JPH01202733A - モータ駆動カメラ - Google Patents

モータ駆動カメラ

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JPH01202733A
JPH01202733A JP2819388A JP2819388A JPH01202733A JP H01202733 A JPH01202733 A JP H01202733A JP 2819388 A JP2819388 A JP 2819388A JP 2819388 A JP2819388 A JP 2819388A JP H01202733 A JPH01202733 A JP H01202733A
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彰輔 原口
Masaharu Kawamura
正春 川村
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秀樹 森島
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は1つのモータにより複数の機構を駆動するモー
タ駆動カメラに関する。
〔従来技術〕
近年、モータを駆動源としてフィルム給送や、シャッタ
のチャージ、可動ミラーの揺動等を実行するモータ駆動
カメラが各種提案されている。
例えば、特開昭57−42034号や特開昭59−14
3133号のように、カメラ内に1つのモータを内蔵さ
せ、このモータによりフィルムの巻上げと巻戻しをクラ
ッチ切換えにより実行するものが提案されている。
また、特開昭60−45229号のように、2つのモー
タを用いてフィルム巻上げと巻戻しとを分担して駆動す
ることによって、フィルム給送速度や効率を向上させた
カメラが提案されている。
また、特開昭60−254028号のように、3つのモ
ータを用いて、フィルム巻上げ、フィルム巻戻し及びシ
ャッタチャージを各々専用のモータを用いて、駒速の向
上及び効率の向上を極限レベルにまで高めたカメラが提
案されている。
〔発明の目的〕 本発明の目的は低コスト化の為に1つのモータによって
複数の機構を駆動するものにおいて、モータ出力の切換
え及び初期状態への復帰動作を特に撮影者に難しい操作
を要求することなく可能としたモータ駆動カメラを提供
することにある。
〔発明の特徴〕
モータの回転方向の切換えにより出力伝達系を切換える
クラッチ手段と、切換制御されることにより該クラッチ
手段のクラッチ動作を制限する伝達制限機構を有し、更
に背蓋の開閉動作に連動して該伝達制限機構を初期状態
に復帰させる復帰手段を設けたモータ駆動カメラを特徴
とする。
〔実施例〕
次に図面に基づいて本発明の詳細な説明する。
なお、本実施例は本発明を一眼レフカメラに適用した場
合を示している。
第1図には一眼レフカメラにおける大まかな構成の配置
が示され、10はカメラボディを示す。このカメラボデ
ィは着脱自在の撮影レンズ1が装着されている。2はレ
リーズボタン、3は強制的に全均分の巻戻しを行わせる
為の巻戻しボタン、4はカメラボディの底面位置に配置
される電池を示している。
なお、電池4は当然のことながら、電池交換の際には簡
易に取り出しができるように、カメラボディlOには電
池蓋に相当する部材の取り外しにより、電池収納室から
容易に取り出すことができる構造が構成されている。M
lはモータであり、このモータM1はフィルム巻上系及
びフィルム巻戻系の駆動の両方の駆動源となると共に、
前板系のチャージ・ミラー駆動の為の駆動源となる。5
はフィルム巻上駆動機構、6はフィルム巻戻駆動機構、
7は前板系としてのミラーボックス駆動機構、8はフィ
ルムカウンター機構を示している。
第2図は各構成の斜視図を示している。
次に上記第2図と各構成ごとの詳細図面とを基に、各構
成を詳細に説明する。
まずモータM1について説明すると、モータM1は出力
軸が上下2本形成され、再出力軸は同期回転するように
構成されている。
次にフィルム巻上駆動機構について説明する。
図において、20はモータM1の下方の出力軸に固着さ
れた第1ピニオン、22は第1ピニオン20と噛合する
伝達ギヤであり、この伝達ギヤ22は連結軸24を介し
て太陽ギヤ26と連結している。26〜30は遊星クラ
ッチを構成するものであり、太陽ギヤ26には遊星レバ
ー30(太陽ギヤ26とフリクション結合)により公転
移動可能な遊星ギヤ28が噛合している。32は伝達ギ
ヤであり、遊星ギヤ28の公転により噛合、非噛合が行
われる位置に配置され、太陽ギヤ26の反時計方向回転
に伴なう公転運動により該遊星ギヤ28と噛合してモー
タM 1の出力回転の伝達が行われる。又、モータM1
が逆回転して太陽ギヤ26が時計方向に回転した際には
、伝達ギヤ32と遊星ギヤ28との噛合は断たれること
になる。34.36は伝達ギヤ32の回転を伝達するた
めの伝達ギヤであり、ここでの2段ギヤ状の伝達ギヤ3
6は太陽ギヤ38と噛合している。
38〜42は第1遊星クラツチを構成するものであり、
2段ギヤ状の太陽ギヤ38の小ギヤとは第1遊星レバー
42(太陽ギヤ38の小ギヤとフリクション結合)によ
り公転移動可能な第1遊星ギヤ40が噛合している。又
、38.44及び46は第2遊星クラツチを構成するも
のであり、太陽ギヤ38の小ギヤとは第2遊星レバー4
4(太陽ギヤ38の小ギヤとフリクション結合)により
公転移動可能な第2遊星ギヤ46が噛合している。
48はスプール駆動用の伝達ギヤであり、上記第1遊星
ギヤ40の公転により噛合、非噛合が行われる位置に配
置され、太陽ギヤ38の時計方向回転に伴なう公転運動
により該第1遊星ギヤ40と噛合して上記モータM1の
出力回転の伝達が行われる。
なお、モータM1が逆回転した場合では、上述した上流
側の遊星クラッチ機構26〜30により伝達が断たれる
ことになるので、特に第1遊星レバー42の反時計方向
への回動は行われない。
50はスプール駆動用のスプールギヤ、52はフィルム
巻取用のスプールである。このスプールギヤ50は上記
伝達ギヤ48と常時噛合し、且つ上記スプール52とは
固着関係にある(第2図では図を理解し易くする為にス
プールギヤ50とスプール52とは離して描いているが
、両者は実際には固着されている)。上記スプール52
の周面にはフィルムFのパーフォレーションと噛合する
スプール爪52aが形成されている。
一方、54はスプロケット駆動用の伝達ギヤであり、2
段ギヤ状に形成されて大ギヤの方が上記第2遊星ギヤ4
6の公転により噛合、非噛合が行われる位置に配置され
、太陽ギヤ38の時計方向回転に伴なう公転運動により
該第2遊星ギヤ46と噛合して上記モータMlの出力回
転の伝達が行われる。
56はスプロケット駆動用のスプロケットギヤ、58は
駆動スプロケットである。スプロケットギヤ56は上記
伝達ギヤ54の小ギヤと常時噛合し、且つ上記駆動スプ
ロケット58とは回転連動関係にある(第2図では図を
理解しやすくする為にスプロケットギヤ56と駆動スプ
ロケット58との連動機構は省略したが、実際には軸等
により両者は回転連動が行えるように連結している)。
上記駆動スプロケット58にはフィルムFのパーフォレ
ーションと噛合する歯58aが形成されている。
なお、駆動スプロケット58よりスプール52の方が周
速比は大きくなるように設定されている。
上記第2遊星クラッチ機構の第2遊星レバー44の先端
部近傍には、第2遊星ギア46と伝達ギア54とを非噛
合とすると共に、その状態で保持する為の構造が形成さ
れている。この構造について、要部拡大底面を示す第3
図を含めて説明する。
すなわち、第2遊星レバー44の先端近傍には切欠き4
4a、突出部44b及び山形状のクリック山44cが形
成されている。60は回動中心60aにより揺動自体に
支持されたリセットレバーであり、折曲された規制部6
0b、第1突出部60c及び背蓋側へ突出した第2突出
部60dが形成されている。
62は保持レバーであり、上記リセットレバー60の回
動中心60aと同心にて支持されて、上記規制部60b
で規制される若干角度、揺動自在となる。
そして、この保持レバー62には上記第2遊星レバー4
4の切欠き44aと対応する位置にピン62aが、又山
形状の上記クリック山44cと対応する位置にクリック
突起62bが形成されている。64は上記リセットレバ
ー60に固定された保持バネであり、上記保持レバー6
2を弾性押圧して上記クリック山44cに上記クリック
突起62bを当接させている。
66はリセットバネであり、リセットレバー60を反時
計方向(第3図において)に弾性押圧している。
70は回動軸70aにて開閉成揺動自在に支持されたカ
メラの背蓋であり、背蓋の閉成状態では、押動部70b
が上記第2突出部60dを押動することにより、上記リ
セットバネ66に抗してリセットLツバ−60を第2図
、第3図(a)、  (b)の位置に押動保持する。
したがって、第2遊星レバー44はフィルム巻上げの開
始状態では第3図(a)に示すように、第2遊星ギヤ4
6と伝達ギヤ54とが噛合した状態となる。そして、フ
ィルム巻上げによってフィルムのリーダ一部がスプール
52に巻付いた後には今度は駆動スプロケット58はフ
ィルムFによって従動されるようになり、第2遊星ギヤ
46と伝達ギヤ54との回転数が合致しなくなってしま
う。したがって、フィルム巻上げ初期においては第2遊
星レバー44には時計方向(第3図の底面方向から見た
図において)に回動する力が反発力として働らき、該レ
バー44を時計方向に回動させる。この回動の際第3図
(b)に示すようにクリック突起62bがクリック山4
4cを乗り越え、上記第2遊星ギヤ46と伝達ギヤ54
との噛合が断たれる。又、この状態は保持バネ64によ
り保持レバー62が第2遊星レバー44方向へ押されて
、クリック突起62bがクリック山44cの頂部から斜
面にかかる位置を押圧する為保持される。
そして、この状態(第3図(b)の状態)は、背蓋70
を次に開成するまで保持され、以後フィルムFを巻上げ
る為の駆動力を発揮するのはスプール52のみ(スプー
ルドライブ)となる。
第3図(C)に示すように背蓋70が開成されると、リ
セットレバー60はリセットバネ66に押圧されて反時
計方向に揺動するので、保持L/バー62も同様に反時
計方向に揺動し、今度はピン52aが突出部44bを押
して第2遊星レバー44を反時計方向に揺動させ、第2
遊星ギヤ46を伝達ギヤ54と噛合可能な初期位置に復
帰させる。
次に、フィルムカウンター機構及びフィルム給送検出機
構を説明すると、第2図にもどって、80は従動スプロ
ケットであり、上記駆動スプロケット58とは連動せず
、フィルムFの動きに従動してのみ回転する。82は上
記従動スプロケット80と固着関係にある伝達ギヤ。8
4は伝達ギヤ82と噛合する検出ギヤであり、フィルム
1駒分に相当するフィルム給送(通常、8パ一フオレー
シヨン分)によって1回転するように設定されている。
86は上端部に切欠き歯86aが形成されたカウンター
