JPH01208502A - ランキンサイクル装置 - Google Patents
ランキンサイクル装置Info
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- JPH01208502A JPH01208502A JP63030648A JP3064888A JPH01208502A JP H01208502 A JPH01208502 A JP H01208502A JP 63030648 A JP63030648 A JP 63030648A JP 3064888 A JP3064888 A JP 3064888A JP H01208502 A JPH01208502 A JP H01208502A
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Landscapes
- Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、ボイラで発生させた蒸気で駆動する蒸気原動
機の出力を増加するに好適なランキンサイクル装置に関
する。
機の出力を増加するに好適なランキンサイクル装置に関
する。
従来のランキンサイクル装置は、第7図に示されるよう
に、基本的にはボイラ1、蒸気原動機3、復水器4.給
水ポンプ5から構成されている(日本機械学会;機械工
学便覧、改訂第6版、1l−62)。このボイラ1には
一般的に過熱器2が設置されている。
に、基本的にはボイラ1、蒸気原動機3、復水器4.給
水ポンプ5から構成されている(日本機械学会;機械工
学便覧、改訂第6版、1l−62)。このボイラ1には
一般的に過熱器2が設置されている。
ボイラ1は駆動流体を加熱して蒸気を発生するものであ
る。このボイラ1から発生した高温高圧の飽和水蒸気8
は、過熱器2に導かれ、更に高温の高圧水蒸気9となっ
て蒸気原動機3へ導かれる。
る。このボイラ1から発生した高温高圧の飽和水蒸気8
は、過熱器2に導かれ、更に高温の高圧水蒸気9となっ
て蒸気原動機3へ導かれる。
蒸気原動機3へ導かれた水蒸気9は、蒸気原動機3内で
膨張して該蒸気原動機3を駆動し、低温低圧の水蒸気1
0となり、復水器4へ導かれる。復水器4へ導かれた水
蒸気10は、冷却水13によってで冷却され、凝縮水1
1となって返送ラインを流れる。この水12は、給水ポ
ンプ5によって加圧され、ボイラ1へ戻される。
膨張して該蒸気原動機3を駆動し、低温低圧の水蒸気1
0となり、復水器4へ導かれる。復水器4へ導かれた水
蒸気10は、冷却水13によってで冷却され、凝縮水1
1となって返送ラインを流れる。この水12は、給水ポ
ンプ5によって加圧され、ボイラ1へ戻される。
蒸気原動所の熱効率ηはボイラ1における受熱量に対す
る蒸気原動機3の出力で定義される。第7図に示すよう
な基本的サイクルにおいて、熱効率ηの向上には、つぎ
の2方法がある。
る蒸気原動機3の出力で定義される。第7図に示すよう
な基本的サイクルにおいて、熱効率ηの向上には、つぎ
の2方法がある。
(1) 蒸気原動機へ供給される水蒸気9の湿度、圧
力を高くする。
力を高くする。
(2)蒸気原動機から排出される水蒸気10の温度、圧
力を低くする。
力を低くする。
しかし、前者の方法は、ボイラ構造材の耐熱強度の問題
から、蒸気原動機へ供給する水蒸気9の最高温度は53
8〜566℃、最高圧力246atg (日本機械学会
;機械工学便覧;改訂第6版、13−121)が限界と
なっており、これら温度及び圧力より高くなることは少
ない。したがって。
から、蒸気原動機へ供給する水蒸気9の最高温度は53
8〜566℃、最高圧力246atg (日本機械学会
;機械工学便覧;改訂第6版、13−121)が限界と
なっており、これら温度及び圧力より高くなることは少
ない。したがって。
蒸気原動機へ供給される水蒸気9の温度、圧力の増加に
よる熱効率の増加は、限界に来ている。
よる熱効率の増加は、限界に来ている。
蒸気原動機3から排出される水蒸気10の温度・圧力は
冷却水13の温度で決まる。水蒸気10の圧力は1通常
冷却水13の温度プラス5〜10℃における水蒸気の飽
和圧力である。このときの水蒸気10の温度は高温・高
圧の水蒸気9が、水蒸気10の圧力まで膨張したときの
