JPH01224076A - 記録材料のマット化方法 - Google Patents

記録材料のマット化方法

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JPH01224076A
JPH01224076A JP63045722A JP4572288A JPH01224076A JP H01224076 A JPH01224076 A JP H01224076A JP 63045722 A JP63045722 A JP 63045722A JP 4572288 A JP4572288 A JP 4572288A JP H01224076 A JPH01224076 A JP H01224076A
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JP
Japan
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recording material
recording
ink jet
resin
matting
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JP63045722A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Hamanaka
達也 浜中
Yuzo Inukai
祐蔵 犬飼
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、記録材料の表面及び/または裏面をマット化
する方法に関するものである。
〔従来の技術] 従来、記録材料の製造に関する技術は多岐多様にわたり
、その一つに写真感光材料の表面や裏面をマット化して
静電気の帯電防止、写真感光材料同志の接着防止、真空
密着性の向上などをはかることが行なわれている。その
例として、従来写真感光材料に画像を形成させるに際し
て露光工程において感光材料にフィルム原板を重ね、そ
のフィルム原板を通して露光する場合に、より鮮明な画
像をつくるために感光材料の感光層の表面と重ねたフィ
ルム原板を完全に密着させて両者間の空隙による露光画
像のボケが生じないようにして露光することが必要であ
る。そのため、一般には真空焼枠を用いて焼枠のガラス
板とゴムシートとの間に写真感光材料及びフィルム原板
を重ねて配置し、ガラス板とゴムシートとの間を真空に
して両者を密着させる方法(以下、この方法を真空密着
法という。)が行なわれているが、特開昭51−111
.102号公報に記載されているごとく、感光層を設け
ることにより感光層をマット化して真空密着時間を著し
く短縮することが考えられ、実施された。この写真感光
層への微小パターンの形成(マント化)には、たとえば
特開昭51−96604号、特開昭51−98505号
、特開昭55−12974号等の公報に記載されている
方法がある。
近年、写真感光材料の中でもその支持体の両面に各々感
光層が設けられたいわゆる両面タイプのものが著しく普
及しており、このような写真感光材料の場合、たとえば
特開昭51−96604号公報に記載されているごとく
、グラビア塗布方法により両方の感光層表面に微小パタ
ーンを設けようとすると、まず一方の面に微小パターン
を塗布し乾燥してから、他方の面に微小パターンを塗布
して乾燥させなければならず、この一連の装置としては
、かなり大がかりなものとなってしまい、しかも上記の
方法で設けられた裏面の微小パターンの塗布部分は所望
のサイズに裁断されるまでの工程でしばしば搬送用ロー
ラーで擦られて剥れたり漬れたりすることがあり、裏面
の感光層へ画像露光を行なう場合の真空密着時間は表面
の場合と比べて長くなってしまう欠点があった。また、
露光する工程においても後から露光される裏面側の微小
パターンの塗布部分が表側の真空引き露光の際にプリン
ターに圧着されてつぶされて裏面側露光時に真空引き時
間が長くかかるという問題があった。
また、特開昭51−98505号公報には、真空密着性
を改善するための塗布層がフィルム原画を汚すことを解
決するため、離型性を有するワックス状又は微粉末樹脂
を低沸点有機溶媒に分散してエアースプレーで塗布する
方法が示されているが、この塗布層は感光性印刷版の表
面への接着力が弱い為に脱落し易く、やはり前記のよう
な問題点があった。しかも有機溶剤を使用することは製
造時の安全上好ましくない。