送り軸であり、上記検出ギヤ84と連動して回転する。
この両者の回転連動は検出ギヤ84の中心孔に形成した
内歯84a(第4図参照)と、カウンター送り軸86の
下端部に形成した外歯86b(第4図参照)とが噛合す
ることによって行われる。ただし。
上記内歯84aと上記外歯86bとの噛合は径寸法面に
て弛くなるように設定されており、したがって該カウン
ター送り軸86は該検出ギヤ84に対して径方向に若干
移動できることになる。88は中心軸88aにて回転可
能に支持されると共に不図示のバネにより時計方向に回
動付勢されたカウンターギヤであり、周面には上記切欠
き歯86aと噛合して上記カウンター送り軸86の1回
転で1ピッチ分回転する為の歯部88bが形成され、又
、−L面には該歯部88bのピッチと一致する間隔にて
フィルム駒数表示88cが付されている。90は中心軸
90aによって揺動可能に支持されたカウンターリセッ
トレバーであり、背蓋70の閉成時に押動部70cに押
動される突出ピン90b及び反時計方向揺動時に該カウ
ンター送り軸86を押動する押動部90cか形成されて
いる。92は上記カウンターリセットレバー90に形成
されたピン90dに中心部が支持されたバネであり、こ
のバネ92の一端は固定ピン92aと当接し、他端はカ
ウンター送り軸86と当接して、背蓋70の閉成時(第
2図の状態)では、該カウンター送り軸86をカウンタ
ーギヤ88の中心方向に弾性押圧し、該送り軸86の上
端部(切欠き歯86a位置)と該ギヤ88の歯部88b
との当接を確実にして適正な該ギヤ88の送りと初期位
置への復帰防止を果している。一方、背蓋70を開成す
ると、カウンターリセットレバ−90自体の保持が解除
され、上記バネ92の付勢力により該リセットレバー9
0は反時計方向に揺動して上記押動部90cが上記カウ
ンター送り軸86を上記カウンターギヤ88とは逆方向
に押動する。それによってカウンターギヤ88は回転フ
リーとなり、不図示のバネナにより初期位置(表示窓に
フィルム駒数表示としてのrEJが位置する)まで時計
方向に回転する。
なお、その後、背蓋70を閉成すると1.また、カウン
ター送り軸86の上端部はカウンターギヤ88の歯部8
8b内に入り込み、回転により該ギヤ88を切欠き歯8
6aにより1歯分ずつ加算方向に間欠的に送ることがで
きる。
94は検出基板であり、上記検出ギヤ84の下面位置に
配設されている。この検出ギヤ84と検出基板94は、
フィルムFの給送量を検出する機構を構成しており、以
下、第4図及び第5図を含めて詳細な構造を説明する。
第4図には検出ギヤ84を裏面側から見た図が示され、
この裏面には摺動ブラシ85が取着されている。第5図
は検出基板94を表面側から見た図が示され、上記検出
ギヤ84の回転に伴なう上記摺動ブラシ85の摺動領域
にはクシ歯状パターン94a、デユーティ制御パターン
94b。
ブレーキ制御パターン94c及びグランドパターン94
dが形成されている。そして、各パターン94a〜94
dは端子95〜97と接続されている。なお、上記摺動
ブラシ85が実際に摺動する幅の領域を2点鎖線にて符
番98によって示した。ここで、端子96へは後述の回
路によりグランドレベル信号が供給されるので、端子9
5はフィルムFの駒送り途中での移動信号(パルス信号
)の検出が可能となり、端子97はフィルムの駒送り終
端付近でのデユーティ制御範囲の検出が可能となり、又
、両端子95及び97によってフィルムFの駒送り終端
でのブレーキ制御範囲の検出が可能となる。具体的に第
6図のフィルム巻戻しの際のタイムチャートを参照して
説明すると、端子96にグランドレベル信号を供給して
おけば、l胸骨の巻戻しによって最初に摺動ブラシ85
がクシ歯状パターン94aとグランドパターン94dを
摺動することにより、端子95にはパルス状信号が得ら
れる。このパルス状信号の発生間隔はフィルム給送速度
に同期することから、このパルス状信号の発生間隔が所
定時間より短かければ、フィルムFが適正に給送(巻上
げ及び巻戻しの両方)されていることが検知でき、逆に
所定時間より長ければ電池電圧が低下したかもしくはフ
ィルムFの巻上げもしくは巻戻しが全均分終了した(フ
ィルムの全均分の巻上げが終了した、通称フィルム突っ
ばり状態もしくはフィルムのパトローネへの巻込みが終
了した状態)ことが検知できる。
次に摺動ブラシ85がデユーティ制御パターン94. 
bとグランドパターン94dを摺動することにより、端
子97にはグランドレベル信号が得られる。このタイミ
ングはフィルムFの1駒分の巻戻しく駒送り)の終端付
近に同期するように該デユーティ制御パターン94bの
開始端94b−1が設定されており、ここからモータM
lは減速する為にフル通電からデユーティパルス通電に
切換えられて減速制御が行われる。
そして、更に摺動ブラシ85がデユーティ制御パターン
94b、ブレーキ制御パターン94c及びグランドパタ
ーン94dの全てと摺動することにより、端子95及び
97の両方にグランドレベル信号が得られる。このタイ
ミングはフィルムl胸骨の巻戻しの終端直前(オーバー
ラン分を見込んで)に同期するように該ブレーキ制御パ
ターン94cの開始端94cm1が設定されており、こ
こからモータM1は急速停止する為に短絡に切換えられ
て停止制御が行われる。
次に、フィルム巻戻駆動機構及びミラーボックス駆動機
構を説明する。
第2図にもどって、100はモータM1の上方の出力軸
に固着された第2ピニオン、102は第2ピニオン10
0と噛合する2段ギヤ状の伝達ギヤである。104〜1
08は遊星クラッチを構成するものであり、伝達ギヤ1
02と噛合する2段ギヤ状の太陽ギヤ104には遊星レ
バー108 (太陽ギヤ104とフリクション結合)に
より公転移動可能な2段ギヤ状の遊星ギヤ106が噛合
している。110は巻戻しギヤであり、遊星ギヤ106
の第1の方向の公転(モータM1の時計方向回転による
太陽ギヤ104の時計方向回転)により、該遊星ギヤ1
06の小ギヤと噛合が行われる位置に配置されている。
112は周知のフィルムパトローネ軸と噛合する巻戻し
フォークであり、上記巻戻しギヤ110とは強いフリク
ションにて結合している。
一方、120はミラー・チャージ駆動伝達系での伝達ギ
ヤであり、遊星ギヤ106の第2の方向の公転(モータ
M1の反時計方向回転による太陽ギヤ104の反時計方
向回転)により該遊星ギヤ106の大ギヤと噛合が行わ
れる位置に配置されている。
122は伝達ギヤ120に一端が固着された伝達軸であ
り、他端にウオームギヤ124が固着されている。
126は上記ウオームギヤ124と噛合して時計方向(
モータM1の反時計方向回転時)に回転するミラー駆動
ギヤであり、表面側にはミラー駆動カム128が一体的
に形成され、裏面側には位置検出用のブラシ130(後
述)が固定されている。132は2個のレバ一体から成
るミラー駆動レバーであり、上記ミラー駆動カム128
のカムフォロアーとしての役目を持つ。すなわち、この
ミラー駆動レバー132は一端部132aが上記ミラー
駆動カム128の登りカム面128a (第7図参照)
と摺接することにより反時計方向への回動駆動を受け、
平坦カム面128b (第7図参照)と摺接することに
より該反時計方向への0回動状態を保ち、そして下りカ
ム面128c (第7図参照)と摺接(実際に摺接しな
い場合でも、一端部132aと下りカム面128cとが
位置的に対応している状態)することにより、時計方向
への回動(復帰)が許容される。そして、このミラー駆
動レバー132の他端部132bは、上述のミラー駆動
カム128の各カム面の回動位置に応じた揺動制御を受
けることにより、ミラー駆動を行う。134は可動ミラ
ーであり、不図示のファインダー光学系へ撮影レンズを
透過してきた被写体光を反射させるファインダー観察位
置(第2図。
第7図(a)に示したミラーダウン状態)と、回動して
被写体光をフィルム方向へ向かわせる露光退避位置(第
7図(b)に示したミラーアップ状態)との2状態が得
られるように回動可能に支持されている。136は可動
ミラー134が固定された支持枠であり、両側端部に回
動軸136aが形成され、この回動軸136aによって
ミラーボックス内に回動可能に支持されている。138
は支持枠136の一方側面に形成されたミラーピンであ
り、このミラーピン138と上記ミラー駆動レバー13
2の他端部132bとは当接している。なお、上記支持
枠136はバネ140により、常時反時計方向(ミラー
ダウン方向)にバネ付勢力を受けている。したがって、
上記ミラー駆動レバー132は一端部132aが上記ミ
ラー駆動カム128の登りカム面128aと摺接するこ
とにより反時計方向への回動駆動を受け、平坦カム面1
28bと摺接することにより該反時計方向への回動状態
を保ち、そして下りカム面128cと摺接することによ
り時計方向への回動(復帰)が許容される。そして、こ
のミラー駆動レバー132の他端部132bは、上述の
ミラー駆動カム128の各カム面の回動位置に応じた制
御を受けることにより、′ミラーピン138を押動して
可動ミラー134のミラーアップ動作、該ミラーピン1
38の押動を継続してミラーアップ状態の保持、そして
該ミラーピン138の押動を解除してミラーダウンの許
容を行わせる。
142は上記ミラー駆動ギヤ126と噛合して反時計方
向に回転するシャッタチャージギヤであり、表面側にシ
ャッタチャージカム144が一体的に形成されている。
なお、このシャッタチャージギヤ142は上記ミラー駆
動ギヤ126と1対1の伝達(減速比1.0)をするも
のである。ここにおいて、シャッタチャージカム144
は後述のシャッタチャージレバー146を反時計方向に
駆動させる為の登りカム面144a (第7図参照)、
該レバー146の回動位置(チャージ状態)を保つ為の
平坦カム面144b (第7図参照)及び該レバー14
6の時計方向への回動を許容する下りカム面144c 
(第7図参照)が形成されている。
146は略し字状に形成されたシャッタチャージレバー
であり、中心軸146aにて回動可能に支持され、上記
シャッタチャージカム144のカムフォロアーとしての
役目を持つ。すなわち、このシャッタチャージレバー1
46は一楓部に支持されたコロ146bが、上記シャッ
タチャージカム144の登りカム面144aと当接する
ことにより反時計方向への回動駆動を受け、平坦カム面
144bと当接することにより反時計方向への回動状態
を保ち、そして下りカム面144cの位相に該コロ14
6bが到達することにより、時計方向への回動が許容さ
れる。
そして、このシャッタチャージレバー146の作動端に
支持されたコロ146cは、上述のシャッタチャージカ
ム144の各カム面の回動位置に応じた制御を受けるこ
とにより、シャッタユニットにおけるチャージの為のレ
バーの一端を押動して、シャッタのチャージ動作、該チ
ャージの為のレバーの押動を継続してチャージ動作の保
持(この時、同時にシャッタ先羽根群、後羽根群両方の
走行準備位置でのメカ的保持を行わせることができる。
なお、シャッタユニット単体はすでに実願昭61−39
