JPH01232179A - 可変容量式斜板型圧縮機 - Google Patents
可変容量式斜板型圧縮機Info
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- JPH01232179A JPH01232179A JP63055633A JP5563388A JPH01232179A JP H01232179 A JPH01232179 A JP H01232179A JP 63055633 A JP63055633 A JP 63055633A JP 5563388 A JP5563388 A JP 5563388A JP H01232179 A JPH01232179 A JP H01232179A
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- piston
- suction
- compressor
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Landscapes
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は斜板型圧縮機の容量制御に関するものであり、
例えば自動車用空調装置用の冷媒圧縮機として使用して
有効である。
例えば自動車用空調装置用の冷媒圧縮機として使用して
有効である。
本発明者らは先に斜板型圧縮機の容量制御方式として、
シャフトにより回転駆動される斜板がスプールの軸方向
移動に応じてその傾きが減少し、ピストンのストローク
を可変するという構成を提案した。特に斜板の中心をス
プールの移動に同期して変位させるという構成とし、そ
のためピストンの一方側の作動室ではデッドボリューム
の大幅な増加があるものの、他方側の作動室ではデッド
ボリュームの大幅な増加を伴うことなく徐々に容量を低
下させるようにする旨提案した。
シャフトにより回転駆動される斜板がスプールの軸方向
移動に応じてその傾きが減少し、ピストンのストローク
を可変するという構成を提案した。特に斜板の中心をス
プールの移動に同期して変位させるという構成とし、そ
のためピストンの一方側の作動室ではデッドボリューム
の大幅な増加があるものの、他方側の作動室ではデッド
ボリュームの大幅な増加を伴うことなく徐々に容量を低
下させるようにする旨提案した。
従って、この本発明者らが先に提案した可変容量式斜板
型圧縮機では、スプールの変位に応じて圧縮機の容量が
連続的に制御されることになる。
型圧縮機では、スプールの変位に応じて圧縮機の容量が
連続的に制御されることになる。
ただ、本発明者らが提案した可変容量式斜板型圧縮機で
は、一方の作動室におけるデッドボリュームが所定値以
上に大きくなると、冷媒はその作動室内で膨張圧縮を繰
り返すのみとなる。すなわち、吸入室から吸入孔を介し
てこの一方の作動室側に冷媒が吸入されることがなくな
る。ここで、冷凍サイクルに用いられる圧縮機では、冷
媒中に潤滑油を混入させて、その冷媒中に含まれた潤滑
油により圧縮機各部の摺動部の潤滑及び冷却がなされる
ようになっている。
は、一方の作動室におけるデッドボリュームが所定値以
上に大きくなると、冷媒はその作動室内で膨張圧縮を繰
り返すのみとなる。すなわち、吸入室から吸入孔を介し
てこの一方の作動室側に冷媒が吸入されることがなくな
る。ここで、冷凍サイクルに用いられる圧縮機では、冷
媒中に潤滑油を混入させて、その冷媒中に含まれた潤滑
油により圧縮機各部の摺動部の潤滑及び冷却がなされる
ようになっている。
そのため、この本発明者らが先に提案したような圧縮機
において、一方の作動室に冷媒の吸入がなくなった状態
では、作動室内部の潤滑不良が生じる恐れがある。これ
は、ひいてはシリンダ室とピストンとの間の焼付き等の
不具合に生ずる恐れもある。
において、一方の作動室に冷媒の吸入がなくなった状態
では、作動室内部の潤滑不良が生じる恐れがある。これ
は、ひいてはシリンダ室とピストンとの間の焼付き等の
不具合に生ずる恐れもある。
そこで本発明者らは、先に提案した可変容量式斜板型圧
縮機の改良を図るべく、本発明を提案する。すなわち、
本発明は、圧縮機の吐出容量が最小となった状態であっ
ても、常にピストンとシリンダ間の潤滑が良好に保たれ
ることを目的とする。
縮機の改良を図るべく、本発明を提案する。すなわち、
本発明は、圧縮機の吐出容量が最小となった状態であっ
ても、常にピストンとシリンダ間の潤滑が良好に保たれ
ることを目的とする。
〔構成および作動]
上記目的を達成するため、本発明の圧縮機では、シリン
ダブロック内に形成された吸入通路室とシリンダ室とを
連通ずる補助吸入孔を形成する。この補助吸入孔を介し
て吸入通路室内の冷媒が作動室に吸入されるような構成
とする。
ダブロック内に形成された吸入通路室とシリンダ室とを
連通ずる補助吸入孔を形成する。この補助吸入孔を介し
て吸入通路室内の冷媒が作動室に吸入されるような構成
とする。
そのため、本発明の圧縮機によれば、一方の作動室にお
いてデッドボリュームが大きく、吸入孔からは吸入弁を
押し開いて冷媒を吸入することができないような状態で
あっても、その作動室を確実に吸入作動室と連通可能と
なる。従って、一方の作動室においては、吸入孔が開か
れない状態であっても、冷媒を作動室内に取り入れるこ
とが可能となり、この冷媒の流れにより、作動室内の潤
滑及び冷却が達成できる。
いてデッドボリュームが大きく、吸入孔からは吸入弁を
押し開いて冷媒を吸入することができないような状態で
あっても、その作動室を確実に吸入作動室と連通可能と
なる。従って、一方の作動室においては、吸入孔が開か
れない状態であっても、冷媒を作動室内に取り入れるこ
とが可能となり、この冷媒の流れにより、作動室内の潤
滑及び冷却が達成できる。
以下本発明の一実施例を図に基づいて述べる。
第1図は可変容量式斜板型圧縮機の縦断面図である。ア
ルミニウム合金製のフロントハウジング4、フロントサ
イドプレート8、吸入弁9、フロントシリンダブロック
5、リアシリンダブロック6、吸入弁12、リアサイド
プレート11及びリアハウジング13はスルーボルト2
によって一体的に固定された圧縮機の外殻を成している
。シリンダブロック5.6には第2図に示すようにシリ
ンダ64(641〜645)が夫々5ケ所、各シリンダ
64が互いに平行になるように形成されている。
ルミニウム合金製のフロントハウジング4、フロントサ
イドプレート8、吸入弁9、フロントシリンダブロック
5、リアシリンダブロック6、吸入弁12、リアサイド
プレート11及びリアハウジング13はスルーボルト2
によって一体的に固定された圧縮機の外殻を成している