温度となる。これより、蒸気原動機3出口の水蒸気10
の温度、圧力を低くすること(前記(2))による熱効
率の増大には、低温の冷却水を得る必要があり、低湿の
冷却水のない場合は、出力の増加が期待できない状態に
あった。
冷却水13の温度で決まる。水蒸気10の圧力は1通常
冷却水13の温度プラス5〜10℃における水蒸気の飽
和圧力である。このときの水蒸気10の温度は高温・高
圧の水蒸気9が、水蒸気10の圧力まで膨張したときの
温度となる。これより、蒸気原動機3出口の水蒸気10
の温度、圧力を低くすること(前記(2))による熱効
率の増大には、低温の冷却水を得る必要があり、低湿の
冷却水のない場合は、出力の増加が期待できない状態に
あった。
他の従来例としてカリーナサイクルが挙げられる。これ
は冷温の冷却水を必要としないサイクルであり、アンモ
ニアをこの蒸気原動機の駆動媒体とし、この駆動媒体を
水で吸収することにより蒸気原動機3出口の圧力、温度
を低下するものである(例えば、MP′S REVI
EW:JANUARY 1987;19−23)。
は冷温の冷却水を必要としないサイクルであり、アンモ
ニアをこの蒸気原動機の駆動媒体とし、この駆動媒体を
水で吸収することにより蒸気原動機3出口の圧力、温度
を低下するものである(例えば、MP′S REVI
EW:JANUARY 1987;19−23)。
第8図にカリーナサイクルのフローを示す、このサイク
ルは、ボイラ18.蒸気原動機20、加熱器21.吸収
式復水器22)フラッシュタンク23、復水器24、給
液ポンプ25,26から構成されている。ボイラ18内
には過熱器19が設置される。駆動流体は、詳しくは、
アンモニアと水の混合流体である(アンモニア水を沸騰
させると、共沸し、アンモニアに水蒸気が含まれる)。
ルは、ボイラ18.蒸気原動機20、加熱器21.吸収
式復水器22)フラッシュタンク23、復水器24、給
液ポンプ25,26から構成されている。ボイラ18内
には過熱器19が設置される。駆動流体は、詳しくは、
アンモニアと水の混合流体である(アンモニア水を沸騰
させると、共沸し、アンモニアに水蒸気が含まれる)。
ボイラ18から発生した高温高圧のアンモニアガス+水
蒸気27は、過熱器19へ導かれ、更に高温の高圧アン
モニアガス+水蒸気28の混合ガスとなって蒸気原動機
20へ導かれる。蒸気原動機20へ導かれたアンモニア
ガス+水蒸気28は。
蒸気27は、過熱器19へ導かれ、更に高温の高圧アン
モニアガス+水蒸気28の混合ガスとなって蒸気原動機
20へ導かれる。蒸気原動機20へ導かれたアンモニア
ガス+水蒸気28は。
蒸気原動機20内で膨張して低温低圧のアンモニアガス
+水蒸気29となり、加熱器21へ導かれる。加熱器2
1へ導かれたアンモニアガス+水蒸気29は、吸収式復
水器22から出たアンモニア水33を加熱沸騰させ、自
らは大部分が凝縮してアンモニア水+アンモニアガス3
0となり、吸収式復水器22へ導かれる。そして、気体
として残ったアンモニアガスは低濃度のアンモニア水3
5に吸収させる。このときの吸収熱は冷却水37を加熱
し、系外へ出る。吸収式復水器22において、アンモニ
アガスを吸収した低濃度のアンモニア水35は加熱器2
1からのアンモニア水+アンモニアガス30と混合した
後、給液ポンプ25によって大部分が加熱器21へ移送
され、高温のアンモニアガス+水蒸気29からの加熱に
よってアンモニアガス+アンモニア水34となり、フラ
ッシュタンク23へ導かれる。フラッシュタンク23へ
導かれたアンモニア水子アンモニアガス34は、フラシ
ュ蒸発によってアンモニアガス+水蒸気36と低濃度の
アンモニア水35に分離され、それぞれ、復水器24、
吸収式復水器22へ導かれる。
+水蒸気29となり、加熱器21へ導かれる。加熱器2
1へ導かれたアンモニアガス+水蒸気29は、吸収式復
水器22から出たアンモニア水33を加熱沸騰させ、自
らは大部分が凝縮してアンモニア水+アンモニアガス3
0となり、吸収式復水器22へ導かれる。そして、気体
として残ったアンモニアガスは低濃度のアンモニア水3
5に吸収させる。このときの吸収熱は冷却水37を加熱
し、系外へ出る。吸収式復水器22において、アンモニ
アガスを吸収した低濃度のアンモニア水35は加熱器2
