JPH01202390A - オーステナイト系ステンレス鋼溶接構造物の溶接方法 - Google Patents
オーステナイト系ステンレス鋼溶接構造物の溶接方法Info
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- JPH01202390A JPH01202390A JP2691488A JP2691488A JPH01202390A JP H01202390 A JPH01202390 A JP H01202390A JP 2691488 A JP2691488 A JP 2691488A JP 2691488 A JP2691488 A JP 2691488A JP H01202390 A JPH01202390 A JP H01202390A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、高温で使用される溶接構造物の製造方法に係
わり、特にオーステナイト系ステンレス鋼溶接構造物の
溶接方法に関する。
わり、特にオーステナイト系ステンレス鋼溶接構造物の
溶接方法に関する。
高温強度を必要とする溶接構造物は、耐食・耐熱鋼、特
にオーステナイト系ステンレス鋼がよく用いられる。
にオーステナイト系ステンレス鋼がよく用いられる。
その−例として、高速増殖炉では、原子炉の中で発生し
た熱を液体ナトリウムでとり出し、その熱を中間熱交器
で別ルートの液体ナトリウムへ伝えられるが、その液体
ナトリウムは一次系循環ポンプの駆動によって一次系配
管を経由して循環される構造となっている。従って、原
子炉運転中の一次系は、500℃程度の高温に曝される
ので、原子炉、−次系配管等はオーステナイト系ステン
レス鋼が用いられる。この高温の液体ナトリウムの循環
する一次系では、耐熱、耐食性の外に、長期稼動のため
疲労強度が要求される。その疲労荷重は、原子炉の運転
、休止にともなう熱応力によって、あるいは運転中の炉
内の液面の高さ変動に伴う液面上下附近の温度差に応じ
て生じる熱応力によって生じるものである。
た熱を液体ナトリウムでとり出し、その熱を中間熱交器
で別ルートの液体ナトリウムへ伝えられるが、その液体
ナトリウムは一次系循環ポンプの駆動によって一次系配
管を経由して循環される構造となっている。従って、原
子炉運転中の一次系は、500℃程度の高温に曝される
ので、原子炉、−次系配管等はオーステナイト系ステン
レス鋼が用いられる。この高温の液体ナトリウムの循環
する一次系では、耐熱、耐食性の外に、長期稼動のため
疲労強度が要求される。その疲労荷重は、原子炉の運転
、休止にともなう熱応力によって、あるいは運転中の炉
内の液面の高さ変動に伴う液面上下附近の温度差に応じ
て生じる熱応力によって生じるものである。
この疲労強度を向上する方法としては、特開昭60−2
58409号公報に記載されているように、予め昇温し
た被処理物の表面を冷却しながらピーニングを行って、
被処理物表面に圧縮残留応力を付与することにより、引
張荷重負荷時の引張応力を緩和して疲労強度を向上させ
る方法が提案され、また特開昭61−79712号公報
に記載されているように、被処理物の切欠部周辺の表面
を加熱、冷却して切欠部周辺に圧縮応力を残留させて疲
労強度を高める方法が提案されている。
58409号公報に記載されているように、予め昇温し
た被処理物の表面を冷却しながらピーニングを行って、
被処理物表面に圧縮残留応力を付与することにより、引
張荷重負荷時の引張応力を緩和して疲労強度を向上させ
る方法が提案され、また特開昭61−79712号公報
