JPH01213701A - 自己増殖型制御装置および同型制御方法,ならびに同制御装置で使用される増殖型コントローラ,その動作方法,その制御方法およびスーパーバイザ - Google Patents

自己増殖型制御装置および同型制御方法,ならびに同制御装置で使用される増殖型コントローラ,その動作方法,その制御方法およびスーパーバイザ

Info

Publication number
JPH01213701A
JPH01213701A JP63036488A JP3648888A JPH01213701A JP H01213701 A JPH01213701 A JP H01213701A JP 63036488 A JP63036488 A JP 63036488A JP 3648888 A JP3648888 A JP 3648888A JP H01213701 A JPH01213701 A JP H01213701A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
supervisor
controller
phase
control
proportional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63036488A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiko Araki
荒木 光彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Tateisi Electronics Co
Priority to JP63036488A priority Critical patent/JPH01213701A/ja
Priority to US07/311,342 priority patent/US4992927A/en
Priority to EP89102921A priority patent/EP0330125A3/en
Publication of JPH01213701A publication Critical patent/JPH01213701A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B13/00Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion
    • G05B13/02Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の要約 この発明の自己増殖型制御装置は、増殖型コントローラ
(比例積分要素と複数の位相補償要素を持つ)とスーパ
ーバイザ(制御系の状態を判定し増殖型コントローラに
指令を出す)とから構成される。現場蓄積のあるPID
動作からスタートし、スーパーバイザの管理下で増殖型
コントローラを増殖させて性能を改善してゆく点に特徴
がある。現場経験を生かしかつ、設計、再調整に高度な
知識なしでPID制御の限界を越え得る。
発明の背景 技術分野 この発明は、目標値および制御対象からの制御はを人力
とし、比例積分9位相進み、遅れ等の演算ののち制御対
象の操作量を出力するタイプの制御装置、とくに上記演
算処理について自己増殖機能を持つ制御装置および制御
方法に関する。さらにこの発明は、上記の自己増殖型制
御装置の構成要素である増殖型コントローラ、スーパー
バイザ、増殖型コントローラの動作方法およびその制御
方法に関する。
従来技術とその問題点 従来のPID型コントローラの構成は比例、積分および
微分の三動作の組み合せに固定されており、各動作のパ
ラメータは現場のノウハウを持った技術者によって調整
されていた。このPID型コントローラにおいてはその
構成が固定されているために制御性能に限界があり、ま
たパラメータの百2整には熟練した技術者が必要とされ
るために、それをプラント等の制御対象の状態、操業条
件の変化等に応じた最適値に保持するのが困難であった
PID型コントローラの欠点を補うための技術としては
、自動調整機能を持つPID型制御装置および現代制御
理論に基づく制御方式がある。現代制御理論に基づく制
御方式としては、最適制御方式と適応制御方式の2つが
代表的である。
自動調整機能を持つPID型制御装置とは。
比例、積分および微分の三動作を行うPID型コントロ
ーラのパラメータを自動的に調整して良好な制御性能を
保持しようとするものである。パラメータのJ3整則と
しては現論的に導出された調整剤、経験的に導出された
調整剤、ファジィ型の調整則、知識工学型の調整量等が
ある。使用されるコントローラには従来型のPIDコン
トローラ、!−PDコントローラ、2自由度PIDコン
トローラ等がある。
この自動調整機能を持つPID型制御装置は。
あらかじめ組込まれたコントローラの型式の範囲内でパ
ラメータを最適値に保持するという機能を何している。
しかしながら、この装置では、コントローラの構造が比
例、積分および微分の三動作の特定の組み合せに固定さ
れており、制御対象の複雑さに応じてコントローラの構
造それ自体を変化させる機能を持つものではない。した
がって。
この制御装置はP I D型コントローラとしての機能
の限界を越えた性能を発揮することはできない。
現代制御理論に基づく制御方式のうちの最適制御方式は
、制御対象の動特性を最初に正確に求め、それに応じて
必要な複雑さを持つコントローラの構造を決定し、一定
の評価基準に基づいてパラメータを決定するというもの
である(たとえば伊藤、木村、細江「線形制御系の設計
理論」計測自動制御学会、昭和53年、を参照)。この
最適制御方式によればPID型コントローラの限界を越
えた性能を当初より得ることができる。しかし、この制
御方式を一般的な形で実装できるコントローラを作ると
すると構成のmlさのために非常に高価なものとなる。
これまでに公表された応用例ではすべて制御対象ごとに
制御装置が製作されている。またこの制御装置の設計、
再調整のためには、制御対象の動特性の正確な同定のた
めの試験が必要であり、また調整に携わる技術者が。
最適ゲインの決定法やオブザーバの構成法などについて
の高度な理論的知識を持つことが要求される。p想され
る制御装置自体の価格と、設計、再調整に要求される労
力および技術レベルを考慮すると、最適制御方式に基づ
いた汎用の産業用コントローラを製作したとしても、そ
れは高価かつ高級に過ぎ、平均的技術力しか持たず9時
間的余裕のない現場においては導入が困難なものとなる
ことは明らかである。
現代制御理論に基づく適応制御方式の中で実用化例の多
いモデル規範型適応制御方式は、制御対象の特性変動幅
をあらかじめ予測し、最悪の変動があった場合でも達成
可能な制御性能を規範モデルという形で制御装置の中に
内蔵し、制御系が常に規範モデルと同じ性能を保つよう
にパラメータを調整するものである(たとえば、市川、
金片。
鈴木9国村「適応制御」昭美堂、昭和59年、を2照)
。この方式については、入力のりッチネス条件および制