。シリンダブロック5.6には第2図に示すようにシリ
ンダ64(641〜645)が夫々5ケ所、各シリンダ
64が互いに平行になるように形成されている。
図示しない自動車走行用エンジンの駆動力を受けて回転
するシャフト1はベアリング3を介してフロントハウジ
ング5に回転自在に軸支されている。
するシャフト1はベアリング3を介してフロントハウジ
ング5に回転自在に軸支されている。
また、シャフトlに加わるスラスト力(図中左方向へ働
く力)はスラスト軸受15を介してフロントシリンダブ
ロック5で受はシャフト1の図中左方向への動きを規制
している。
く力)はスラスト軸受15を介してフロントシリンダブ
ロック5で受はシャフト1の図中左方向への動きを規制
している。
シャフト1の後端はベアリング14を介してリアハウジ
ング13に回転自在に軸支されている。
ング13に回転自在に軸支されている。
シャフト13の後端に働くスラスト力(図中右方向へ働
く力)は久ラスト軸受116を介してスプール30で受
けている。スプール30はリアシリンダブロック6の円
筒部65及びリアハウジング13の円筒部135内に軸
方向摺動可能に配されている。
く力)は久ラスト軸受116を介してスプール30で受
けている。スプール30はリアシリンダブロック6の円
筒部65及びリアハウジング13の円筒部135内に軸
方向摺動可能に配されている。
斜板10の中央部には球面部107が形成され、この球
面部107は揺動可能な状態で球面支持部405に支持
されている。球面支持部405はシャフト1上に摺動自
在に支持されている斜板10の側面にはスリン)105
が形成されており、−方、シャフト1のうち斜板IOの
スリット105と対向する面には平板部165が形成さ
れている。
面部107は揺動可能な状態で球面支持部405に支持
されている。球面支持部405はシャフト1上に摺動自
在に支持されている斜板10の側面にはスリン)105
が形成されており、−方、シャフト1のうち斜板IOの
スリット105と対向する面には平板部165が形成さ
れている。
そして、平板部165がスリット105内壁に面接触す
るようにして配されることにより、シャフト1に与えら
れた回転駆動力を斜板10に伝えるものである。
るようにして配されることにより、シャフト1に与えら
れた回転駆動力を斜板10に伝えるものである。
また、斜板10両面側にはシュー18及びシュー19が
摺動自在に配設されている。一方、フロントシリンダブ
ロック5のシリンダ64及びリアシリンダブロック6の
シリンダ64内にはピストン7が摺動可能に配されてい
る。上述のようにシュー18及び19は斜板lOに対し
、摺動自在に取り付けられている。またシュー18及び
19はピストン7の内面に対し、回転可能に係合してい
る。従って、斜板10の回転を伴う揺動運動は、このシ
ュー18及び19を介しピストンに往復運動として伝達
される。尚、シュー18.19は斜板lO上に組み付け
られた状態で、外面が同一球面上にくるように形成され
ている。
摺動自在に配設されている。一方、フロントシリンダブ
ロック5のシリンダ64及びリアシリンダブロック6の
シリンダ64内にはピストン7が摺動可能に配されてい
る。上述のようにシュー18及び19は斜板lOに対し
、摺動自在に取り付けられている。またシュー18及び
19はピストン7の内面に対し、回転可能に係合してい
る。従って、斜板10の回転を伴う揺動運動は、このシ
ュー18及び19を介しピストンに往復運動として伝達
される。尚、シュー18.19は斜板lO上に組み付け
られた状態で、外面が同一球面上にくるように形成され
ている。
前記シャツ)1の平板部165には長溝166が設けら
れており、また、斜板10にはピン通し孔が形成されて
いる。シャフト1の平板部165は斜板10のスリット
105に配された後、ピン80及び止め輪によりピン通
し孔とシャフトlの長溝166とに係止される。この長
溝166内のピン80の位置により斜板10の傾きが変
わるのであるが、傾きが変わると共に斜板中心(球面支
持部405中心)の位置も変わる。すなわち、第1図中
右側の第2作動室60においては、斜板10の傾きが変
わってピストン7のストロークが変化しても、ピストン
7の作動室60側の上死点は殆ど変わらずデッドボリュ
ームの増加が実質的に生じないように長溝166が設け
られている。−方、図中左方向の第1作動室50では斜
板の傾きが変わると共にピストン7の上死点は変化する
ため、デッドボリュームも変化する。
れており、また、斜板10にはピン通し孔が形成されて
いる。シャフト1の平板部165は斜板10のスリット
105に配された後、ピン80及び止め輪によりピン通
し孔とシャフトlの長溝166とに係止される。この長
溝166内のピン80の位置により斜板10の傾きが変
わるのであるが、傾きが変わると共に斜板中心(球面支
持部405中心)の位置も変わる。すなわち、第1図中
右側の第2作動室60においては、斜板10の傾きが変
わってピストン7のストロークが変化しても、ピストン
7の作動室60側の上死点は殆ど変わらずデッドボリュ
ームの増加が実質的に生じないように長溝166が設け
られている。−方、図中左方向の第1作動室50では斜
板の傾きが変わると共にピストン7の上死点は変化する
ため、デッドボリュームも変化する。
本例では上述したように斜板10の傾斜角が変動しても
、ピストン7の第2作動室60側の上死点位置が変動し
ないような形状に長溝166が形成されている。従って
この長溝166は厳密には曲線状となるが、実際の形成
に当たってはほぼ直線の長溝で近似できることになる。
、ピストン7の第2作動室60側の上死点位置が変動し
ないような形状に長溝166が形成されている。従って
この長溝166は厳密には曲線状となるが、実際の形成
に当たってはほぼ直線の長溝で近似できることになる。
さらに本例では長溝166の形成により平板部165の
形状が過大となることがないように、長溝166はシャ
フト1の軸線上に配設されている。このように長溝16
6をシャフト1の軸線上に形成し、平板部165を小型
化することは平板部165がピストン7の内側に配設さ
れるタイプの斜板型圧縮機においては特に有効である。
形状が過大となることがないように、長溝166はシャ
フト1の軸線上に配設されている。このように長溝16
6をシャフト1の軸線上に形成し、平板部165を小型
化することは平板部165がピストン7の内側に配設さ
れるタイプの斜板型圧縮機においては特に有効である。
図中符号21は軸封装置であり、シャフト1を伝って冷
媒ガスや潤滑オイルが外部へ洩れるのを防いでいる。図
中符号24は作動室50.60に開口し、吐出室90.