1からのアンモニア水+アンモニアガス30と混合した
後、給液ポンプ25によって大部分が加熱器21へ移送
され、高温のアンモニアガス+水蒸気29からの加熱に
よってアンモニアガス+アンモニア水34となり、フラ
ッシュタンク23へ導かれる。フラッシュタンク23へ
導かれたアンモニア水子アンモニアガス34は、フラシ
ュ蒸発によってアンモニアガス+水蒸気36と低濃度の
アンモニア水35に分離され、それぞれ、復水器24、
吸収式復水器22へ導かれる。
復水器24に導かれたアンモニアガス+水蒸気3
′6は、冷却水38に熱を奪われて凝縮する。この凝
縮液はアンモニア濃度が高いため、濃度調整を目的とし
て吸収式復水器22からの低濃度アンモニア水32が混
入される。復水器24で濃度調整されたアンモニア水3
9は、給液ポンプ26によってボイラ18へ供給される
。
′6は、冷却水38に熱を奪われて凝縮する。この凝
縮液はアンモニア濃度が高いため、濃度調整を目的とし
て吸収式復水器22からの低濃度アンモニア水32が混
入される。復水器24で濃度調整されたアンモニア水3
9は、給液ポンプ26によってボイラ18へ供給される
。
この従来技術になるカリーナサイクルは、可燃性、毒性
(0,5〜1%容積比の濃度で30分以内に致命的害毒
を及ぼす)を有するアンモニアを使用している。また、
第8図に示すように、複雑な構成フローをしていること
から、実用化には幾上記従来技術のうち、前者のランキ
ンサイクルは、ボイラ1及び蒸気原動機3の構造材の耐
熱性の問題あるいは復水器の冷却水の温度低下にも限界
があること等から、現状の発電効率を上回ることが困難
な状況にある。また、上記従来技術のうち、後者のカリ
ーナサイクルは、熱効率の向上が期待できるが、複雑な
構成フローとアンモニアの取り扱いから、実用化には幾
多の問題を解決する必要がある。
(0,5〜1%容積比の濃度で30分以内に致命的害毒
を及ぼす)を有するアンモニアを使用している。また、
第8図に示すように、複雑な構成フローをしていること
から、実用化には幾上記従来技術のうち、前者のランキ
ンサイクルは、ボイラ1及び蒸気原動機3の構造材の耐
熱性の問題あるいは復水器の冷却水の温度低下にも限界
があること等から、現状の発電効率を上回ることが困難
な状況にある。また、上記従来技術のうち、後者のカリ
ーナサイクルは、熱効率の向上が期待できるが、複雑な
構成フローとアンモニアの取り扱いから、実用化には幾
多の問題を解決する必要がある。
本発明の目的は、簡単な構成フローによって、蒸気原動
機から排出される駆動媒体である蒸気の温度、圧力を低
下し、これにより、蒸気原動機の熱効率ηの向上が期待
できるランキンサイクル装本発明は、蒸気原動機を駆動
する蒸気とこの蒸気を吸収した吸収剤溶液を加熱して蒸
気を発生するボイラと、前記蒸気が導入されて駆動する
蒸気原動機と、この蒸気原動機を通過した蒸気が導入さ
れて該蒸気を前記吸収剤溶液に吸収させる復水器(以下
、吸収式復水器と称す)と、この吸収式復水器を出た駆
動流体を前記ボイラに返送する返送ラインと、前記吸収
剤溶液を沸騰状態において混在しにくい成分の組合せか
らなる溶液とし、ボイラの出口に蒸気を発生した残りの
前記吸収剤溶液を前記吸収式復水器に導入して前記蒸気
と気液接触させる分岐ラインを設けたものである。
機から排出される駆動媒体である蒸気の温度、圧力を低
下し、これにより、蒸気原動機の熱効率ηの向上が期待
できるランキンサイクル装本発明は、蒸気原動機を駆動
する蒸気とこの蒸気を吸収した吸収剤溶液を加熱して蒸
気を発生するボイラと、前記蒸気が導入されて駆動する
蒸気原動機と、この蒸気原動機を通過した蒸気が導入さ
れて該蒸気を前記吸収剤溶液に吸収させる復水器(以下
、吸収式復水器と称す)と、この吸収式復水器を出た駆
動流体を前記ボイラに返送する返送ラインと、前記吸収
剤溶液を沸騰状態において混在しにくい成分の組合せか
らなる溶液とし、ボイラの出口に蒸気を発生した残りの
前記吸収剤溶液を前記吸収式復水器に導入して前記蒸気
と気液接触させる分岐ラインを設けたものである。
すなわち、吸収式復水器を有するランキンサイクルを構
成すること、蒸気原動機の駆動媒体である蒸気とこの蒸
気を吸収する吸収剤溶液の組み合わせである駆動流体に