御対象の特性変動に関する条件が満足されればq効に動
作することが理論的に証明されており、この方式によれ
ば制御対象の特性変動や操業条件によらない一定の制御
性能を保つことができる。しかし、!適制御方式の場合
と同じく、この種の制御方式を一般的に実装できるコン
トローラは高価なものとなるので5発表されてぃる応用
例は個別装置を用いているものが主である。また設計、
再調整において、入力のりッチネス条件の検証、規範モ
デルの選定、安定条件の検証等のために高度な理論的知
識が要求される。したがって、汎用の産業用コントロー
ラとして実現し、平均的技術レベルの現場で使用するこ
とはやはり困難である。
以上を約すると、自動調整機能を有するPID型制御装
置は、コントローラの構成を固定しパラメータだけを調
整するため、PID型コントローラとしての性能の限界
を突破できないという欠点がある。一方、現代制御理論
に基づく制御方式は、始めから最適な制御を行うことを
目標としたり、あらかじめ制御性能の目標を定めておい
たりするため、汎用コントローラとしては高価になりす
ぎ、また設計、再調整に高度の理論的知識が要求される
という欠点がある。
発明の概要 発明の目的 この発明は、PID型コントローラの制御性能の限界を
越える能力を持ち、かつその設計、再調整に高度な理論
的知識を必要としない比較的安価な汎用制御装置および
制御方法を実現することを目的とする。
この発明はまた上記汎用制御装置すなわち自己増殖型制
御装置を構成する増殖型コントローラおよびこのコント
ローラを制御するスーパーバイザも提供することを目的
とする。
この発明の目的はさらに、上記増殖型コントローラの動
作方法および制御方法を提供することにある。
発明の構成 この発明による自己増殖型制御装置は、所与の目標値と
制御対象から得られる制御量とを入力とし、制御対象に
対する操作量を算出して出力する増殖型コントローラと
、この増殖型コントローラを制御するスーパーバイザと
から構成される。
増殖型コントローラは、比例積分要素と複数の位相要素
、およびスーパーバイザからの指令に応じて、比例積分
要素と指令された数の位相要素との直列配置構造を作成
するとともにこれらの要素に指令されたパラメータを与
え、目標値と制御量との偏差に対する上記直列配置構造
の応答を操作量として出力する制御手段を備えている。
またスーパーバイザは、与えられた目標値と制御量とに
基づいて制御系の状態を判定する手段、および一定の状
態判定があったときに制御系の特性量を算出し、それに
基づいて、または入力された初期指令に基づいて位相要
素の数および各要素のパラメータに関する指令を増殖型
コントローラに与える増殖制御f1段を備えている。
この発明による自己増殖型制御方法は、入力装置を通し
て入力された初期指令に応答して、比例積分要素と複数
の位相要素のうちの所要のものとの直列接続構造を作成
するとともにそれらの要素にパラメータを与え、与えら
れた目標値と制御量とに基づいて制御系の特性量を算出
し、それに基づいて位相要素を増加すべきかどうかを判
定し。
増加すべきと判定したときには、増加する位相要素のパ
ラメータを作成して上記直列接続構造に新たな位相要素
を追加して接続することを特徴とする。
この発明はさらに、所与の目標値と制御対象から得られ
る制御量とを入力とし、制御対象に対する操作量を算出
して出力する増殖型コントローラも提供する。この増殖
型コントローラはスーパーバイザによって制御され、比
例積分要素と複数の位相要素、およびスーパーバイザか
らの指令に応じて、比例積分要素と指令された数の位相
要素との直列配置構造を作成するとともにこれらの要素
に指令されたパラメータを与え、目標値と制御量との偏
差に対するト記直列配置構造の応答を操作量として出力
する制御手段を備えていることを特徴とする。
この発明による上記増殖型コントローラの動作方法は、
スーパーバイザからの指令を解読し。
それが増殖指令を含むときに、メモリに記憶している位
相要素の数を増加させるとともにそのパラメータを設定
し、入力する目標値と制御量との偏差に対して、増加さ
れた位相要素を含めて比例積分要素と位相要素による演
算を実行して操作量を出力することを特徴とする。
さらに1−記自己増殖型制御装置で用いられ、比例積分
要素と零を含む所要数の位相要素とが直列的に配列され
た構造の増殖型コントローラを制御するスーパーバイザ
についてもこの発明は提供する。
この発明によるスーパーバイザは、入力する制御量に基
づいて制御系が安定しているかどうかを判定する手段、
安定であると判定されたときに。
収束性判定、振動性判定および最大値範囲判定を含む状
態判定を行なう手段1判定された状態が所与の条件を満
足しているときに制御系の特性量を算定する手段、およ
び算定された特性量に基づいて位相要素を増加すべきか
どうかを判定して、増加すべき場合にそのパラメータを
決定する手段を備えていることを特徴とする。
\   さらに、比例積分要素と零を含む所要数の位を
口要素とが直列的に配列された構造の増殖型コントロー
ラを制御するための制御方法についてもこの発明は提供
する。この制御方法は、入力する制御量に基づいて制御
系が安定しているかどうかを判定し、安定であると判定
されたときに、収束性判定、振動性判定および最大値範
囲判定を含む状態判定を行ない9判定された状態が所与
の条件を満足しているときに制御系の特性量を算定し、
算定された特性量に基づいて位相要素を増加すべきかど
うかを判定して、増加すべき場合にそのパラメータを決
定することを特徴とする。
好ましくは安定でないと判定されたときに、緊急動作指
令を発生するステップを含ませておく。
また判定された状態が所与の条件を満足していないとき
に、一定の条件であれば加速動作指令を発生するステッ
プを含ませておくと望ましい。
発明の効果 この発明の自己増殖型制御装置によると増殖型コントロ
ーラとスーパーバイザが9機的に動作することによって
次の効果をあげることができる。
使用iJ1期においては9通常のPID型制御装置と同
じ制御性能を4し、PIDパラメータの設定においてオ
ペレータの経験、知慮を反映させることができる。
使用開始後、コントローラが増殖し、制御性能が徐々に
改善される。制御性能の改善の限界は。
増殖型コントローラの規模(すなわち位相要素の個数の
上限)、および制御系が置かれる環境(主として、観測
ノイズの大きさと周波数帯域)によって定まる 増殖型コントローラは位相要素を増加させることによっ
てその次数(伝達関数の次数)が増加するが、その次数
が制御対象の次数(伝達関数の次数)を越えると、現代
制御理論でいうところの動的安定化補償器と同等の性能
を達成できる可能性を有する。
実施例の説明 (1)全体的な構成の概要 制御系の構成の概要が第1図に示されている。
自己増殖機能をもつ制御装置2は基本的には増殖型コン
トローラ3とスーパーバイザ4とから構成される。
増殖型コントローラ3は、所与の目標値と制御対象1の
制御量との偏差を人力とし、所定の演算を行なって操作
量を出力し制御対象1に与える。
増殖型コントローラ3は1個の比例積分(PI)要素と