に記載されているように、被処理物の切欠部周辺の表面
を加熱、冷却して切欠部周辺に圧縮応力を残留させて疲
労強度を高める方法が提案されている。
上記の三方法では、前者の方法が被処理物全体の疲労強
度向上をねらったものであり、後者の方法は切欠部、即
ち応力集中の生じ易い形状不連続部の疲労強度向上をね
らったものであるが、いずれも溶接金属のように金属組
織上の不連続部、すなわち溶接金属のデンドライト(樹
枝状晶)に起因する疲労強度の低下という点については
配慮されていなかった。
度向上をねらったものであり、後者の方法は切欠部、即
ち応力集中の生じ易い形状不連続部の疲労強度向上をね
らったものであるが、いずれも溶接金属のように金属組
織上の不連続部、すなわち溶接金属のデンドライト(樹
枝状晶)に起因する疲労強度の低下という点については
配慮されていなかった。
すなわち、オーステナイト系ステンレス鋼の溶接金属で
は溶融後の冷却途中に変態を生じないため結晶粒が粗大
化し易く、従って、多層盛溶接の場合は、前層又は前パ
スの溶接金属のデンドライトに、次層又は次パスの溶接
金属のデンドライトが連続して一定の方向性をもって成
長し、かつそのデンドライト粒径が大きいことによって
、デンドライト粒内と粒界に金属組織上の不連続を生じ
て溶接部の疲労強度に著しい方向性を示し、特に溶接部
に垂直方向の疲労強度が、溶接部に平行な方向の疲労強
度に対して著しく低下するという問題があった。
は溶融後の冷却途中に変態を生じないため結晶粒が粗大
化し易く、従って、多層盛溶接の場合は、前層又は前パ
スの溶接金属のデンドライトに、次層又は次パスの溶接
金属のデンドライトが連続して一定の方向性をもって成
長し、かつそのデンドライト粒径が大きいことによって
、デンドライト粒内と粒界に金属組織上の不連続を生じ
て溶接部の疲労強度に著しい方向性を示し、特に溶接部
に垂直方向の疲労強度が、溶接部に平行な方向の疲労強
度に対して著しく低下するという問題があった。
本発明の目的は、オーステナイト系ステンレス鋼の多層
盛溶接部で、疲労強度の方向性のない良好な多層盛溶接
部を形成するオーステナイト系ステンレス鋼溶接構造物
の溶接方法を提供することにある。
盛溶接部で、疲労強度の方向性のない良好な多層盛溶接
部を形成するオーステナイト系ステンレス鋼溶接構造物
の溶接方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のオーステナイト系
ステンレス鋼溶接構造物の溶接方法においては、多層盛
溶接を行う溶接継手に溶接された溶接金属の表面にピー
ニングを施し、そのピーニングの有効深さが、少なくと
も部分的に、前記溶接金属に隣接して溶接する時の溶込
み深さ以上としたものである。
ステンレス鋼溶接構造物の溶接方法においては、多層盛
溶接を行う溶接継手に溶接された溶接金属の表面にピー
ニングを施し、そのピーニングの有効深さが、少なくと
も部分的に、前記溶接金属に隣接して溶接する時の溶込
み深さ以上としたものである。
そのピーニングの有効深さは、そのピーニングを受けた
溶接金属の表面より、少なくとも部分的に、2mm以上
とすることにより効果的である。
溶接金属の表面より、少なくとも部分的に、2mm以上
とすることにより効果的である。
また前記ピーニングを、50〜300”Cの温度範囲内
にある溶接金属に施すことにより、より効果的となる。
にある溶接金属に施すことにより、より効果的となる。
また、前記ピーニングを多層盛溶接部の各層、各パスあ
るいは層とパスの組合せで施してもよい。
るいは層とパスの組合せで施してもよい。
上記のように構成されたオーステナイト系ステンレス鋼