は、沸騰状態において混在しにくいもの、例えば、水と
臭化リチウムとの組み合わせ等を用いること、吸収式復
水器から排出される吸収剤溶液の各成分への分離及び再
生をボイラにおいて行うものである。
成すること、蒸気原動機の駆動媒体である蒸気とこの蒸
気を吸収する吸収剤溶液の組み合わせである駆動流体に
は、沸騰状態において混在しにくいもの、例えば、水と
臭化リチウムとの組み合わせ等を用いること、吸収式復
水器から排出される吸収剤溶液の各成分への分離及び再
生をボイラにおいて行うものである。
蒸気原動機を駆動する蒸気を吸収剤溶液を用いて吸収す
るため、蒸気JJFlJIJ機出口の温度機工口が低下
し、蒸気原動所の熱効率が向上する。蒸気原動機の駆動
媒体である蒸気と吸収剤溶液の組合せが、沸騰状態にお
いて混在しにくいことから、第8図のカリーナサイクル
の構成のような濃度調整用配管系が不要であり、また、
加熱器21、フラッシュタンク23、復水器24が不要
となる。
るため、蒸気JJFlJIJ機出口の温度機工口が低下
し、蒸気原動所の熱効率が向上する。蒸気原動機の駆動
媒体である蒸気と吸収剤溶液の組合せが、沸騰状態にお
いて混在しにくいことから、第8図のカリーナサイクル
の構成のような濃度調整用配管系が不要であり、また、
加熱器21、フラッシュタンク23、復水器24が不要
となる。
尚、蒸気と吸収剤溶液の組合せに水蒸気と臭化リチウム
溶液の組み合わせ等を用いると、ボイラを中心に腐食の
問題が発生する。しかし、この腐食問題に対しては、臭
化リチウム溶液への水酸化リチウムの添加量を増加する
こと、ボイラ構成材にクロムを有する材料(例えば5U
S304)を用いることにより対策できる。また、蒸気
原動機へ供給する蒸気に臭化リチウムが同伴しないよう
に、ボイラにおいて気液分離を十分に行う必要がある。
溶液の組み合わせ等を用いると、ボイラを中心に腐食の
問題が発生する。しかし、この腐食問題に対しては、臭
化リチウム溶液への水酸化リチウムの添加量を増加する
こと、ボイラ構成材にクロムを有する材料(例えば5U
S304)を用いることにより対策できる。また、蒸気
原動機へ供給する蒸気に臭化リチウムが同伴しないよう
に、ボイラにおいて気液分離を十分に行う必要がある。
この問題に対して、ドラムの液面上に十分な蒸気室を設
けることバッフルプレート、サイクロン又は、ワイヤメ
ツシュ等の気液分離機器を取り付けることにより対策可
能である。
けることバッフルプレート、サイクロン又は、ワイヤメ
ツシュ等の気液分離機器を取り付けることにより対策可
能である。
第1図に本発明に係る一実施例の吸収式復水器を用いた
ランキンサイクル装置の基本フローを示す、このサイク
ルは、基本的には、ボイラ5o、蒸気原動機51.吸収
式復水器52及び給液ポンプ53から構成される。ボイ
ラ5oには、過熱器を設置してもよい。
ランキンサイクル装置の基本フローを示す、このサイク
ルは、基本的には、ボイラ5o、蒸気原動機51.吸収
式復水器52及び給液ポンプ53から構成される。ボイ
ラ5oには、過熱器を設置してもよい。
ボイラ50には、蒸気原動機51を駆動する流体の蒸気
を吸収した吸収剤溶液57が供給され、この吸収剤溶液
57は、加熱され、沸騰し、吸収していた駆動媒体の蒸
気54を放出し、濃度が上昇した吸収剤溶液が残る。放
出された蒸気54は。
を吸収した吸収剤溶液57が供給され、この吸収剤溶液
57は、加熱され、沸騰し、吸収していた駆動媒体の蒸
気54を放出し、濃度が上昇した吸収剤溶液が残る。放
出された蒸気54は。
蒸気原動機51へ導かれ、この内部で膨張して蒸気原動
機51を駆動し、自らは低温低圧の蒸気55となり、吸
収式復水器52へ港かれる。ボイラ50の出口には蒸気
54を発生した残りの吸収剤溶液を吸収式復水器52に
導入して前記蒸気55と気液接触させる分岐ライン62
が設けられている。すなわち、吸収式復水器52へ導か
れた蒸気55は、ボイラ50から排出された分岐ライン
62を流れてきた吸収剤溶液70に気液接触して吸収さ
れる。このときの吸収熱は、冷却水63に棄てられる。
機51を駆動し、自らは低温低圧の蒸気55となり、吸
収式復水器52へ港かれる。ボイラ50の出口には蒸気
54を発生した残りの吸収剤溶液を吸収式復水器52に