629号として出願しであるので詳細な説明は省略する
。)、該チャージの為のレバーの押動を解除して復帰(
シャッタ先羽根群、後羽根群両方の走行準備位置でのメ
カ的保持を解除して、以後、制御用電磁石の通電制御に
よってシャッタ走行を可能とできる)を行わせる。
なお、第7図(b)及び第7図(C)の両方を比較参照
すると容易に理解されるように、上記ミラー駆動カム1
28による上記ミラー駆動レバー132のミラーアップ
駆動位相と、上記シャッタチャージカム144による上
記シャッタチャージレバー146のチャージ駆動位相と
は完全にずらして設定しである。すなわち、第7図(c
)に示すように、シャッタチャージカム144にてシャ
ッタチャージレバー146がチャージ駆動されている時
には、ミラー駆動カム128はミラー駆動レバー132
を押動せず、可動ミラー134はミラーダウン状態とな
る。又、第7図(b)に示すように、ミラー駆動カム1
28にてミラー駆動レバー132を押動して可動ミラー
134をミラーアップ状態とした時には、シャッタチャ
ージカム144はシャッタチャージレバー146をチャ
ージ解除として、シャッタ先羽根群、後羽根群の走行準
備位置でのメカ的保持(緊定)を解除する。
次に、シャッタチャージ、ミラーアップの位相を電気的
に検出する機構について第8図を含めて説明する。
上記ミラー駆動ギヤ126の裏面側のブラシ130が摺
動できる位置には信号基板160(第2図では図が複雑
となる為省略した)が配置されている。
この信号基板160上には3本の位置検知用のパターン
、すなわちグランドパターン161.動作終了検知パタ
ーン162及びオーバーラン検知パターン163が蒸着
等により形成されている。この各パターン161〜16
3と、上記ミラー駆動ギヤ126の裏面に固定されたブ
ラシ130との関係を第8図(a)。
(b)を用いて説明する。
ここで、このブラシ130の摺動部130aは、(し歯
状に分割され、信号基板160上の各パターン161〜
163との接触の安全性を高めている。なお、この摺動
部130aにおける実際の摺動位置、すなわち接触ポイ
ントはブラシ先端より若干内側の線上130b位置であ
る。
第8図(a)は上記第7図(C)と対応するシャッタチ
ャージ完了を検出している位相を示しており、ブラシ1
30はミラー駆動ギヤ126の時計方向の回転に応じて
矢印に示すように時計方向に回動して、第8図(a)の
状態にて摺動部130aがグランドパターン161と動
作終了検知パターン162との両方と接触し、該検知パ
ターン162のコネクタ部(ランド部) 162aの電
位がグランドレベルに変化することによりシャッタチャ
ージ完了を検知する。この検知についてもう少し詳しく
説明すると、グランドパターン161のコネクタ部(ラ
ンド部)161aにはグランドレベル信号が供給され、
一方、動作終了検知パターン162のコネクタ部162
aの出力は該カメラ制御回路に供給されている。そして
、ブラシ130が第8図(a)の状態の手前の位置(ブ
ラシ130を第8図(a)の位置より反時計方向に回動
させた位置に置き換えることにより理解が可能)にある
ときは、ブラシ130の摺動部130aはグランド検知
パターン161とのみ接触しており、まだこの検知パタ
ーン162はグランドレベルに変化していない。そして
、ここからミラー駆動ギヤ126が更に時計方向に回転
し、同時にブラシ130も時計方向に回動して、第8図
(a)の位置まで到達すると、ブラシ130(導電材)
が動作終了検知パターン162にも接触するようになっ
て、上記動作終了検知パターン162の電位が該ブラシ
130を介してグランドレベルに変化し、カメラ制御回
路はシャッタチャージ完了状態を検知して、上記モータ
Mlの回転駆動を停止制御する。
一方、第8図(b)は上記第7図(b)と対応するミラ
ーアップ完了を検出している位相を示しており、ブラシ
130はミラー駆動ギヤ126の同じく時計方向の回転
に応じて矢印に示すように第8図(a)の状態から時計
方向に回動して、第8図(b)の状態にて摺動部130
aがグランドパターン161と動作終了検知パターン1
62の両方の接触から該検知パターン162の非接触に
切換り、該検知パターン162のコネクタ部(ランド部
)162aの電位がグランドレベルから初期レベル(通
常Hレベル)に変化することによりミラーアップ完了を
検知する。この検知についても更に詳説すると、ブラシ
130が第8図(b)の状態の手前の位置(ブラシ13
0を第8図(b)の位置より反時計方向に回動させた位
置に置き換えることにより理解が可能)にあるときには
、ブラシ130の摺動部130aはグランドパターン1
61と動作終了検知パターン162の両方と接触してお
り、まだ該動作終了検知パターン162のコネクタ部1
62aの出力は、カメラ制御回路に対してグランドレベ
ル信号を供給している。そして、ここからミラー駆動ギ
ヤ126が更に時計方向に回転し、同時にブラシ130
も時計方向に回動して、第8図(b)の位置まで到達す
ると、ブラシ130が動作終了検知パターン162と非
接触状態に移行して、上記動作終了検知パターン162
の電位がグランドレベルから初期レベルに変化し、カメ
ラ制御回路はミラーアップ完了状態を検知して、上記モ
ータMlの回転駆動を停止制御する。
次に上述したフィルム巻上げ1巻戻し及びミラー駆動・
チャージの各機構の切換え機構について第2図と第7図
を中心にして説明する。
170は切換レバーであり、図においては2点鎖線で示
しである(図の複雑化を避ける為)。この切換レバー1
70は中心軸170aを中心として揺動可能に支持され
、上端部に第1規制突部170b、下端部に第2規制突
部170Cが形成されている。172はバネであり、上
記切換レバー170を時計方向に揺動付勢する。174
は上記切換レバー170上に揺動可能に支持された緊定
レバーであり、一端にラッチ爪174aが、他端に突出
部174bが形成されている。176は上記緊定レバー
174を反時計方向に回動付勢するバネであり、一端が
切換レバー170に係止され、他端が該緊定レバー17
4上に係止されている。なお、この緊定レバー174の
ラッチ爪174aは初期状態(第2図、第7図(a)参
照)では切換レバー170上に形成された緊定突起17
0dに係止され、バネ176の付勢力を受けて該係止は
継続される。一方、緊定レバー174の突出部174b
は上記ミラー駆動レバー132に形成された押動突部1
32cの移動軌跡内に位置しており、第7図(b)に示
すようにミラーアップ駆動の為に該ミラー駆動レバー1
32が反時計方向に揺動すると、該突出部174bは該
押動突部132cに押動されて該緊定レバー174は時
計方向に揺動して緊定を解除する。その状態では切換レ
バー170はバネ172により第7図(b)に示す位置
まで若干角度時計方向に揺動する。
178は揺動可能に支持されたリセットレバー(第2図
、第9図参照)であり、一端に突出部178aが、他端
に押動突部178bが形成されている。このリセットレ
バー178は強いバネ180により時計方向に揺動付勢
されている。なお、この強いバネ180は、上記切換レ
バー170を揺動付勢する為のバネ172より強いバネ
力に設定されている。したがって、このリセットレバー
178は背蓋70の閉成時には押動突部70dにより突
出部178aが押されて第2図及び第9図(a)の状態
に保持され、上記切換レバー170の時計方向の揺動が
許容される。
しかしながら、背蓋70の開成により押動が解除される
と、リセットレバー178は反時計方向に揺動して、こ
の時にはすでにバネ172により時計方向に揺動してい
る切換レバー170をバネ172に抗して反時計方向に
揺動させて第2図に示す初期状態に復帰させる。なお、
この切換レバー170の初期状態への復帰の際に緊定レ
バー174は、該レバー174上に形成されたピン17
4cが切換レバー170の裏面側に形成されたカム面を
有するガイド突起170eにガイドされることにより、
ラッチ爪174aが緊定突起170dに係止されるよう
に誘導されることになる。この後には背蓋70を閉成し
てリセットレバー178をふたたび揺動させたとしても
、切換し/<−170は初期位置に保持される。
この切換レバー170の役目について第9図及び第10
図を含めて説明する。
切換レバー170が第2図及び第7図(a)に示した初
期位置にあるとき□には、上端部の第1規制突部170
bは遊星ギヤ106と巻戻しギヤ110との間に入り込
み(第9図(a)参照)、又、下端部の第2規制部17
0cは遊星ギヤ28と伝達ギヤ32の間から離間してい
る(第10図(a)参照)。したがって、この状態では
モータM1の時計方向回転によって、遊星ギヤ28は伝
達ギヤ32と噛合する方向の公転が許容されてフィルム
巻上げが行われるが、遊星ギヤ106は巻戻しギヤ11
0と噛合する方向の公転が上記第1規制部170bによ
って禁止(遊星ギヤ106の中心軸106aが第1規制
部170bと公転途中で当接)されることによってフィ
ルム巻戻しが禁止される。ただし、モータMlの反時計
方向回転では上記第1規制部170bには影響されずに
、遊星ギャ106は伝達ギヤ120と噛合する方向の公
転が行え、それによってミラー駆動・チャージ駆動が行
われる。
一方、切換レバー170が第7図(b)、  (C)に
示したように時計方向に揺動した場合には、上端部の第
1規制突部170bは遊星ギヤ106と巻戻しギヤ11
0の間から離間(第9図−(b)、  (C)参照)し
、又、下端部の第2規制部170cは遊星ギヤ28と伝
達ギヤ32との間に入り込む(第10図(b)。
(c)参照)。したがって、この状態ではモータM1の
時計方向回転によって、遊星ギヤ106は巻戻しギヤ1
10と噛合する方向の公転が許容されてフィルム巻戻し
が行われるが、遊星ギヤ28は伝達ギヤ32と噛合する
方向の公転が上記第2規制部170cによって禁止(遊
星ギヤ28の中心軸28aが第2規制部170cと公転
途中で当接)されることによってフィルム巻上げが禁止
される。なお、この状態においてもモータM1の反時計
方向回転による遊星ギヤ106と伝達ギヤ120との公
転による噛合は行える。
次に第11図によりカメラ制御回路を説明する。
図においてCPUはマイクロコンピュータ、BATは電
池である。SWIはレリーズボタン2(第1図参照)の
第1ストローク押圧によりONする電源スィッチであり
、この電源スィッチSWIのONによりダイオードDS
W+及び抵抗R2を介してトランジスタTRB A T
をONし、各回路への電源供給が開始される。又、電源
スィッチSWIの出力はマイクロコンピュータCPUの
入力ポートSWIに供給されている。後述する背蓋スイ
ッチ5WBPのON(閉成)に伴なうワンショット回路
O8の一定時間動作によってもダイオードD。3及び抵
抗R2を介してトランジスタTR8A□はONする。こ
の背蓋閉成に伴なうトランジスタTR8A□のオンは、
カメラにフィルムを装填して背蓋70を閉成した際に、
フィルムローディング並びにフィルムをあらかじめ全均