93と連通ずる吐出口であり、この吐出口24は、吐出
弁22によって開閉される。吐出弁22は弁押さえと共
に図示しないボルトによりフロントサイドプレート8及
びリアサイドプレート11に固定されている。図中符号
25は作動室50.60と吸入室72.74とを連通ず
る吸入口で、吸入弁9によって開閉される。
媒ガスや潤滑オイルが外部へ洩れるのを防いでいる。図
中符号24は作動室50.60に開口し、吐出室90.
93と連通ずる吐出口であり、この吐出口24は、吐出
弁22によって開閉される。吐出弁22は弁押さえと共
に図示しないボルトによりフロントサイドプレート8及
びリアサイドプレート11に固定されている。図中符号
25は作動室50.60と吸入室72.74とを連通ず
る吸入口で、吸入弁9によって開閉される。
図中符号400は制御圧空間200内圧力を制御するた
めの制御弁である。制御弁400の一方は低圧導入通路
97によりリア側の吸入空間74と結ばれている。また
、他方は絞り99及び高圧導入通路96を介して吐出空
間93と結ばれると共に、制御圧通路98を介して制御
圧室200と結ばれている。
めの制御弁である。制御弁400の一方は低圧導入通路
97によりリア側の吸入空間74と結ばれている。また
、他方は絞り99及び高圧導入通路96を介して吐出空
間93と結ばれると共に、制御圧通路98を介して制御
圧室200と結ばれている。
図中フロント側の吐出空間90は、シリンダブロック5
に形成された吐出通路により吐出ポートに導かれ、又、
リア側の吐出空間93はシリンダブロック6に形成され
た吐出通路により吐出ポートに導かれている。吐出ポー
トは外部配管により連結されるため、吐出空間90と吐
出空間93内圧力は同一圧力である。またフロント側の
吸入空間72は吸入通路71によりハウジング中央部に
形成された吸入通路室70に導かれ、同様にリア側の吸
入空間74も吸入通路73により吸入通路室70に導か
れている。
に形成された吐出通路により吐出ポートに導かれ、又、
リア側の吐出空間93はシリンダブロック6に形成され
た吐出通路により吐出ポートに導かれている。吐出ポー
トは外部配管により連結されるため、吐出空間90と吐
出空間93内圧力は同一圧力である。またフロント側の
吸入空間72は吸入通路71によりハウジング中央部に
形成された吸入通路室70に導かれ、同様にリア側の吸
入空間74も吸入通路73により吸入通路室70に導か
れている。
シリンダブロック5のうち、吸入通路室70に面する位
置には、補助吸入孔91が開口しており、この補助吸入
孔を介して、吸入通路室70と第1作動室50とが連通
される。この補助吸入孔91は、斜板10の傾斜角が最
大となり、ピストン7がシリンダブロック5のシリンダ
64内を最大ストロークで往復移動する際に、ピストン
7が下死点1側へ95%程度転位した際に、ピストン7
先端92が連通ずるような位置に形成される。
置には、補助吸入孔91が開口しており、この補助吸入
孔を介して、吸入通路室70と第1作動室50とが連通
される。この補助吸入孔91は、斜板10の傾斜角が最
大となり、ピストン7がシリンダブロック5のシリンダ
64内を最大ストロークで往復移動する際に、ピストン
7が下死点1側へ95%程度転位した際に、ピストン7
先端92が連通ずるような位置に形成される。
尚、本例ではこの最大容量時において、ピストン7の往
復ストロークが23mm程度となるように設定されてい
る。従って、補助吸入孔91は、フロントサイドプレー
ト8から21mmないし22IIlff1程度離れた位
置に開口することになる。また、この補助吸入孔91は
、その開口幅が51Ti11程度となっている。一方、
本例において、吸入孔25は直径8鴫程度の円形をして
おり、また吸入弁9は1.2+nn+程度の弁リフトを
有するように設定されている。従って、補助吸入孔91
は、ピストン7が下死点位置に変位して補助吸入孔91
を最大に開いた状態であって−も、吸入孔95の開口面
積に比べれば小さなものと設定されている。
復ストロークが23mm程度となるように設定されてい
る。従って、補助吸入孔91は、フロントサイドプレー
ト8から21mmないし22IIlff1程度離れた位
置に開口することになる。また、この補助吸入孔91は
、その開口幅が51Ti11程度となっている。一方、
本例において、吸入孔25は直径8鴫程度の円形をして
おり、また吸入弁9は1.2+nn+程度の弁リフトを
有するように設定されている。従って、補助吸入孔91
は、ピストン7が下死点位置に変位して補助吸入孔91
を最大に開いた状態であって−も、吸入孔95の開口面
積に比べれば小さなものと設定されている。
上記構成よりなる圧縮機の作動について述べる。
図示しない電磁クラッチが接続され、シャフト1にエン
ジンからの駆動力が伝えられると圧縮機は起動する。
ジンからの駆動力が伝えられると圧縮機は起動する。
この起動が、圧縮機の停止後長時間経過した後に行われ
た場合には、冷凍サイクル内の圧力が均圧化しているこ
とにより吸入室74と吐出室93との間に大きな圧力差
は生じなくなっている。従って、制御圧室200内の制
御圧と吸入室74内の圧力との間にも大きな差はなく、
スプール30はスプリング900の付勢力により第1図
中右方向に変位している。
た場合には、冷凍サイクル内の圧力が均圧化しているこ
とにより吸入室74と吐出室93との間に大きな圧力差
は生じなくなっている。従って、制御圧室200内の制
御圧と吸入室74内の圧力との間にも大きな差はなく、
スプール30はスプリング900の付勢力により第1図
中右方向に変位している。
この状態では球面支持部405も第1図中右方向に最大
変位していることとなり、斜板10の傾斜角は最小とな
っている。従って、斜板の傾斜に伴う揺動量も最小とな