導入して前記蒸気55と気液接触させる分岐ライン62
が設けられている。すなわち、吸収式復水器52へ導か
れた蒸気55は、ボイラ50から排出された分岐ライン
62を流れてきた吸収剤溶液70に気液接触して吸収さ
れる。このときの吸収熱は、冷却水63に棄てられる。
蒸気55を吸収した吸収剤溶液56は、吸収式復水器5
2から排出され、溶液ポンプ53によってボイラ50に
戻される。
2から排出され、溶液ポンプ53によってボイラ50に
戻される。
吸収剤溶液である蒸気と吸収剤の組み合わせは、吸収剤
溶液の沸騰状態において混在しにくい成分の組合せから
成る溶液であればよい、そして、つぎのような性質を有
するものが望ましい。
溶液の沸騰状態において混在しにくい成分の組合せから
成る溶液であればよい、そして、つぎのような性質を有
するものが望ましい。
(1) 吸収剤溶液は、蒸気の強い吸収力を有する。
(2) 化学的に安定である。
(3)粘度が低く、熱伝導率が高い。
“(4)毒性がなく、引火性、爆発性の危険が少ない。
この組合せについては、水−臭化リチウム溶液、水−塩
化リチウム溶液、水−水酸化カリウム溶液等が適する。
化リチウム溶液、水−水酸化カリウム溶液等が適する。
本発明の一実施例において、水−臭化リチウム溶液の組
み合わせを用いると、蒸気原動機51の駆動媒体である
蒸気54.55は水蒸気となり、吸収剤溶液は臭化リチ
ウム水溶液となる。
み合わせを用いると、蒸気原動機51の駆動媒体である
蒸気54.55は水蒸気となり、吸収剤溶液は臭化リチ
ウム水溶液となる。
以下、水−臭化リチウム溶液の組み合わせを用いて記述
する。第4図に臭化リチウム水溶液のデユーリンク線図
を示す、臭化リチウム水溶液の飽和温度は、臭化リチウ
ム濃度が高くなるに従って、高くなる。吸収剤溶液56
.57は、希釈臭化リチウム水溶液となり1分岐ライン
62中の吸収剤溶液62は濃縮臭化リチウム水溶液とな
る。
する。第4図に臭化リチウム水溶液のデユーリンク線図
を示す、臭化リチウム水溶液の飽和温度は、臭化リチウ
ム濃度が高くなるに従って、高くなる。吸収剤溶液56
.57は、希釈臭化リチウム水溶液となり1分岐ライン
62中の吸収剤溶液62は濃縮臭化リチウム水溶液とな
る。
一実施例として、ボイラの圧力が16ata、冷却水6
3の温度が40℃、希釈臭化リチウム水溶液及び濃縮臭
化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度を、それぞれ、5
9%、68%とする。この条件では吸収式復水器52内
圧力は、第4図の臭化リチウム濃度59%、温度40℃
+αの点Cの圧力0.01ataとなる。
3の温度が40℃、希釈臭化リチウム水溶液及び濃縮臭
化リチウム水溶液の臭化リチウム濃度を、それぞれ、5
9%、68%とする。この条件では吸収式復水器52内
圧力は、第4図の臭化リチウム濃度59%、温度40℃
+αの点Cの圧力0.01ataとなる。
本実施例において、ボイラ50から発生する水蒸気54
、濃縮臭化リチウムの温度及び圧力は、第4図のB点で
示される。310℃、16ataである。310℃、1
6ataの水蒸気は、蒸気原動機51においてO* 0
1 ataまで断熱膨張するが、このとき、完全な断熱
膨張であると、第6図(水蒸気のエンタルピ・エントロ
ピ線図)に示される点Bの状態となる。この点Bの状態
は7℃、0.01ataである。このときの、蒸気原動
機51の入口及び出口における水蒸気のエンタルピがそ
れぞれ730 Kcal /kt< ’(第6図、A点
)、465Kca II / kg (第6図、B点)
であることから、蒸気原動機51の出力は、IIAIc
の蒸気流量当たり265KcaQとなる。
、濃縮臭化リチウムの温度及び圧力は、第4図のB点で
示される。310℃、16ataである。310℃、1
6ataの水蒸気は、蒸気原動機51においてO* 0
1 ataまで断熱膨張するが、このとき、完全な断熱
膨張であると、第6図(水蒸気のエンタルピ・エントロ
ピ線図)に示される点Bの状態となる。この点Bの状態
は7℃、0.01ataである。このときの、蒸気原動
機51の入口及び出口における水蒸気のエンタルピがそ
れぞれ730 Kcal /kt< ’(第6図、A点
