JPH01213231A - ヘモグロビンまたはヘモグロビン含有血液の脱色方法 - Google Patents

ヘモグロビンまたはヘモグロビン含有血液の脱色方法

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JPH01213231A
JPH01213231A JP63039805A JP3980588A JPH01213231A JP H01213231 A JPH01213231 A JP H01213231A JP 63039805 A JP63039805 A JP 63039805A JP 3980588 A JP3980588 A JP 3980588A JP H01213231 A JPH01213231 A JP H01213231A
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良 中村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、血液から採取されるヘモグロビンまたはヘ
モグロビン含有血液を化学的に脱色する方法に関するも
のであって、特に屠畜場で採取される動物の血液の有効
利用に役立つ技術である。
〈従来の技術〉 ′ 屠畜場で採取される豚、牛等の動物血液の有効利用
としては、従来から例えば血色素を食品の着色剤として
利用する方法や、全血を乾燥して肥飼料に利用する方法
がある。また、血液を細菌類の生育培地に使うことも行
なわれている。
しかしながらこれらの使用方法は、血液の有効利用とし
ては付加価値を高めたとはいえない。
現在、血液の有効利用として最も進んだ方法は、血液を
血漿と赤血球液に分離し、各々の成分の特長を生かした
利用を図るものである。この場合、血漿についてはハム
やソーセージ等の添加剤や医薬品の原料として有効利用
されているが、赤血球液やその赤血球中のヘモグロビン
については、その赤色のために利用方法が非常に限定さ
れている。そのなめ、赤血球液やヘモグロビンの有効利
用を図るなめ、赤血球の主要成分であるヘモグロビンか
ら血色素部分を分離するか、あるいは色素を化学的に分
解して脱色する方法が検討されている。
色素を化学的に脱色する方法としては例えば過酸化水素
法が知られている。この方法は、ヘモグロビン溶液に約
6%の過酸化水素を加え、80℃で30分間処理し、噴
霧乾燥する方法である。
また、化学的脱色ではないが、酵素分解法も知られてい
る。この方法は、ヘモグロビンに蛋白質分解酵素を作用
させて、血色素の結合した蛋白質の一部を切離す方法で
ある。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら上述したごとき脱色方法はいずれも次のよ
うな問題点があるため、必ずしも満足すべきものではな
い、すなわち過酸化水素法においては、過酸化水素自体
が発ガン性物質であるといわれていること、蛋白質も酸
化を受けて変質すること、さらには脱色の程度が低いこ
と等が挙げられる。一方、酵素分解法においては、蛋白
質グロビンの性質が大きく変化することや、製品の回収
率が低いこと等の問題点がある。
そこでこの発明は、上述したような従来の方法のもつ問
題点を解消し、脱色処理によって蛋白質グロビンの変性
が起らず、脱色程度も良好でしかも効率よく脱色を行な
うことができるヘモグロビンまたはヘモグロビン含有血
液の化学的脱色方法を提供することを目的としてなされ
たものである。
く問題点を解決するための手段〉 本発明者等は、上記の目的を達成すべく鋭意研究した結
果、脱色剤として亜塩素酸ナトリウムのごとき亜塩素酸
塩を使用することによって血色素を効果的に分解し脱色
できることを見出しこの発明を完成させることができた
すなわちこの発明は、ヘモグロビンまたはヘモグロビン
含有血液をその固形分重量の25倍以上が水分となるよ
うに水で稀釈した状態で、亜塩素酸塩によって脱色する
ことを特徴とするヘモグロビンまたはヘモグロビン含有
血液の脱色方法である。
この発明の方法により脱色処理する対象となるものは全
血またはこれを乾燥した乾燥全血でもよいが、血液を血
漿と赤血球に分離した後の赤血球液またはこれを乾燥し
た乾燥赤血球、さらにはヘモグロビン液またはこれを乾
燥した乾燥ヘモグロビン等が有効に使用できる。
これらの処理対象物は種々の方法で製造できるが、それ
らの例を挙げると次の通りである。
赤血球液は、牛、馬、豚、羊、兎、鶏等の動物から採血
した血液にクエン酸ソーダ等の凝固防止剤を加え、また
は捕捉素子等を血液中で緩やかに掻き混ぜ血液中のフィ
ブリンをまつわりつけて取除いた後、遠心分離等によっ
て血漿または血清と赤血球とに分離することによって製
造される。ヘモグロビン液は、上記赤血球液に水を加え
