JPH01225106A - 空気ダクト付モールド変圧器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は巻線の温度上昇を抑制する空気ダク１を備えた
モールド変圧器の改良に関する。

（従来の技術） 巻線をレジンでモールドしたコイルを備えたモールド変
圧器においては、コイル内で発生する抵抗損失によりコ
イルの温度上昇を生ずる。通常、コイルの温度上昇はモ
ールドレジン表面からの熟発散により適正な温度上昇に
抑えられているが、ざらに熱の発散効果を高めるために
空気ダクトを設けることも行われている。

第３図は従来の空気ダクト付モールド変圧器で、同図（
ａ）は上面図、同図（ｂ）は側面図である。

同図において、レジンモールドされた高圧コイル１、レ
ジンモールドされた低圧コイル２が鉄心４に同心状に配
置されている。この高圧コイル１と低圧コイル２の間に
は波形絶縁物３が介在されて空気ダクト３ａが形成され
ており、高圧コイル１と低圧コイル２で生ずる発熱を空
気ダクト３ａの中を流れる空気にて冷却するように構成
されている。

（発明が解決しようとする課題） 上記した従来の空気ダクト付モールド変圧器において、
空気ダクト３ａの内面が埃等で汚れるとか、あるいは空
気ダクト３ａ内に異物が蓄積した場合には冷却効果が著
しく低下し、変圧器コイル１．２の温度は著しく上昇す
る。そして、このような異常に気付くのが遅れると、変
圧器コイル１゜２の絶縁性能は熱的に劣化し、ついには
絶縁破壊という重大な事故につながることがおる。また
、平均的な温度上昇は異常でなくても空気ダクト３ａの
冷却効果の低下により局部的に変圧器コイル１．２の温
度が異常に上昇する場合があり、そうすると、この異常
部分のコイル１，２の熱的劣化が生じ、その絶縁性能は
著しく低下する。

本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は
、空気ダクトの異常を容易に監視することのできる空気
ダクト付モールド変圧器を提供することにある。

［発明の構成コ （課題を解決するための手段） 本発明は上記目的を達成するために、レジンモールドさ
れた高圧コイルおよび低圧コイルの間に空気ダクトを設
けた空気ダクト付モールド変圧器において、前記空気ダ
クトの出口部および入口部にそれぞれ温度検出器を設け
るとともに前記出口部と前記入口部の温度差を検出する
検出器を設けたことを特徴とするものである。

（作　用） 上記構成の本発明の空気ダクト付モールド変圧器による
と、モールド内の空気ダクト表面の汚れあるいは埃等の
蓄積により空気ダクト内の空気抵抗が大きくなると、空
気の流量が減少するので、空気ダクト内を流れる空気の
温度は非常に高くなる。その結果、空気ダクトの出口温
度と入口温度との温度差が大きくなるので、この温度差
を監視することにより空気ダクトの異常の有無を判断す
ることができる。

（実施例） 本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例の概略構成図である。

なお、既に説明した第３図と同一部分には同一符号を付
して説明する。

同図において、それぞれレジンモールドされた高圧コイ
ル１および低圧コイル２が鉄心４に同心状に配置しであ
る。この高圧コイル１と低圧コイル２の間には波形？ｉ
縁物３が介在されて空気ダクト３ａが形成されており、
高圧コイル１と低圧コイル２で生ずる発熱を空気ダクト
３ａの中を流れる空気にて冷却するように構成されてい
る。

しかして、空気ダクト３ａの出口部には上部熱電対５が
設けられ、また、空気ダクト３ａの入口部には下部熱電
対６が設けられていて、これら熱電対５，６はそれぞれ
リード線９により差電圧検出器７に接続されている。こ
の差電圧検出器７の出力側は警報装置（図示せず）の警
報端子８ａ。

８ｂに接続されている。

第２図は第１図の空気ダクト部分の詳細な斜視図である
。同図において、空気ダクト３ａの出口部に上部熱電対
５の感温部を設置し、また空気ダクト入口部に下部熱電
対６の感温部を設置し、空気ダクト３ａの入口、出口の
空気の温度を検出している。ところで、熱電対５，６の
取付は方法は明示していないが、低圧コイル２の端部に
貼り付けるかあるいは固定金具等で取り付けるようにし
てもよい。

次に、本実施例の作用を説明する。

まず、空気ダクト３ａが正常な時、上部熱電対５と下部
熱電対６から１９られる差電圧では動作しないように差
電圧検出器７をセットしておく。モールド変圧器の使用
中に空気ダクト３ａに埃が蓄積したりあるいは付着した
りして空気ダクト３ａ内の空気流入抵抗が大きくなると
、下部入口部からの流入空気が減少するので、空気ダク
ト３ａ内の温度は上昇し、空気入口部と出口部との温度
差は増加する。したがって、上部熱電対５と下部熱電対
６の差電圧は大きくなる。この時、この差電圧があらか
じめセットされた大きざ以上になると、差電圧検出器７
は動作し、警報端子８ａ、８ｂはＯＮの状態となる。そ
して、この端子Ｂａ、Ｂｂを利用することにより、空気
ダクト３ａの異常を外部に警報することができる。

上記実施例では空気ダクト３ａの空気入口部および出口
部に熱電対を′配置することで説明したが、熱電対を例
えば低圧コイル２の上部及び下部の表面に埋め込んでも
本実施例と同様の効果を有する。

また上記実施例では温度の検出は熱電対を用いる場合に
ついて説明してぎたが、他のセンサーを用いてもよく、
ざらに空気ダクト３ａは棒状のダクトピースを周方向に
間隔をおいて配置することにより形成した場合であつ、
でも上記実施例と同様の効果を有することは勿論である
。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によると、モールド変圧器
コイルの異常な温度上野あるいは局部的な温度」ニ昇が
生ずる空気ダクトの異常を事前に知ることができるので
、変圧器の熱的劣化を未然に防止することができる。ま
た変圧器の使用中に常時、空気ダクト部を監視できるの
で、保守・点検が非常に良好となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の概略構成図、第２図は第１
図の空気ダクト部の詳細斜視図、第３図（ａ）および（
ｂ）は従来の空気ダクトイ」モールド変圧器の上面図と
側面図である。 １・・・高圧コイル ２・・・低圧コイル ３・・・波形絶縁物 ３ａ・・・空気ダクト ４・・・鉄心 ５・・・上部熱電対 ６・・・下部熱電対 ７・・・差電圧検出器 ８ａ、８ｂ・・・警報端子 ９・・・リード線 （８７３３）代理人　弁理士　猪　股　祥　晃（ほか　
１名） 第１図 第　２　口 （α） （ｂ） 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　レジンモールドされた高圧コイルおよび低圧コイルの
   間に空気ダクトを設けた空気ダクト付モールド変圧器に
   おいて、前記空気ダクトの出口部および入口部にそれぞ
   れ温度検出器を設けるとともに前記出口部と前記入口部
   の温度差を検出する検出器を設けたことを特徴とする空
   気ダクト付モールド変圧器。