)、465Kca II / kg (第6図、B点)
であることから、蒸気原動機51の出力は、IIAIc
の蒸気流量当たり265KcaQとなる。
一方、第7図に示した従来のランキンサイクル装置では
、ボイラ1から出た水蒸気条件が310℃、16ata
、復水器4における冷却水13の温度が40℃とすると
、復水器4内の圧力は0.12ata(飽和湿度50℃
)となる。このときの、蒸気原動機3の入口及び出口に
おける水蒸気のエンタルピがそれぞれ730KcaQ/
kg(第6図、A点) 、530KcaQ/kg (第
6図、E点)であることから、蒸気原動機3の出力は、
1kgの蒸気流量当たり200Kcaff/−となる。
、ボイラ1から出た水蒸気条件が310℃、16ata
、復水器4における冷却水13の温度が40℃とすると
、復水器4内の圧力は0.12ata(飽和湿度50℃
)となる。このときの、蒸気原動機3の入口及び出口に
おける水蒸気のエンタルピがそれぞれ730KcaQ/
kg(第6図、A点) 、530KcaQ/kg (第
6図、E点)であることから、蒸気原動機3の出力は、
1kgの蒸気流量当たり200Kcaff/−となる。
本発明に係る一実施例においては、蒸気原動機50^供
給される蒸気1kg当りの蒸気原動機出力は、従来例の
200KcaQ/−から265KcaA/−と増加でき
るため著しい熱効率向上効果が得られる。また、過熱器
を設置することなく、過熱蒸気を得ることもできる。こ
のため、従来装置では、起動時において過熱器内を十分
な流量の蒸気が流れるまで低熱負荷で運転する必要があ
ったが。
給される蒸気1kg当りの蒸気原動機出力は、従来例の
200KcaQ/−から265KcaA/−と増加でき
るため著しい熱効率向上効果が得られる。また、過熱器
を設置することなく、過熱蒸気を得ることもできる。こ
のため、従来装置では、起動時において過熱器内を十分
な流量の蒸気が流れるまで低熱負荷で運転する必要があ
ったが。
本発明においては、このような低熱負荷運転が不要とな
る。したがって1本発明は起動時間を短縮できる効果も
得られる。
る。したがって1本発明は起動時間を短縮できる効果も
得られる。
ところで、第1図に示した実施例では、ボイラ50にお
ける加熱量が多い欠点を有している。ボイラ50へ供給
される希釈臭化リチウム溶液(吸収用溶液57)は低温
であり、ボイラ50から排出される濃縮臭化リチウム溶
液(吸収剤溶液70)は高温である。このため、第1図
の実施例では、ボイラ50において吸収剤溶液57の溶
液を昇温するために、多くの熱量が必要となっている。
ける加熱量が多い欠点を有している。ボイラ50へ供給
される希釈臭化リチウム溶液(吸収用溶液57)は低温
であり、ボイラ50から排出される濃縮臭化リチウム溶
液(吸収剤溶液70)は高温である。このため、第1図
の実施例では、ボイラ50において吸収剤溶液57の溶
液を昇温するために、多くの熱量が必要となっている。
本発明の実施例を第2図に示す0本実施例は、ボイラ5
0へ供給される吸収剤溶液57をボイラ50から排出さ
れる吸収剤溶液70と熱交換するように1分岐ライン6
2と返送ラインとを交叉さ・ せ、そこに熱交換器6
5を設置したものである。
0へ供給される吸収剤溶液57をボイラ50から排出さ
れる吸収剤溶液70と熱交換するように1分岐ライン6
2と返送ラインとを交叉さ・ せ、そこに熱交換器6
5を設置したものである。
この熱交換器65の設置により、ボイラ50へ供給され
る吸収剤溶液57の温度は、50℃から約250℃程度
まで高くすることができ、これにより、ボイラ50の入
熱量は減少させることができ、熱効率が高くなる。
る吸収剤溶液57の温度は、50℃から約250℃程度
まで高くすることができ、これにより、ボイラ50の入
熱量は減少させることができ、熱効率が高くなる。
表1に、従来技術によるランキンサイクルと本発明に係
る実施例の第1図と第2図(熱交換器付き)の吸収式復
水器ランキンサイクルの性能を比較して示す。
る実施例の第1図と第2図(熱交換器付き)の吸収式復
水器ランキンサイクルの性能を比較して示す。
表1に示すように、本発明に係る熱交換器を有する吸収
式復水器ランキンサイクルの熱効率は従来のランキンサ
イクルの熱効率29%より高い37%である。