複数個の位相進み遅れ要素(−括していう場合には位相
要素という)を制御対象1に直列に配置する構造を持ち
、スーパーバイザ4からの指令にしたがって使用する位
相要素の個数を増減(一般的には増加であるが、特殊な
場合すなわち緊急動作においては減少)させる機能を持
つ。比例積分要素および使用される位相要素のパラメー
タはスーパーバイザ4によって設定または変更される。
増殖型コントローラ3は具体的にはCPUを含むコンピ
ュータ・システムによって実現される。
したがって比例積分要素9位相要素はプログラムによる
演算ルーチンである。増殖型コントローラには1個の比
例積分演算ルーチンと多数個の位相演算ルーチンがあら
かじめ用意されており、スーパーバイザ4によって、実
行されるべき位トロ演算ルーチンの数が決定される。増
殖型コントローラ3はまた。スーパーバイザ4によって
指令された用いるべき位相要素の数mを含む各種パラメ
ータを;己憶するメモリを備えている。
スーパーバイザ4は後に詳述するように自己増殖モード
と固定モードとをもつ。これらのモードはスーパーバイ
ザ4に付随する人力装置5を通してオペレータによって
設定される。自己増殖モードにおいては、スーパーバイ
ザ4は目標値を入力し、かつ制御対象1の制御量を観測
し、観測結果に基づいて制御系の状態を判定すると共に
必要な特性量を算出し、その判定結果および算出結果に
基づいて増殖型コントローラ3に対する増殖指令および
パラメータ設定、変更指令を出力する機能を達成する。
固定モードにおいてはスーパーバイザ4は入力装置5を
通して与えられるパラメータ指令(使用する位相要素の
数mを含む)を増殖型コントローラ3に伝える。入力装
置5としてはたとえば数値キー、ファンクションキー等
を含むキーボードが好適に用いられる。
スーパーバイザ4はまた所与の目標値に微小変化を与え
る機能をもつ。これは性能改善を急ぐ場合に使用される
スーパーバイザ4もCPUを含むコンピュータ・システ
ムによって実現される。第1図では制御装置2を増殖型
コントローラ3とスーパーバイザ4とに分けて示してい
るが、コントローラ3とスーパーバイザ4とを1つのコ
ンピュータφシステムで実現できるのはいうまでもない
。逆に、コントローラ3とスーパーバイザ4とをそれぞ
れマルチCPUシステムで実現してもよい。
(2)増殖型コントローラの構成と機能増殖型コントロ
ーラ3は上記のように比例積分要素と複数の位相要素を
備えている。
比例積分要素(PI要索)の伝達関数G、、(s)は次
の通りである。
(積分要素が加わり比例積分要素となる)・・・(1) パラメータにおよびT  (K;ゲイン、T ;時O 定数)の値はスーパーバイザ4によって定められる。
位相要素の伝達関数G、(s)は、T 、γ をIh 
     1  1 パラメータとして次式で示され、パラメータγlの値に
したがって次の形となる。
・・・(2) ここでiは位相要素の番号であり、パラメータT、およ
びγlの値はスーパーバイ4ザによって定められる。0
くγ く1のときG pt (s)は位相進みとして働
き、γ、〉1のとき位相遅れとして働く。
増殖型コントローラ3全体の伝達関数G  (s)は G   (s)  =K  [1+  (1/T   
s)][(1/Tl s)/  (1+γl T1 S
)コO ・・・[(1/T  s)/(1+γ T  s)] 
      ・・・(3)1         1m!
1 となる。ここでmは使用されている位相要素の数であり
、スーパーバイザ4の増殖指令に従って増減する。
増殖型コントローラ3全体の動作特性はパラメータm、
Toの値によって次のように変化する。
■ m−Qのとき、伝達関数G  (s)はG、、(s
)と等しい。したがってTo−0とすれば比例要素、T
o>0とすれば比例積分要素となる。
■ m−1、T o > 0のとき、伝達関数Gc(s
)は G  (s) −K [1+<1/T  s)][(1
/T15) / (1+7171s)]O ・・・(4) となる。
ここでパラメータを T−(1/2)(T+τ−[(T、−τ) 2−4T、
 TD] ’/211      ! γl−τ/Tl x = KPTo /T t (K、T、T  はそれぞれ比例ゲイ ID ン、!a分時間、微分時間を表わす) ・・・(5) と設定すればG  (s)は近似微分を使った次のよう
なPID要素になる。
Go(s)−KP [1+ (1/T、s)+TD (
s/1+τs)]  ・・・(6)ただしT  > 4
 T o >>τ τ:近似微分時定数 m−1でT−0のときは位相補償(比例要素を含む)の
みとなる。
■ m > 1のとき、G(s)は第(3)式で示した
一般形となる。これは、実数極を持つ積分型(T  >
0)または比例型(To−0)の動的安定化補償器(上
記文献、伊藤ら「線形制御系の設計理論」参照)に他な
らない。
(3)スーパーバイザの動作原理 スーパーバイザ4は上記のように固定モードと自己増殖
モードとを持つ。固定モードでは増殖型コントローラ3
のパラメータの値は入力装置5を通して外部から設定さ
れる。自己増殖モードでは、増殖型コントローラ3のパ
ラメータの値はスーパーバイザ4の後述する処理に基づ
く判断によって自動的に変更される。
固定モードと自己増殖モードの間の切替はオペレータに
よって入力装置5を通して行なわれる。
この制御装置f2を通常の態様で使用する場合に。
オペレータはまずスーパーバイザ4を固定モードにして
パラメータの初期設定を行ない、制御動作開始後に自己
増殖モードに切替える。もちろん固定モードを保持して
オペレータ自身が各パラメータを適宜変更しながら運転
することも可能である。自己増殖モードにある制御装置
を固定モードに切替えた場合には、外部から新たなパラ
メータ設定を行なわない限り切替え時点のパラメータ値
が保持される。
固定モードにおいては次の4種類のうちのいずれかを入
力装置5を通して設定することによりパラメータが設定
される。
■ P設定 P設定があるとスーパーバイザ4内でm−1゜To−0
と設定される。オペレータはさらに入力装置5によりゲ
インにの値を設定する必要かある。
■ PI段設 定−1と設定される。さらに入力装置5によりゲインに
と時定数T。を設定する必要がある。
■ PID設定 m−2と設定される。
オペレータはさらに入力装置5により上述した通常のP
IDパラメータに、TI、TDおよび近似微分時定数τ
を設定する必要がある。スーパーバイザ4は上記の第(
5)式に従ってパラメータT。、T1.γl、Kを計算
し、それらの値を増殖型コントローラ3に与える。
■ 任意設定 オペレータが増殖型コントローラの位相要素数mおよび
他のパラメータに、T、T1.  T1をすべて入力装
置5から設定するものである。
上記の4種類の設定を選択することにより、オペレータ
の経験、知識に応じた初期設定が行なわれる。すなわち
、熟練オペレータは任意設定またはPID設定を用いて
その経験、知識を運転当初から生かすことができる。ま
た未熟練オペレータはP設定を用い、かつゲインKを十
分小さく指定することにより、安全な初期値から出発し
