JPH0120731Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は、照明器具用パネル枠に関するもの
である。

〔背景技術〕

螢光ランプを内蔵した従来の照明器具は、第１
図に示すように安定器１を内蔵した本体２に笠体
３を取付け、この笠体３に螢光ランプ４を収容し
て構成されている。この笠体３は、内反射板５、
外反射板６、枠７から構成されている。このよう
な従来の照明器具は、笠体３の開口部を蓋するた
めに透光パネル８を用い、その外周をパネル枠９
で保持し、このパネル枠９を２個のつまみねじ１
０で第２図に示すように笠体３に取付けている。
このように従来の照明器具は、パネル枠９とつま
みねじ１０を用いてパネル８を取付けるようにな
つており、ルーバーを取付けるようにはなつてい
ないため、１個のパネル枠９を、パネル枠９とル
ーバーの取付枠として共用するというようなこと
ができなかつた。また、パネル枠９は、２個のつ
まみねじ１０で笠体３に取付けられているだけで
あり、パネル枠９の強度が弱いと、つまみねじ１
０から離れた部分が下方に垂れ下がるため、ある
程度以上の強度が要求され、したがつて、かなり
厚肉になつていた。

〔考案の目的〕

この考案は、パネル、ルーバーに共用でき、か
つ薄形にしうる照明器具用パネル枠の提供をその
目的とするものである。

〔考案の開示〕

上記の目的を達成するため、この考案の照明器
具用パネル枠は、照明器具における笠体の開口部
の内周縁に取付けられるパネル枠であつて、照明
器具の笠体を構成する枠の下端に嵌まる外部溝が
外側面に少なくとも長手方向に沿つて形成されて
いるとともに、透光パネルもしくはルーバーの端
部が嵌まる内部溝が内側面に全周にわたつて形成
されているという構成をとる。

つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳しく
説明する。

第３図はこの考案の一実施例の側断面図を示
す。すなわち、この照明器具用パネル枠は、断面
形状が横向きＨ字状になつており、縦辺１１の上
下に横辺１２が設けられていて、その横辺１２の
左側部分１２ａと縦辺１１とで外部溝１３が少な
くとも枠の長手方向に沿つて構成されており、横
辺１２の右側部分１２ｂと縦辺１１とで内部溝１
４が枠の全周にわたつて構成されている。そし
て、横辺１２の左側部分１２ａの先端部分は、図
示のように曲成されていて、その曲成部１２ｃと
縦辺１１との間がコーナー金具保持用空間１５に
形成されている。また、上部横辺１２の右側部分
１２ｂの先端部分は、図示のように下方に垂下し
ていて垂下部１２ｄとなつている。そして、この
上部横辺１２の右側部分１２ｂにおける根元部が
凹部薄肉部１６に形成されている。

この照明器具用パネル枠は、第４図に示すよう
に、照明器具の枠１７の下端の鋭角曲成部１７ａ
に、その外部溝１３を、枠１７のたわみを利用し
て第５図のように嵌合させて取付けられる。１８
は枠１７に保持された外反射板、１９は照明器具
用パネル枠の内部溝１４に保持された透光パネル
である。この場合、上記照明器具用パネル枠は、
両端部が第６図に示すように45度の角度に形成さ
れていて、４個組み合わせることにより四角枠を
構成することになつている。そして、その組合せ
は、Ｌ形コーナー金具２１の一端を第１の照明器
具用パネル枠のコーナー金具保持用空間１５内に
圧入するとともに、Ｌ形コーナー金具２１の他端
を、第２の照明器具用パネル枠のコーナー金具保
持用空間１５内に圧入することにより行われる。
この場合において、Ｌ形コーナー金具２１の一端
および他端部は、戻り止め用の切欠部２２を有し
ており、それによつて戻り止めされている。

このように、この照明器具用パネル枠は、その
外部溝１３を、枠１７の下部の鋭角曲成部１７ａ
に嵌合することにより取付けられるため、パネル
枠を薄形化しても、その外部溝１３が全体にわた
つて枠１７の鋭角曲成部１７ａによつて支持され
た状態となり、途中で枠が垂れ下がるというよう
なことが生じない。また、そのコーナー金具保持
用空間１５内に、第７図に示すように、スポンジ
２３等を挿入して第８図に示すように取付枠１７
の下端曲成部１７ａに取付けると、枠１７の鋭角
曲成部１７ａにスポンジ２３が良好に密着し、照
明器具用パネル枠の垂れ防止作用が一層向上する
とともに、防虫効果も得られるようになる。ま
た、その内部溝１４にパネル１９の端部を挿入す
ることによりパネル１９を保持するようになつて
いるため、パネル１９の保持だけでなくルーバー
も保持できる。すなわち、パネル１９を保持する
ときは第９図のような状態で保持し、ルーバーを
保持するときは、第１０図に示すように、照明器
具用パネル枠の上部横辺１２の垂下部１２ｄに対
応する凹部２４をルーバー２５に設け、第１１図
に示すように、この凹部２４を垂下部１２ｄに合
わせた状態でルーバー２５の端部をパネル枠の内
部溝１４に配挿することにより行われる。この場
合、この凹部２４と垂下部１２ｄとの嵌合により
ルーバー２５の外方向への開き防止作用も得られ
るようになる。また、透光パネル１９の厚みが薄
い場合には、照明器具用パネル枠の上部横辺１２
の右側部分１２ｂを、その凹部薄肉部１６から、
第１２図の鎖線で示すように、上方からプレスを
することにより対応しうるようになる。この場
合、凹部薄肉部１６にプレスの際の応力が集中す
るため、この部分にのみ変形がおき、それ以外の
部分には変形が生じないため、外観が悪くなるこ
とがない。

なお、上記の実施例では上部横辺１２の右側部
分１２ｂに垂下部１２ｄを形成しているがこれを
除くようにしてもよいし、凹部薄肉部１６を除く
ようにしてもよい。

〔考案の効果〕

以上のように、この考案の照明器具用パネル枠
は、照明器具における笠体の開口部の内周縁に取
付けられるパネル枠であつて、照明器具の笠体を
構成する枠の下端に嵌まる外部溝が外側面に少な
くとも長手方向に沿つて形成されているととも
に、透光パネルもしくはルーバーの端部が嵌まる
内部溝が内側面に全周にわたつて形成されている
ため、パネルとルーバーに共用でき、またパネル
枠を薄形にしうるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来例の説明図、第３図
はこの考案の一実施例の側断面図、第４図ないし
第６図はその使用状態の説明図、第７図および第
８図は使用状態の変形例の説明図、第９図はパネ
ル枠を保持させた状態の説明図、第１０図は第３
図の照明器具用パネル枠に取付けうるルーバーの
斜視図、第１１図はそれを取付けた状態の説明
図、第１２図は厚みの薄いパネルを取付けた状態
の説明図である。 ３……笠体、１３……外部溝、１４……内部
溝、１７……枠、１９……透光パネル、２５……
ルーバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 照明器具における笠体の開口部の内周縁に取付
   けられるパネル枠であつて、照明器具の笠体を構
   成する枠の下端に嵌まる外部溝が外側面に少なく
   とも長手方向に沿つて形成されているとともに、
   透光パネルもしくはルーバーの端部が嵌まる内部
   溝が内側面に全周にわたつて形成されていること
   を特徴とする照明器具用パネル枠。