式復水器ランキンサイクルの熱効率は従来のランキンサ
イクルの熱効率29%より高い37%である。
本発明の更に他実施例を第3図に示す。本実施例は、ボ
イラ50から吸収式復水器52へ流れる濃縮吸収剤溶液
70の分岐ライン62に液体タービン66、吸収式復水
器52からボイラ50へ流れる希釈吸収剤溶液である吸
収剤溶液57の返送ラインにポンプ67を設置し、この
液体タービン66の出力をポンプ67の動力として使用
するものである。
イラ50から吸収式復水器52へ流れる濃縮吸収剤溶液
70の分岐ライン62に液体タービン66、吸収式復水
器52からボイラ50へ流れる希釈吸収剤溶液である吸
収剤溶液57の返送ラインにポンプ67を設置し、この
液体タービン66の出力をポンプ67の動力として使用
するものである。
本実施例によれば、吸収式復水器52からボイラへの吸
収剤溶液57の輸送動力の約70%を液体タービン66
とポンプの67の組み合わせによって賄うことができる
ことから、給液ポンプ53の容量を前記第1図及び第2
図に示した実施例の約30%に減少できる。
収剤溶液57の輸送動力の約70%を液体タービン66
とポンプの67の組み合わせによって賄うことができる
ことから、給液ポンプ53の容量を前記第1図及び第2
図に示した実施例の約30%に減少できる。
本発明によれば、蒸気原動機出口の蒸気の温度・圧力を
従来のランキンサイクルに比較して低下できることから
、蒸気原動機の出力を大幅に増加できる効果がある。ま
た、この蒸気原動所のボイラには、場合によって、過熱
器の設置が不要となる効果がある。
従来のランキンサイクルに比較して低下できることから
、蒸気原動機の出力を大幅に増加できる効果がある。ま
た、この蒸気原動所のボイラには、場合によって、過熱
器の設置が不要となる効果がある。
第1図は本発明に係るランキンサイクル装置の一実施例
の基本構成図、第2I51iI及び第3図は本発明に係
る各々異なる実施例の基本構成図、第4図は臭化リチウ
ム溶液のデユーリング線図、第5図はエンタルピー線図
、第6図は水蒸気のエントロピー・エンタルピ線図、第
7図及び第8図は各々異なる従来技術の基本構成図であ
る。 50・・・ボイラ、51・・・蒸気原動機、52・・・
復水器、54.55・・・蒸気(駆動媒体)、56.5
7・・・吸収剤溶液、62・・・分岐ライン、65・・
・熱交換器、66・・・液体タービン、67・・・ポン
プ、70・・・吸収剤溶液。
の基本構成図、第2I51iI及び第3図は本発明に係
る各々異なる実施例の基本構成図、第4図は臭化リチウ
ム溶液のデユーリング線図、第5図はエンタルピー線図
、第6図は水蒸気のエントロピー・エンタルピ線図、第
7図及び第8図は各々異なる従来技術の基本構成図であ
る。 50・・・ボイラ、51・・・蒸気原動機、52・・・
復水器、54.55・・・蒸気(駆動媒体)、56.5
7・・・吸収剤溶液、62・・・分岐ライン、65・・
・熱交換器、66・・・液体タービン、67・・・ポン
プ、70・・・吸収剤溶液。
Claims (4)
- (1)蒸気原動機を駆動する蒸気と、この蒸気を吸収し
た吸収剤溶液を加熱して前記蒸気を発生するボイラと、
前記蒸気が導入されて駆動する蒸気原動機と、この蒸気
原動機を通過した蒸気が導入されて該蒸気を前記吸収剤
溶液に吸収する復水器と、この復水器を出た吸収剤溶液
を前記ボイラに返送する返送ラインと、前記駆動流体を
沸騰状態において混在しにくい成分の組合せからなる溶
液とし、ボイラの出口に蒸気を発生した残りの前記吸収
剤溶液を前記復水器に導入して前記蒸気と気液接触させ
る分岐ラインを設けたことを特徴とするランキンサイク
ル装置。 - (2)特許請求の範囲第1項において、吸収剤溶液は水
と臭化リチウム又は塩化リチウムの組合せからなる溶液
であるランキンサイクル装置。 - (3)特許請求の範囲第1項において、分岐ラインと返
送ラインとを熱交換器を介して交叉させたランキンサイ
クル装置。 - (4)特許請求の範囲第1項において、分岐ライン中に
液体タービンを配設し、返送ライン中に前記液体タービ
ンの出力で駆動するポンプを設けたランキンサイクル装