り、ピストン7の往復ストロークも最小である。
変位していることとなり、斜板10の傾斜角は最小とな
っている。従って、斜板の傾斜に伴う揺動量も最小とな
り、ピストン7の往復ストロークも最小である。
すなわち、圧縮機は最小容量で起動できることになる。
ここで、圧縮機が起動時に大きな吐出容量を有している
ことは、その起動に要するトルクが大きくなることを意
味し、ひいてはエンジンに加わる負荷が大きくなるとと
もに、乗員にも不快感を与えることになる。従って、圧
縮機は、起動時においては常に最小容量であることが望
まれる。
ことは、その起動に要するトルクが大きくなることを意
味し、ひいてはエンジンに加わる負荷が大きくなるとと
もに、乗員にも不快感を与えることになる。従って、圧
縮機は、起動時においては常に最小容量であることが望
まれる。
それに対し、本例の圧縮機では上述のように起動時には
最小容量である。
最小容量である。
このような状態でシャフト1が回転を開始すると、シャ
フト1の回転は斜板10を介してピストン7を往復駆動
することになる。このピストン7の往復移動に伴い作動
室60内で冷媒の吸入、圧縮、吐出が行われることにな
る。
フト1の回転は斜板10を介してピストン7を往復駆動
することになる。このピストン7の往復移動に伴い作動
室60内で冷媒の吸入、圧縮、吐出が行われることにな
る。
そしてこの場合、リア側の作動室60とフロント側の作
動室50との圧力差に基づく力がピストン7およびシュ
ー18.19を介して斜板10に加わることになる。特
に斜板10は球面支持部405によって揺動自在に支持
されており、かつスリット105と平板部165との嵌
合によりシャフト1の回転力を受けるようになっている
ため、ピストン7に加わる力が斜板10の傾斜角を減少
させる方向にモーメントとして作動することになる。
動室50との圧力差に基づく力がピストン7およびシュ
ー18.19を介して斜板10に加わることになる。特
に斜板10は球面支持部405によって揺動自在に支持
されており、かつスリット105と平板部165との嵌
合によりシャフト1の回転力を受けるようになっている
ため、ピストン7に加わる力が斜板10の傾斜角を減少
させる方向にモーメントとして作動することになる。
例えば第2図に軸線X上にビン80が位置している状態
では、第1シリンダ空間641に配設されているピスト
ンからは斜板10に対し傾斜角を変動させるモーメント
は発生しない。しかしながら第2乃至第5のシリンダ空
間642,643゜644.645に配設されたピスト
ン7からは、斜板10の傾斜角を減少させる方向に回転
モーメントが発生する。この回転モーメントFiXRi
は、ピン80周りに生ずるモーメントFpmXRによっ
て受けられることになる(第3図図示)。またこのピス
トン7により発生する回転モーメントは、球面支持部4
05に対しFbxの押圧力を加えることになる。
では、第1シリンダ空間641に配設されているピスト
ンからは斜板10に対し傾斜角を変動させるモーメント
は発生しない。しかしながら第2乃至第5のシリンダ空
間642,643゜644.645に配設されたピスト
ン7からは、斜板10の傾斜角を減少させる方向に回転
モーメントが発生する。この回転モーメントFiXRi
は、ピン80周りに生ずるモーメントFpmXRによっ
て受けられることになる(第3図図示)。またこのピス
トン7により発生する回転モーメントは、球面支持部4
05に対しFbxの押圧力を加えることになる。
このように、制御圧室200と吸入室74との差圧が小
さい状態では、球面支持部405およびスプール30が
図中右方向に変位する結果、斜板10はその傾斜角を小
さくする。ただ、斜板lOはシャフト1の長溝166に
ピン80によって規制されているため、斜板10は傾き
を減少すると共に、斜板10の中心にある球部405に
対し図中右方向に力を与え、球部405を右方向へ移動
させる。球面支持部405に働く図中右方向の力はスラ
スト軸受16を介してスプール30に伝えられ、スプー
ル30はリアハウジング13の底部に当たるまで移動す
る。この状態では圧縮機の吐出容量が最小となる。
さい状態では、球面支持部405およびスプール30が
図中右方向に変位する結果、斜板10はその傾斜角を小
さくする。ただ、斜板lOはシャフト1の長溝166に
ピン80によって規制されているため、斜板10は傾き
を減少すると共に、斜板10の中心にある球部405に
対し図中右方向に力を与え、球部405を右方向へ移動
させる。球面支持部405に働く図中右方向の力はスラ
スト軸受16を介してスプール30に伝えられ、スプー
ル30はリアハウジング13の底部に当たるまで移動す
る。この状態では圧縮機の吐出容量が最小となる。
そして、図示されない吸入ボート(冷凍サイクルの蒸発
器につながる)より吸入される冷媒ガスは、中央部の吸
入空間70へ入り、次いで吸入通路73を通り、リア側
の吸入室74へ入る。その後、ピストン7の吸入行程に
おいて、吸入弁12を介して吸入口25より作動室60
内へ吸入される。吸入された冷媒ガスは圧縮行程で圧縮
され、所定圧まで圧縮されれば吐出口24より吐出弁2
2を押し開いて吐出室93へ吐出される。高圧の冷媒ガ
スは吐出通路を通り、吐出ボートより冷凍サイクルの図
示しない凝縮器に吐出される。
器につながる)より吸入される冷媒ガスは、中央部の吸
入空間70へ入り、次いで吸入通路73を通り、リア側
の吸入室74へ入る。その後、ピストン7の吸入行程に
おいて、吸入弁12を介して吸入口25より作動室60
内へ吸入される。吸入された冷媒ガスは圧縮行程で圧縮
され、所定圧まで圧縮されれば吐出口24より吐出弁2
2を押し開いて吐出室93へ吐出される。高圧の冷媒ガ
スは吐出通路を通り、吐出ボートより冷凍サイクルの図
示しない凝縮器に吐出される。
