JPH0121978Y2 - - Google Patents

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JPH0121978Y2
JPH0121978Y2 JP9301385U JP9301385U JPH0121978Y2 JP H0121978 Y2 JPH0121978 Y2 JP H0121978Y2 JP 9301385 U JP9301385 U JP 9301385U JP 9301385 U JP9301385 U JP 9301385U JP H0121978 Y2 JPH0121978 Y2 JP H0121978Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、陽極と通電棒とからなる電気めつ
き用通電装置に関するものである。
〔従来技術とその問題点〕
電気めつき槽に設置される通電装置は、陽極と
陽極に高電流を通電するための通電棒とからなつ
ている。
第4図Aは、従来の通電装置の1例を示す概略
正面図、第4図Bは、同じく概略側面図である。
第4図A〜Bにおいて、1は通電装置2の陽極、
3は通電装置2の通電棒である。陽極1は断面矩
形の棒体をなしており、1方の端面に近接した1
側部に段部1aを有している。陽極1は1本の通
電棒3の長手方向と直交する方向に、例えば3本
配置されている。通電棒3は同じく断面矩形の棒
体をなしており、3本の陽極1の段部1aと接触
されている。通電棒3は、断面矩形の銅の棒体4
に耐食性の高いチタンの被覆5を形成してなつて
いる。通電装置2はめつき液中に浸漬され、陽極
1を通電棒3の長手方向に摺動して使用される。
第5図は、従来の通電装置の別の例を示す概略
側面図である。この通電装置6においては、チタ
ンの被覆5を形成した銅の棒体4を保護するため
に、陽極1の段部1aとの接触面にチタンのライ
ナ7を固定した通電棒8が用いられている。その
他の点は、第4図A〜Bに示した通電装置2と同
一である。
ところで、従来の通電装置2および6において
は、通電棒3または8との接触面となる陽極1の
段部1aが平らな面になつているために、接触面
圧が低く、また、陽極1を通電棒3に対して摺動
したときに、陽極1と通電棒3または8との間に
良好な接触性を安定して得ることが難しい。さら
に、通電棒3の被覆5や通電棒8のライナ7に用
いられているチタンは、固有電気抵抗が比較的高
い。
このようなことから、めつき中に、陽極1の段
部1aと通電棒3および8の接触面との間にスパ
ークが発生したり、接触抵抗により発熱を生じ、
通電棒3の被覆5や通電棒8のライナ7に損傷を
生じ易い。このため、通電棒3の場合には、被覆
5が破れて、銅の棒体4から銅イオンがめつき液
中に溶出するので、めつき製品の品質を低下させ
るだけでなく、短時間のうちに棒体4が溶け尽く
して、操業不能の状態に陥る問題があつた。ま
た、通電棒8の場合には、ライナ7の損傷によつ
て、ライナ7を頻繁に補修しなければならない等
の問題があつた。これらの問題は、めつき電流が
多くなる程顕著になる。
〔考案の目的〕
この考案の目的は、上述の現状に鑑み、スパー
クや接触抵抗による発熱等を低減して、通電棒の
ライナや通電棒の被覆が損傷されるのを防止し
た、電気めつき用通電装置を提供することにあ
る。
〔考案の概要〕
この考案は、陽極と、前記陽極に通電するため
の前記陽極と接触される通電棒とからなる、電気
めつき用通電装置において、前記陽極の、前記通
電棒との接触面に切欠き凹部を設けると共に、前
記通電棒の、少なくとも前記陽極との接触面に、
モリブデン層を形成したことに特徴を有するもの
である。
〔考案の構成〕
以下、この考案の電気めつき用通電装置を図面
に基づき詳述する。
第1図Aは、この考案の通電装置の1実施態様
を示す概略正面図、第1図Bは、同じく概略側面
図である。第1図A〜Bにおいて、9はこの考案
の通電装置10の陽極、11は通電装置10の通
電棒である。この実施態様の通電装置10におい
ては、陽極9の、通電棒11との接触面となる段
部9aに、切欠き凹部12が設けられている。こ
れは、陽極9の、通電棒11との接触面積を少な
くして、接触面圧を高くし、また、陽極9を通電
棒11に対して摺動したときに、通電棒11との
間に良好な接触性が安定して得られるようにする
ためである。陽極9と通電棒11との接触面圧お
よび接触抵抗の関係は、第2図に示すように、接
触面圧が2Kg/mm2未満になると、接触接抗が急激
に増大する傾向にある。従つて、このような切欠
き凹部12を陽極9の段部9aに設けることによ
つて、通電棒11との接触面圧を2Kg/mm2以上と
することが好ましい。
また、この実施態様の通電装置10において
は、通電棒11がモリブデンの棒体からなつてい
る。これは、通電棒11の、陽極9との接触面の
固有電気抵抗を低減して、陽極9との接触抵抗を
小さくするためと、接触面の耐摩耗性を向上させ
