JPH01209423A - 透過率可変な眼鏡レンズ - Google Patents

透過率可変な眼鏡レンズ

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JPH01209423A
JPH01209423A JP63034846A JP3484688A JPH01209423A JP H01209423 A JPH01209423 A JP H01209423A JP 63034846 A JP63034846 A JP 63034846A JP 3484688 A JP3484688 A JP 3484688A JP H01209423 A JPH01209423 A JP H01209423A
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JP
Japan
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lens
photochromic
colored
spite
base material
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Application number
JP63034846A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Niwa
達雄 丹羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、透過率が可変な眼鏡レンズに関する。
〔従来の技術〕
眼の保護のため、あるいは装身のためサングラスやファ
ッショングラスをかけることが多い。この場合、いずれ
も眼鏡レンズの透過率が一定であり、周囲が暗くなった
場合に見にくくなるのでメガネを外す必要があり不便で
ある。
そのため、強い(太陽)光が当ると、着色する調光レン
ズが開発され、既に一般にも普及している。調光レンズ
は、一般にはレンズ基材中にホトクロミック物質を分散
させたもので、レンズ基材をホトクロミック相が兼用さ
れている。ホトクロミック物質としては主としてハロゲ
ン化銀が用いられているが、スピロピラン化合物その他
の有機物も知られている。このようなホトクロミック物
質を含むホトクロミック相は、強い(太陽)光が当ると
着色し、そこを通る光の透過率を減少させ、強い(太陽
)光が当らな(なると、透過率は元に戻る。
一方、少な(とも一対の透明電極層とそれらの間に挾ま
れたエレクトクロミック(以下、単にECと略す)Nか
らなる面状のEC素子が20年程前に開発された。これ
は一対の電橋間に印加する電圧又は電流によって、EC
層を着消色することができる。つまり、EC素子を通る
光の透過率を電気的に制御できる。そこで、このEC素
子をレンズ基材上に形成した眼鏡レンズが提案された(
例えば、特開昭52−54455号参照)、EC物質と
しては、WO,その他の無機物質やビオロゲンその他の
有機物質が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ホトクロミック相を有する調光レンズは、周囲の温度が
高いと、余り濃く着色しないという問題点がある。これ
は、光が当って光化学反応を起こし、着色化合物が生成
するものの、元の物質に戻る消色反応は熱反応であるた
め、周囲の温度が高いと、着色反応と消色反応が競合す
るためである。
−例を挙げれば、直射日光に1時間当てると25°Cで
は透過率が15%に低下する調光レンズが、40°Cで
は20%までしか低下しない。また、別の例では同じ条
件で25°Cで44%に低下するレンズが、32°Cで
は67%までしか低下しない。
一方、EC素子を形成した眼鏡レンズは、EC素子がメ
モリー性を有するものの、長いこと着色状態を続けるに
は時々着色電圧を印加する必要があり、その結果電力消
費量が増大し、電源電池を頻繁に交換しなければならな
いという問題点があった。特にメガネの場合、重さ及び
デザインが重視されるため、大きな大容量の電池をフレ
ームに装着することは、避けなければならない。
従って、本発明の目的は、周囲温度が高くても濃く着色
し、しかも長いこと着色状態を続けても電力消費量の少
ない、透過率可変の眼鏡レンズを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
さて、EC素子は酸化還元反応に伴なう着色現象を利用
しているため、周囲温度が高くなっても、濃く着色しな
いという問題点を有しない、−例を挙げれば25°Cで
着色電圧印加10秒後に透過率が20%に低下するEC
素子は、40°Cでは同じ条件に18%まで低下する。