更に、特開昭55−12974号公報には固体粉末を散
布して熱によって感光性印刷版の上に固着する方法が開
示されているが、両面タイプの感光性印刷版の場合は熱
融着後、冷却されるまでにローラ搬送されるとき、片面
側のマット層がつぶれてしまうという問題があり、一方
ローラを使用しないで搬送することは、ハンドリング上
困難である。また粉末を作るために、樹脂を粉砕して分
級しなければならずコスト高となる欠点もあった。
更に特開昭55−101951号公報には固体粉末を連
続走行する感光性印刷版表面に均一分散付着させる方法
が開示されているが、加圧空気供給装置、粉体供給装置
、エジェクター、デイストリビューター、サイクロン等
が必要であり、その装置はかなり複雑で大がかりとなっ
てしまう、しかも両面タイプの感光性印刷版を搬送する
時、固体粉末が脱落しやすいという欠点があった。
これらの問題を解決するために特開昭57−23558
号公報には支持体上に感光層を有する感光性印刷版の表
面に、樹脂を溶解または分散させた水性液をスプレーし
、乾燥してなる方法が開示されている。この方法におい
てはマットの性能は非常に良好であるが、製造適性の面
で難点を含んでいる。つまりエアースプレーを使用した
場合、微細な液滴の付着率が非常に低い(約10%)た
め、付着しなかった液滴はオーバースプレーとして塗布
室内を汚し、極端な場合は塗布を行なっているプレート
に不必要な樹脂のかたまりとして付いてしまう結果とな
る。このオーバースプレーを減少するため静電塗装方式
が考えられた(付着率約90%以上)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら水性液を静電塗装方式で塗布した場合衣の
ような問題がある。まず、静電塗装方式の場合、静電的
に微細な液滴が付着するため、被塗布物表面と強く接触
できないもの、たとえば特に微霧化されてから付着する
までにある程度乾燥してしまうような非常に小さな微粒
子は、接触面積が小さく付着力が弱く極端には表面に静
電的に付着しているにすぎないものとなってしまう。そ
の結果ロール等に接触させなから感光材料を搬送すると
やはり前述の方法にあった問題と同じく、付着した粒子
が脱落して所望の真空密着時間の短縮化が達成されず、
またフィルム原画や搬送ローラを汚してしまう結果とな
る。さらにまたベル型、ディスク型においては、ベルま
たはディスク上での薄膜の液流の悪いところでは水性液
が乾燥し、樹脂が析出する結果となり、微霧化を阻害し
たり、析出した樹脂が被塗布物に付着したりする。
この問題を解決するため特公昭61−48994号公報
には塗布液の帯電された微細な液滴が記録材料の表面お
よび/または裏面に付着する前および/または後に核部
を湿潤し、該液滴を濡れ拡がらせ強固に付着させる方法
が述べられており、さらに実開昭59−65763号公
報には樹脂の析出を防止するためのベル構造が示されて
いる。
しかしながらこれらの方法は装置が複雑になるばかりで
なく、これらを実現するための装置を製作するのに多大
の費用と労力がかかるという欠点を有している。
以上述べたことは写真感光材料の真空密着性の向上の例
に関することであるが、写真感光材料のマット化は、そ
の他静電気帯電防止、写真感光材料同志の粘着、接着防
止のために施されており、マット化する部分も感光層の
表面に限られず、その裏面に対してもマット化が施され
ることがある。
これらの目的のために行なわれるマント化においても、
上述の真空密着性の向上のための場合と同様な問題があ
った。
本発明の目的の1つは樹脂を溶解または分散させた塗布
液の微細な液滴を記録材料の表面及び/または裏面に付
着させてマット化する方法において、形成したマント粒
子が記録材料の取扱い中に平坦化したり脱落することの
ないように強固に付着させる方法を提供することにある
又本発明の他の目的は樹脂を溶解または分散させた塗布
液の微細な液滴を記録材料の表面及び/または裏面に付
着させてマット化する方法において、簡便で、しかも付
帯する設備が少ない装置で製造する方法を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、マット化の手段として、インクジェット
法を応用し、上述したような従来の方法にあった問題点
を解決し、本発明を見い出した。
本発明は、上述したごとき諸口的を達成するものであっ
て、その構成は、記録材料の表面及び/または裏面に樹
脂を溶解又は分散させた塗布液の微細な液滴を該表面及