分巻取る、いわゆる予備巻上げ方式の制御を行う為にマ
イクロコンピュータCPUに電源供給を行うことを目的
としている。なお、トランジスタTRBATは、マイク
ロコンピュータCPUがれば、インバータ■1及び抵抗
R2を介してON状態に保持される。
図において、REGはレギュレータであり、トランジス
タTR8A□のコレクタ出力と接続されていて各回路に
安定した一定電圧Vccを供給する(図において一定電
圧VccはマイクロコンピュータCPUの入力ポートv
cc及び測光演算を行うアナログ回路METに供給して
いる)。METは測光演算を行うアナログ回路であり、
測光センサSPCにより求めた被写体輝度情報(Bv)
と、プリセット絞り値情報(Av)に対応した抵抗RA
YとをBv−Avの演算を行い、出力BVI outと
してマイクロコンピュータCPUのAD変換入力として
の入力ポートADI N +に情報入力するように構成
されている。
RI Soはフィルム感度情報Svに対応した抵抗であ
り、マイクロコンピュータCPUの入力ポートADIN
2に情報入力している。なお、VBA工は電池BATの
電池電圧であり、マイクロコンピュータCPUの入力ポ
ートADIN3及び後述のトランジスタブリッジ回路M
Dに供給されている。
5WPT1Nはフィルム装填検出スイッチであり、例え
ばカメラのパトローネ室に配設されたリーフバネより成
り、フィルムのパトローネをパトローネ室に装填された
際に該リーフバネが押されてスイッチがONL/てフィ
ルム装填を検出できるよう−に構成され、このスイッチ
の出力はマイクロコンピュータCPUの入力ポートPT
1Nに供給されている。
5WBPは背蓋スイッチであり、背蓋70(第2図参照
)の閉成にてON、開成にてOFFとなり、マイクロコ
ンピュータCPUの入カポ−)BP及びワンショット回
路O8に出力を供給している。
S W CMSPは信号基板160(第8図参照)にお
けるブラシ130と動作終了検知パターン162との摺
動に伴なうスイッチを意、味しており、出力がLからH
に変化した時点がミラーアップ(シャッタチャージ解除
)位相であり、HからLに変化した時点がミラーダウン
(シャッタチャージ)位相であって、この出力はマイク
ロコンピュータCPUの入カポートCMSPに供給され
ている。
S W FLSP及びS W FLDYは検出ギヤ84
(第2図及び第4図参照)の回転を検出するスイッチを
意味しており、スイッチS W FLSPは検出基板9
4(第5図参照)の端子95の出力と対応するスイッチ
出力をマイクロコンピュータCPUの入力ポートFLS
Pに供給し、又、スイッチS W Fl、DYは端子9
7の出力と対応するスイッチ出力を入力ポートFLDY
に供給する。
SW2はレリーズボタン2の第2ストローク押圧時にO
Nするレリーズスイッチであり、その出力を入カポ−)
SW2に供給している。
LEDは警告用発光ダイオードであり、ファインダーの
視野近傍もしくはカメラの外装に配設されており、抵抗
RI3Cを介してマイクロコンピュータCPUの出力ポ
ートLEDと接続されている。
MDは公知のトランジスタブリッジ回路であり、モータ
Ml(第2図参照)をマイクロコンピュータCPUの指
示どおりに制御するものであって出カポ−1−PMO,
PMIと接続されている。
MCIはシャッタ先羽根群用マグネットであり、通電に
よりシャッタ先羽根群の走行を開始させるように構成さ
れており、具体的にはマイクロコンピュータCPUの出
力ポートPSOをHとすることにより抵抗RMGIを介
してトランジスタT RMGIをONさせてマグネット
MCIの通電が行われる。
又、MG2はシャッタ後羽根群用マグネットであり、通
電によりシャッタ後羽根群の走行を開始させるように構
成されており、具体的には出力ポートPS1をHとする
ことにより抵抗RMG2を介してトランジスタT RM
G2をONさせてマグネットMG2の通電が行われる。
DATEは公知のデート写し込み装置であり、日付や曜
日等のデータを背蓋70側からフィルム面に写し込むも
のであり、この写し込み動作はマイクロコンピュータC
PUの出力ポートDTONがHとなることによって行わ
れる。
なお、図においてGNDはグランドを意味している。
次にカメラ制御回路の動作を第12図及び第13図のフ
ローチャートに基づき説明する。
(予備巻上げ) [ステップ1] マイクロコンピュータCPUが電源供給を受けると、先
頭番地5TARTよりプログラムは実行される。
[ステップ2] 出力ポートVONをHとして(vON=1)、トランジ
スタTRBATのONを継続させて電源保持制御を行う
[ステップ3] カメラにフィルムが装填されているか否かをフィルム装
填検出スイッチ5WPT、 Nの出力によって判断し、
フィルムが装填されていればステップ4へ、未装填の場
合にはステップ5へ進む。
[ステップ4] 背蓋70が閉成されているか否かを背蓋スイッチ5WB
Pの出力によって判断し、閉成している場合にはステッ
プ7へ、開成している場合にはステップ50のRELE
ASAルーチンへ進む。
[ステップ5コ ステップ4と同様に背蓋スイッチ5WBPを検知し、背
蓋70が閉成している場合にはステップ6へ、開成して
いる場合にはステップ50のRELEASAルーチン・
\進む。
[ステップ6] マイクロコンピュータCPUにはEEPROM(不揮発
性メモリー)が内蔵されており、そのE E P RO
M内の1ビツトをRFPフラッグとして使用し、このフ
ラッグに1を立てる。後述のシーケンスで詳細に述べる
が、このRFPフラッグは背蓋70を閉成した際に予備
巻上げを実行するか否かを決定するための判断フラッグ
として用いられる。
なお、RFPフラッグに1を立てた後はステップ50の
RELEASEルーチンへ進む。
[ステップ7] 上述したEFPフラッグに1が立っていれば(RFP=
1)ステップ8へ、初期状態(RFP=O)であればス
テップ50のRELEASEルーチンへ進む。
[ステップ8] 入力ポートADIN3 (AD変換入力)のアナログ入
力に基づき電池BATの電圧VBATをチエツクする。
マイクロコンピュータCPU内のAD変換器によって電
圧VBATはAD変換され、所定の電圧以下であった際
にはカメラが誤動作する可能性がある為ステップ9へ進
み、所定の電圧を超えており能力に問題のない場合はス
テップ10へ進む。
[ステップ9] 出力ポートLEDをHとして警告用発光ダイオードLE
Dを点灯させて、電池電圧VBAアが低下してカメラを
動作させることができないことを表示する。なお、この
命令の中には一定時間後、再度出力ポートLEDをLと
して、該発光ダイオードLEDを自動的に消灯させる機
能も含まれる。そして、ステップ47の5TOPルーチ
ンへ進む。
[ステップ47] 全てのシーケンスの最後には必ずこのルーチンを通るよ
うにしである。
出力ポートVONをL (VON=O) i: L/、
ソレニよりトランジスタTRBATをOFFにし更にレ
ギュレシタREGも不動作として回路系電源をOFFに
する。
又、時間待ちをする。通常ではマイクロコンピュータC
PUがこの時間待ちをしている間に電源VccがOFF
される。
なお、この時間待ちが終了しても電源Vccが存在して
いる場合がある。それはトランジスタTRBATが出力
ポートVONの出力以外の要因でONしている時であり
、具体的には電源スィッチS W 1のONや、背蓋ス
イッチ5WBPのONによりワンショット回路O8が動
作している時である。このような状態ではスタート番地
としてのステップ1に戻って新たなシーケンスを実行す
る。
[ステップ10] フィルムが装填され、背蓋が閉成され、EFPフラッグ
が1であり、更には電池電圧VBATが動作上問題のな
いレベルにある時には、フィルムの予備巻上げを行う。
すなわち、モータM1を正転(第2図における時計方向
回転)させることにより駆動スプロケット58及びスプ
ール52を駆動し、最初にフィルムのリーダ一部をスプ
ール52にローディングし、その後フィルムを全駒分巻
取ってしまう予備巻上げ制御を行う。
ここで、マイクロコンピュータCPUによるモータM1
の動作制御は以下の表のように行う。
又、タイマTMRを初期リセット(TMR=O)する。
このタイマTMRとはフィルムが正確にローディングで
きない状態や、フィルムの全胸骨の予備巻上げが完了し
て突張り状態となっていることを検知する為のものであ
り、すなわち両状態の際にはフィルムが移動しないこと
になり、このタイマTMHにより設定された時間内に所
定量フィルムが移動していない場合に前記両状態と判断
できる。
又、後述の電池電圧チエツク用のレジスタVR。
VNRを初期リセット(VR=O,VNR=O)する。
又、マイクロコンピュータCPU内のEEFROM(不
揮発性/モリ−)のレジスタE C0UNTを初期リセ
ット(E C0UNT :O)する。なお、レジスタE
 C0UNTは電気的フィルムカウンターとして用いる
[ステップ11] 予備巻上げの途中で背蓋70が開成されたか否かを判断
するために、背蓋スイッチ5WBPの状態を見る。背蓋
開成の場合はステップ12へ、閉成されたままであった
場合はステップ13へ進む。
[ステップ12〕 予備巻上げの途中で背蓋70が開成された場合には、モ
ータM1を停止させて予備巻上げを中止してステップ4
7の5TOPルーチンへ進む。なお、再度背蓋70を閉
成すると、RFPフラッグはリセットされずまだlが立
っている為、ステップlの5TARTからプログラムは
進行してステップ10の予備巻上げ動作を再び実行する
。ただし、レジスタE C0UNTは0にリセットされ
る為、後述するステップ50のRELEASAルーチン
の際での現状まで行った予備巻上げ区間のフィルム領域
への撮影は自動的に禁止できる。
[ステップ13] フィルムが予備巻上げによって移動しているか否かを、
マイクロコンピュータCPUの入力ポートFLSPの状
態を見る。入力ポートFLSPへの供給信号に変化があ
ればステップ14へ、変化がなければステップ22へ進
む。
[ステップ14] 入力ポートFLSPへの供給信号に変化があることから
フィルムは移動しているので、フィルム停止検出用のタ
イマTMRを初期リセットする(TMR=0)。
[ステップ15] 電池電圧検出用の入力ポートADIN3のアナログ電圧
を、マイクロコンピュータCPU内のAD変換器によっ
てデジタル変換した値ADIN3に対して、レジスタV
Rの内容を加算して再びレジスタVRにストアする(V
R=VR+ADIN3)。レジストVRはステップIO
によって初期リセットされているので、ここではステッ
プ13によって入力ポートFLSPの供給信号が変化す
る毎に電圧値が加算され、その結果再びレジスタVRに
ストアされることになる。
又、レジスタVNRの内容を1インクリメントする(I
NCVNR)。なお、後述するがレジスタVRに加算さ
れる電圧値の加算回数がレジスタVNRに表わされる。
[ステップ16コ 入力ポートFLDYの状態を見る。入力ポートFLDY
にHレベルの信号が供給されている際、すなわちブラシ
85のブレーキ制御区間、デユーティ制御区間以外の時