他方、ホトクロミック相は強い(太陽)光が当っている
限り電源なしに着色状態を長時間保持することができる
ことから、両者を組み合わせれば、目的とする眼鏡レン
ズが得られることを着想し、本発明を成すに至った。
従って、本発明は、レンズ基材、ホトクロミック相及び
EC素子からなる透過率可変な眼鏡レンズを提供する。
〔作用〕
本発明によれば、ホトクロミック相とEC素子の長所、
短所が互いに補ない合う結果、目的とする理想的な透過
率可変レンズを得ることができる。
そのほか、EC素子は化学反応による着色現象を利用し
ているため、低温になると着色速度が低下するという欠
点を有するが、ホトクロミック相は光化学反応による着
色現象を利用しているため、周囲温度が低下しても所定
の濃度であれば着色速度がほとんど変わらないという利
点を有する。
そのため、本発明のレンズでは、周囲温度が低くてもホ
トクロミック相がEC素子の欠点を補なうことにより着
色速度がほとんど低下しないという利点を有する。
ホトクロミック相それ自体を構成するか又はそこに含ま
れるホトクロミンク物質としては、既に数多く知られて
いるように、■ハロゲン化銀、ハロゲン化銅等に代表さ
れる無機物及び■ジチゾン水銀、ベンゾスピロピラン誘
導体、スピロオキサジン誘導体、フェナジン系ホトクロ
ミック染料、フェノチアジン染料等に代表される有機物
があげられる。
ホトクロミック相は、ホトクロミック物質それ自体から
構成されていてもよいが、多くの場合、マトリックス物
質とその中に分散されたホトクロミック物質からなる。
マトリックス物質としては、ガラスに代表される無機物
と、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリエステル、
シリコン樹脂、ポリシロキサン、セルロースアセテート
、セルロースプロピオネート、セルロースブチレート、
ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリウレ
タン、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート即
ちCR−39の重合体などに代表される高分子材料が使
用される。
ホトクロミック相は、レンズ基材と兼用し同一体を構成
していてもよいし、さもなければレンズ基材とは別体に
表面又は裏面上に接合されていてもよい。更には、薄膜
状のホトクロミック相を前後2枚のレンズ基材でサンド
インチした構造でもよい。ホトクロミック相がレンズ基
材と同一体を構成しているものは、レンズ基材の前駆体
である液状物(例えば溶融ガラス、溶融高分子材料、溶
剤により溶解された高分子材料溶液、高分子材料の前駆
体である七ツマー等)にホトクロミック物質を均一に溶
解又は分散させた後、液状物を固化又は硬化させ、次い
で必要に応じて機械的整形を経てレンズ基材とするか、
又は固化又は硬化と同時にレンズ基材を目的形状に成形
することにより、製造される。さもなければ、予めレン
ズ基材を用意した後、ホトクロミック物質を含浸、浸透
、浸漬、染色等の手法によりレンズ基材中に分散、拡散
又は移動させることにより製造することも可能である。
レンズ基材は、従来から知られているようにガラスでも
透明高分子材料でもよく、後者の例としてはCR−39
重合体、ポリスチレン、ポリカーボネート、ビスフェノ
ールAのジ(メタ)アクリレート誘導体の(共)重合体
に代表される屈折率1.6前後の透明高分子材料などが
挙げられる。
他方、EC素子は、面状であり、好ましい薄膜タイプの
構造の一例を示すと、■電極層/EC層/イオン導電層
/電極層のような4層構造、■電極N/還元着色型EC
層/イオン導電層/可逆的電解酸化層ないし酸化着色型
EC層/電掻層のような5層構造があげられる。この場
合、電極層は、いずれも透明でなければならない。
透明電極の材料としては、例えば5nOz、1nx 0
3 、I Toなどが使用される。このような電極層は
、一般には真空蒸着、イオンブレーティング、スパフタ
リングなどの真空薄膜形成技術で形成される。(還元着
色性)EC層としては一般にWO,、MOO,などが使
用される。
イオン導電層としては、例えば酸化ケイ素、酸化タンタ
ル、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ニオブ、酸化
ジルコニウム、酸化ハフニウム、酸化ランタル、フン化
マグネシウムなどが使用される。これらの物質薄膜は製
造方法により電子に対して絶縁体であるが、プロトン(
Ho)およびヒドロキシイオン(OH−)に対しては良
導体となる。EC層の着色消色反応にはカチオンが必要
とされ、HゝイオンやLi“イオンをE C[ソの他に