び/または裏面に付着乾燥させて、マント化する方法に
おいて、インクジェット法により咳液滴を形成し、該表
面及び/または裏面に付着させることを特徴とする記録
材料のマット化方法である。
本発明は記録材料が感光性平版印刷版である場合に特に
有効である。
又マットの塗布量が0.3g/n(以下、高さが0.5
〜20μm、粒径が30〜200μm、分布量が1〜2
0個/w”であることが特に好ましい。
以下本発明の詳細な説明する。
まず、本発明における記録材料は、基本的には支持体上
に記録層が設けられたものであり、記録層としては写真
感光層や磁気記録層あるいはその他種々の記録層があり
、記録材料の目的や用途により各種のものがある。たと
えば写真感光層を備えた記録材料としては、一般写真感
光材料や、マイクロ写真感光材料、放射線感光材料、印
刷用写真感光材料、科学用写真感光材料、印画紙、熱現
像性感光材料など多くの例があり、レーザービームに感
応するレーザー記録材料、さらに磁気記録層を備えた磁
気記録テープ、磁気記録フィルム、などきわめて多くの
例を掲げることができる。後述するように本発明の技術
思想の根本は対象物の表面に微細なマットを設けること
にあるから、有用な対象物として具体的には記録材料が
特定されているが、少なくとも記録材料に種類を問わな
いのは当然である。換言すれば、微細なマットを設ける
ということは、あらゆる材料の表面を対象としうるが、
本発明を適用して、最も有効な対象物の例は、記録材料
であるといえるので本発明の対象を記録材料に限定し、
発明を明確にしたものである。
本発明の記録材料における支持体は、寸度的に安定な面
を有するものであり、その形態としては感光材料の場合
にはその取扱い上の便利さから好適にはシート状や板状
であり、磁気記録材料の場合などはテープ状又はシート
状であって、記録材料の実用上、あるいは用いられる機
器によって適宜好ましい形態のものが選ばれる。そして
支持体の素材としては祇;たとえばポリエチレンやポリ
プロピレン、ポリスチレンなどの熱溶融性プラスチツク
を被覆積層した紙、アルミニウム、各種ノアルミニュウ
ム合金、亜鉛、鉄、銅などのような金属の仮、又は二酢
酸セルロース、酢酸セルローズ、酢酸酪酸セルローズ、
プロピオン酸セルロース、三酢酸セルローズ、硝酸セル
ロース、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン
、ポリカーボネート、ポリビニルアセタールなどのよう
なプラスチングのフィルム;前述のごとき金属が積層あ
るいは蒸着により被iされた祇もしくはプラスデックフ
ィルムなどが含まれる。支持体の素材も記録材料の目的
、用途から適宜選択される。また記録材料の記録層とし
ては、たとえば写真感光材料の感光層としては、ハロゲ
ン化銀−ゼラチン乳剤感光層、ジアゾ樹脂感光層、感光
性樹脂感光層、その他公知のものが多数知られており、
本発明の写真感光材料の感光層として利用される。レー
ザー記録材料や磁気記録材料の場合も同様であり、それ
らの記録材料の他の構成、素材、製造、加工、さらに各
々の記録プロセスや用途などについては公知技術を利用
すればよ(、ここに詳細な説明を必要としないと思われ
る。
本発明は上述した記録材料の表面及び/または裏面をマ
ット化する方法であり、そのため所望の面に樹脂を溶解
、または分散させた水性液を粒子化しそれに電荷を与え
て記録材料の表面及び/または裏面に付着させその後乾
燥させるのである。
かかる水性液としては、記録材料の表面又は裏面に所望
の大きさの粒子となって均一な分布で付着させることが
出来る。そのため、写真感光材料、レーザー記録材料な
どの場合、水性液の樹脂としては、たとえば特願昭55
−109984号明細書に記載されているような、アク
リル酸エステルとアクリル酸またはメタクリル酸の共重
合体;スチレン、アクリル酸エステル、アクリル酸又は
メタクリル酸の共重合体;アクリル酸エステル、スチレ
ン、アクリロニトリルなどとアクリル酸又はメタクリル
酸、マレイン酸、イタコン酸などの共重合体;ポリビニ
ルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン
などのビニル系ポリマーなどがあり、これらの樹脂を適
宜選択し、従来周知の方法により水へ溶解せしめ、ある
いは分散させて水性液とする。溶媒としては主成分の水
のほか感光層成分を溶解しない低沸点の有機溶媒を含ん
でいてもよい。又、感光層や付着した液滴に影響を及ぼ