にはステップ11へ戻り、一方、入力ポートFLDYに
Lレベルの信号が供給されている際、すなわちブレーキ
制御区間、デユーティ制御区間の時はステップ17に進
む。
尚、第6図に示したタイムチャートにおいては、予備巻
上げ動作中は時間方向が右から左への方向となる。
[ステップ17] 入カポ−1−FLSPへの供給信号がHかしかを見て、
Hレベルの時にはステップ18へ、Lレベルの時にはス
テップ19へ進む。
今、第6図のタイムチャートを基に説明すると、予備巻
上げ動作は右側から左側に時間とともに信号が変化して
おり、仮にブレーキ制御区間の右側に動作状態が至った
場合ではステップ13. 14゜15.16.19とフ
ローは進むことになる。
[ステップ18] ブラシ85がブレーキ制御区間からデユーティ制御区間
に入った時に入力ポートFLSPへの供給信号はLレベ
ルからHレベルに変化し、この状態にて電気的フィルム
カウンターとしてのレジスタE C0UNTを1インク
リメントし、次にステップ11へ戻る。このことは、予
備巻上げ動作中にブラシ85がブレーキ制御区間からデ
ユーティ制御区間に移る時点でレジスタE C0IJN
Tを1インクリメントして、フィルム駒数を機械式カウ
ンター(カウンターギヤ88)とは独立して計数するこ
とになる。
[ステップ19] ステップ15での電圧の平均値を求める(V=VR÷V
NR)。
これはブラシ85がブレーキ制御区間に入った時点で、
それまでに入力ポートFLSPへの供給信号が変化する
毎に演算(VR=VR+AD、N3)して求めた電源電
圧を平均して、電池電圧VBATが使用不可となってし
まった時には以後のステップでモータM1の駆動を中止
する。
なお、ステップ19における平均化する目的は、モータ
Mlの駆動中における電源ノイズをキャンセルすること
にある。
[ステップ20コ ステップ19にて求める電圧Vが所定値Mより高いか否
かを見る。電圧Vが所定値Mより高い電圧であり、カメ
ラ動作に問題がない場合にはステップ11へ戻り、一方
、所定値M以下の電圧であり、電池BATが使用不可と
判断した場合にはステップ21へ進む。
なお、予備巻上げの最初の時点では、電源ノイズの影響
が大きくなるが、レジスタVNRが所定時以上でない場
合は自動的にステップ11へ戻るようにしであるので問
題は生じない。
[ステップ21コ モータMを停止させて予備巻上げ動作を中止し、警告用
発光ダイオードLEDを点灯させ、その後に5TOPル
ーチンへ進む。なお、この場合、再度電源を立上げた場
合、あるいは電池BATを新しいものに交換した場合に
は、EEFROMの内容は記憶された状態が続いている
ので、再度予備巻上げ動作を行う。
[ステップ22] ステップ13にて入力ポートFLSPへの供給信号に変
化がない場合には、タイマTMRの状態を見て、まだ所
定値Kに到達していない際にはステップ11へ戻ってス
テップ11. 13.22のルーチンを繰返し、一方、
所定値Kを計数しても該供給信号に変化がない場合には
ステップ23へ進む。
[ステップ23] 値として「3」を判別値として、電気的フィルムカウン
ターとしてのレジスタE COL、lNTの値が3より
大きい時は正常と判断してステップ24へ進み、3以下
の時はスプール52−5のローディング失敗としてステ
ップ12へ進んでモータM1を停止させる。
予備巻上げ動作によってフィルムがスプール52ヘロー
デイングされると、フィルム全胸骨の巻上げが行え、そ
の状態にてフィルムは突張り、ステップ22ではステッ
プ23へ分岐するルーチンへと進む。
ただしフィルムの装填の仕方が悪く、予備巻上げの初期
におけるフィルムのスプール52へのローディングが行
えなかった場合でもフィルムは移動(7ないので、上述
の突張りの際と同様にステップ22からステップ23へ
分岐するルーチンを進むことになる。ステップ23はど
ういう状態でフィルムが移動しないのかを判別すること
を目的とするステップである。すなわち、レジスタE 
COL、lNTが3より大きい場合は突張りによりフィ
ルムが移動できなくなった(正常)と判別し、該Iノジ
スタE C0UNTが3以下の場合にはフィルムのスプ
ール52へのローディングが行えないでフィルムが移動
しない(異常)と判別している。
なお、ローディングが行えないことによりステップ12
へ進んでモータM1が停止した際には、撮影者は機械的
なフィルムカウンター(カウンターギヤ88)により異
常状態が判断でき、再度フィルムを装填することができ
る。
[ステップ24] 予備巻上げを実行するか否かを決定するための判断フラ
ッグとして用いるEFPフラッグをリセットする(EF
P=O)。したがって、次のシーケンスではステップ7
においてステップ50へ分岐し、上述した予備巻上げの
ルーチンには移行しない。
[ステップ25] 予備巻上げが正常に行われたのでモータM1を停止させ
て予備巻上げ動作を終了する。
[ステップ26] 機械的フィルムカウンターとしてのカウンターギヤ88
と電気的フィルムカウンターとしてのレジスタE C0
LISTは、ブラシ85のブレーキ制御区間とデユーテ
ィ制御区間との切換りポイントで加算もしくは減算する
ように両者の位相を合わせである。
ここで、予備巻上げ動作の終了時点(フィルム突張り)
でブラシ85がブレーキ制御区間からデユーティ制御区
間に少し移行している状態を考えてみる。この場合、最
終的に機械的及び電気的カウンターは各々、上記切換り
ポイントで1加算される。
しかしながら、モータM1の駆動(通電)を停止した段
階でフィルムが張力で若干パトローネ側に戻り、従動ス
プロケット80を巻戻し方向に若干角回転させる場合が
ある。この時、ブラシ85の位置がブレーキ制御区間に
戻ってしまうと、機械的カウンターとしてのカウンター
ギヤ88は1駒分巻戻し方向に間欠送り(1減算)され
るが、電気的カウンターとしてのレジスタE C0UN
Tは見過ごしてしまい、両者の間で1カウント誤差が生
じることになる。その結果、以後フィルムを巻戻しなが
ら撮影していくと、本来撮影できないはずの駒、すなわ
ち予備巻上げにおいての感光部分にまで撮影を実行して
しまうことになる。
したがって、ス宇ツブ26〜30は予備巻上げの最終に
おいてレジスタE C0UNTの値をカウンターギヤ8
8に合わせることによって、上記問題を未然に解決する
ことを目的とするルーチンである。
ステップ26では入力ポートFLDYへの供給信号を判
別し、Lの場合はステップ27へ、Hの場合はステップ
31へ進む。
[ステップ27] 入カポ−)FLSPへの供給信号を判別し、Hの場合は
ステップ28へ、Lの場合はステップ31へ進む。
[ステップ28] 時間待ちである。フィルム張力によってフィルムがパト
ローネ方向に戻る為に要する充分な時間が設定されてい
る。
[ステップ29] ステップ28での時間待ちをした後に、再度入力ポート
FLSPへの供給信号の状態を見る。ここで、入力ポー
トFLSPへの供給信号がHのままで変化がない場合は
ステップ31へ進み、Lに変化して上述の現象(フィル
ム張力により機械的カウンターが1駒分巻戻し方向に回
転してしまった)になったことが判別された場合にはス
テップ30へ進む。
[ステップ30] 電気的フィルムカウンターとしてのレジスタE C0U
NTの値をデクリメント、すなわち1減算して、機械的
フィルムカウンターと電気的フィルムカウンターとを合
わせる。
[ステップ31] モータMlを逆転させる。モータM1が逆転(第2図に
おける反時計方向回転)することによって、遊星ギヤ1
06をミラー駆動・チャージ駆動系の伝達ギヤ120と
噛合させてミラー駆動ギヤ126及びシャッタチャージ
ギヤ142を回転させて、緊定レバー170による初期
位置保持を解除して切換レバー170を揺動させる(第
7図(c)への移行)。
これにより、以後モータMlが再び正転した際には出力
はフィルム巻戻し系にのみ伝達されることになる。
[ステップ32] 入カポ−)CMSPへの供給信号の状態を見て、初期状
態のLレベルからHレベルに変化した時点でステップ3
3へ進む。
[ステップ33] さらにモータM1が逆転を続けることによって、入力ポ
ートCMSPへの供給信号が再びLレベルに変化した時
点でステップ34へ進む。
[ステップ34] モータM1を一旦停止させる。ステップ32.33はモ
ータMlの逆転に伴なう空チャージの終了を検知する為
のステップであり、入力ポートCMSPへの供給信号が
LレベルからHレベルに切換った位相とはミラーアップ
・シャッタチャージ解除を表わし、HレベルからLレベ
ルに切換った位相とは、ミラーダウン・シャッタチャー
ジを表わす。したがって、ステップ32及び33を経て
ステップ34へ至った時点では1回の空チャージが行わ
れたことになる。
次に、モータM1を再び正転させる。ただし、この時は
切換レバー170の揺動により、モータM1の出力はフ
ィルム巻戻系に伝達される。すなわち、遊星ギヤ106
が巻戻しギヤ110と噛合い、モータM1により鎖巻戻
しギヤ110が駆動される。
[ステップ35] レジスタP C0UNTの内容を初期リセットする( 
P C0UNT−〇)。
「ステップ36コ フイルム巻戻しの初期においてブラシ85がどの位置に
あるかを見る為に入力ポートFLSPへの供給信号の状
態を判別し、ブレーキ制御区間にある場合しとなりステ
ップ4oへ、それ以外の区間にある(例えばデユーティ
制御区間)場合Hとなりステップ37へ進む。
[ステップ37コ ブラシ85がどの位置にあるかを入力ポートFLDYへ
の供給信号でも判別し、Hの際(ブラシ85がブレーキ
及びデユーティ制御区間以外の状態)にはステップ40
へ進み、Lの際(ステップ36の判別と合わせてブラシ
85がデユーティ制御区間にあることが判別される)に
はステップ38へ進む。
[ステップ38コ フイルム巻戻しの初期においてブラシ85がデューティ
制御区間に位置していることが判別された為、電気的フ
ィルムカウンターとしてのレジスタE C0UNTの値
を1デクリメントする。
なお、第6図のタイムチャートはフィルム巻戻し動作の
際には左側から右側へ時間は進行°する。
[ステップ39コ 入カポ−)FLDYへの供給信号がHとなる(デユーテ
ィ及びブレーキ制御区間以外にブラシ85が位置する)
まで待ってステップ40へ進む。
[ステップ40] 入力ポートFLSPの状態を見て、供給信号に変化があ
った場合にはステップ41へ、変化していない場合には
ステップ42へ進む。
[ステップ41] 初期リセットしておいたレジスタP C0LlNTの値
を1インクリメントして、再びステップ40へ戻る。
[ステップ42] 入力ポートFLDYの状態を見て、供給信号がHの場合
にはステップ40へ戻り、Lの場合にはステップ43へ
進む。
ステップ40〜42までは、入力ポートFLDYがHの
間に入力ポートFLSPに供給される信号(第し 5図に示したく匁歯状パターン94a)の数をレジスタ
P C0LINTにストアすることを目的としている。
[ステップ43] レジスタP C0UNTの値を所定値Mと比較し、所定
値Mより小さい値の場合にはステップ35へ戻り、所定