、制御性能の改善をすべて制御装置2の自己増殖機能に
委ねることができる。
自己増殖モードにおいては、オペレータは入力装置5か
ら次の事項について入力しておく必要がある。
■ 積分要素の使用の可否および微小目標値変化信号の
使用の可否: 制御対象1の特性上不適当と考えられる場合には積分要
素の使用を禁することができる。微小目標値変化信号の
使用を可とすれば、スーパーバイザ4は微小目標値変化
信号を用いて制御系の状態を推定するので制御時間が早
期に改善されるが。
その間制御系に不要な擾乱を与えることになる。
■ 最にσ整定時間t と初期整定時間t2:最短整定
時間11が経過すればスーパーバイザ4は連応性が十分
改みされたものと判断する。この時間t1としては期待
しうる最短時間を入力すればよいが、最初ある程度長い
値を入力し、途中で変更してもよい。初期整定時間t2
としては制御対象1の時定数の数倍程度とすればよい。
■ 定常偏差の基準aおよび行き過ぎ量の基準b : いずれも目標値に対する百分率で与えられる。
特に指示がなければこの実施例ではa−=2%。
b=2096とするが、もちろん任意の値を採用しうる
■ 緊急行き過ぎ限界Cおよび緊急監視周期t    
: 緊急動作を行うときに用いられる。
自己増殖モードにおいて、スーパーバイザ4は制御系の
人、出力を観測し、それに基づいて制御系の状態を推定
する。これを観測動作とよぶ。
観測動作の結果に基づいて制御装置の設計を行ないその
結果を増殖指令およびパラメータ指令としてコントロー
ラ3に与える。これを設計動作という。
制御系が不安定になったと判断した場合は緊急措iηを
とる。これを緊急動作とよぶ。
観測動作及び設計動作は、古典制御理論における制御性
能の推定法および直列補償法に基づいて行なわれる(近
藤文治編「基礎制御工学」第6章および第7章、森北出
版、昭和52年、を;照)。
その動作方式には、古典制御理論の適用法の種類に応じ
て幾通りかのものが存在するがその基本形を次項で説明
する。
(4)0己増殖モードにおけるスーパーバイザの動作方
式の基本形 スーパーバイザ4の状態の推移および動作状況の絶倒を
第2図に示す。
」―述の機能を達成するため、自己増殖モードのスーパ
ーバイザ4は通常状態、緊急状態のいずれかをとる。通
常状態では観測動作と設計動作が行なわれる。
観測動作の開始時刻は、目標値にステップ状変化があっ
た時刻、前回の観測動作が終了した時刻、または直前の
緊急動作実行が終了した時刻である。観測動作の終了時
刻は設計動作の終了時刻または緊急状態への移行時刻で
ある。
観測動作は制御量に関する収束性、振動性。
最大値範囲および安定性の4項口の判定および付帯的パ
ラメータの決定からなる。上記の各項目の判定は、観測
動作の開始時刻からの経過時間をtとして次のように行
なわれる。観測単位時間t3は、上記の初期設定時間t
2を用いてスーパーバイザ作動開始後にta−t2とセ
ットされ、その後以ドに述べる規則で変更される。
■ 収束性判定: <t  /2)≦t≦t3の間における制御量の変動幅
が目標値の2a%以内(aは上記したように定常偏差の
基準)であれば収束したものとし。
上の期間の平均値を定常値y とする。収束している例
および収束していない例が第3図に示されている。
■ 振動性判定: 観測単位時間t3の間において、制御量に極大値が現わ
れれば振動的、現われなければ非振動的と判定する。観
測操作開始後の極大、極小の出現回数をN PEAKと
する。振動的でN PEAKが1の例。
2の例および非振動的の例が第4図に示されている。
■ 最大値範囲判定: 観測単位時間t3の間において、制御量の最大値y  
の範囲に応じて、最大値範囲指数I NAXaX を次のように決定してセットする。ここでrは目標値で
ある。
IMX”2     y   ≧CI)ときax (C:上述した緊急行き過ぎ限界) =I     C>y   ≧H+ (2b/100)
] rのときaX (b:上述した行き過ぎ量の基準) =0      [1+ (2b/100)]  r≧
y  ≧0.63 rのときax −−1y<0.83rのとき 毎ax I NAXが2.1.0. −1の場合のそれぞれの例
か第5図に示されている。
■ 安定性判定: 観測単位時間t3の間において9次の3事象のいずれか
が発生したとき不安定であると判定する。
(4−1)  I NAX −2テある。
(4−2)振動的でN PEAK≧2であって、制御量
yに目標値rより大きな極大値y、が現われ。
その後出力が減少した後で再びy≧yPとなった場合。
(4−3)非振動的で、y≧rとなり、さらにyの2階
微分が正であるとき。
観M1動作中に不安定の判定がでれば、その時点でスー
パーバイザ4は緊急状態に移行する。
観測動作開始後9時間t3を経過したとき。
スーパーバイザ4は判定結果を次の4通りの場合に分類
する。
■ 収束した。
■ 収束せず、振動的であってN PEAK≧3である
■ 収束せず、振動的であってNPEAK<3である。
■ 収束せず、非振動的である。
■、■の場合には設計動作を開始する。■、■の場合に
はさらに時間t3だけ観測動作を続け。
再度■、■、■、■の場合分けを行なう。
好ましくはl MAXが1または−1のときには。
スーパーバイザ4はコントローラ3に対して加速動作と
して次のパラメータ指令を発する。
(ACCI)   I NAX −−1(7)ときは、
ゲイZ/Kをp、dB上げる。
(ACC2)  I NAX −1(7)ときは、ゲイ
ンKをp2dB下げる。
pl、p2の値については後述する。このパラメータ指
令により制御量が目標値に収束する時間が短縮される。
設計動作開始までに上記の加速動作を行なった回数をそ
れぞれNACCl、 NACC2として記憶する。
設計動作を開始する時点で、観測開始時刻からの経過時
間を算定し、それを次回観測動作のための単位t3とし
て記憶する。設計動作中は観測動作として安定性の判定
だけを継続する。観測動作中に目標値が変化したときに
は観測動作をあらためて開始する。
設計動作は、特性量の算定、補償要素の決定およびそれ
に応じた増殖指令、パラメータ指令の発生からなる。算
定する特性量は第1表の通りである。
第1表 特性量の算定 I NAXは−1,0,1,2(7)値をとり、INA
X−2は不安定と判定されるために、「収束していてI
NAX>IJはあり得ない。
これらの特性量のうち整定時間t 、オフセラトε、お
よび行き過ぎ量A は目標値rと制御量の測定データy
から次のようにして直ちに求められる。ここでt 、ε
、A は次式で与えられp る。
1 −(制御量が2a%以内におさまった時刻)−(観
測動作開始時刻) ε   翼   y−r A  =I(y−r) /rl x  too (%)
閉ループ共振角周波数ω は近似式を使って次のように
推定される。
(WPI)振動的であってN PEAK≧3であり、し
かも減衰比が5%以上のときには、第1極大時刻(第1
番目の極大値が現われる時刻)をτ1.第2極大時刻(
第2番目の極大値が現われる時刻)をτ2として。
ω  −2π/ (τ  −τ  )    ・・・(