溶接構造物の多層盛溶接部の溶接金属表面にピーニング
を行うことにより、その溶接金属の表面層に変形を与え
、その変形を生ずる層の深さが、その溶接金属に隣接し
て溶接する時の溶込み深さ以上に、少なくとも一部分が
なることにより、そのピーニングされた溶接金属のデン
ドライトに不連続となるか、あるいはそのデンドライト
の成長方向と異なった方向に成長して、多層盛溶接部の
デンドライトの成長方向をばらつかせ、かつ微細化する
。
溶接構造物の多層盛溶接部の溶接金属表面にピーニング
を行うことにより、その溶接金属の表面層に変形を与え
、その変形を生ずる層の深さが、その溶接金属に隣接し
て溶接する時の溶込み深さ以上に、少なくとも一部分が
なることにより、そのピーニングされた溶接金属のデン
ドライトに不連続となるか、あるいはそのデンドライト
の成長方向と異なった方向に成長して、多層盛溶接部の
デンドライトの成長方向をばらつかせ、かつ微細化する
。
多層盛溶接では、各溶接金属の溶込み深さは約211I
I++以内であるのでこのピーニングの有効深さを溶接
金属表面より、少なくとも部分的に、2IIIm以上に
するのが好ましい。
I++以内であるのでこのピーニングの有効深さを溶接
金属表面より、少なくとも部分的に、2IIIm以上に
するのが好ましい。
また、ピーニングを行うときのその溶接金属の温度は、
50〜300℃の温度範囲が望ましく、50℃未満では
ピーニング有効深さが浅くなり、300℃越えると冷却
速度が早いため均一な有効深さにし難く、作業性が低下
する。
50〜300℃の温度範囲が望ましく、50℃未満では
ピーニング有効深さが浅くなり、300℃越えると冷却
速度が早いため均一な有効深さにし難く、作業性が低下
する。
また、ピーニングを、多層盛溶接部の各層で行うことに
より層毎のピーニング効果により層毎でデンドライトの
連続成長が妨げられ、各パスで行うことによりパス毎の
ピーニング効果が得られてパス毎でデンドライトの連続
成長が妨げられ、さらにパスと層の組合せでピーニング
を行うことにより、より一層確実で、簡易にピーニング
効果が得られる。
より層毎のピーニング効果により層毎でデンドライトの
連続成長が妨げられ、各パスで行うことによりパス毎の
ピーニング効果が得られてパス毎でデンドライトの連続
成長が妨げられ、さらにパスと層の組合せでピーニング
を行うことにより、より一層確実で、簡易にピーニング
効果が得られる。
以下に本発明の実施例について第1図〜第5図を用いて
説明する。
説明する。
本発明の実施例として使用した母材の成分組成例と、そ
の母材の溶接に用いた溶接ワイヤの成分組成例とを第1
表に、その時の溶接施工条件を第2表に示した。
の母材の溶接に用いた溶接ワイヤの成分組成例とを第1
表に、その時の溶接施工条件を第2表に示した。
溶接法はTIG溶接とサブマージドアーク溶接を用いた
。TIG@接は不活性ガス(アルゴンガス)シールド中
でタングステン電極と母材との間に直流アークを発生さ
せて母材を溶融し、そのアーク中へ溶接ワイヤを連続的
に送給して溶融させて溶接するもので、非常に品質が優
れた溶接法であり、サブマージドアーク溶接は溶接フラ
ックス(中性)の堆積中で溶接ワイヤ先端と母材との間
にアークを発生させて、母材と溶接ワイヤ先端部と溶接
フラックスとを溶融させ、その溶接ワイヤを連続的に送
給して溶接するもので、品質の安定した能率の高い溶接
法である。
。TIG@接は不活性ガス(アルゴンガス)シールド中
でタングステン電極と母材との間に直流アークを発生さ
せて母材を溶融し、そのアーク中へ溶接ワイヤを連続的
に送給して溶融させて溶接するもので、非常に品質が優