音波をかけて溶血させ、それを遠心分離等によってヘモ
グロビンと赤血球膜とに分離することによって得られる
上記の分離前の血液である全血並びに赤血球液およびヘ
モグロビン液は、この発明の脱色の対象となるものであ
るが、これらを乾燥した乾燥全血、乾燥赤血球、乾燥ヘ
モグロビンも、好ましくこの発明に適用しうるちのであ
る。
これら乾燥血液は蛋白質を変性させない低い温度(50
〜60℃以下)で夫々スプレー乾燥。
凍結乾燥、真空乾燥等の低温乾燥によって製造したもの
が好ましいが、通常の高温乾燥法により蛋白質が変性し
たものでも用途によっては差し支えない。
この明細書においては、上記全血、赤血球液。
乾燥全血および乾燥赤血球を総称してヘモグロビン含有
血液と言い、ヘモグロビン液および乾燥ヘモグロビンを
単にヘモグロビンと称す。
この発明の方法を実施するに際しては、処理対象物であ
るヘモグロビンまたはヘモグロビン含有血液を水で稀釈
した後、この液を塩酸、酢酸、リン酸、クエン酸等の酸
を単独または複数混合してpH1,5〜5.5、好まし
くは2〜5の範囲に調整する。次にこの液に亜塩素酸塩
(MlCIL 02 )好ましくは亜塩素酸ナトリウム
(NaC102>を添加して脱色処理を行なう。脱色処
理の温度は40〜65℃が好ましい。なお亜塩素酸塩の
添加はI)H調整の前に行なってもよいし、I)H調整
と同時に行なってもよい。さらには、上記稀釈に使用す
る水に亜塩素酸塩を混合し、それをヘモグロビンまたは
ヘモグロビン含有血液の稀釈に用いることによって亜塩
素酸塩の添加を行ってもよい、同様に、上記稀釈に使用
する水に酸を添加し、それをヘモグロビまたはヘモグロ
ビン含有血液の稀釈に用いることによってI)H調整を
行ってもよい。
脱色処理した液はさらに要すれば濾過(JBi!水)。
洗浄、乾燥等の処理を行なって、保管の容易な製品とす
る。なお、処理対象物として乾燥赤血球および乾燥ヘモ
グロビンを使用する場合には、60メツシユ以下に粉砕
したものを用いるのが好ましい。使用する亜塩素酸塩、
好ましくは亜塩素酸ナトリウムは、粉末状で添加しても
脱色効果を発揮するが、粉末状のものは爆発の危険があ
るため、水溶液として使用することが望ましい。なお一
般に25重量%濃度の水溶液が市販品として入手できる
ヘモグロビンまたはヘモグロビン含有血液からなる処理
対象物を水で稀釈する際の水の添加量は、その処理対象
物中の固形分重量の25倍以上、好ましくは30倍以上
が水分となるような量とする。従って処理対象物中に予
め水分が含まれている場合や、脱色のために添加される
pH調整剤、亜塩素酸塩等が水溶液の形で添加される場
合にはその水分量を差し引いて添加水量を決める必要が
ある。添加水量は下式により求めることができる。
添加水量(重量) =処理対象物重量[固形分重量分率× 固形分稀釈倍率(25以上)− (1−固形分重量分率)コ −DH調整剤、亜塩系酸塩等の添加物 中の水分量        ・・・・・・(1)式(1
)の固形分重量分率の測定は、秤量皿に処理対象物試料
3〜5gを秤取し、105℃で恒量になるまで乾燥し、
秤量して下式で求められる。
なお乾燥全血、乾燥赤血球、乾燥ヘモグロビン等の乾燥
物を処理対象物として使用する場合には、これら乾燥物
は水分量がわずかであるため、式(1)の中の固形分重
量分率を1として添加水量を求めても差し支えない。ま
た、pH調整剤、亜塩素酸塩等の添加物中の水分量は添
加水量から見れば少量であり、かつこれを考慮に入れず
添加量を算出しても固形分稀釈倍率が高くなる方向にあ
るので、この添加物中の水分量を無視して添加水量を求
めても差し支えない。例えば乾燥赤血球ioogを固形
分稀釈倍率25倍以上となるように水で稀釈する場合に
は、100X25=2500となり、2500m1以上
の水を添加すればよい。
また固形分重量35%の赤血球液1 ()O(lを固形
分稀釈倍率25倍以上となるように水で稀釈する場合に
は、(100x O,35) x25−100x0.6
5 =810となり、赤血球液の約8倍屋の水を添加す
ればよい。
固形分稀釈倍率が25倍より小さくなると、脱色処理時
の液相が発泡によりすべて泡の状態となってしまい処理
不能となる。これに対して25倍以上、好ましくは30
倍以上の固形分稀釈倍率で稀釈した場合には、発泡が緩
やかになり、塩素酸塩添加後の脱色処理系の混合撹拌も
効果的に行ないうる状態となる。
脱色処理系のI)H調整について述べると、脱色処理製
品を食品材料として利用する場合には一般にI)H値は
中性付近にすることが望ましいが、亜塩素酸塩の効果の
観点からはI)H値は小さい方がよい。かような両者の
要求を満たすために、実用上の最適pH値は1.5〜5
,5、好ましくは2〜5となる。
亜塩素酸塩の添加量は脱色の程度に影響し、添加量が少
ないと脱色度は低下する。どの程度の添加量にするかは
