JPH0120309Y2 - - Google Patents

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JPH0120309Y2
JPH0120309Y2 JP1984139623U JP13962384U JPH0120309Y2 JP H0120309 Y2 JPH0120309 Y2 JP H0120309Y2 JP 1984139623 U JP1984139623 U JP 1984139623U JP 13962384 U JP13962384 U JP 13962384U JP H0120309 Y2 JPH0120309 Y2 JP H0120309Y2
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frame
bag
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resin foam
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、設置施工等作業性がよい断熱タンク
に関する。
〔従来の技術〕
従来、輸送用小型タンクとして、紙製団ボー
ルの内側にポリエチレン樹脂等の袋体を配したも
のや、合成樹脂よりなる水槽本体の内面に合成
樹脂薄膜を張着すると共に、この薄膜の下端に合
成樹脂薄膜の袋体を連接したもの(実公昭49−
28098号公報)、更には大型タンクとして、強度
の大きいガラス繊維強化プラスチツク(FRP)
製のものが知られている。
〔解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記のものは、紙製団ボール
が水に濡れると紙力が著しく低下する欠点や、団
ボールおよび袋体の強度が小さいため、大容量と
することができず、小容量の輸送用タンクとして
しか使用できない欠点があつた。また上記のも
のも薄膜の袋体を用いているため強度が小さく、
大容量とすることができない欠点があり、更に
は、水槽本体の内面に薄膜を張着しなければなら
ず、製造工程が煩雑であるという欠点があつた。
上記のものは、大型化できるものの重く、一体
成形されているため嵩高いため、設置場所への移
動や据付時に大きなスペースを必要とし、据付等
の取扱いも面倒であり、更にはFRP製であるた
め高価であるという欠点があつた。
また、これらはいずれも紙または合成樹脂材料
を主材としているため、断熱保温性に乏しく、温
水等の断熱タンクとしては不適であつた。
本考案は、断熱性のよい発泡体、特に可撓性合
成樹脂発泡体を枠構成体として用いると枠体は注
水に伴い拡径し真円化するため大容量とすること
ができ、枠構成体の嵩も低いため現場での組立て
施工等取扱いが容易であることに着目し、上記従
来の問題点を解消すべくなされたもので、容量が
大きく、輸送等のスペースをとらず、据付等の施
工が簡単で、断熱保温性に優れた安価な断熱タン
クを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、可撓性合成樹脂発泡体よりなる1以
上の枠構成体の端面が接合されて枠体が形成さ
れ、この枠体の内側に防水性袋が配されると共
に、前記枠体の外周が引張強度の大なるテープ等
の長尺体で捲回された断熱タンクに係り、このよ
うにして、上記従来の問題点を解決するものであ
る。
〔作用〕
枠体は、合成樹脂発泡体よりなる1以上の枠構
成体の端面を接合して形成されているので、各枠
構成体は各別に製造でき、その嵩も低い。このよ
うな枠構成体は可撓性を有しており、また材質が
発泡体であるため断熱保温性や衝撃緩衝性を有し
ている。
このような枠体の内側には濡水防止のために防
水性袋が配され、水密性が確保されている。
また、枠体の外周は、引張強度の大なるテープ
等の長尺体で捲回されているため、枠体の周長が
規制され、枠体が補強される。
このようにして構成された断熱タンクは、防水
性袋内に注水すると水圧の増加に伴い防水性袋が
膨張すると共に、可撓性を有する合成樹脂発泡体
を接合した枠体の内面が押圧され、枠体は拡径
し、漸次真円化して容量が大きくなり定形化す
る。
また枠体はその外周が長尺体により捲回されて
いるため必要以上の枠体の拡径作用が防止される
と共に、枠体により防水性袋の膨張が防止される
ため、防水性袋には強い力がかからない。
従つて、可撓性合成樹脂発泡体からなる枠構成
体を仮止め的に接合して枠体を形成しても水圧に
よる枠体の破壊が防止され、大型のタンクとする
ことができる。
〔実施例〕
以下に、本考案に係る断熱タンクを図面に基づ
いて説明する。
第1図中、符号1a,1bは、平板状の可撓性
合成樹脂発泡体からなる枠構成体であり、枠体2
は、2つの枠構成体1a,1bにより形成されて
いる。
この枠構成体1a,1bは、可撓性に乏しい単