れた溶接法であり、サブマージドアーク溶接は溶接フラ
ックス(中性)の堆積中で溶接ワイヤ先端と母材との間
にアークを発生させて、母材と溶接ワイヤ先端部と溶接
フラックスとを溶融させ、その溶接ワイヤを連続的に送
給して溶接するもので、品質の安定した能率の高い溶接
法である。
溶接継手は、各層ごとにピーニングを施したものと施さ
ないものとを作製し、その溶接板の材質は第1表に示す
化学組織の5LIS304で、そのサイズは板厚20+
n+n、巾250mm、長さ1 、000mmであり、
その溶接開先は開先角度45°、開先ギャップ12mm
の突合せ開先であり、その多層盛溶接部1の断面を第2
図に示す。個々の溶接金属2は各パスを示し、横に並ん
だ2〜3パスで各層を形成している。
ないものとを作製し、その溶接板の材質は第1表に示す
化学組織の5LIS304で、そのサイズは板厚20+
n+n、巾250mm、長さ1 、000mmであり、
その溶接開先は開先角度45°、開先ギャップ12mm
の突合せ開先であり、その多層盛溶接部1の断面を第2
図に示す。個々の溶接金属2は各パスを示し、横に並ん
だ2〜3パスで各層を形成している。
ピーニングはタガネピーニングを用い6〜15気圧の圧
縮空気をピーニング装置に導入し、その先端部のタガネ
で溶接金属をたたいてピーニングを施すものである。ピ
ーニングの施工は、ピーニングの有効深さが各層表面よ
り1mm、2mm、3mmとなるように実施した。なお
ピーニングは多層盛溶接部の溶接金属の表面上に行えば
よいが、開先面上にかかっても問題はない。またピーニ
ングは、溶接金属の温度が50〜300℃の範囲で行う
とより効果的であり、特に100〜200℃で行うとピ
ーニング有効深さを均一に保ち易く作業性が優れ、更に
効果的である。
縮空気をピーニング装置に導入し、その先端部のタガネ
で溶接金属をたたいてピーニングを施すものである。ピ
ーニングの施工は、ピーニングの有効深さが各層表面よ
り1mm、2mm、3mmとなるように実施した。なお
ピーニングは多層盛溶接部の溶接金属の表面上に行えば
よいが、開先面上にかかっても問題はない。またピーニ
ングは、溶接金属の温度が50〜300℃の範囲で行う
とより効果的であり、特に100〜200℃で行うとピ
ーニング有効深さを均一に保ち易く作業性が優れ、更に
効果的である。
疲労試験片の採取位置を第3図に示すように溶接線3に
垂直な方向の試験片4と平行な方向の試験片5の2種類
を採取した。
垂直な方向の試験片4と平行な方向の試験片5の2種類
を採取した。
次いで、疲労試験はφ10の丸棒試験片を用い、標点距
離15mmとし、高周波加熱装置により試験温度に加熱
した状態で試験片の軸方向に引張、圧縮の応力を負荷し
、第4図に示す歪波形に従って歪制御を行って試験を行
った。
離15mmとし、高周波加熱装置により試験温度に加熱
した状態で試験片の軸方向に引張、圧縮の応力を負荷し
、第4図に示す歪波形に従って歪制御を行って試験を行
った。
試験温度を550℃、全ひずみ範囲(Δε)を0゜7%
、ひずみ速度を0.11/秒の両振三角波形で疲労試験
を行なった。
、ひずみ速度を0.11/秒の両振三角波形で疲労試験
を行なった。
なお、試験温度は高速増殖炉用原子炉運転中の液体ナト
リウムの温度が500〜530℃であることから550
℃を選び、全ひずみ量(ΔE)は原子炉容器の器壁のそ
れが0.1〜0.2%程度、1次系全体でも最大で0.
5%であることから0.7%を選んだ。
リウムの温度が500〜530℃であることから550
℃を選び、全ひずみ量(ΔE)は原子炉容器の器壁のそ
れが0.1〜0.2%程度、1次系全体でも最大で0.