さない、他の水溶性物質や微細な粒子の無機物質の粉末
、重合体の粉末などの充填剤を含んでいてもよい。水性
液の調製法の例として、たとえば前記の共重合体は通常
のラテックスの合成法と同様にして、原料の七ツマ−を
界面活性剤で水中に乳化しておき、過硫酸カリウムなど
の重合開始剤を用いて乳化重合された水性分散物として
もよく、またアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、
イタコン酸などの一部をナトリウム塩、カリウム塩、又
はアンモニウム塩として共重合体の水溶液とすることで
もよい。
水性液における樹脂の濃度はいずれも好ましくは5〜5
0重量%程度である。
上述した水性液は通常はその液滴を付着させる工程ある
いは装置において所望の大きさの液粒子にすることが出
来る。かかる工程又は装置に近いものとしては、従来静
電スプレー法あるいはスプレー法が当業界ではよく知ら
れている。しかしながら静電スプレー法あるいはスプレ
ー法は前述したように不定形の大きさの霧状の微細な液
滴を作るが故に色々な問題を含んでいる。
一方近年顔料あるいは染料を含む分散液あるいは溶液の
一定の大きさの粒子を形成し、該液滴に速度を与えると
共に電荷を与え、該液滴を被着表面に付着させるインク
ジェット法が知られ、印字や画像形成の分野では著しく
普及している。
本発明の実施に好適な方式は一定の大きさの粒子を作る
ことの出来るインクジェット法である。
この方式については多くの文献、特許に詳細に説明され
ているが、さらにその後幾多の点で特に発生する液滴の
微粒化において改良されたものが知られている。
−Cに、インクシェド方式による印字装置は例えば第2
図に示すような装置構成となっており、顔料あるいは染
料を含む分散液あるいは溶液1はポンプ2で加圧されノ
ズル3より液柱となっである速度で噴射される。液柱は
電歪素子4の振動により一定の大きさの微細な液粒子と
なり、該液粒子は次に帯電電極5で帯電される。この帯
電した酸液粒子偏向電極6を通過するとき帯電平に応じ
た偏向を受け、移動中の被印字物7に到達される。
印字に用いられない液粒子は、ガター8で捕えられポン
プ9により回収される。一定の大きさの粒子を作り得れ
ばその他のインクジェット方式を用いても良い。
本発明の最も特徴とするところは、上述のごとく、イン
クジェット法により適当な大きさの液粒子を発生させ該
粒子に与えられた速度と電荷により該液粒子が記録材料
の表面あるいは裏面に衝突した際、濡れ拡がるようにし
てつよく付着させることである。
さらにインクシエンド装置のノズルと記録材料の表面あ
るいは裏面の距離を短くすることと、該液粒子に速度を
与えることが行なわれる。従来の静電方式が該液滴が不
均一な粒子より構成されており該表面あるいは裏面に飛
翔する間に乾燥し、初期の濃度より濃厚な液滴となり、
非常に微細な霧状の液滴の場合にはほとんど乾燥した樹
脂の微粉末となり、該表面に付着した場合、液滴が濡れ
拡がりにくくなったり、接する面積が小さくなるため脱
落しやす(なったり、乾燥した微粉末となった場合には
球状の微粉末が静T:滴に付着しているにすぎなくなる
ということと根本的に現象を異にするのである。
従って、発生させる液滴の大きさを決定すればインクシ
エンド装置のノズルと記録材料間の距離および液粒子に
加えられる速度をコントロールすることにより、記録材
料への飛翔によってもほとんど乾燥することなく、記録
材料の表面あるいは裏面への濡れ拡がりを容易にし強固
に固着したマットを形成することが出来る。
本発明の工程において、塗布液中の固形分濃度。
記録材料の表面温度、記録材料の走行速度、該表面に液
粒子が付着してから乾燥までの時間などが形成されるマ
ットの形態に影♂を与える。これらの種々の条件を変更
することにより任意に乾燥された後のマットの高さ、大
きさ及び分布をコントロールすることが出来る。
以上のごとくして塗布液の微細液粒子が強固に付着した
記録材料は乾燥させられ、該液粒子の固形分は強固に接
着されてマットとなる。
乾燥及びその条件は、従来当業界で周知の技術を利用す
ればよ(、たとえば記録材料に温風を吹きつけたり、高
温低湿度の室に通したりする。インクシエンドによるマ
ット剤のあり方として種々検討した結果下記の範囲内の
状態にあるのが好ましい。乾固したマントは、記録材料
の表面に点在し、感光性平版印刷版の場合はその分布量
は1〜40個/瞳2、好ましくは1〜20個/mm2程
変の範囲にあり、個々のマット粒子については高さ0.