この際、フロント側の第1の作動室50はデッドボリュ
ームが大きいため、リア側の第2作動室60よりも圧縮
比が小さく、第1作動室50内の冷媒ガスの圧力が吐出
空間90内圧力(リア側第2作動室60の吐出圧力が導
かれている)よりも低く、フロント側第1作動室50で
の冷媒ガスの吸入、吐出作用は行われない。
ームが大きいため、リア側の第2作動室60よりも圧縮
比が小さく、第1作動室50内の冷媒ガスの圧力が吐出
空間90内圧力(リア側第2作動室60の吐出圧力が導
かれている)よりも低く、フロント側第1作動室50で
の冷媒ガスの吸入、吐出作用は行われない。
このように、圧縮機が小容量で作動している状態では、
第1作動室50内には吸入孔25側からの冷媒の供給が
断たれることになる。ここで、このような状態で長期間
圧縮機が運動を続ければ、ピストン7とシリンダ64と
の潤滑が不良となる恐れがある。これは、圧縮機の潤滑
は主に冷媒中に含まれた潤滑油によってなされるため、
冷媒の供給が断たれると、潤滑不良となる恐れが生ずる
からである。
第1作動室50内には吸入孔25側からの冷媒の供給が
断たれることになる。ここで、このような状態で長期間
圧縮機が運動を続ければ、ピストン7とシリンダ64と
の潤滑が不良となる恐れがある。これは、圧縮機の潤滑
は主に冷媒中に含まれた潤滑油によってなされるため、
冷媒の供給が断たれると、潤滑不良となる恐れが生ずる
からである。
しかしながら、本例の圧縮機においては、シリンダブロ
ック5に補助吸入孔91が開口しているため、この補助
吸入孔91を介しての冷媒の流入が確保できる。
ック5に補助吸入孔91が開口しているため、この補助
吸入孔91を介しての冷媒の流入が確保できる。
補助吸入孔91は、ピストン7の往復ストロークが最大
となる位置で、95%程度下死点側に変位した際に開口
するように設定されている。ここで、本例の圧縮機にお
いては、斜板10の傾斜角変化と回転中心位置とが連動
して変位するため、斜板10の傾斜角変化に関わらず、
ピストン7は最も第2作動室60側へ変位することにな
る。換言すれば、第1作動室50内においては、斜板1
0の傾斜角変化に関わらず、その下死点位置が一定とな
ることになる。そのため、ピストン7の往復ストローク
量が減少した最小容量時にあっては、補助吸入孔91が
開いている状態が相対的に大きくなることになる。
となる位置で、95%程度下死点側に変位した際に開口
するように設定されている。ここで、本例の圧縮機にお
いては、斜板10の傾斜角変化と回転中心位置とが連動
して変位するため、斜板10の傾斜角変化に関わらず、
ピストン7は最も第2作動室60側へ変位することにな
る。換言すれば、第1作動室50内においては、斜板1
0の傾斜角変化に関わらず、その下死点位置が一定とな
ることになる。そのため、ピストン7の往復ストローク
量が減少した最小容量時にあっては、補助吸入孔91が
開いている状態が相対的に大きくなることになる。
第5図は、圧縮機の最小容量運転状態を示すが、この図
より明らかなように、斜板lOの傾斜角は極めて小さく
なっており、ピストン7の往復ストローク量はそれに応
じて小さくなっている。ここで、圧縮機最小容量時にお
けるピストン7の往復ストロークが、圧縮機最大容量時
におけるピストン7の往復ストロークの10%程度に設
定してあれば、圧縮機最小容量時において、第1作動室
50は、その運転状態の50%の時間的割合で補助吸入
孔91を開くことになる。従って、ピストンの吸入行程
時にあっては、吸入通路室70内の冷媒が、補助吸入孔
91を介して、第1作動室50内に流入することになる
。第1作動室50内に流入した冷媒は、次いで、ピスト
ン7の吐出行程時に再び補助吸入孔91より吸入通路室
70側に流出することになる。このように、補助吸入孔
91を介して冷媒の出入りがあるため、第1作動室50
内には常に冷媒と共に潤滑油が供給されることになる。
より明らかなように、斜板lOの傾斜角は極めて小さく
なっており、ピストン7の往復ストローク量はそれに応
じて小さくなっている。ここで、圧縮機最小容量時にお
けるピストン7の往復ストロークが、圧縮機最大容量時
におけるピストン7の往復ストロークの10%程度に設
定してあれば、圧縮機最小容量時において、第1作動室
50は、その運転状態の50%の時間的割合で補助吸入
孔91を開くことになる。従って、ピストンの吸入行程
時にあっては、吸入通路室70内の冷媒が、補助吸入孔
91を介して、第1作動室50内に流入することになる
。第1作動室50内に流入した冷媒は、次いで、ピスト
ン7の吐出行程時に再び補助吸入孔91より吸入通路室
70側に流出することになる。このように、補助吸入孔
91を介して冷媒の出入りがあるため、第1作動室50
内には常に冷媒と共に潤滑油が供給されることになる。
それゆえ、第1作動室50内の冷却及び潤滑が良好にな
され、ピストン7の焼付き等の不具合が発生することが
ない。
され、ピストン7の焼付き等の不具合が発生することが
ない。
特に、補助吸入孔91は吸入弁を備えていないため、吸
入通路室70と第1作動室50内の圧力差に応じて冷媒
が確実に第1作動室50へ流入、流出することになる。
入通路室70と第1作動室50内の圧力差に応じて冷媒
が確実に第1作動室50へ流入、流出することになる。
圧縮機の起動時には、上述したように圧縮機吐出容量を
最小容量とする。しかし冷凍サイクルより要求される圧
縮機の能力が高い場合には、吸入圧力も設定圧力より高
くなり、従って制御弁400は制御圧通路98と低圧導
入通路97との間を遮断する。その状態では制御圧室2
00は絞り99を介し、高圧導入通路96と連通してい
る。従って、このように低圧導入通路97との間が遮断
された状態では、制御圧室200には高圧導入通路96
より受ける吐出圧の影響が大きくなり、制御圧室200