5%であることから0.7%を選んだ。
その疲労試験片の寿命は試験片に負荷する応力振巾が定
常状態より25′1減少した時の繰返し数で表わした。
常状態より25′1減少した時の繰返し数で表わした。
上記の疲労試験で得られた結果のうち、ピーニングの有
効深さ2mmの本発明材と、ピーニングを行なわない従
来方法による比較例の結果を第3表に示した。
効深さ2mmの本発明材と、ピーニングを行なわない従
来方法による比較例の結果を第3表に示した。
ピーニングを行なわない比較例では、TIG溶接、サブ
マージドアーク溶接ともに、溶接線平行方向の疲労寿命
が母材と同等程度あるのに対し、溶接線垂直方向では半
分以下となって異方性が著しいが、本発明の溶接方法に
よりピーニングの有効深さを各層表面から2mmとなる
ようにピーニングを実施した場合には、溶接線垂直方向
の疲労寿命は母材の値程度にまで大巾に改善され、異方
性がほとんど認められない。
マージドアーク溶接ともに、溶接線平行方向の疲労寿命
が母材と同等程度あるのに対し、溶接線垂直方向では半
分以下となって異方性が著しいが、本発明の溶接方法に
よりピーニングの有効深さを各層表面から2mmとなる
ようにピーニングを実施した場合には、溶接線垂直方向
の疲労寿命は母材の値程度にまで大巾に改善され、異方
性がほとんど認められない。
次に、ピーニングの有効深さが溶接線垂直方向の疲労寿
命に及ぼす影響を示す試験結果を第4表および第1図に
示す。
命に及ぼす影響を示す試験結果を第4表および第1図に
示す。
この試験結果によれば、ピーニング有効深さ2mm以上
では、溶接の溶は込み深さが2mm以内であるTIG溶
接、サブマージドアーク溶接ともに、その多層盛溶接部
の溶接線垂直方向の疲労寿命は大巾に向上していること
が認められた。ただし、ピーニング有効深さ1mmの場
合はほとんど改善されてないことが判る。なお、ピーニ
ング有効深さは2〜4mmで十分疲労寿命に効果がある
が、4mm以上でも効果を損うことはない。
では、溶接の溶は込み深さが2mm以内であるTIG溶
接、サブマージドアーク溶接ともに、その多層盛溶接部
の溶接線垂直方向の疲労寿命は大巾に向上していること
が認められた。ただし、ピーニング有効深さ1mmの場
合はほとんど改善されてないことが判る。なお、ピーニ
ング有効深さは2〜4mmで十分疲労寿命に効果がある
が、4mm以上でも効果を損うことはない。
また、溶接法は、上記2種の溶接法のみでなく、MIG
溶接を用いても、その溶込み深さを2mm以内にするこ
とにより十分施工できる。このMIG溶接は、不活性ガ
スシールド中で溶接ワイヤ先端と母材間で直流アークを
発生して両者を溶融し、溶接ワイヤを連続的に送給して
溶接を行なう溶接法である。
溶接を用いても、その溶込み深さを2mm以内にするこ
とにより十分施工できる。このMIG溶接は、不活性ガ
スシールド中で溶接ワイヤ先端と母材間で直流アークを
発生して両者を溶融し、溶接ワイヤを連続的に送給して
溶接を行なう溶接法である。
また、オーステナイト系ステンレス鋼は第1表に示した
JIS規格の5US304の外に、5US304L、5
US304LC,5US316,5US316L、5U
S316LC,5US321でもよく、また、前述のオ
ーステナイト系ステンレス鋼を炭素鋼との異材継手にも
適用することにより、その多層盛溶接部の溶接線垂直方
向の疲労強度を向上させることができる。
JIS規格の5US304の外に、5US304L、5
US304LC,5US316,5US316L、5U
S316LC,5US321でもよく、また、前述のオ
ーステナイト系ステンレス鋼を炭素鋼との異材継手にも
適用することにより、その多層盛溶接部の溶接線垂直方
向の疲労強度を向上させることができる。
このような溶接方法を適用できるオーステナイト系ステ
ンレス鋼溶接構造物としては、第5図に示すように多層