値M以上の場合にはステップ44へ進む。
本実施例でのルーチンでは予備巻上げの動作終了時には
フィルムの露光駒と従動スプロケット80の回転位置(
すなわちブラシ85の回転位置)との位相合せの為に、
フィルムを予じめ巻戻し動作させるようにしている。し
かし、その巻戻し量が少ないと、フィルムの現像処理の
段階でフィルムをフィルムパトローネから切断する際、
露光(撮影)駒にまでかかってしまう可能性が予想でき
る。
このステップ43は確実に問題が生じないだけの量、フ
ィルムを巻戻すことを目的としている。すなわち、フィ
ルム巻戻し初期の状態からブラシ85がデユーティ制御
区間に至るまでの量を、実際にブラシ85と摺動したく
し歯状パターン94a(第5図)の数で置換えて判断し
、その数が所定量Mより小さい場合は巻戻し量が少なす
ぎるとして、もう−胸骨巻戻ししてから実際の撮影に入
れるように設定している。
[ステップ44コ ブレーキ制御開始から実際にモータM1が停止するまで
のオーバーランを一定とする為に、ブレーキ区間の手前
でモータM1をデユーティ制御する。
なお、モータのデユーティ制御自体は公知の為、詳細な
説明は省略するが、モータMlをフル通電せずに交番パ
ルス状に通電して実効電圧を下げて制動を与えることで
ある。
[ステップ45] ブラシ85がデユーティ制御区間内を移動している間は
モータM1のデユーティ制御を行い、ブレーキ制御区間
内に入ったことを入カポ−)FLSPへの供給信号のL
への変化にて判別した時点でステップ46へ進む。
[ステップ46] モータMlをブレーキ制御する。そして、レジスタE 
C0UNTの値を1デクリメント(1減算)する。
ここまでのルーチンにて撮影の準備力曵全て完了したこ
とになり、5TOPルーチンへ進む。
(撮影) [ステップ50] 予備巻上げ制御以外はRELEASEルーチンとなる。
[ステ′ツブ51] 測光演算回路METの出力としてのB V 10UT力
Aらのアナログ信号をマイクロコンピュータCPU+こ
てAD変換したデジタル値ADI N 1をレジスタB
VIにストアする(BVI =AD+ N l )。ア
ペックス値でいうところのBV−AVの値がレジスタB
V1iこストアされる。
又、フィルム感度を同じ(AD変換したデジタル値AD
IN2をレジスタSvにストアする(SV=ADIN2
)。アペックス値でのSvの値がレジスタSVにストア
される。
又、上記のレジスタBVI及びレジスタSVのストア情
報に基づいてシャツタ秒時を得て(TV=BVI+SV
)、レジスタTVにストアする。なお、レジスタTVの
内容はアペックス値のTVである。
[ステップ52コ レリーズボタン2の第2ストロークの押圧にてONする
レリーズスイッチSW2の状態判別を行い、ONt、て
いる時のみステップ53へ進む。
[ステップ53] ステップ8と同様に、電池BATの電圧VBA□をチエ
ツクし、所定の電圧以下であった場合にはステップ54
へ進み、所定の電圧を超えている場合にはステップ55
へ進む。
[ステップ54] ステップ9と同様に、出力ポートLEDをHとして警告
用発光ダイオードLEDを点灯させて、電池電圧VBA
Tが低下してカメラを動作させることができないことを
表示する。
[ステップ55] ミラーアップ及びシャッタチャージ解除を行う為にモー
タM1を逆転させる。
[ステップ56] 入力ボートCMSPにHの供給信号が得られるまでモー
タM1の逆転を行い、次のステップ57に進む。なおこ
れによりミラー駆動ギヤ126及びシャッタチャージギ
ヤ142は駆動され、可動ミラー134はミラーアップ
(露光退避状態)シ、且つシャッタはチャージが解除さ
れてシャッタ動作可能な状態になる。
[ステップ57] ブレーキ制御を行ってモータM1を停止させる。
[ステップ58] ステップ51で求めたアペックス値TVを実際のシャツ
タ秒時に変換する(実時間伸長)。
[ステップ59] 出力ポートDTONをHとしてデート再送み装置DAT
Eによるフィルム面へのデータ写込みを開始させる。
デート再送み装置自体は公知であるので詳しい図示は省
略したが、例えば口字状のLODセグメントを複数積に
並べて背蓋側のフィルム面と対向4憫 する位置に設け、このセグメントの寺年場所を選択して
日付1時間等の数字もしくは文字情報とし、フィルム面
に露光させるように構成されている。
写込み時間用のタイマD T M Rをスタートさせる
。このタイマDTMRの内容はフィルム感度がストアさ
れたレジスタSvの内容に依存した値である。ただし、
レジスタSvの内容としての値Svはアペックス値であ
るので実時間に変換された値α×2β−sv (α、β
は定数)がタイマDTMRの内容である。
又、ここで、タイマDTMRのタイマインターラブドを
許可する(ENI)。この後、タイマDTMRのタイマ
時間が終了すると、メインルーチンのプログラムとは独
立にインターラブドがかかり、インターラブドルーチン
で、 DTON=O出力ポートDTONをLに切換えDTMR
−3TOP    タイマDTMRをスドンプRTN 
        メインルーチンへ戻るを、実行するこ
とによって写込みは終了する。
[ステップ60コ 出力ポートPSOをHとして、シャッタ先羽根群を走行
開始させる為のマグネットMCIに通電する。
これによりシャッタ先羽根群が走行してフィルムへの露
光が開始される。
又、ステップ58で求めたシャツタ秒時の実時間を実際
に計数する。この時間が露光時間となる。
そして、実時間計数が終了した時点で出カポ−)Psi
をHとして、シャッタ後羽根群を走行開始させる為のマ
グネットMG2に通電し、これによりシャッタ後羽根群
を走行させてフィルムの露光を停止させる。
[ステップ61] シャッタ後羽根群の走行に要する時間を待つ。
[ステップ62コ 岡山カポ−)PSO,PsiをLとして、両マグネット
MCI、MG2の通電を停止する。
[ステップ63] ミラーダウン及びシャッタチャージを行う為にモータM
1を逆転させる。
[ステップ64] 入力ポートCMSPにLの供給信号が得られるまでモー
タM1の逆転を行い、次のステップ65へ進む。なお、
これにより再びミラー駆動ギヤ126及びシャッタチャ
ージギヤ142は駆動され、可動ミラー134はミラー
ダウン(ファインダ観察状態)し且つシャッタはチャー
ジされる。
[ステップ65コ ブレーキ制御を行ってモータM1を停止させる。
又、出力ポートDTONが仮にまたHであっても(タイ
マDTMRのタイマ時間がまだ終了していない)、強制
的にLに切換えてデータ写込みを終了させる(DTON
=O)。これは、フィルム感度が非常に低感度になると
、チャージ時間内に写込みが終わらない可能性がある。
しかしながらチャージが終了すると、次のステップで次
駒撮影の為のフィルム巻戻しが行われる為、そのまま写
込みを続行すると写込み数字、文字が流れてしまうこと
になる。このステップ65では仮にチャージが終了した
時点でもまだ写込みが続行していた際には、強制的に写
込みを終了させて上述の写込み数字、文字の流れを防止
する。又、インターラブドをディスエーブルして、それ
以後のインターラブドを禁止する(DISI)。
[ステップ66] フィルム装填検出スイッチ5WPT1Nの状態を入力ポ
ートPT1Nへの供給信号によって判別し、Hレベルで
あるフィルム未装填の場合はステップ67へ、Lレベル
であるフィルム装填の場合はステップ68へ進む。
[ステップ67] フィルムの1駒分の巻戻しに要する標準的な時間待った
後5TOPルーチンへ進む。この目的はフィルムが未装
填の時には実際にフィルムの巻戻し動作をしないように
すると、ユーザーがカメラ店で連写の操作をした時に、
フィルム装填した実際の撮影時と比べて駒速か速くなり
すぎ、ユーザーに対して誤った仕様を与えてしまうこと
を防止することにある。
[ステップ68コ 次駒撮影の為にモータM1を正転させてフィルムの巻戻
しを行う。
[ステップ69] 入力ポートFLDYへの供給信号がHとなるまで待って
からステップ70へ進む。すなわち、モータ正転開始時
はブラシ85がブレーキ制御区間の位相であるので、ま
ずはその位相からはなれるのを待つ。
[ステップ70] 入力ポートFLDYへの供給信号がLとなるまで待って
からステップ71へ進む。すなわち、ブラシ85がデユ
ーティ制御区間に入るのを待つ。
[ステップ71コ モータM1のデユーティ制御を行う。
[ステップ72コ 入力ポートFLSPへの供給信号がLとなるまで待って
からステップ73へ進む。すなわち、ブラシ85がブレ
ーキ制御区間に入るのを待つ。
[ステップ73] ブラシ85がブレーキ制御区間に入ったので、電気的フ
ィルムカウンターとしてのレジスタE C0UNTを1
減算する( D E CE C0UNT )[ステップ
74〕 レジスタE C0UNTの減算した際の値が「2」以外
の場合にステップ75へ進み、値が「2」の場合にステ
ップ76へ進む。すなわち、レジスタE C0UNTが
「2」になっている場合は、撮影終了の制御を行うため
異なるルーチンへ進む。ここで、レジスタE C0UN
Tが2の時には機械的フィルムカウンターとしてのカウ
ンターギヤ88は「0」を示す(カメラボディに設けら
れた表示窓89からフィルム駒数表示88cの数字「0
」が対応する状態)。なお、カウンターギヤ88の該表
示88cは予備巻上げ開始時にマークrEJが表示窓8
9と対応しており、撮影可能なフィルム領域はこのマー
ク「E」より3駒先となる。
レジスタE C0LINTは上記マークrEJの時に「
0」に設定されているので、撮影可能なフィルム領域(
駒)はE C0UNT = 3までである。
[ステップ75コ レジスタE C0UNTが「2」ではないことからフィ
ルムにまだ撮影可能駒が残っていることが判断できるの
で、モータMlにブレーキをかけてフィルム巻戻しを停
止させる。その後、5TOPルーチンへ進み、次駒の撮
影の為に待機する。
通常撮影時はこのルーチンが撮影終了を決定する。
[ステップ76] レジスタE C0UNTが「2」の為、撮影可能駒の全
ての撮影が終了したことになるので、フィルムをフィル
ムパトローネに巻取る制御を行う為、モータM1の正転
を継続させる。
[ステップ77] フィルム停止検出用のタイマTMRを初期リセットする
(TMR=O)。
[ステップ78,79コ 上記ステップ13. 22と同様に、フィルムの移動が
なくなった場合に次のステップ80へ進む。
なお、このステップ78.79においてフィルムの移動
がな(なったということはフィルムがフィルムパトロー
ネ内に巻込まれた状態を意味する。
[ステップ80] モータMlにブレーキをかけてフィルム巻戻し動作を停
止させる。
[ステップ81コ モータMlを逆転させて空チャージを行う。
[ステップ82. 83] 上言トステップ32. 33と同様に、ミラー駆動ギヤ
126及びシャッタチャージギヤ142が1回転するま
でモータM1を連続的に逆転させる。この空チャージは
フィルム巻戻し動作によって巻戻しギヤ110と噛合し
ている遊星ギヤ106を逃がし、この後の切換レバー1
