JPH01214625A

JPH01214625A - 真空二重曲げ継手及びその製造方法

Info

Publication number: JPH01214625A
Application number: JP3835088A
Authority: JP
Inventors: Hidenori Mukuyama; 秀紀椋山
Original assignee: Zojirushi Corp
Current assignee: Zojirushi Corp
Priority date: 1988-02-20
Filing date: 1988-02-20
Publication date: 1989-08-29

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、管と管を所定の角度をもって接続する曲げ継
手に関するものである。

（従来の技術及びその課題）従来、寒冷地において、地中に埋設された給水管と、家
屋の内部に設けた水道管とを連結し、その間の水道水を
凍結から守るパイプとして実開昭５９−１５１９７１号
公報で真空二重構造のものが提案されている。

この真空二重管は、給水管である内管の外周部に、前記
内管よりも大径でかつ短か目の外管を外装し、その両端
部において内管と外管との間を封止し、それら内管と外
管との間の空気を排気して真空空間を形成したもので、
内管の両端部は外管の両端部より所定の長さ突出させて
接続部が形成されている。

したがって、前記真空二重管は継手を介して接続部同士
をつなぐことに上り長尺物とすることが可能で、その際
に前記継手部分を断熱処理する必要がある。

そこで、従来、その継手部分を発泡スチロール等の断熱
材で被覆し、これをテーピング等で固定する手法が採ら
れていた。

しかし、前記断熱材を隙間なく取り付けることは困難で
ある。また、テーピング等の固定手段は耐久性に欠け、
月日の経過とともに脆弱化してくる。このため、長期に
亘って一定した断熱性能を安定的に維持できないうえ、
作業する者によって著しく性能、耐久性にばらつきが生
じるという問題点を有していた。

そこで、本発明は、特に、２つの真空二重管を所定の角
度をもって接続する断熱性に優れた曲げ継手及びその製
造方法を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）本発明は前記目的を達成するためになされたもので、一
実施例に示す第１図を参照して説明すると、真空二重曲
げ継手（１）として、湾曲した内管（２）と、該内管（
２）に外装された外管（６）とを有し、前記内管（２）
と外管（６）との間に真空空間（Ｓｌ）を形成したしの
を提供するものである。

なお、前記外管（６）は、前記内管（２）と略同一に湾
曲したものであってらよいし、膨出部を連設してなる可
撓管であってもよい。

また、前記真空二重曲げ継手（１）は、湾曲した外管（
６）の一端より、該外管（６）と略同一に湾曲した内管
（２）を押入し、前記外管（６）の両端部で前記内管（
２）との間を封止し、前記外管（６）と内管（２）との
間に真空空間（Ｓ、）を形成する方法により製造するの
が望ましい。

（作用）前記構成からなる真空二重曲げ継手（１）は、例えば、
第２図に示すように、寒冷地における凍結防止装置（２
０）に使用され、そこで地中から立ち上がる真空二重管
（２５）と水平に配置された別の真空二重管（２８）と
を所定の角度（第２図では略直角）を以て接続する曲げ
継手として使用される。

ここで、内管（２）の中を送られる水道水と外気との間
には真空空間（Ｓ、）が介在されるため、外部の温度が
著しく低くてら、短時間で水道水の温度が下がり凍結す
ることはない。

また、前記真空二重曲げ継手（１）の製造方法によれば
、内管（２）及び外管（６）は組み立て前に予め曲げら
れるために所期の形状に成形され、これらを組み立てた
状態で両管の間に均一幅の真空空間（Ｓ　、）を形成す
ることができ、真空二重曲げ継手（１）の断熱性能が向
上する。

（実施例）以下、本発明を、一実施例を示す添付図面を参照して説
明する。

第１図は本発明の真空二重曲げ継手１の断面を示し、こ
の曲げ継手ｌは、概略、ステンレスからなる内管２、外
管６、連結部材１０．ＩＩで構成されている。

前記内管２は、直管の中央領域Ａを所定の曲率に曲げ加
工して曲管部３を形成し、両端領域Ｂ。

Ｃに直管部４．５を残したものである。なお、曲管部３
の曲げ角度は略直角としである。また、直管部４．５は
、下記する外管６に内管２が両端突出状態に一端から挿
入できる長さにしなければならない。

外管６は内管２よりも大径の直管の中央領域Ａを内管２
と略同一曲率、同一角度に曲げ加工して曲管部７を形成
し、両端領域Ｂ、Ｃに内管２の直管部４．５よりも短小
の直管部８．９を残したものである。

また、外管６には内外を連絡する銅製のチップ管１２が
取り付けてあり、第１図に示すチップ管■２は自由端部
を潰して封止しであるが、組み立て前は開放された状態
になっている。

連結部材１０．２は、円盤状リング板の内外周縁部に夫
々フランジを設けたものである。

以上の構成からなる曲げ継手１は、例えば次のようにし
て組み立てられる。

まず、内管２の直管部４に連結部材ＩＯを外装し、これ
らの接触部を全周溶接して取り付ける。

また、外管６の直管部９の端部に連結部材２を内装し、
管端部で全周溶接して両者を一体化する。

次に、内管２の直管部５を外管６の直管部８より挿入し
、挿入先端側の内管直管部５を、外管２に固設されてい
る連結部材１１を通して外部に突出させるとともに、内
管直管部４に取り付けた連結部材！０を外管６の直管部
８に内装する。

この状態で、連結部材１０と外管６、及び連続部材！■
と内管２の接触部を全周溶接し、内管２と外管６の間に
チップ管１２を介してのみ外部と連絡する空間Ｓ１が形
成される。