、脱色製品の仕様に依存して決めればよいが、−数的に
は、ヘモグロビンまたはヘモグロビン含有溶液の固形分
重量の0.3〜10倍程度の範囲で添加する。
また、脱色処理系を加熱することによって脱色度が良好
になることも判明した。加熱温度は40〜65℃の範囲
が好ましい。
〈実施例〉 以下に実施例を挙げてこの発明をさらに詳述する。
犬施思ユ 豚の血液から遠心分離法により得られた赤血球液100
m1 (固形重量35%)に蒸溜水約IJlを添加して
稀釈した後、濃塩酸(36重量%)6mlによりpH2
に調整した。これによって固形分稀釈倍率30.6倍と
6る。
次にこの稀釈液に亜塩素酸ナトリウム粉末7gを添加し
て撹拌し、常温にて脱色処理を行なった。
処理液をセロハン紙からなる透析膜を用いて脱水した後
、凍結乾燥により乾燥し白色粉末を得た。
叉施倒ユ 豚の血液より得られた赤血球液をさらに低温乾燥した乾
燥赤血球粉100111(60メツシユ以下)を蒸溜水
31に添加し約1時間撹拌した後、濃塩酸(36重量%
)17mlを添加して約1時間撹拌しE)H2,0に調
整した。
次にこの稀釈液に亜塩素酸ナトリウム水溶液(25%濃
度)  200m1を添加した。これによって最終的に
固形分稀釈倍率は31.6倍となる。
これを約1時間撹拌し常温にて脱色処理を行なった。
処理液を吸引濾過しケーキを得、真空乾燥(60℃、 
−60CIIIHg、 8時間)により乾燥して乾物5
2.30を得た。この乾物はやや黄色を帯び、若干の刺
激臭があった。
実施■旦 実施例2において、亜塩素酸ナトリウム溶液を添加して
50℃の湯槽中で脱色処理を行なった以外は、実施例1
と同じ操作を行ない、乾物75.7(Itを得た。この
乾物は、実施例2で得られな乾物よりも白いものであっ
た。従って、脱色処理を温度の高い状態で行なうことに
より、回収率も高まりしかも良好に脱色されることがわ
かる。
なお、実施例1〜3で得られた脱色処理物についてアミ
ノ酸分析を行なった結果、脱色処理によりトリプトファ
ンが無くなっているが、その他のアミノ酸は乾燥赤血球
に比較して極端に少なくなっているものはなかった。
〈発明の効果〉 以上説明したところかられかるようにこの発明の脱色方
法によれば、ヘモグロビンまたはヘモグロビン含有血液
を効果的に脱色することができ、脱色処理によって蛋白
質の大きな変化も起ることがなかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ヘモグロビンまたはヘモグロビン含有血液をその固
    形分重量の25倍以上が水分となるように水で稀釈した
    状態で、亜塩素酸塩によって脱色することを特徴とする
    ヘモグロビンまたはヘモグロビン含有血液の脱色方法。 2、前記脱色はpH1.5〜5.5で行なわれることを
    特徴とする請求項1記載の脱色方法。 3、前記脱色は40〜65℃の温度で行なわれることを
    特徴とする請求項1記載の脱色方法。
JP63039805A 1988-02-23 1988-02-23 ヘモグロビンまたはヘモグロビン含有血液の脱色方法 Granted JPH01213231A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013081479A1 (en) * 2011-12-02 2013-06-06 Waikatolink Limited Methods of manufacturing plastic materials from decolorized blood protein
US9161869B2 (en) 2012-03-30 2015-10-20 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Absorbent articles with decolorizing agents

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US9220646B2 (en) 2012-03-30 2015-12-29 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Absorbent articles with improved stain decolorization
US9283127B2 (en) 2012-03-30 2016-03-15 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Absorbent articles with decolorizing structures

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