70の初期位置への揺動を可能とすることを主目的とす
る。
[ステップ84] モータM1にブレーキをかけて空チャージ動作を終了さ
せる。そして、予備巻上げを実行するか否かを決定する
ための判断フラッグとしてのフラッグRFPに1を立て
(EFP=1)、次のフィルム装填時の予備巻上げ制御
の準備を行う。
又、電気的フィルムカウンターとしてのレジスタE C
0UNTを初期リセットする( E C0UNT = 
O)。
そして、ステップ47の5TOPルーチンへ進み、制御
を終了する。
次に、メカ機構の動きを中心としたカメラ動作を説明す
る。
(予備巻上げ動作) 本実施例は撮影に先だって、フィルムを全駒分巻上げて
おき、撮影ごとにフィルムを1駒分づつ巻戻していく予
備巻上げ方式をとっている。
フィルムパトローネが装填され、背蓋70が閉成された
ことが背蓋スイッチS W 3のONによって判別され
た時には、マイクロコンピュータCPUはモータMlを
時計方向回転(以後、正転と称す)させる。
モータMlの正転によって下方の出力軸側の伝達系であ
る遊星ギヤ28は公転により伝達ギヤ32と噛合しく第
1O図(’a)参照)、伝達ギヤ34. 36を介して
太陽ギヤ38を時計方向に回転させる。
そして、この太陽ギヤ38の回転により最初は第1遊星
ギヤ40が公転によりスプール駆動用の伝達ギヤ48と
噛合すると共に、第2遊星ギヤ46が公転によりスプロ
ケット駆動用の伝達ギヤ54と噛合しく第3図(a)参
照)、スプール52及び駆動スプロケット58の両方を
フィルム巻上げ方向に回転させる。それによって、フィ
ルムFのリーダー部は最初は駆動スプロケット58によ
りスプール52方向へ送られ、パーフォレーションがス
プール爪52aと噛合することによってスプール52に
巻取られてい(。
なお、モータM1の上方の出力軸側の伝達系である遊星
ギヤ106は公転により巻戻しギヤ1]0との噛合方向
へ移動しようとするが、この状態では切換レバー170
の第1規制突部170bにより阻止されて空転している
だけである(第9図(a)参照)。
フィルムFのリーダ一部がスプール52に巻取られるよ
うになると、スプール側の伝達系と駆動スプロケット側
の伝達系との周速比が異なることから、第2遊星ギヤ4
6(モータMlの駆動により回転)と伝達ギヤ54(フ
ィルムの移動に従動する駆動スプロケット58により回
転)との回転数が合わなくなり、第2遊星レバー44が
時計方向(第3図において)に飛びはねる。そして、こ
の第2遊星レバー44は時計方向の飛びはねに、よりク
リック山44Cが保持レバー62のクリック突起62b
を乗り越え、上記第2遊星ギヤ46が上記伝達ギヤ54
と非噛合となった状態で保持される(第3図(b)参照
)。これにより、以後のフィルム巻上げはスプール52
のみの駆動となる。この方式はフィルムFのオートロー
ディングを確実に行わせることができる。すなわち、最
初から単にスプール52のみの駆動ではフィルムリーダ
一部をスプール52へ確実に送ることができず、スプー
ル52にフィルムリーダ一部が巻付くまでは駆動スプロ
ケット58によってもフィルムFを駆動することは確実
なオートローディングを行うことに対して大きな利点を
有する。
そして、フィルムリーダ一部がスプール52に巻付いた
後は、駆動スプロケット58を駆動する意味がなくなる
ので自動的にスプール52のみの駆動に切換えられる本
実施例は効率的なフィルム巻上げを可能とし効果が大き
いものである。なお、第2遊星レバー44の上述保持は
フィルムリーダー部がスプール52に完全に巻付いた直
後に行われるように、スプール52と駆動スプロケット
58の周速比を設定してお(ことが望ましい。
フィルム巻上げは以後、フィルム全胸骨が巻上げられる
まで続けられる。そして、この巻上げの状態は従動スプ
ロケット80の従動回転に基づくカウンターギヤ88の
間欠送り回転によって撮影者が確認できる。上述したよ
うにこのカウンターギヤ88にはフィルム駒数表示88
cが付されており、カメラボディに設けられた表示窓8
9(第2図にて領域を2点鎖線にて囲った)から該表示
88cに係る数字の変化を見ることによりフィルムFの
巻上げが実行されていることが理解できる。
フィルムFが全駒分巻上げられて突張ると従動スプロケ
ット80に連動する検出ギヤ84の回転が停止し、それ
によって検出基板94からマイクロコンピュータCPU
へ送られ続けていたフィルム移動を表わす信号(第6図
参照)が出力しなくなり、フィルムFの巻上げ完了を検
知し、モータM1の回転は停止する。
次にモータM1を反時計方向回転(以後、逆転と称す)
させる。モータM1の逆転により巻上げ系の遊星ギヤ2
8は伝達ギヤ32と離れる方向に公転し、一方、上方の
出力軸側の伝達系である遊星ギヤ106は公転によりミ
ラー駆動・チャージ駆動系の伝達ギヤ120と噛合し、
ミラー駆動ギヤ126及びシャッタチャージギヤ142
を回転させる。この回転は両ギヤ126及び142を1
回転させて、可動ミラー134を初期状態のミラーダウ
ン→ミラーアップ→ミラーダウンと駆動し、シャッタチ
ャージレバー146をチャージ→チャージ解除→チャー
ジと駆動して、信号基板160(第8図参照)から次の
シャッタチャージ完了位相としての検知パターン162
からのグランドレベル信号の出力があるまで空チャージ
を行われる。
このモータM1の逆転による空チャージ動作によって、
切換レバー170は緊定レバー174による初期位置保
持が解除されて時計方向に揺動する(第7図(a)→第
7図(b)→第7図(C)への移行)。これにより、切
換レバー170の第1規制突部170k>は遊星ギヤ1
06と巻戻しギヤ110との間から離れ(第9図(b)
参照)、一方、第2規制突部170cは遊星ギヤ28と
伝達ギヤ32の間に入り込む(第10図(b)参照)。
したがって以後のモータM1の正転において、遊星ギヤ
106と巻戻しギヤ110との噛合が行えるようになり
、逆に遊星ギヤ28と伝達ギヤ32との噛合が阻止され
ることになる。
次にモータM1を正転させる。これはフィルムFを所定
の位置、すなわち1駒ごとの巻戻しが以後正確に行える
ようにする為の割出し位置までフィルムを巻戻すことを
意味する。そして、この状態でのカウンターギヤ88の
フィルム駒数表示88cのレリーズ操作がない限り、こ
の状態で動作は保持される。
(撮影動作) レリーズボタン2(第1図参照)を押動操作して、レリ
ーズスイッチSW2がオンしたことをマイクロコンピュ
ータCPUが判別するとモータM1を逆転させる。そし
てミラー駆動ギヤ126及びシャッタチャージギヤ14
2を回転させて可動ミラー134ををミラーアップさせ
ると共にシャッタチャージレバー146をチャージ解除
動作(第7図(b)参照)させたときにモータMlを停
止させる。そしてその状態にてシャッタ動作が為され、
シャッタ後羽根群の走行完了に伴ない、モータM1は 
更に逆転され、ふたたびミラー駆動ギヤ126及びシャ
ッタチャージギヤ142を回転させて、今後は可動ミラ
ー134をミラーダウンさせると共に、シャッタチャー
ジレバー146をチャージ動作(第7図(C)参照)さ
せたときにモータMlを停止させる。そして、ただちに
モータM1は正転制御され、モータM1の上方の出力軸
側の伝達系である遊星ギヤ106は公転により巻戻しギ
ヤ110と噛合しフィルム巻戻しが行われる。なお、モ
ータMlの正転においては下方の出力軸側の伝達系であ
る遊星ギヤ28も公転して伝達ギヤ32と噛合しようと
するが、この状態では切換レバー170は第7図(C)
に示すように時計方向に揺動して第2規制突部170c
が遊星ギヤ28と伝達ギヤ32の間に入り込んでいるの
で(第1O図(b)参照)、両ギヤ28と32との噛合
は行われず。モータM1の出力は 巻上げ伝達系には伝
わらない。
フィルムの巻戻し動作が行われると、フィルムの動きに
従動して従動スプロケット80が時計方向(第2図にお
いて)に回転して、検出ギヤ84も同期して回転する。
そして、フィルムFが1駒分巻戻しされる若干前に、モ
ータM1をデユーティ制御駆動して減速し、丁度l胸骨
巻戻しが行われた時に、モータMlをブレーキ制御して
停止させる。
この状態で次の駒の撮影の為の待機状態となり、カウン
ターギヤ88も1ピッチ分時計方向に回動し、駒数表示
を1つ減算表示する。
以後、レリーズボタンSW2が押動操作される度に上述
の動作が繰返えされ撮影が行われる。
(巻込み動作)              2撮影動
作の完了時点で現状のフィルム駒数が繁鉤目となってい
るかを電気的フィルムカウンターにて確認し、繁鉤目で
あればモータM1を正転制御してフィルムをパトローネ
に巻込む。ここでいう電気的フィルムカウンターとはマ
イクロコンピュータCPU内に内蔵されたカウンター(
レジスタE C0UNT )を示し、フィルム予備巻上
げ動作の際での1駒分に相当する巻上げ毎にカウントア
ツプし、フィルム1駒巻戻し完了時点でカウントダウン
する。そして、この電気的フィルムカウンターは巻上げ
初期での通常のオートローディングに相当する駒数分(
本実施例では3駒分)、すなわち、フィルムリーダー部
から敵胸骨までのフィルム装填時に露光してしまう部分
での撮影を禁止する為の情報として用いられる。そして
フィルムFの巻込み(あるいは巻込み直前)が行われて
従動スプロケット80の回転が停止したことを検出する
と、モータM1は停止させる。
そして、次にモータM1を逆転させて空チャージを行い
、ミラー駆動ギヤ126及びシャッタチャージギヤ14
2を1回転(ミラーアップ位相を通りこしてミラーダウ
ンまで動作させる)させたときにモータM1を停止させ
る。
このフィルム巻込み後の空チャージの意味は、上記のフ
ィルム巻込み動作によって巻戻しギヤ110と噛合して
いる遊星ギヤ106を伝達ギヤ120側方向に公転移動
させること、及び遊星ギヤ28を伝達ギヤ32から引離
す方向に公転移動させることにある。すなわち、この後
に生じる背蓋70の開成(フィルム交換の為)に連動し
て初期位置に復帰揺動(反時計方向)させる切換レバー
】70の動作時での両遊星ギヤ28,106の位置を特
定させておいて、次のフィルム予備巻上げ動作を確実に
実行できるようにすることである。
上述の空チャージにより特に遊星ギヤ106は伝達ギヤ
120側に公転移動しているので、背蓋70を開成する
と第9図(d)に示すようにリセットレバー178はバ
ネ180により反時計方向に揺動して押動突部178b
が切換レバー170の上方を押動して反時計方向に揺動
させることができる(バネ180は切換レバー170を
時計方向に揺動付勢する為のバネ172より強いバネ力
にて設定されている)。
この切換レバー170の反時計方向の揺動により、緊定
レバー174が移動(ピン174Cがガイド突起170
eにガイドされて)してラッチ爪174aを緊定突起1
70dに係止し、切換レバー170の第2図。
第7図(a)等に示す初期位置での復帰保持を行う。
したがって、切換レバー170の上端部での第1規制突
部170bは遊星ギヤ106と巻戻しギヤ110との間
に入り込んでモータM1の正転時での噛合を禁止し、一