なる通常のポリスチレン樹脂発泡体と異なり、可
撓性を有するよう特殊処理が施されたポリスチレ
ン系樹脂発泡体(積水化成品工業株式会社商品名
ピオフレツクス)により形成されているが、容量
を大きくしても変形、破壊を起さず、水圧に耐え
得るだけの強度、剛性、強靭性と、注水に伴う水
圧の増加により枠体が拡径し真円化するだけの可
撓性を有するものであればよい。
このような可撓性合成樹脂発泡体の材質として
は、上記ポリスチレン系樹脂に限らず、ポリエチ
レン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル
樹脂など発泡体を形成する種々の合成樹脂や、こ
れら合成樹脂の混合物がある。これらの中でも、
上記ピオフレツクスやピオセラン(積水化成品工
業株式会社商品名)は、強靭性や剛性、強度と可
撓性を併せもつため好ましい。
上記枠構成体1は、平板状のものに限らず、枠
体2を形成し得る形状のものであればよく、横断
面がU字状、V字状等であつてもよいが、平板状
のものは、後述する接合までの取扱いが容易であ
り、嵩も低いため好ましい。
また、枠構成体が可撓性を有するため、1の枠
構成体により枠体を形成させてもよく、枠体の強
度が低下しない範囲で多数個用いることができる
が、枠体の組立て、施工の容易性等の点からし
て、1〜5の枠構成体により枠体が形成されたも
のがよい。なお枠体を2〜5に分割した枠構成体
の場合も重ねることができ嵩が低く、運搬等の便
利である。
このような枠構成体1は、厚みが20〜50mmのも
のが好ましい。20mm未満であると強度や断熱保温
性などが十分でなく、50mmを越えると経済的でな
い。
また枠構成体は、発泡倍率が20〜50倍の合成樹
脂発泡体よりなるものが好ましい。発泡倍率が20
倍未満であると断熱保温性や衝撃緩衝性に欠け、
50倍を越えると強度的に十分でなく、成形加工も
困難となる。
なお、厚みや発泡倍率は、発泡剤の量や成形加
工条件を変えることにより、又はスライス加工等
により製造される。
枠構成体1a,1bの一方の側端面には、それ
ぞれ凸条3a,3bが形成され、他方の側端面に
はそれぞれ、前記凸条3a,3bに適合した溝4
a,4bが形成され、これら2つの枠構成体1
a,1bの側端面が嵌着接合されて、枠体2が形
成されている。
なお、接合形態は嵌合手段に限らず、切欠部を
設け係合させたものなどでもよく、仮止め的に接
合し、接合が解除できるよう接着剤で接合したも
のであつてもよい。
このようにして形成された枠体は、底壁を有し
ないが、枠構成体の下端に底壁片を有するように
成形加工してもよい。
枠体2の内側には、漏水を防ぎ水密性を確保す
るため、ポリエチレン樹脂製の防水性袋5が配さ
れている。
この防水性袋5は、前記樹脂の他、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、合成ゴム、飽和ポリエステ
ル系樹脂など水分を透過しない樹脂で作られた
り、これら樹脂等により防水加工されたものであ
つてもよい。
防水性袋は、シール部を有しない袋状物であつ
てもよいが、第3図に示すように角底、平底シー
ルなどシールして形成された袋状物にあつては、
水圧によるシール部の破断、剥離を防ぐため、シ
ール部6を上方に、開口部7を下方に配し、前記
シール部6が収束して紐等で緊縛され、緊縛部8
が形成されると共に、緊縛部8が内側に位置する
よう袋状物の開口部7が反転裏返しされた袋状物
を前記緊縛部8が枠体の内側下方に位置するよう
に配したものが好ましい。このような袋状物にあ
つては、緊縛部が袋状物の下部で上方へ突出した
状態となるため、強度的に弱いシール部には、シ
ール部を開裂させる方向に水圧がかからない。従
つて、単に袋状物を配したものとは異なり、タン
ク容量を大きくしても、またさほどシール強度が
大きくない袋状物を用いても、高い水圧に十分耐
え得る。
なお、この場合、シール部を収束して緊縛する
前に、シール部を折曲し、次いで収束し、緊縛し
たものは、更に高い水圧に耐えるため、更に好ま
しい。また、このような防水性袋の大きさは、タ
ンク容量に適合したものであればよく、厚みは材
質や容量などに応じて適宜変えることができ、合
成樹脂製であるときは、多層のものでもよい。
防水性袋5が配された枠体2の外周は、補強の
ために、引張強度の大なるテープ等の長尺体9で
4箇所が捲回されている。このテープは、ガラス
繊維が混入されており、引張強度が著しく大であ
り、幅が50〜100mm幅で、厚みが約0.1〜0.2mmの
ものである。
なお、前記テープに代えて引張強度が大きい金
属、合成繊維、紐、あるいは皮等を用いることは
任意であり、その幅等や捲回箇所等も任意であ
る。また、捲回方式は、タガ式や螺旋式などいず
れであつてもよい。この場合、接着テープを用い
れば、枠構成体の接合を確実にするため好まし
い。