内の圧力は上昇してくる。
最小容量とする。しかし冷凍サイクルより要求される圧
縮機の能力が高い場合には、吸入圧力も設定圧力より高
くなり、従って制御弁400は制御圧通路98と低圧導
入通路97との間を遮断する。その状態では制御圧室2
00は絞り99を介し、高圧導入通路96と連通してい
る。従って、このように低圧導入通路97との間が遮断
された状態では、制御圧室200には高圧導入通路96
より受ける吐出圧の影響が大きくなり、制御圧室200
内の圧力は上昇してくる。
そのため、スプール30に対し、圧力差により図中左方
向へ働く力(制御圧室200と吸入空間74との圧力差
による)は圧縮機の回転に伴い次第に上昇する。そして
、この力が前述した球面支持部405を図中右方向へ押
す力に打ち勝つと、スプール30は次第に図中左方向へ
移動し始める。
向へ働く力(制御圧室200と吸入空間74との圧力差
による)は圧縮機の回転に伴い次第に上昇する。そして
、この力が前述した球面支持部405を図中右方向へ押
す力に打ち勝つと、スプール30は次第に図中左方向へ
移動し始める。
そしてシャフト1の長溝166とピン80の作用により
斜板10はその回転中心(球面支持部405)を図中左
方向へ移動しつつその傾きを大きくしてゆく。更に制御
圧室200内圧力が上がってゆくと、スプール30はそ
の肩部305がリアサイドプレート11に当たるまで図
中左方向へ移動し、最大容量状態を実現する。こガ状態
では、図示されない吸入ボートより吸入される冷媒ガス
は中央の吸入空間70に入り、吸入通路71及び73を
通ってそれぞれ吸入室72及び74へ流入する。そして
、吸入行程では吸入口25より吸入弁9及び12を介し
て、それぞれ作動室50及び60へ入り、次いでピスト
ン7の変位と共に圧縮され、吐出口24より吐出弁22
を介して、それぞれ吐出空間90及び93へ入り、吐出
通路を通り吐出ポートより吐出され、外部配管で合流す
るものである。この状態では作動室50及び作動室60
共に冷媒ガスの吸入、吐出作用を行っている。
斜板10はその回転中心(球面支持部405)を図中左
方向へ移動しつつその傾きを大きくしてゆく。更に制御
圧室200内圧力が上がってゆくと、スプール30はそ
の肩部305がリアサイドプレート11に当たるまで図
中左方向へ移動し、最大容量状態を実現する。こガ状態
では、図示されない吸入ボートより吸入される冷媒ガス
は中央の吸入空間70に入り、吸入通路71及び73を
通ってそれぞれ吸入室72及び74へ流入する。そして
、吸入行程では吸入口25より吸入弁9及び12を介し
て、それぞれ作動室50及び60へ入り、次いでピスト
ン7の変位と共に圧縮され、吐出口24より吐出弁22
を介して、それぞれ吐出空間90及び93へ入り、吐出
通路を通り吐出ポートより吐出され、外部配管で合流す
るものである。この状態では作動室50及び作動室60
共に冷媒ガスの吸入、吐出作用を行っている。
第1図は、圧縮機が最大容量で作動する状態を示すが、
このように圧縮機が最大容量で作動する時であっても、
第1作動室50にあっては、ピストン7の下死点位置近
傍で、補助吸入孔91が開かれることになる。ここで、
作動室50が吸入弁9等を介すことなく、吸入通路室7
0に連通するのは、圧縮機の作動効率を悪化させるもの
と想定される。しかしながら、本発明者らの検討によれ
ば、補助吸入孔91によっては、圧縮機の吐出効率が実
質的に低減しないことが認められた。すなわち、一般に
吸入弁9による流通抵抗により、作動室50.60内に
はその容量の95%程度しか冷媒が流入しないことが確
かめられている。換言すれば、最大容量時における第1
作動室50の容積が、例えば17ccである時に、実際
には16cc程度しか冷媒が吸入されない状態があるこ
とが確かめられている。この場合には、吸入行程終了時
であっても、第1作動室50内の圧力の方が吸入室72
内圧力よりも低下していることになる。
このように圧縮機が最大容量で作動する時であっても、
第1作動室50にあっては、ピストン7の下死点位置近
傍で、補助吸入孔91が開かれることになる。ここで、
作動室50が吸入弁9等を介すことなく、吸入通路室7
0に連通するのは、圧縮機の作動効率を悪化させるもの
と想定される。しかしながら、本発明者らの検討によれ
ば、補助吸入孔91によっては、圧縮機の吐出効率が実
質的に低減しないことが認められた。すなわち、一般に
吸入弁9による流通抵抗により、作動室50.60内に
はその容量の95%程度しか冷媒が流入しないことが確
かめられている。換言すれば、最大容量時における第1
作動室50の容積が、例えば17ccである時に、実際
には16cc程度しか冷媒が吸入されない状態があるこ
とが確かめられている。この場合には、吸入行程終了時
であっても、第1作動室50内の圧力の方が吸入室72
内圧力よりも低下していることになる。
そのため、本例における補助吸入孔91開口に伴う圧縮
機作動効率の低下は、この実作動上で生じる吸入効率に
より、打ち消されることが認められる。第1作動室50
内の圧力は、吸入室72及び吸入通路室70内圧力より
低くなるため、ピストン7の先端92が補助吸入孔91
を開いた時には、吸入通路室70内の冷媒が直ちに第1
吸入室50内に流入することになる。ところが、ピスト
ン7が圧縮行程に移れば、−旦第1作動室50内に流入
した冷媒が再び補助吸入孔91を介して、吸入通路室7
0側へ流入してしまうことになる。
機作動効率の低下は、この実作動上で生じる吸入効率に
より、打ち消されることが認められる。第1作動室50
内の圧力は、吸入室72及び吸入通路室70内圧力より
低くなるため、ピストン7の先端92が補助吸入孔91
を開いた時には、吸入通路室70内の冷媒が直ちに第1
吸入室50内に流入することになる。ところが、ピスト