7)p            21 と推定される。
(WP2)上記以外の場合には、第1極大値をyIlI
axよ、第1極大時刻をτ1として、上述した平均値(
定常値)ysを用いて。
q−1og(y   −y  )/ySa+axl  
   s ξ−q/ (q  +π2 、1/2 ω −π/τ (1−ξ2 ) 1/2・・・(8) と推定する。y は収束した場合にのみ意味をもつ定常
値である。収束しなくても設計動作に入る場合があり得
る(上記■の場合)。
この場合には第1極小値と第2極大値の平均をy とす
る。
ここで減衰比とは、振動する制御量の前回の振動振幅を
a 、今回の振動振幅をa2とした場合に、  (a2
/a1) X  100%で与えられる。
とする。またpl −p6の値については後述する。
hti償要索(比例積分要素および位相要素をいう)の
決定は第2表にしたがって行なわれる。
第2表中の<DI)および(D2)は補償要素の増殖を
伴うもので、その内容は次の通りである。
(DI)  比例積分要素または位相遅れ要素の挿入を
行う。オペレータの指示内容および増殖型コントローラ
3の現状によって次の2つの場合に分れる。
(DI−LAG)  オペレータによって積分要素の使
用が禁じられている場合、または既にT。>Oとなって
いる(すなわち(比例)積分要素を使用している)場合
には9位相要素を1個増加させる。増加させる位相要素
のパラメータはT、−20/ω 、γ、−5 1p      1 とする。(この位相要素は位相遅れとして働く。) (Di−PI)積分要素の使用が許可されていて。
しかもT。−〇である(すなわちまだ(比例)積分要素
を使用していない)場合には。
G、、(s)を比例要素から比例積分要素に変更する。
パラメータToの値は To鴫20/ωp とする。
(D2)位相要素を1個増加させる。増加させる位相要
素のパラメータは T  −2,23/cc>  、  ’!、−0,2i
       p   ! とする。(この位相要素は位相進み要素として働く。) To、γ、、To等についての上記の値は一例+   
     1 を示しており、これらはシュミレーション等に基づいて
適宜室めればよい。
設計動作が終了したとき、 (D2)を実行していれば
記憶している観測単位時間t3の値をその1/4の値に
、また出力が収束している場合には、このt3の値をt
Sの2倍または先に使用したいくつかのt3のうちの最
も小さい値に設定し直す。上記174等は一例であって
他の適当な倍率を選定できるのはいうまでもない。
緊急状態に入ったとき、スーパーバイザはまず次の緊急
動作を行う。
(E旧)直前の設計動作で(DI)を実行していない場
合にはゲインをp、dn下げる。
(■2)直前の設計動作で(DI)を実行している場合
には、 (DI>において増殖させた要素をとり去る。
上の緊急動作を行なった後でt。ごとに制御量の発散状
態についての次の判定を行う。ここでt はオペレータ
によって定められた監視のための時間である。
(DIVI)  y>C(C:緊急行き過ぎ限界)であ
りyの微分が正である。
(DIV2)  C≧y > 2 bでありyの2階微
分が正である。
(DIV3)  2 b > y > 2 aでありy
の2階微分が正である。
判定条件の(DIVI)が満たされたときはゲインKを
p 8dB、 (DIV2)が満たされたときはp 9
dB、(DIV3)が満たされたときは1) 1odB
下げる。(DIVI)、 (DIV2)、 (DIV3
)ノイずれもが3回続けて満たされることがなければ緊
急状態を解除する。
上記動作中のゲイン変更幅pl−p10はオペレータが
入力装置5を通して設定することもできるが5通常は次
の2種類の中のいずれかを選定すればよい。
(遠志型設定) p′輿1.5. I) 2 = 2 。
1)3−p4−3jp5−pg −31p7−6jp−
p−1,5,plo−0 (安全型設定) 1)1鴫1.0.1)2−1.5,1)3禦p4−2゜
p5 ”” pg −3・1) 7− pg−pg −
plo−にこで遠志型設定とは、目標値に近づく時間を
短縮させることを目的にした設定であり、安全型設定と
は、制御対象に対してオペレータが未熟練な場合に盲動
であり、不安定現象が起りにくい設定を意味する。また
上記のp−ploの値は一例を示すものである。
(5)制御装置における全体的な動作の流れ第6図はス
ーパーバイザ4の自己増殖モードにおけるl−述した動
作を一連の流れとして示したものである。
通常状態において制御対象lにおける制御量の観測動作
において(ステップ11) 、上記(4−1) 。
(4−3)の条件の判定によって安定性の判定が行なわ
れる(ステップ12.13)。安定であれば収束性、振
動性および最大値範囲の規定によって設計動作の開始条
件(上記■、■)が整ったかどうかがチエツクされる(
ステップ14.15.16.17)。
この条件が満たされていれば、観測単位時間t3の記憶
、設計動作が行なわれ(ステップ18゜19)、第2表
にしたがって増殖型コントローラ3に対するパラメータ
指令および/または増殖指令が必要であればその旨の指
令を発生し、また必要ならば時間t3を変更する(ステ
ップ20)。以上の処理は、自己増殖モードが設定され
ている限り繰返し続けられる(ステップ21)。
設計動作の開始条件が整っていない場合でも加速動作が
必要であると判定されると(ステップ22)、それに応
じた加速動作が行なわれかつその回数NACCI 、 
NaCO3が記憶され(ステップ24)。
観測動作に戻る。加速動作が必要でなければ観測動作に
戻る。ステップ22〜24の処理は必ずしも必要ではな
い。
ステップ13で不安定である場合には緊急動作に移りコ
ントローラ3に対して上記(EMI)または(EM2)
の指令を与える(ステップ25)。解除条件が満たされ
るまで緊急動作は続けられる(ステップ2B)。
固定モードの場合には2図示は省略しであるが、スーパ
ーバイザ4は入力装置5から入力されたパラメータをそ
のままパラメータ指令としてコントローラ3に与える。
第7図は増殖型コントローラ3における処理手順を示し
ている。
スーパーバイザ4が自己増殖モードにある場合にはスー
パーバイザ4は増殖指令(パラメータ指令を含む)、パ
ラメータ指令または緊急状態であることを示す指令をコ
ントローラ3に与えるので、コントローラ3はこれらの
指令を解読する。
増殖指令の場合には(ステップ31)、指令された内容
を実行する。すなわち比例要素を比例積分要素に変更す
るかまたは位相要素の数を増加する(変更または増加を
メモリに記憶する)とともに、これらの要素に関するパ
ラメータをメモリに記憶する(ステップ32.33)。
そして既に設定されている。変更したまたは増加した比
例積分要素および位相要素について順次直列的に演算を
行ない、その結果前られる操作量を出力する(ステップ
34.35)。
パラメータの場合には(ステップ37)、メモリのパラ
メータを変更して(ステップ38)、上記演算処理およ
び操作量の出力処理を行なう(ステップ34.35)。
緊急状態の場合には(ステップ37)、指令に応じて上
