JPH0122479Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、稲荷寿司等の製造に当つて用いられ
る米飯供給装置に関するものである。

〔従来の技術〕

稲荷寿司等に製造に当つては、米飯成形装置が
必要とされ、既に各種型式の成形装置が実用に供
されている。

一例として、実公昭59−37017号公報において
開示されている成形装置、すなわち、上方に向つ
て拡開される如くに縦方向に延設され、かつ駆動
される一対のコンベアベルトを備え、上方から前
記両コンベアベルト間に供給される米飯をニツプ
しながら下方へ移送して成形し得るように構成さ
れた米飯成形装置が挙げられる。

〔考案において解決しようとする問題点〕

ところが、この米飯成形装置は、上述したよう
に、上方に向つて拡開される如くに縦方向に延設
されている一対のコンベアベルトで米飯をニツプ
しながら上方から下方へ向つて移送して成形する
関係上、コンベアベルトの下方部分を支持してい
る複数のガイドローラ同志間において、コンベア
ベルトが、移送中の米飯によつて第５図において
示すように裏面側へ押されて変形され、この為、
移送中の米飯が餅つき状態にされて成形品の表面
が糊状になり、商品価値が著しく損われてしまう
という欠点を有していた。

本考案は、このようなことに着目し、これを解
決すべく各方面から鋭意検討の結果、コンベアベ
ルトを支持している複数のガイドローラ同志間
に、前記コンベアベルトが裏面側へ変形されるの
を阻止する平面ガイドを配設すれば良いことを見
出したのである。

〔問題点を解決するための手段〕

すなわち、本考案に係る米飯成形装置は、上方
に向つて拡開される如くに縦方向に延設され、か
つ駆動される一対のコンベアベルトを備え、上方
から前記両コンベアベルト間に供給される米飯を
ニツプしながら下方へ移送して成形し得るように
構成された米飯成形装置において、前記コンベア
ベルトの下方部分を支している複数のガイドロー
ラ同志間に、前記コンベアベルトが裏面側へ変形
されるのを阻止する平面ガイドを配設したことを
特徴とするものである。

〔実施例〕

以下、実施例について図面に基いて述べると、
正面図である第１図及び第１図の左側面図である
第２図において、本成形装置は、上方に向つて拡
開される如くに縦方向に延設れ、かつ駆動される
一対のコンベアベルト１ａ，１ｂを備え、この装
置上に装着されている図示しない解し装置から供
給される米飯を両コンベアベルト１ａ，１ｂでニ
ツプしながら下方へ移送して成形し得るように構
成されている。

第２図中、２ａ，２ｂは駆動ローラ３ａ，３ｂ
はアジヤストローラ、４ａ，４ｂはテンシヨンロ
ーラ、５ａ１〜５ａ３及び５ｂ１〜５ｂ３はガイ
ドローラを夫々示し、駆動ローラ２ａ，２ｂは、
第１図の−矢視図である第３図において示さ
れているように駆動軸６ａ，６ｂの一端に固着さ
れている。

この為、モータ７を起動し、駆動軸６ａ，６ｂ
と一緒に駆動ローラ２ａ，２ｂを回転させること
によりコンベアベルト１ａ，１ｂを図示矢印方向
へ走行させることができる。なお、この駆動伝達
は、モータ７の起動により平歯車８ａが回転さ
れ、これに噛み合されている平歯車８ｂ，８ｃが
回転されると共に平歯車８ｃと噛み合されている
平歯車８ｄが回転されて行われる。

第３図中、９〜１２は軸受、１３はモータブラ
ケツト、１５は軸継手を夫々示し、軸受９〜１２
及びモータブラケツト１３は装置フレーム１６に
固着されている。

次に、コンベアベルト１ａと１ｂ間の間隔を調
整する為のアジヤストローラ３ａ，３ｂについて
述べると、このローラ３ａ，３ｂは、第１図のＹ
−Ｙ矢視図である第４図において示されている軸
１７ａ，１７ｂの一端に回転し得るように嵌着さ
れているが、同図中、１８ａ，１８ｂはブラケツ
ト、１９ａ，１９ｂはガイド軸、２０ａ，２０ｂ
はスライドブロツク、２１はネジ軸を夫々示し、
軸１７ａ，１７ｂの他端は、スライドブロツク２
０ａ，２０ｂに固着され、かつスライドブロツク
２０ａ，２０ｂは、ガイド軸１９ａ，１９ｂに摺
動し得るように嵌着されていると共にネジ軸２１
に螺着されている。なお、ガイド軸１９ａ，１９
ｂは、装置フレーム１６に固着されているブラケ
ツト１８ａ，１８ｂに固着され、また、ネジ軸２
１は、ブラケツト１８ａに軸受を介して回転し得
るように装着されている。