方、下端部での第2規制突部170Cは遊星ギヤ28と
伝達ギヤ32の間から離間して該モータM1の正転時で
の噛合を許容する。
そして、フィルムFを交換し背蓋70をふたたび閉成す
ると、リセットレバー178は押動突部70dに押動さ
れて時計方向に揺動し、切換レバー170の押動は解除
される。ただし、上述のように切換レバー170は緊定
レバー174が緊定突起170dに係止されているので
保持された状態を継続できる。
又、背蓋70の開成によりフィルム巻上げ系におけるリ
セットレバー60は押動突部70bによる押動から解除
され、リセットバネ66に押圧されて時計方向に揺動す
る。したがって、第3図(C)に示すように保持レバー
62も同様に時計方向に揺動し、ピン62aが突出部4
4bを押して第2遊星レバー44を時計方向に揺動させ
、第2遊星ギヤ46を伝達ギヤ54と噛合可能な初期位
置に復帰させる。
なお、゛この後に背蓋70をふたたび閉成すると第3図
(a)の状態になるだけであり、第2遊星レバー44の
位置には変化は生じない。
又、背蓋70の開成によりフィルムカウンター機構にお
けるカウンターリセットレバー90は押動突部70cに
よる押動から解除され、バネ92により反時計方向に揺
動する。したがって、該カウンターリセットレバー90
の押動部90cがカウンター送り軸86をカウンターギ
ヤ88とは逆方向に押動して、カウンターギヤ88をフ
リーとして不図示のバネ力によって初期位置(「E」が
表示窓89にて見える位置)まで時計方向に復帰させて
駒数表示の初期リセットを行う。ただし、通常の撮影動
作では全駒の撮影が終了してフィルム巻込み動作にまで
なった際には、カウンターギヤ88はすでに上記初期位
置まで間欠的に戻されているので、上述のバネによる復
帰動作はデモンストレーション等によりフィルムをカメ
ラに入れないで模擬撮影操作をしている際にて背蓋70
を途中で開成した時に行われることになる。
なお、上述実施例における、フィルム巻上駆動機構では
スプール52側伝達系と駆動スプロケット58側伝達系
とに独立に第1遊星レバー42と第2遊星レバー44を
共通の太陽ギヤ38にて構成しているが、これは仮にフ
ィルムの全駒の撮影が終っていない巻戻し状態にて背蓋
70を開成し、ふたたび閉成してフィルム巻戻しを行わ
せた際での対処である。すなわち、背蓋70の開成によ
って第2遊星レバー44の係止が外れて揺動し、第2遊
星ギヤ46と伝達ギヤ54との噛合が許容される状態と
なるので、フィルム巻戻しの際でのスプール52及び駆
動スプロケット58の従動回転(巻上時とは逆回転)に
伴なう両遊星ギヤ40.46の従動回転が起きる。
スプール52と駆動スプロケット58とは周速比が異な
る(スプール52の方が大きい)が、本実施例のように
スプール52側の伝達系にも遊星クラッチ機構を設けた
場合には第1遊星レバー42が揺動して第1遊星ギヤ4
0と伝達ギヤ48との噛合が適宜に外れるので、対処す
ることができる。
〔発明の効果〕
モータ出力の駆動の切換えをモータの回転の切換えによ
り実行すると共に、初期状態への復帰をフィルム交換時
に自然に行う背蓋の開閉動作に連動して実行したので、
はぼ自動とすることができる。
クラッチ動作を阻止する伝達制限機構を設けてモータの
同一方向の回転により実質2つの機構の駆動を行わせた
ので、他方向回転により更にもう1つの機構の駆動も可
能とし、低コスト、小型化による多機能なカメラを提供
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例としての一眼レフカメラの構成配置説明
図。 第2図は第1図における各構成の斜視図。 第3図はフィルム巻上駆動機構のスプール側要部を第2
図での下方から見た動作説明図であり、第3図(a)は
予備巻上げ開始時、第3図(b)は予備巻上げ初期にて
フィルムのリーダ一部がスプールに巻付いた以後の状態
、第3図(c)は背蓋を開成した状態を示している。 第4図は第2図の検出ギヤを下方から見た図。 第5図は第2図の検出基板を上方から見た図。 第6図は第5図の検出基板の各端子より得られる信号の
タイムチャート図。 第7図はフィルム巻戻駆動機構及びミラーボックス駆動
機構を側方から見た動作説明図であり、第7図(a)は
初期状態もしくは予備巻上時、第7図(b)′はミラー
アップ状態、第7図(C)はミラーボックス駆動機構を
作動させた後のミラーダウン状態。 第8図は信号基板上でのブラシの動作説明図であり、第
8図(a)はシャッタチャージ完了(ミラーダウン)状
態、第8図(b)はミラーアップ完了(シャッタチャー
ジ解除)状態。 第9図はフィルム巻戻駆動機構を上方から見た動作説明
図であり、第9図(a)は初期状態もしくは予備巻上時
、第9図(b)はモータ逆転によるミラーボックス駆動
機構の作動時、第9図(C)はモータ正転によるフィル
ム巻戻駆動機構の作動時、第9図(d)は背蓋開成時。 第10図はフィルム巻上駆動機構のモータ側要部を下方
から見た動作説明図であり、第10図(a)は初期状態
もしくは予備巻上時、第10図(b)はモータ逆転によ
るミラーボックス駆動機構の作動時、第10図(C)は
モータ正転によるフィルム巻戻駆動機構の作動時、第1
0図(d)は背蓋開成時。 第11図はカメラ制御に係る要部回路図。 第12図及び第13図はフローチャート図。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)モータと、 前記モータの出力を駆動源とし、該モータの第1の方向
    の回転に基づき次駒撮影の為の準備を行う準備動作機構
    と、 前記モータの出力を駆動源とし、該モータの第2の方向
    の回転に基づきフィルムを巻上げするフィルム巻上げ駆
    動機構と、 前記モータの出力を駆動源とし、該モータの第2の方向
    の回転に基づきフィルムを巻戻しするフィルム巻戻し駆
    動機構と、 前記モータの前記第1の方向の回転に基づき出力を前記
    準備動作機構に伝達し、前記第2の方向の回転に基づき
    出力を前記フィルム巻上げ機構及び前記フィルム巻戻し
    機構に伝達するように切換えるクラッチ手段と、 初期状態では前記モータの前記第2の方向の回転の際に
    出力の一方側の機構への伝達のみを阻止し、該モータの
    前記第1の方向の回転を受けて切換動作することにより
    該モータの該第2の方向の回転の際に今度は他方側の機
    構への伝達のみを阻止する伝達制限機構と、 背蓋の開閉動作に連動して、前記伝達制限機構を初期状
    態に復帰させて、モータ出力の前記一方側の機構への伝
    達のみを阻止するようにさせる復帰手段と、を 有するモータ駆動カメラ。
  2. (2)フィルム装填時に予じめフィルムを全駒分巻上げ
    てしまい、撮影ごとにフィルムを巻戻していく予備巻上
    げ方式のモータ駆動カメラにおいて、モータと、 前記モータの出力を駆動源とし、該モータの第2の方向
    の回転に基づきフィルムを巻上げするフィルム巻上げ駆
    動機構と、 前記モータの出力を駆動源とし、該モータの第1の方向
    の回転に基づき駆動し、該モータの前記第2の方向の回
    転時での出力伝達を制限する伝達制限機構と、 前記モータの前記第2の方向の回転に基づき出力を前記
    フィルム巻上げ駆動機構に伝達し、前記第1の方向の回
    転に基づき出力を前記伝達制限機構に伝達するように切
    換えるクラッチ手段と、背蓋の開閉動作に連動して、前
    記伝達制限機構を初期状態に復帰させる復帰手段と、を
    有し、前記伝達制限機構は初期状態では前記第2の方向
    の回転の際に、出力を前記フィルム巻上げ機構に伝達す
    るように設定され、該モータの前記第1の方向の回転に
    よって駆動されることにより、以後の該モータの該第2
    の方向の回転の際には該フィルム巻上げ機構への伝達を
    阻止して、他の機構に伝達するように切換え、一方、前
    記復帰手段は該伝達制限機構を初期状態に復帰させて、
    出力を該フィルム巻上げ機構に伝達するようにしたこと
    を特徴とするモータ駆動カメラ。
  3. (3)フィルム装填時に予じめフィルムを全駒分巻上げ
    てしまい、撮影ごとにフィルムを巻戻していく予備巻上
    げ方式のモータ駆動カメラにおいて、モータと、 前記モータの出力を駆動源とし、該モータの第1の方向
    の回転に基づき次駒撮影の為の準備を行う準備動作機構
    と、 前記モータの出力を駆動源とし、該モータの第2の方向
    の回転に基づきフィルムを巻上げするフィルム巻上げ駆
    動機構と、 前記モータの出力を駆動源とし、該モータの第2の方向
    の回転に基づきフィルムを巻戻しするフィルム巻戻し駆
    動機構と、 前記モータの前記第1の方向の回転に基づき出力を前記
    準備動作機構に伝達し、前記第2の方向の回転に基づき
    出力を前記フィルム巻上げ機構及び前記フィルム巻戻し
    機構に伝達するように切換えるクラッチ手段と、 初期状態では前記モータの前記第2の方向の回転の際に
    、前記クラッチ手段におけるクラッチ動作によるモータ
    出力の前記フィルム巻戻し機構への伝達のみを阻止し、
    一方、切換動作することにより該モータの該第2の方向
    の回転の際に今度は前記フィルム巻上げ機構への伝達の
    みを阻止する伝達制限機構と、 背蓋の開閉動作に連動して、前記伝達制限機構を初期状
    態に復帰させて、モータ出力の前記フィルム巻戻し機構
    への伝達のみを阻止するようにさせる復帰手段と、を 有するモータ駆動カメラ。
  4. (4)上記準備動作機構は可動ミラーを揺動させる構造
    を含む請求項1又は請求項3記載のモータ駆動カメラ。
  5. (5)上記準備動作機構はシャッタのチャージ、チャー
    ジ解除を行う構造を含む請求項1又は請求項3記載のモ
    ータ駆動カメラ。
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US07/564,133 US5329328A (en) 1988-02-08 1990-08-08 Camera
US07/831,101 US5274407A (en) 1988-02-08 1992-02-04 Camera

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115567761A (zh) * 2022-12-07 2023-01-03 杭州视洞科技有限公司 一种无限旋转摄像机的复位方法及电子设备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115567761A (zh) * 2022-12-07 2023-01-03 杭州视洞科技有限公司 一种无限旋转摄像机的复位方法及电子设备
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