5〜20μ、大きさ(径)30〜200μ程度の範囲に
あることが好ましい。
次に図面により本発明の実施態様の例を説明する。
第1図には、本発明を実施する工程を含む一連の工程が
概略的に図示されている。図中、10はウェブ状に製造
された記録材料、IOAは記録材料の一面、IOBはそ
の他面、11は温度調節室、12はパスローラ、13は
インクシエンド装置、14は乾燥室、15はバスローラ
であって、13におけるへの符号、すなわち13Aは記
録材料の一面10Aに対するインクジェット装置を示し
、同様に13Bは記録材料の他面10Bに対するインク
ジx 7ト装万を示す。
ウェブ状支持体に記録層が塗布された記録材料は、図示
されていない装置群によって製造され、本図によって表
されている装置へ導入される。記録材料10は、温度調
節室11に入り、その表面温度が調節されたのち、イン
クジェット装置13へ進む。記録材料IOがインクジェ
ット装M 13を通過するとき、インクジェット装置1
3により樹脂を溶解または、分散させた水溶性の荷電さ
れた微細な均一な液粒子が飛来して表面に衝突し濡れ拡
がり付着する。その後記録材料IOは、乾燥室14に入
り、加温かつ低湿度の室内雰囲気中で、また所望により
、温風が吹きあてられて乾燥され、パスロール15を経
て排出される。
第1回には、記録材料は両面に記録層が塗布されたもの
の場合が図示されており、記録材料の一面IOAに対し
てはインクジェット装?i&13Aが作動し、他面10
Bに対してはインクジェット装置 13 Bが作動する
ようになっており、この装置によっても他面の系の装置
を停止させておくことにより、片面にのみ記録層が塗布
されたものに対しても実施することができる。
この実施態様において抽出された好ましい実施条件は、
次の通りであった。第1図に示されているごとく導入さ
れる記録材料は、温度調節室11においで表面温度が1
0°〜65°C2好ましくは25°〜45°Cになるよ
うにEFjJ ’/Lされる。インクシエンド装置13
により水性液が飛翔されるが、インクジェットノズルと
記録材料の表面または裏面までの距離は20論〜150
mm、好ましくは30鴫〜100閤である。距離を離す
ことによって飛翔中に液粒子の乾燥が進み付着力が低下
することに注意しなければならない。そして、水ン容;
夜が飛翔する工程の周囲の状態は温度15°〜60°C
1相対湿度15〜80%、好ましくは20°〜45°C
230〜70%である。水溶液の飛翔後微細な液滴が乾
燥室14に導かれるのに要した時間は20秒以内、通常
は0.5秒〜7秒程度である。
以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明する。
実施例−1 厚さ0.24mmのアルミニウム板の両面を、ナイロン
ブラシと400メツシユのパミストンー水懸濁液を用い
て砂目立てし、よく水で洗浄した。
この板を70°Cの第三りん酸ソーダ水溶液(5%)に
3分間浸漬した後、水洗し、乾燥した。この支持体に特
公昭43−28403号公報に記載されているアセトン
とピロガロールの縮重合により得られるポリヒドロキシ
フェニルのナフトキノン=1.2−ジアジド−5−スル
ホン酸エステル1重量部とノボラック型フェノールホル
ムアルデヒド樹脂2重量部を20重〒部の2−メトキシ
エチルアセテートと20重量部のメチルエチルケトンに
溶解して感光液を調製し、上記支持体の片側ずつに順次
塗布乾燥し、両面タイプの感光性平版印刷版を作製した
。このようにして作成した印刷版を200mmX20O
n+mの大きさに裁断して3枚とり各々試料A、試料B
、試料C1とした。
これら各試料の表面とマット化は、その両側からメチル
メタクリレート/エチルアクリレート/アクリル酸ソー
ダ(重量比6B:20:12c仕込〒比))共重合体ポ
リマー水性液を固型分濃度10%にして第2回に示すよ
うなインクジェット装置にて塗布した。この時試料Aに
ついてはインクジェットノズルと記録材料の表面又は裏
面までの距離は80鴫であり、試料Bについては150
mmとして、試料Cについては比較試料として塗布をし
なかった。その後塗布された上記水性液の微細液滴を乾
燥せしめた。
試料A及びBの場合、塗布後乾燥室までの時間はいずれ
も約2秒であり、乾燥は温度60°C1湿度10%の雲