述の(EMI)または(EM2)の処理が行なわれる(
ステップ40)。
スーパーバイザ4が固定モードの場合には上述のように
P設定、PI段設定PID設定、任意設定か行なわれる
とともに必要なパラメータが入力されるので、設定され
た要素の種類、数、パラメータがスーパーバイザ4から
コントローラ3に与えられる。コントローラ3はこの与
えられた指令に応じてステップ32.33の処理を行な
い、一定の周期でステップ34.35の処理を行なう。
途中でパラメータの変更があったときにはその旨がスー
パーバイザ4からコントローラ3に与えられるので、コ
ントローラ3はステップ38の処理を行なう。
(6)シミュレーション結果 ディジタル・シミュレータ上で上述の自己増殖型制御装
置を動作させた結果は次の通りである。
第8図から第11図のグラフにおいて実線は制御量0点
線は目標値である。横軸は時間で正規化されており、縦
軸は任意目盛である。
(8,1)代表的動作例 制御対象の伝達関数が G(s) −[0,4(s +0.75)]/[(s 
+0.3) (s +0.5) (s + I X s
 +2)]の場合の動作例を第8図に示す。ただしa−
2%、b−20%、  t t ”” 5秒、t2−5
秒とし積分要素の使用を可としている。第8図(a)に
制御性能の改濤過程を、同図(b)に最終的に得られた
インディシャル応答波形を示す。最終段階では1個のP
I要素と3個の位相要素を使用している。
(6,2) P I D、i節計との比較(1)第9図
(a)は制御対象の伝達関数が G(s) = [3/ (1+ 5 s) ]  e−
0°O5sである場合に自己増殖型制御装置によって達
成された応答波形であり、同図(b)はChien−H
rones−Rcswickの方法(計測臼動制御学会
編「自動制御便覧」、第2編1章、  481−479
頁、コロナ社。
昭和32年、を参照)で設計されたPID調節計による
応答波形である。自己増殖型制御装置の方が優れている
ことがわかる。
(8,3) P I D調節計との比較(2)第1θ図
(a)は制御対象の伝達関数がG(s)=5/ (s 
 +6 s2+lls+6)である場合に自己増殖型制
御装置によって達成された応答波形であり、同図(b)
はZlegler−Nicholsの過渡応答法(上記
「自動制御便覧」を参照)で設計されたPID調節計に
よる応答波形である。前者の方が優れていることがわか
る。
(8,4)適応制御装置との比較 第11図<a)は制御対象の伝達関数がと変動したとき
の自己増殖型制御装置による応答波形であり、同図(b
)はモデル規範型制御装置による応答波形である。前者
の方が追随特性に優れていることがわかる。モデル規範
型制御装置は上記した文献(市川ら「適応制御」)にあ
る標準的方法によって時刻t−0のときの制御対象に対
して設計したもので、使用した規範モデルはG  (s
)= [6/ (s+2)(s+3)]で表わされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は制御系の全体の構成を概略的に示すブロック図
である。 第2図は自己増殖モードにおけるスーパーバイザの動作
絶倒を示すタイム・チャートである。 第3図は収束性判定を説明するためのグラフ。 第4図は振動性判定を説明するためのグラフ、第5図は
最大値範囲の判定を説明するためのグラフである。 第6図は自己増殖モードにおけるスーパーバイザの動作
を示すフロー・チャートである。 第7図はスーパーバイザが自己増殖モードであるときの
増殖型コントローラの動作を示すフローQチャートであ
る。 第8図は自己増殖型制御装置の適用例を示すグラフで、
同図(a)は制御性能の改善過程を、同図(b)は最終
段階のインディシャル応答をそれぞれ示している。 第9図はPID、mim計との比較(その1)を示すグ
ラフで、同図(a)は自己増殖型制御装置により達成さ
れた応答波形を、同図(b)はChien−!Iron
cs−Rcsvickの方法によって設計されたPID
調節計による応答波形をそれぞれ示している。 第10図はPID調節計との比較(その2)を示すグラ
フで、同図(a)は自己増殖型制御装置により達成され
た応答波形を、同図(b)はZicgler−Nlch
olsの過渡応答法により設計されたP I D:J3
節計による応答波形をそれぞれ示している。 第11図は適応制御装置との比較を示すグラフで、同図
(a)は自己増殖型制御装置による応答波形を、同図(
b)はモデル規範型適応制御系の応答波形をそれぞれ示
している。 1・・・制御対象。 2・・・自己増殖型制御装置。 3・・・増殖型コントローラ。 4・・・スーパーバイザ。 5・・・人力装置。 以  上 特許出願人   荒 木 光 彦 同    立石電機株式会辻 代 理 人   弁理士 牛 久 健 司(外1名) 第8図 ・コ          3°ゝ 0    1    2    3    14   
 b     5    7     B     9
   10第9図 08口 0.2 0.1!  0.5 0.8  1.
0  +、2 .1.Ll  1.5   +、8 2
.0第10図 2二 (b) と= コ つ12シ4557巳9:フ 第11図 (a) コ (b) 2]

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)所与の目標値と制御対象から得られる制御量とを
    入力とし、制御対象に対する操作量を算出して出力する
    増殖型コントローラと、この増殖型コントローラを制御
    するスーパーバイザとから構成され、 増殖型コントローラは、 比例積分要素と複数の位相要素、および スーパーバイザからの指令に応じて、比例積分要素と指
    令された数の位相要素との直列配置構造を作成するとと
    もにこれらの要素に指令されたパラメータを与え、目標
    値と制御量との偏差に対する上記直列配置構造の応答を
    操作量として出力する制御手段を備え、 スーパーバイザは、 与えられた目標値と制御量とに基づいて制御系の状態を
    判定する手段、および 一定の状態判定があったときに制御系の特性量を算出し
    、それに基づいて、または入力された初期指令に基づい
    て位相要素の数および各要素のパラメータに関する指令
    を増殖型コントローラに与える増殖制御手段を備えてい
    る、 自己増殖型制御装置。
  2. (2)入力装置を通して入力された初期指令に応答して
    、比例積分要素と複数の位相要素のうちの所要のものと
    の直列接続構造を作成するとともにそれらの要素にパラ
    メータを与え、 与えられた目標値と制御量とに基づいて制御系の特性量
    を算出し、それに基づいて位相要素を増加すべきかどう
    かを判定し、 増加すべきと判定したときには、増加する位相要素のパ
    ラメータを作成して上記直列接続構造に新たな位相要素
    を追加して接続する、 自己増殖型制御方法。
  3. (3)所与の目標値と制御対象から得られる制御量とを
    入力とし、制御対象に対する操作量を算出して出力する