置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63030648A JP2896423B2 (ja) | 1988-02-12 | 1988-02-12 | ランキンサイクル装置 |
US07/308,812 US5007240A (en) | 1987-12-18 | 1989-02-09 | Hybrid Rankine cycle system |
EP89102240A EP0328103A1 (en) | 1988-02-12 | 1989-02-09 | Hybrid rankine cycle system |
KR1019890001577A KR890013315A (ko) | 1988-02-12 | 1989-02-11 | 하이브리드 랭킨 사이클 시스템 |
CN 89100754 CN1035705A (zh) | 1988-02-12 | 1989-02-11 | 混合式兰金(rankine)循环系统 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63030648A JP2896423B2 (ja) | 1988-02-12 | 1988-02-12 | ランキンサイクル装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01208502A true JPH01208502A (ja) | 1989-08-22 |
JP2896423B2 JP2896423B2 (ja) | 1999-05-31 |
Family
ID=12309628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63030648A Expired - Fee Related JP2896423B2 (ja) | 1987-12-18 | 1988-02-12 | ランキンサイクル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2896423B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008175212A (ja) * | 2008-04-09 | 2008-07-31 | Ebara Corp | タービン発電機 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105257353B (zh) * | 2015-10-13 | 2017-02-01 | 雷衍章 | 吸收式循环系统及循环方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS464441A (ja) * | 1970-04-07 | 1971-11-15 | Westinghouse Electric Corp | |
JPS59122784A (ja) * | 1982-12-29 | 1984-07-16 | Daikin Ind Ltd | 動力回収システム |
-
1988
- 1988-02-12 JP JP63030648A patent/JP2896423B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS464441A (ja) * | 1970-04-07 | 1971-11-15 | Westinghouse Electric Corp | |
JPS59122784A (ja) * | 1982-12-29 | 1984-07-16 | Daikin Ind Ltd | 動力回収システム |
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---|---|---|---|---|
JP2008175212A (ja) * | 2008-04-09 | 2008-07-31 | Ebara Corp | タービン発電機 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2896423B2 (ja) | 1999-05-31 |
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