このようにして構成された断熱タンクは、底板
上に単に載置するだけでもよいが、底板に円周溝
を形成し、この溝に枠体の下端を嵌込めば、枠体
が強固に形成されるため好ましい。
このような貯水用タンクは次のようにして使用
される。
先ず、可撓性合成樹脂発泡体よりなる1以上の
枠構成体1を底板10上で接合し、枠体2を形成
し、この枠体2の内側に防水性袋5を配し、枠体
2の外周をテープ等の長尺体9で捲回して断熱タ
ンクを組み立てる。次いで、防水性袋5内に冷
水、温水などを注水する。この場合、注水に伴う
水圧により防水性袋5が枠体2を外方へ押圧し、
枠体2は漸次横断面が真円状となり定形化する。
注水終了後、粉塵等の混入を防ぐため、合成樹脂
発泡体等よりなる蓋体11で、枠体2の上部を覆
う。
一方、貯水場所を変更したい場合などにあつて
は、冷水などを除去した後に、前記組立てと逆の
操作をし、前記のように組立てればよい。
〔考案の効果〕
断熱タンクは、枠構成体を接合して枠体を形成
し、防水性袋を枠体の内側に配すると共に、枠体
の外周を引張強度の大なる長尺体で捲回すればよ
いため、組立てが容易であり、また発泡体よりな
る枠構成体は軽量で嵩が低いため、組立てまでの
運搬等取扱いが容易である。また、解体も容易で
あり、解体後再度組立てることができる。従つ
て、設置施工等作業性がよい。
可撓性合成樹脂発泡体よりなる枠構成体は断熱
保温性を有するため、冷水や温水を長期間に渡
り、一定温度に保つことができ、また可撓性、衝
撃緩衝性を有するため外部からの衝撃に強く、通
常のポリスチレン樹脂発泡体のような割れが生じ
難く、損傷を受けることがない。
また、枠体を形成する枠構成体は可撓性を有
し、枠体の内側に配された防水性袋は水密性を有
し、更に枠体は、長尺体により補強されているた
め、強度が大きく、耐久性のある大型のタンクと
することができる。特に、シール部を有する袋状
物を防水性袋として用い、緊縛部を袋状物の内側
にして配したものは、水圧がシール部にかからな
いため、容量の大なるタンクとすることができ
る。
本考案に係る断熱タンクは、約0.5〜2.5tの貯水
タンク、特に太陽熱を利用した温水用断熱タンク
として好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、貯水用タンクの一部欠載斜視図、第
2図は、第1図の−断面図、第3図は、防水
性袋の一態様の説明図である。 符号の説明、1……枠構成体、2……枠体、5
……防水性袋、6……シール部、7……開口部、
8……緊縛部、9……長尺体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 可撓性合成樹脂発泡体よりなる1以上の枠構
    成体の端面が接合された枠体の内側に防水性袋
    が配されるとともに、前記枠体の外周が引張強
    度の大なるテープ等の長尺体で捲回されてなる
    ことを特徴とする断熱タンク。 2 防水性袋がシール部を有する袋状物であり、
    このシール部が収束して緊縛され、緊縛部が形
    成されると共に、緊縛部が内側に位置するよう
    袋状物の開口部が反転裏返しされた実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の断熱タンク。
JP1984139623U 1984-09-14 1984-09-14 Expired JPH0120309Y2 (ja)

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JP1984139623U JPH0120309Y2 (ja) 1984-09-14 1984-09-14

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JP1984139623U JPH0120309Y2 (ja) 1984-09-14 1984-09-14

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5122208A (ja) * 1974-08-20 1976-02-21 Tomoegumi Iron Works Chichubureesutsukikuikiso

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5122208A (ja) * 1974-08-20 1976-02-21 Tomoegumi Iron Works Chichubureesutsukikuikiso

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JPS6153394U (ja) 1986-04-10

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