器を装着すると良 い。壁のブラケットは、容器本体２２に対して取着されるべく調節可能にされ、 かつ壁にねじくぎにより固着される板部材等に固着されるバンドを備えているも のであって良い。

以上、本発明を使用済み注射針の処分のための容器について説明したが、このよ うな容器を、新たな殺菌済み注射針の貯蔵のために用い、同様の容器を使用済み 注射針の処分のために好適に用いることができる。即ち、本発明は更に、複数の 殺菌済み使い捨て注射針を受容するための容器をも含む。

本発明の別の側面によれば、本発明に基づく容器を用意し、注射器本体に装着さ れた使用済み注射針を容器の上面の開口内に突入させ、注射器本体若しくは把持 手段を操作することにより、注射針のねじを弛め、注射針を本体から取外し、か つ容器の内部に脱落させることからなる使用済み注射針処分方法も提供される。

補正書の翻訳文提出書（特許法第１８４条の８）・？ 平成元年１月９日

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. １．複数の使用済み注射針を安全に処分する目的で受容し得る容器であって、前 記容器が、使用済み注射針を投入し得るべく上面に設けられた開口と、前記基部 をもって前記注射針のねじを弛め得るように、前記注射針の基部の相反する面を 把持するための前記開口内に設けられた手段とを備えることを特徴とする容器。
2. ２．前記上面が概ね剛体からなり、かつ前記基部の直径よりも大きな第１の領域 と、前記基部の相反する面を把持し得るべき対向面を備える第２の領域とを備え ることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の容器。
3. ３．前記基部を前記第１の領域から第２の領域に向けて移動させたときに、該基 部を前記対向端縁部により強固に把持し得るべく、前記第２の領域が、前記第１ の領域から徐々に狭められた領域をなすことを特徴とする請求の範囲第２項に記 載の容器。
4. ４．前記開口が、前記第１の領域の回りに配設された複数の第２の領域を備える ことを特徴とする請求の範囲第２項若しくは第３項に記載の容器。
5. ５．前記上面に対して可動であると共に、それ自体の把持面と前記開口の端縁と の間にて前記注射針の基部を係合し得る把持部材を更に備えることを特徴とする 請求の範囲第１項に記載の容器。
6. ６．前記把持部材が、開口を有する蓋部材を備えており、前記蓋部材が、その開 口と前記上面の開口とが整合する第１の位置と、前記蓋部材の開口の端縁部分と 前記上面の開口の端縁部分との間で前記注射針の基部を把持し得るような別の位 置との間を移動し得ることを特徴とする請求の範囲第５項に記載の容器。
7. ７．前記蓋部材が前記上面に対して回動し得ることを特徴とする請求の範囲第６ 項に記載の容器。
8. ８．剛固な支持体に係合されていることを特徴とする請求の範囲第１項乃至第７ 項のいずれかに記載の容器。
9. ９．請求の範囲第１項乃至第８項のいずれかに記載の容器を準備する過程と、注 射器本体に装着された注射針を前記容器の上面に設けられた開口内に突入させる 過程と、前記注射針本体若しくは前記把持手段を操作することにより、前記注射 針のねじを前記本体に対して弛め得るようにする過程と、前記ねじを弛めること により前記注射針を前記本体から取外し、かつ前記容器の内部に脱落させる過程 とを有することを特徴とする使用済み注射針の処分方法。
10. １０．注射器のための複数の殺菌済み注射針を受容する請求の範囲第１項乃至第 ８項のいずれかに記載の容器。