    増殖型コントローラであって、スーパーバイザによって
    制御され、 比例積分要素と複数の位相要素、および スーパーバイザからの指令に応じて、比例積分要素と指
    令された数の位相要素との直列配置構造を作成するとと
    もにこれらの要素に指令されたパラメータを与え、目標
    値と制御量との偏差に対する上記直列配置構造の応答を
    操作量として出力する制御手段を備えている、 増殖型コントローラ。
  4. (4)所与の目標値と制御対象から得られる制御量とを
    入力とし、制御対象に対する操作量を算出して出力する
    、スーパーバイザによって制御される増殖型コントロー
    ラの動作方法であって、 スーパーバイザからの指令を解読し、それが増殖指令を
    含むときに、メモリに記憶している位相要素の数を増加
    させるとともにそのパラメータを設定し、 入力する目標値と制御量との偏差に対して、増加された
    位相要素を含めて比例積分要素と位相要素による演算を
    実行して操作量を出力する、増殖型コントローラの動作
    方法。
  5. (5)比例積分要素と零を含む所要数の位相要素とが直
    列的に配列された構造の増殖型コントローラを制御する
    スーパーバイザであって、 入力する制御量に基づいて制御系が安定しているかどう
    かを判定する手段、 安定であると判定されたときに、収束性判定、振動性判
    定および最大値範囲判定を含む状態判定を行なう手段、 判定された状態が所与の条件を満足しているときに制御
    系の特性量を算定する手段、および算定された特性量に
    基づいて位相要素を増加すべきかどうかを判定して、増
    加すべき場合にそのパラメータを決定する手段、 を備えているスーパーバイザ。
  6. (6)比例積分要素と零を含む所要数の位相要素とが直
    列的に配列された構造の増殖型コントローラを制御する
    ための次のステップからなる制御方法: 入力する制御量に基づいて制御系が安定しているかどう
    かを判定する、 安定であると判定されたときに、収束性判定、振動性判
    定および最大値範囲判定を含む状態判定を行なう、 判定された状態が所与の条件を満足しているときに制御
    系の特性量を算定する、そして 算定された特性量に基づいて位相要素を増加すべきかど
    うかを判定して、増加すべき場合にそのパラメータを決
    定する。
  7. (7)安定でないと判定されたときに、緊急動作指令を
    発生するステップを含む特許請求の範囲第(6)項に記
    載の増殖型コントローラの制御方法。
  8. (8)判定された状態が所与の条件を満足していないと
    きに、一定の条件であれば加速動作指令を発生するステ
    ップを含む特許請求の範囲第(6)項に記載の増殖型コ
    ントローラの制御方法。
JP63036488A 1988-02-20 1988-02-20 自己増殖型制御装置および同型制御方法,ならびに同制御装置で使用される増殖型コントローラ,その動作方法,その制御方法およびスーパーバイザ Pending JPH01213701A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63036488A JPH01213701A (ja) 1988-02-20 1988-02-20 自己増殖型制御装置および同型制御方法,ならびに同制御装置で使用される増殖型コントローラ,その動作方法,その制御方法およびスーパーバイザ
US07/311,342 US4992927A (en) 1988-02-20 1989-02-15 Self-propagating control apparatus and method, propagating-type controller used by said apparatus, method of operating and controlling same, and supervisor
EP89102921A EP0330125A3 (en) 1988-02-20 1989-02-20 Self-propagating control apparatus and method, propagating-type controller used by said apparatus, method of operating and controlling same, and supervisor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63036488A JPH01213701A (ja) 1988-02-20 1988-02-20 自己増殖型制御装置および同型制御方法,ならびに同制御装置で使用される増殖型コントローラ,その動作方法,その制御方法およびスーパーバイザ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01213701A true JPH01213701A (ja) 1989-08-28

Family

ID=12471210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63036488A Pending JPH01213701A (ja) 1988-02-20 1988-02-20 自己増殖型制御装置および同型制御方法,ならびに同制御装置で使用される増殖型コントローラ,その動作方法,その制御方法およびスーパーバイザ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US4992927A (ja)
EP (1) EP0330125A3 (ja)
JP (1) JPH01213701A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107831668A (zh) * 2017-11-15 2018-03-23 机械工业仪器仪表综合技术经济研究所 一种适用于随动控制自适应检测的方法及系统

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2553675B2 (ja) * 1988-11-18 1996-11-13 日本電気硝子株式会社 プロセスの制御方法
JP2647217B2 (ja) * 1989-12-28 1997-08-27 出光興産株式会社 複合制御方法
US5442544A (en) * 1990-01-26 1995-08-15 Honeywell Inc. Single input single output rate optimal controller
DE4321604A1 (de) * 1993-06-29 1995-01-19 Siemens Ag Regeleinrichtung, insbesondere für einen nichtlinearen, zeitvarianten Prozeß