含有させる必要がある。H°イオンは初めからイオンで
ある必要はなく、電圧が印加されたときにH゛イオン生
じればよく、従ってH゛イオン代わりに水を含有させて
もよい。この水は非常に少なくて十分であり、しばしば
、大気中から自然に侵入をする水分でも着消色する。
EC層とイオン導電層とは、どちらを上にしても下にし
てもよい。さらにEC層に対して間にイオン導電層を挟
んで可逆的電解酸化N(ないし酸化着色型EC層又は触
媒層を配設してもよい。このような層としては、例えば
酸化ないし水酸化イリジウム、同じくニンケル、同じく
クロム、同じくバナジウム、同じくルテニウム、同じく
ロジウムなどがあげられる。これらの物質は、イオン導
電層又は透明電極中に分散されていても良いし、それら
の構成物質を分散して含有していてもよい。
〔実施例1〕 ホトクロミック相(2)とレンズ基材(1)が兼用され
ているものとして、市販のホトクロミック・ガラスレン
ズを準備し、これを基板(S)として、この上にEC素
子を形成することにより本実施例の眼鏡レンズを製造し
た。このレンズの断面を第1図(41!を意図)に示す
尚、EC素子の構造は、第2図に示す通り5層構造で、
基板側から厚さ1500人のITO透明電極層(35)
、厚さ700人の酸化イリジウムと酸化スズとの混合物
からなる酸化着色型EC層(34)、厚さ5000人の
Ta、O,からなる透明イオン導電層(33)、厚さ5
000人のWOlからなる還元着色型EC層(32)、
及び厚さ2500人のITO透明電極J!! (31)
からなる。
このEC素子は、電極(31)、(35)の間に25℃
にて約1.4ボルトの着色電圧(直流)を印加すると、
EC素子は青色に着色し、10秒後には透過率(Tc)
が波長λ=600n+*で20%に減少する性能を有し
、着色後、電極(31)、(35)の間に約−1,4ボ
ルトの消色電圧(直流)を印加すると、EC素子は消色
し、2秒で元の透過率(Tb)−85%(λ=600n
m)に回復する性能を有する。
〔実施例2〕 ここでは、保護のため実施例1(第1図)のレンズ表面
に接着剤(4)を介して保護ガラス又は保護レンズ(5
)を貼り合わせたものであり、断面構造を第3図に示す
(実施例3〕 ここでは、第4図に示すように、レンズ基材(1)の上
にEC素子(3)を形成し、その上に接着剤(4)を介
してプラスチック製の保護レンズ(5)を貼り合わせ、
その上にホトクロミック相(2)を形成したものである
ホトクロミック相(2)は、スピロピラン系のホトクロ
ミンク染料を2−エチルへキシルメタクリレート重合体
と共に溶剤に溶かした塗料を保護レンズ(5)上に塗布
し、乾燥させることにより形成した塗膜からなる。
尚、ホトクロミック相(2)は、ホトクロミック染料で
プラスチック製の保護レンズ(5)を片面染色すること
により、レンズ(5)の表面層のみに形成されたもので
もよい。
〔発明の効果] 本発明によれば、ホトクロミック相とEC素子の長所、
欠点が互いに補ない合う結果、これまでに実現し得なか
った、■周囲温度が高くても濃く着色し、■長いこと着
色状態を続けても電力消費が少なく、しかも■周囲部度
が低くても着色速度がほとんど変わらないという性能を
持った透過率可変な眼鏡レンズが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例にかかる眼鏡レンズの断面を
示す概念図である。 第2図は、EC素子の断面を示す概念図である。 第3〜4図は、他の実施例にかかる眼鏡レンズの断面を
示す概念図である。 〔主要部分の符号の説明〕 1・・・・・・レンズ基材 2・・・・・・ホトクロミック相 3・・・・・・EC素子 出願人  日本光学工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  レンズ基材、ホトクロミック相及び、「少なくとも一
    対の透明電極層とその間に挟まれたエレクトロクロミッ
    ク層からなるエレクトロクロミック素子」からなり、光
    が、順序は問わないが、レンズ基材、ホトクロミック相
    及びエレクトロクロミック素子を透過することを特徴と
    する透過率可変な眼鏡レンズ。
JP63034846A 1988-02-17 1988-02-17 透過率可変な眼鏡レンズ Pending JPH01209423A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019185068A (ja) * 2011-10-20 2019-10-24 オークリー インコーポレイテッド 彩度強調を伴う眼鏡
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