て、陽極9と通電棒11との接触面圧の低下を防
ぐためとからである。モリブデンは、固有電気抵
抗がチタンより1桁小さく、硬度がチタンより大
きい。また、めつき液に対する耐食性も充分に備
えている。
この通電装置10によれば、高い接触面圧と摺
動に対して良好な接触性が得られる、切欠き凹部
12を有する陽極9と、固有電気抵抗の小さいモ
リブデン製の通電棒11とを組合せているので、
陽極9と通電棒11との間の接触抵抗を小さくで
き、従つて、スパークや発熱を低減して、これら
による通電棒11の損傷を防止できる。
第3図は、この考案の別の実施態様を示す概略
側面図である。この実施態様の通電装置13にお
いては、通電棒14として、チタンの被覆5を形
成した銅の棒体4の、陽極9の段部9aとの接触
面にモリブデン製のライナ15を固定した通電棒
が用いられている点が、第1図A〜Bに示した通
電装置10と異なる。その他の構成は同一であ
る。
以上の通電装置では、通電棒として、全体がモ
リブデンでできた通電棒11またはライナがモリ
ブデンでできた通電棒14を用いた例を示した
が、この考案はこれらに限られず、通電棒は、少
なくとも陽極9との接触面にモリブデン層を形成
したものであれば、銅の棒体4にチタンの被覆5
を有する形式のものやチタンのライナ7を有する
形式のものであつてもよい。この場合、モリブデ
ン層は0.3〜1.5mm程度の厚さがあればよく、例え
ば溶射法によつて形成することができる。
以上のような、この考案の通電装置を用いて、
めつき液のPH:3.0、めつき液の温度:60℃、電
流密度:80A/dm2、通電量:6250A/通電棒1
本のめつき条件で、鋼の連続亜鉛電気めつきを行
なつたところ、スパークにより通電棒に発生した
損傷(スパーク疵)は、いずれの通電装置の通電
棒においても、通電量;3000A/通電棒1本のと
きに、従来の通電装置の通電棒に発生していたも
のより軽減され、安定操業が可能であつた。
〔考案の効果〕
この考案の電気めつき用通電装置は以上のよう
に構成されるので、スパークや接触抵抗による発
熱等を低減して、これらによつて通電棒のライナ
や通電棒の被覆が損傷されるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは、この考案の通電装置の1実施態様
を示す概略正面図、第1図Bは、同じく概略側面
図、第2図は、第1図A〜Bの通電装置で用いる
陽極と通電棒との接触面圧および接触抵抗の関係
を示すグラフ、第3図は、この考案の通電装置の
別の実施態様を示す概略側面図、第4図Aは、従
来の通電装置の1例を示す概略正面図、第4図B
は、同じく概略側面図、第5図は、従来の通電装
置の別の例を示す概略側面図である。図面におい
て、 4……銅の棒体、5……チタンの被覆、9……
陽極、9a……段部、10,13……通電装置、
11,14……通電棒、12……切欠き凹部、1
5……チタンのライナ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 陽極と、前記陽極に通電するための前記陽極と
    接触される通電棒とからなる、電気めつき用通電
    装置において、 前記陽極の、前記通電棒との接触面に切欠き凹
    部を設けると共に、前記通電棒の、少なくとも前
    記陽極との接触面に、モリブデン層を形成したこ
    とを特徴とする、電気めつき用通電装置。
JP9301385U 1985-06-21 1985-06-21 Expired JPH0121978Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9301385U JPH0121978Y2 (ja) 1985-06-21 1985-06-21

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9301385U JPH0121978Y2 (ja) 1985-06-21 1985-06-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS623578U JPS623578U (ja) 1987-01-10
JPH0121978Y2 true JPH0121978Y2 (ja) 1989-06-29

Family

ID=30650313

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JP9301385U Expired JPH0121978Y2 (ja) 1985-06-21 1985-06-21

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JPS623578U (ja) 1987-01-10

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