ン7が圧縮行程に移れば、−旦第1作動室50内に流入
した冷媒が再び補助吸入孔91を介して、吸入通路室7
0側へ流入してしまうことになる。
換言すれば、補助吸入孔91により、第1作動室50に
100%充填された冷媒が再び流出し、その結果第1作
動室50での冷媒充填率が95%程度に減少することに
なる。そして、この充填率(95%)は、上述の如く実
際の圧縮機作動時における吸入効率とほぼ一定であり、
補助吸入孔91による吸入効率は実質的には何ら低減し
ないことになる。
100%充填された冷媒が再び流出し、その結果第1作
動室50での冷媒充填率が95%程度に減少することに
なる。そして、この充填率(95%)は、上述の如く実
際の圧縮機作動時における吸入効率とほぼ一定であり、
補助吸入孔91による吸入効率は実質的には何ら低減し
ないことになる。
第4図中実線aは本発明による可変容量式斜板型圧縮機
のビストンストロークと圧縮機容量との関係を表す図で
ある。本例による容量制御方式は斜板10の傾きを変え
ることにより、ピストン7のストロークを変えると共に
斜板10の中心位置をも変えるため、リア側第2作動室
60ではビストンストロークの減少によるデッドボリュ
ームの増加は殆どない。そのため、−点鎖線すに示すよ
うに、ビストンストロークに応じて吐出容量は漸減する
。逆にフロント側第1作動室50ではビストンストロー
クの減少につれてデッドボリュームが増大するものであ
り、デッドボリュームの増加により圧縮比が低下し、吐
出容量は第4図中実線Cで示すように急激に減少する。
のビストンストロークと圧縮機容量との関係を表す図で
ある。本例による容量制御方式は斜板10の傾きを変え
ることにより、ピストン7のストロークを変えると共に
斜板10の中心位置をも変えるため、リア側第2作動室
60ではビストンストロークの減少によるデッドボリュ
ームの増加は殆どない。そのため、−点鎖線すに示すよ
うに、ビストンストロークに応じて吐出容量は漸減する
。逆にフロント側第1作動室50ではビストンストロー
クの減少につれてデッドボリュームが増大するものであ
り、デッドボリュームの増加により圧縮比が低下し、吐
出容量は第4図中実線Cで示すように急激に減少する。
そして、フロント側作動室50での最高圧力(吐出圧力
)が作動室60での吐出圧力よりも低くなった時点(第
7図中d点)でフロント側作動室50の吸入、吐出作用
が行われなくなり、リア側作動室60だけで冷媒ガスの
吸入、圧縮、吐出作用が行われる。
)が作動室60での吐出圧力よりも低くなった時点(第
7図中d点)でフロント側作動室50の吸入、吐出作用
が行われなくなり、リア側作動室60だけで冷媒ガスの
吸入、圧縮、吐出作用が行われる。
なお、このビストンストロークはスプール30の移動量
に殆ど比例するものであり、第1図中スプール30が図
中右方向へ行ききった状態をO1図中左方向へ行ききっ
た状態をlとすれば第4図のようにスプールの移動量と
圧縮機容量の関係を見ることができる(1.oc、g)
。
に殆ど比例するものであり、第1図中スプール30が図
中右方向へ行ききった状態をO1図中左方向へ行ききっ
た状態をlとすれば第4図のようにスプールの移動量と
圧縮機容量の関係を見ることができる(1.oc、g)
。
さて、第4図中実線部aが本発明による圧縮機の容量変
化特性であるが、スプール30の移動量2〜e区間にお
いては、容量は実線aの如く変化し、図中細線fのよう
にスプール移動量に対し、圧縮機容量がリニアに変化す
るものに対し勾配が急なため制御性が劣るが、スプール
変位量e〜0区間においては容量は図中実線a2の如く
変化し、勾配は細線fよりも緩やかとなり、特に低容量
時での制御性に優れるものである。
化特性であるが、スプール30の移動量2〜e区間にお
いては、容量は実線aの如く変化し、図中細線fのよう
にスプール移動量に対し、圧縮機容量がリニアに変化す
るものに対し勾配が急なため制御性が劣るが、スプール
変位量e〜0区間においては容量は図中実線a2の如く
変化し、勾配は細線fよりも緩やかとなり、特に低容量
時での制御性に優れるものである。
次に、冷房負荷が減少してきた際には吸入圧力が減少し
てゆき、制御弁400のダイヤフラムが変位して制御圧
室200と吸入空間74を連通ずる。その結果、制御圧
室200は絞り99を介して吐出空間93と結ばれるた
め、徐々に吸入圧力となり、前述したように圧縮機は最
低容量状態を実現する。このような動作を繰り返すこと
により、吸入空間74内の圧力は目標とする設定値PS
T付近に維持されることになり、冷房負荷に応じた圧縮
機の容量調整を行うことができる。
てゆき、制御弁400のダイヤフラムが変位して制御圧
室200と吸入空間74を連通ずる。その結果、制御圧
室200は絞り99を介して吐出空間93と結ばれるた
め、徐々に吸入圧力となり、前述したように圧縮機は最
低容量状態を実現する。このような動作を繰り返すこと
により、吸入空間74内の圧力は目標とする設定値PS
T付近に維持されることになり、冷房負荷に応じた圧縮
機の容量調整を行うことができる。
なお、上述したのは、本発明の望ましい態様ではあるが
、本発明は上記剥取外に種々の実施例がある。
、本発明は上記剥取外に種々の実施例がある。
すなわち、補助吸入孔91の形状及び開口面積は、上記
例に限定されるものではなく、他にも種々設定できる。
例に限定されるものではなく、他にも種々設定できる。
また、補助吸入孔91は必ずしも吸入通路室70に直接
連通している必要はない。
連通している必要はない。
圧縮機のシリンダハウジング5内で吸入圧にある部位、
例えば吸入通路71に開口するようにしてもよい、すな
わち、本発明においては、補助吸入孔91は、圧縮機ハ
ウジングの吸入圧部位と第1作動室50とを連通ずるも
のであればよい。