なお、内管２と外管６は略同一の曲率、曲げ角度としで
あるため、内管２は容易に外管６に挿入することが可能
で、内管２と外管６との間に形成される空間Ｓ、は全長
に亘ってほぼ均一の厚さとなり、管同士が非接触状態に
維持される。

続いて、内管２等は高温の炉の中でチップ管１２を介し
て空間Ｓ１内の空気が抜かれ、そして、チップ管１２の
自由端部を遺して空間Ｓｌを封止し、そこに真空空間が
形成される。

また、遺したチップ管鳳２はカバー１３で覆われ、そこ
にシール剤１４が充填されて保護される。

以上の構成からなる真空二重曲げ継手１を用いて、前記
内管２、外管６を直管だけで形成した二つの真空二重管
を直角に接続する場合について、第２図を参照して説明
する。

第２図は凍結防止装置２０を示し、２５．２８は真空二
重管で、夫々内管２６．２９に外管２７゜３０を外装し
、それらの間の空気を抜いてそこに真空空間Ｓｔ、Ｓｚ
を形成したしのである。

１１７１記真空二重管２５は、一端側が水道管２！の末
端に接続された地中の水抜バルブ２２に接続され、他端
側は地面から建物１００の外壁面１０！に沿って立ち上
げである。

いま一つの真空二重管２８は、外壁面１０１を介して屋
外＋０２から部屋１０３に水平に配管されており、その
先端部には蛇口３５が接続されている。

本弯案にかかる真空二重曲げ継手■よ、内管直管部４．
５を継手３１．３３を介して夫々真空二重管２８．２５
の内管２９，２６に接続されている。

また、保護管３２．３４は、継手３１，３３、及び曲げ
継手ｌの両端直管部８．９、外管２７．３０の端部を覆
っており、それらの間の隙間は適宜手段でシールされて
いる。この保護管３２．３４は、曲げ継手ｌや真空二重
管２５．２８と同様に、真空二重構造のものを使用する
のが望ましい。また、保護管３２．３４の内側に発泡ス
ヂロール等の断熱材を介在させてもよい。

前記接続は同等特殊技能を必要とするものでなく、簡単
容易に、しかも高品質に仕上げることが可能である。

以上のようにして曲げ継手！を用いて真空二重管２５．
２８が略直角に接続された凍結防止装置２０では、水抜
バルブ２３のコック２４を締めた状態で蛇口３５を開く
と、地中に埋設された水道管２１．真空二重管２５．２
８の内管２６，２９及びこれらを連絡する曲げ継手ｌの
内管２を介して水道水が供給される。

次に、給水を停止して、真空二重管２５から蛇口３５に
至るまでの水を抜くには、蛇口３５を開いて水を流しな
がらコック２４を開き、水抜バルブ２２を介して真空二
重管２５等の水を地中に放出する。

以上の水抜作業を忘れることがあっても、蛇口３５に至
るまでに水の通る内管２６．２．２９は夫々その外側が
真空空間Ｓ、、Ｓ、、Ｓ３で保護されているため、短時
間で凍結することはない。

また、内管２と外管６との間には均一厚さの真空空間Ｓ
１が全長に亘って形成されて−様な断熱性能を有するた
め、失われる熱量は僅かである。

前記実施例では、内管２、外管６は共に直管を曲げて形
成するものとしたが、外管６については、膨出部をリン
グ状に又はスパイラル状に連設した可撓管（いわゆるフ
レキシブルチューブ）を使用するようにしてもよい。こ
の場合、内管２の挿入が楽になる。

また、前記実施例では、内管２、外管６を略直角に曲げ
るものとしたが、その曲げ角度は自由に設定できる。

（発明の効果）以上の説明で明らかなように、本発明にかかる真空二重
継手によれば、真空二重構造の凍結防止パイプを、その
継手部分における熟損失を少なく接続することができる
。

また、接続作業は簡単で、作業員の技能の関係なく、所
期の品質の断熱構造を得ることができる。

さらに、本発明にかかる製造方法によれば、内管、外管
を略同一の形状の曲げることができる。

従って、内管、外管を直管状態のままで組み立て、しか
るのちこれらを同時に屈曲すると、内管と外管が面接触
部で断熱性が著しく低下するが、本発明の製造方法によ
る曲げ継手では、内管、外管の間に所定の厚さを有する
空間を均一に形成することができるため、熱損失が少な
く、断熱性に優れたしのとなる。

なお、外管としてフレキシブルチューブを使用した場合
、このフレキシブルチューブの内面が内管と接触するこ
とがあるが、かかるフレキシブルチューブは膨出部を連
設してなるものであるから、内管との接触面積は極めて
小さく、それ程断熱性が低下するものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる真空二重継手の縦断面図、第２
図は真空二重継手を用いた凍結防止装置の断面図である
。ｌ・・・曲げ継手、２・・・内管、３・・・曲管部、４
．５・・・直管部、６・・・外管、１０．ｌｌ・・・連
続部材、１２・・・デツプ管、Ｓｌ・・空間（真空空間
）。特許出願人　象印マホービン株式会社

Claims

【特許請求の範囲】

（１）湾曲した内管と、該内管に外装された外管とを有
し、前記内管と外管との間に真空空間を形成したことを
特徴とする真空二重曲げ継手。
（２）前記外管が、前記内管と略同一に湾曲したもので
あることを特徴とする真空二重曲げ継手。
（３）前記外管が膨出部を連設してなる可撓管であるこ
とを特徴とする真空二重曲げ継手。
（４）湾曲した外管の一端より、該外管と略同一に湾曲
した内管を挿入し、前記外管の両端部で前記内管との間
を封止し、前記外管と内管との間に真空空間を形成する
ことを特徴とする真空二重曲げ継手の製造方法。