JPH0122189Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、制御パネル等に複数個の小形制御機
器、例えば照光式押ボタンスイツチあるいは押ボ
タンスイツチ等を並設したとき、各制御機器を仕
切るバリアに関する。

従来のバリアは制御機器ごとにその側辺前面に
付設していたから、制御機器の構造が複雑にな
り、バリアの部品点数が多くなるばかりでなく、
制御パネル等に制御機器を装着する作業も容易で
なかつた。

本考案の目的は、バリアを制御機器と別個に構
成し、制御機器をパネル等に装着したのち、その
境界又は辺に前方から貫入するだけで容易に装着
することのできる制御機器装着用バリアを提供す
ることにある。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図に本考案のバリアの斜視図を示し、第２
図に本考案のバリアを押ボタンスイツチに使用し
た状態の側面図を示す。

実施例に示すバリア１は互いに隣接して配設さ
れる押ボタンスイツチ２，３の境界に装着され
る。このバリア１は、バリア部４、左右一対の貫
入側部５Ａ，５Ｂ、貫入底部６、第１の逆止部
７、及び第２の逆止部８がプラスチツクにより一
体成形されたものである。

バリア部４は底面４１Ａ，４１Ｂが押ボタンス
イツチ２Ａ，２Ｂのハウジングの前面枠部に当接
し、押ボタンスイツチ２Ａ，２Ｂの前面の境界に
仕切りを形成する。貫入側部５Ａ，５Ｂと貫入底
部６はコ字形の枠体を構成し、厚みがバリア部の
幅よりも小さく、両押ボタンスイツチ２Ａ，２Ｂ
の境界面に沿つて装着される。貫入側部５Ａ，５
Ｂはバリア部両端部の背面に連がり、貫入底部６
はその両端が貫入側部の先端に連がつている。第
１の逆止部７，７は左右の貫入側部５Ａ，５Ｂと
所定の間隔を隔てて設けられ、固定端が貫入底部
６に連がり、自由端とバリア部底面の間に所定の
間隙を有し、固定端から自由端へ一方の押ボタン
スイツチ２Ａに近づく向きに偏つて伸びている。
第２の逆止部８は左右の第１の逆止部７，７の中
間に設けられ、第１の逆止部と同様に固定端が貫
入底部６に連がり、自由端とバリア部底面の間
に、第１の逆止部の場合と同じ間隙を有し、固定
端から自由端へ他方の押ボタンスイツチ２Ｂに近
づく向きに偏つて伸びている。

このバリア１を使用するときは、あらかじめパ
ネルに穿設された長方形の開口部にいくつかの押
ボタンスイツチを並設したのち、それら押ボタン
スイツチの境界の隙間へ本考案のバリア１を貫入
すれば、第１及び第２の逆止部７，８が弾性変形
しながら挿入され、挿入後は第２図に示すように
第１及び第２の逆止部７，８が弾性復帰して押ボ
タンスイツチ２Ａ，２Ｂの枠体の背面に当つて固
定される。

本考案は、押ボタンスイツチの境界のみでな
く、並設された複数個の押ボタンスイツチの端辺
とパネル開口部の間隙にも実施することができ
る。

本考案によれば、プラスチツクで一体成形され
ているので簡易かつ安価に製作することができ、
制御機器の構造が簡単化され、制御機器の装着が
容易になるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例を示す斜視図、第２図は
本考案実施例の使用状態を示す側面図である。 １……本考案のバリア、２Ａ，２Ｂ……押ボタ
ンスイツチ、４……バリア部、５Ａ，５Ｂ……貫
入側部、６……貫入底部、７……第１の逆止部、
８……第２の逆止部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 隣接する小形制御機器の前面の境界を覆うバリ
   ア部と、上記隣接する小形制御機器の側面の隙間
   に貫入され、厚みが上記バリア部の幅よりも小さ
   く、両端が上記バリア部両端部の背面と連がつて
   貫入方向に伸びている左右一対の貫入側部と、そ
   の左右の貫入側部の先端を連結している貫入底部
   と、その貫入底部に固定端が連がり上記貫入側部
   が形成する平面から一方へ偏つた空間へ伸び、自
   由端と上記バリア部底面の所定の間隙を有する第
   １の逆止部と、上記貫入底部に固定端が連がり上
   記第１の逆止部と所定の間隔を隔てて並設され、
   上記一方と反対へ偏つた空間へ伸び、自由端と上
   記バリア部底面の間に所定の間隙を有する第２の
   逆止部とを有し、全体がプラスチツクにより一体
   成形されている小形制御機器のバリア。