JP4223894B2 (ja) * 2003-08-21 2009-02-12 株式会社山武 Pidパラメータ調整装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5413883A (en) * 1977-07-04 1979-02-01 Hitachi Ltd Abnormalness detector of automatic controller
CA1208341A (en) * 1983-06-03 1986-07-22 Heinrich Rake Time-discrete adaptive switching on-off-controller
US4602326A (en) * 1983-12-12 1986-07-22 The Foxboro Company Pattern-recognizing self-tuning controller
JPS61243505A (ja) * 1985-04-19 1986-10-29 Omron Tateisi Electronics Co 離散時間制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107831668A (zh) * 2017-11-15 2018-03-23 机械工业仪器仪表综合技术经济研究所 一种适用于随动控制自适应检测的方法及系统
CN107831668B (zh) * 2017-11-15 2020-11-17 机械工业仪器仪表综合技术经济研究所 一种适用于随动控制自适应检测的方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
US4992927A (en) 1991-02-12
EP0330125A2 (en) 1989-08-30
EP0330125A3 (en) 1990-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2185649C2 (ru) Способ включения независимого управления с прогнозированием в плюривариантном прогнозируемом контроллере
Cao et al. Design and analysis of a novel l1 adaptive controller, part i: control signal and asymptotic stability
Gao Scaling and bandwidth-parameterization based controller tuning
Das et al. Multi-objective LQR with optimum weight selection to design FOPID controllers for delayed fractional order processes
Åström Model uncertainty and robust control
Vu et al. Multi-loop PI controller design based on the direct synthesis for interacting multi-time delay processes
CA2678820A1 (en) Two-stage model predictive control technique
JP3061450B2 (ja) モデル予測制御装置
JPH01213701A (ja) 自己増殖型制御装置および同型制御方法,ならびに同制御装置で使用される増殖型コントローラ,その動作方法,その制御方法およびスーパーバイザ
Ortega et al. Improved design of the weighting matrices for the S/KS/T mixed sensitivity problem-application to a multivariable thermodynamic system
Wang et al. Event-triggered adaptive fuzzy PI control of uncertain fractional-order nonlinear systems with full-state constraints
Koksal et al. A program for the design of linear time invariant control systems: CDMCAD
Reinelt H∞ loop shaping for systems with hard bounds
Zobiri et al. Event-triggered stabilizing controllers based on an exponentially decreasing threshold
Taylor et al. Loop-shaping for non-minimum phase systems using contoured robust bode plots
Tan et al. Control system design automation with robust tracking thumbprint performance using a multiobjective evolutionary algorithm
Dougherty et al. A multiple model adaptive control strategy for DMC
Gray et al. Toward the numerical design of non linear feedback systems by Zakian's method of inequalities
Geisler et al. Control of the Pareto optimality of systems with unknown disturbances
Campos-Delgado et al. Design of reduced-order controllers via H∞ and parametric optimisation: Comparison for an active suspension system
JP3779512B2 (ja) コントローラの設計装置
Gu et al. ℌ∞ Loop-shaping Design Procedures
Vrančić et al. Improving PID controller disturbance rejection by means of magnitude optimum
Grimble et al. Automated tuning of LQG cost function weightings: scalar case
Nilsson et al. Adaptive tracking control with application to a flexible transmission system