例えば吸入通路71に開口するようにしてもよい、すな
わち、本発明においては、補助吸入孔91は、圧縮機ハ
ウジングの吸入圧部位と第1作動室50とを連通ずるも
のであればよい。
本発明では、圧縮機の最小容量状態であっても第1作動
室50内に冷媒を確実に供給できるようにしたが、この
最小容量状態における圧縮機の他の部位の潤滑及び冷却
も合わせて図るようにしてもよい。すなわち、本発明の
補助吸入孔91の他に、吸入冷媒をフロント側の吸入室
72へ導くバイパス通路とを併設するようにしてもよい
。
室50内に冷媒を確実に供給できるようにしたが、この
最小容量状態における圧縮機の他の部位の潤滑及び冷却
も合わせて図るようにしてもよい。すなわち、本発明の
補助吸入孔91の他に、吸入冷媒をフロント側の吸入室
72へ導くバイパス通路とを併設するようにしてもよい
。
以上説明したように、本発明の圧縮機では、補助吸入孔
をシリンダブロックに形成し、デッドボリュームの増大
側の作動室と連通するようにしたため、最小容量時であ
ってもピストンの潤滑を良好に達成できる。さらに、本
発明の圧縮機では、補助吸入孔を設けたにも関わらず、
圧縮機全体としての作動効率を損なうこともない。
をシリンダブロックに形成し、デッドボリュームの増大
側の作動室と連通するようにしたため、最小容量時であ
ってもピストンの潤滑を良好に達成できる。さらに、本
発明の圧縮機では、補助吸入孔を設けたにも関わらず、
圧縮機全体としての作動効率を損なうこともない。
第1図は本発明圧縮機の一実施例を示す断面図、第2図
は第1図のロー■線に沿う断面図、第3図は第1図図示
圧縮機の圧力バランスを示す説明図、第4図は第1図図
示圧縮機のビストンストロークと圧縮機容量との関係を
示す説明図、第5図は第1図図示圧縮機の最小吐出容量
状態を示す断面図である。 1・・・シャフト 5.6−ジリンダブロツク、7・・
・ピストン、10.・・・斜板、50.60・・・作動
室。 91・・・補助吸入孔。
は第1図のロー■線に沿う断面図、第3図は第1図図示
圧縮機の圧力バランスを示す説明図、第4図は第1図図
示圧縮機のビストンストロークと圧縮機容量との関係を
示す説明図、第5図は第1図図示圧縮機の最小吐出容量
状態を示す断面図である。 1・・・シャフト 5.6−ジリンダブロツク、7・・
・ピストン、10.・・・斜板、50.60・・・作動
室。 91・・・補助吸入孔。
Claims (2)
- (1) 内部にシリンダ室を有するシリンダブロックと
、 このシリンダブロック内に回転自在に支持されたシャフ
トと、 このシャフトに揺動可能に連結し、シャフトと一体回転
する斜板と、 前記シリンダ室に摺動自在に配設され、前記斜板の揺動
運動を受けて前記シリンダ室内を往復移動し、その両側
の端部と前記シリンダ室内面との間で作動室を形成する
ピストンと、 前記斜板の中心点位置を回転自在に支持し、前記斜板の
傾斜角度を変位させると共に、前記斜板の前記中心点位
置を前記シャフトの軸方向に変位させる支持部材と、 この支持部材を前記シャフトの軸方向に変位させ、前記
斜板の傾斜角を前記斜板の回転中心位置とを変位させ、
前記ピストンの一面側に形成された作動室においては、
前記斜板の傾斜角変化に応じてデッドボリュームを増大
させるようにする制御手段と、 前記シリンダブロック端面に、前記シリンダ室を覆うよ
うにして配設され、内部に吸入孔及び吐出孔を有する側
板と、 この側板を介して、前記シリンダブロックと反対側の位
置に配設され、前記吸入孔と連通する吸入室及び前記吐
出孔と連通する吐出室を内部に有するサイドハウジング
と、 前記シリンダブロック内に形成され、前記吸入室と連通
する吸入通路室と、 前記シリンダブロックに形成され、前記ピストンの一面
側に形成された前記作動室と前記吸入通路室とを連通す
る補助吸入孔とを有することを特徴とする可変容量式斜
板型圧縮機。 - (2) 前記補助吸入孔は、前記シリンダブロックのう
ち、 前記斜板の傾斜角が最大で、前記ピストンの往復ストロ
ークが最大となった状態で、前記ピストンがその上死点
から下死点側に95%程度変位した際に、前記ピストン
先端が前記補助吸入孔端部を開き始める位置に開口した
ことを特徴とする請求項1記載の可変容量式斜板型圧縮
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63055633A JPH01232179A (ja) | 1988-03-09 | 1988-03-09 | 可変容量式斜板型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63055633A JPH01232179A (ja) | 1988-03-09 | 1988-03-09 | 可変容量式斜板型圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01232179A true JPH01232179A (ja) | 1989-09-18 |
Family
ID=13004192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63055633A Pending JPH01232179A (ja) | 1988-03-09 | 1988-03-09 | 可変容量式斜板型圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01232179A (ja) |
-
1988
- 1988-03-09 JP JP63055633A patent/JPH01232179A/ja active Pending
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