この為、ネジ軸２１を回転させてスライドブロ
ツク２０ａ，２０ｂを移動させ、軸１７ａ，１７
ｂ同志間の間隔を所定に調整、すなち、ネジ軸２
１とスライドブロツク２０ａは右ネジで結合され
ていると共に、ネジ軸２１とスライドブロツク２
０ｂは左ネジで結合されているから、ネジ軸２１
を所定方向へ回転させることによりスライドブロ
ツク２０ａ，２ｂ同志を接近させたりあるいは遠
ざけたりすることができ、従つて、コンベアベル
ト１ａと１ｂ間の間隔を所定に調整することがで
きる。

次に、コンベアベルト１ａ，１ｂを緊張させる
為のテンシヨンローラ４ａ，４ｂについて述べる
と、このテンシヨンローラ４ａ，４ｂは、第４図
において示されている軸２５ａ，２５ｂの一端に
回転し得るように嵌着されているが、同図中、２
６は図示されていないボルトで装置フレーム１６
に固着されているホルダー、２７はガイドバー、
２８ａ，２８ｂはスライドブロツクを夫々示し、
上述の軸２５ａ，２５ｂの他端は、スライドブロ
ツク２８ａ，２８ｂに固着されている。

なお、ガイドバー２７は、四角形材で構成さ
れ、かつホルダー２６の溝内に挿入されてボルト
２９で固着されていると共にボルト３０ａ，３０
ｂで装置フレーム１６に固着されている。また、
スライドブロツク２８ａ，２８ｂは、ガイドバー
２７に摺動し得るように嵌着され、コイルバネ３
１ａ，３１ｂで図示矢印方向へ付勢されている。

次に、ガイドローラ５ａ１〜５ａ３について述
べると、ローラ５ａ１，５ａ３は、第１図におい
て示されているように、軸支ブラケツト３５に固
着されている軸３６ａ１，３６ａ２に回転し得る
ように嵌着され、かつガイドローラ５ａ２は、軸
３７ａに回転し得るように嵌着されている。ガイ
ドローラ５b1〜５b3も同様に軸３６b1、３６ｂ
２，３７ｂに装着されている。なお、軸支ブラケ
ツト３５は装置フレーム１６に固着されていると
共にカバー３８は、装置フレーム１６に一端が固
着されている軸３７ａ，３７ｂ，３７ｃ，３７ｄ
の他端に固着されている。

次に、ガイドローラ５ａ１，５ａ２，５ａ３同
志間及びガイドローラ５b1，５ｂ２，５b3同志
間に夫々配設されている面ガイド３９ａ１，３９
ａ２，３９b1，３９ｂ２ついて述べると、平面
ガイド３９ａ１及び３９ａ２は樹脂材で構成さ
れ、コンベアベルト１ａの裏面に軽く接触されら
るように軸支ブラケツト３５に固着されていると
共に、面ガイド３９b1及び３９ｂ２も樹脂材で
構成されてコンベアベルト１ｂの裏面に軽く接触
されるように軸支ブラケツト３５に固着されてい
る。

この為、図示されていない上方の解し装置から
コンベアベルト１ａ，１ｂ間に供給される米飯を
両コンベアベルト１ａ，１ｂでニツプしながら下
方へ移送して成形するに際し、移送中の米飯によ
つてコンベアベルト１ａ，１ｂが裏面側へ押され
て第５図において示されているように変形するの
を防止することができ、従つて、移送中の米飯が
ガイドローラ同志間を通過する当つて餅つき状態
にされないから表面状態が良好な成形品を得るこ
とができて商品価値を一段と高めることができ
る。

〔考案の効果〕

以上、詳述したように、本考案においては、上
方に向つて拡開される如くに縦方向に延設され、
かつ駆動される一対のコンベアベルトを備え、上
方から前記両コンベアベルト間に供給される米飯
をニツプしながら下方へ移送して成形し得るよう
に構成された米飯成形装置において、前記コンベ
アベルトの下方部分を支持している複数のガイド
ローラ同志間に、前記コンベアベルトが裏面側へ
変形されるのを阻止する平面ガイドを配設してい
るから、成形品の表面が糊状になるのを防止し得
て商品価値の高い米飯成形品を連続して得ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１〜４図は本考案の実施例を示し、第１図は
米飯成形装置の正面図、第２図は第１図の左側面
図、第３図は第１図のＸ−Ｘ矢視図、第４図は第
１図のＹ−Ｙ矢視図、第５図は従来装置における
米飯の成形態様を示す図である。 １ａ，１ｂ…コンベアベルト、５ａ１，５ａ
２，５ａ３…ガイドローラ、５b1，５b2，５b3
…ガイドローラ、３９ａ１，３９ａ２…平面ガイ
ド、３９b1，３９ｂ２…平面ガイド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上方に向つて拡開される如くに縦方向に延設さ
   れ、かつ駆動される一対のコンベアベルトを備
   え、上方から前記両コンベアベルト間に供給され
   る米飯をニツプしながら下方へ移送して成形し得
   るように構成された米飯成形装置において、前記
   コンベアベルトの下方部分を支持している複数の
   ガイドローラ同志間に、前記コンベアベルトが裏
   面側へ変形されるのを阻止する平面ガイドを配設
   したことを特徴とする米飯成形装置。