間気中に約5秒通すことにより行なった。また各試料の
乾燥後のマットの塗布量はA及びBの試料は0.03g
/mで、約2コ/mm2の分布をなし、マントの高さは
約8〜12μm。
径は約80〜120μmであった。
以上のごととくして作成した試料についてフィルム原板
(180mmX 180mm)と重ね合せて真空密着プ
リンターで真空密着させた時の真空密着時間を調べた。
その結果を第1表に示した。
第   1   表 第1表に示された結果から本発明による試料Aはフィル
ム原板の汚れがほとんどなくて本発明の効果を充分に示
したが、試料Bは真空密着時間は確かに少なくなったが
マントの脱落によるフィルム原板の汚れが少しみられノ
ズル−材料間の距離が離れすぎて乾燥が進みマットの付
着が弱くなったことによると考えられる。距離としては
 30〜100mmが好ましい。比較試料Cは当然真空
密M 時間が多くなり、マントがないのでフィルム環)
反の汚れはみられなかった。
実施例−2 実施例−1における両面タイプの感光性平版印刷版を片
面タイプにし、同様のテストを実施した。
実施例−1の表面と同様な真空密着性を示し、フィルム
原板の汚れは試料Bにも観察されなかった。
〔発明の効果〕
本発明は記録材料の表面及び/または裏面に、樹脂を溶
解または分散させた水性液の微細な液滴を該表面及び/
または裏面に付着・乾燥させて、マット化する方法にお
いて、インクジェット法により咳液滴を形成し、該表面
及び/または裏面に付着させることを特徴とする記録材
料の7.ト化方法により記録材料に対し、微細な77)
を均一に分布させて設けることが可能であり、しかも記
録材料に付着したマットはきわめて強固に付着して容易
に平坦化したり脱落することはない。
従って記録材料が宮光性平版印刷版の場合などでも本来
の写真特性を損うことな(網点の再現性もよく真空密着
性向上、相互の粘着性や接着性の防止、あるいは帯電防
止等種々の目的を達成することが出来る。
また上述したごときマットの高さを適宜調節することが
できる方法であり、マント化の装rとしてはその構成要
素が少なく、シンプルな設備とすることが出来る。
又記録材料の片面の77)化のほか両面に対しても同時
に行なうことが出来、しかもその切換えは迅速かつ容易
に行うことが出来る。
さらに本発明は水性液を用いるので、有機溶媒を用いる
場合とは異なり、火災や廃液公害の危険もないなど諸々
の効果を奏するので、この技術分野においてはきわめて
有用な技術である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施態様の一例を含む記録材料のマ
ント化方法の工程を示す概略側面図、第2図はインクジ
ェット方式による印字装置の一例を示す概略原理図であ
る。 1・・・)8液      2・・・ポン7゜3・・・
ノズル    4・・・電歪素子5・・・帯電電極  
 6・・・偏向電極7・・・被印字物 10・・・ウェブ状記録材料 11・・・温度調節室 13・・・インクジェット装置 14・・・乾燥室 (ほか 3名) 盲  1  図 第  2  図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)記録材料の表面及び/または裏面に、樹脂を溶解
    または分散させた水性液の微細な液滴を該表面及び/ま
    たは裏面に付着・乾燥させて、マット化する方法におい
    て、インクジェット法により該液滴を形成し、該表面及
    び/または裏面に付着させることを特徴とする記録材料
    のマット化方法。
  2. (2)記録材料が感光性平版印刷版であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の記録材料のマット化方
    法。
  3. (3)マットの塗布量が0.3g/m^2以下、高さが
    0.5〜20μm、粒径が30〜200μm、分布量が
    1〜20個/mm^2であることを特徴とする特許請求
    の範囲第2項記載の記録材料のマット化方法。
JP63045722A 1988-03-01 1988-03-01 記録材料のマット化方法 Pending JPH01224076A (ja)

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