盛溶接を行なう溶接継手6を有する高速増殖炉原子炉容
器7の外に、同炉用−次系配管があり、さらに、ボイラ
ー用管寄せにも適用できる。
ンレス鋼溶接構造物としては、第5図に示すように多層
盛溶接を行なう溶接継手6を有する高速増殖炉原子炉容
器7の外に、同炉用−次系配管があり、さらに、ボイラ
ー用管寄せにも適用できる。
本発明は、以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。
下に記載されるような効果を奏する。
オーステナイト系ステンレス鋼溶接構造物の多層盛溶接
を行なう溶接継手に溶接された溶接金属の表面でピーニ
ングを行なうことにより、デンドライトの成長方向をば
らつかせ、かつ微細化することができるので、疲労強度
の異方性のない良好な多層盛溶接部を有するオーステナ
イト系ステンレス鋼溶接構造物を容易に得ることができ
る。
を行なう溶接継手に溶接された溶接金属の表面でピーニ
ングを行なうことにより、デンドライトの成長方向をば
らつかせ、かつ微細化することができるので、疲労強度
の異方性のない良好な多層盛溶接部を有するオーステナ
イト系ステンレス鋼溶接構造物を容易に得ることができ
る。
ピーニングの有効深さを、溶接金属の少なくとも部分的
に2mm以上とすることにより、ピーニング作業を容易
に行なえる。
に2mm以上とすることにより、ピーニング作業を容易
に行なえる。
また、ピーニングを、50〜300℃の溶接金属に施す
ことにより、容易に十分なピーニング効果が得られる。
ことにより、容易に十分なピーニング効果が得られる。
また、ピーニングを多層盛溶接の各層で施すことにより
層毎にデンドライトの連続成長が妨げられるので、容易
に疲労強度の異方性のない良好な多層盛溶接部が得られ
る。
層毎にデンドライトの連続成長が妨げられるので、容易
に疲労強度の異方性のない良好な多層盛溶接部が得られ
る。
また、ピーニングを各パスで施すことによりパス毎にデ
ンドライトの連続成長が妨げられるので、容易にかつ確
実に、疲労強度の異方性のない良好な多層盛溶接部が得
られる。
ンドライトの連続成長が妨げられるので、容易にかつ確
実に、疲労強度の異方性のない良好な多層盛溶接部が得
られる。
さらに、ピーニングを多層盛溶接のパスと層の組合せで
施すことによってもデンドライトの連続成長が十分妨げ
られるので、容易に疲労強度の一異方性のない良好な多
層盛溶接部が得られる。
施すことによってもデンドライトの連続成長が十分妨げ
られるので、容易に疲労強度の一異方性のない良好な多
層盛溶接部が得られる。
第1図は本発明によるピーニング有効深さが溶接継手の
疲労寿命に及ぼす影響の試験結果を示す図、第2図は本
発明により各層でピーニングを施して溶接した多層盛溶
接部の断面図、第3図は疲労試験片採取位置を示す説明
図、第4図は疲労試験で用いた引張、圧縮荷重を負荷す
るひずみ制御のひずみ波形を示す図、第5図は本発明の
溶接方法を適用する高速増殖炉用原子炉容器の溶接継手
を示す説明図である。 2・・・溶接金属、6・・・溶接継手。
疲労寿命に及ぼす影響の試験結果を示す図、第2図は本
発明により各層でピーニングを施して溶接した多層盛溶
接部の断面図、第3図は疲労試験片採取位置を示す説明
図、第4図は疲労試験で用いた引張、圧縮荷重を負荷す
るひずみ制御のひずみ波形を示す図、第5図は本発明の
溶接方法を適用する高速増殖炉用原子炉容器の溶接継手
を示す説明図である。 2・・・溶接金属、6・・・溶接継手。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、多層盛溶接を行う溶接継手を有するオーステナイト
系ステンレス鋼溶接構造物の溶接方法において、前記溶
接継手に溶接された溶接金属の表面にピーニングを施し
、該ピーニングの有効深さが、少なくとも部分的に前記
溶接金属に隣接して溶接する時の溶込み深さ以上となる
ことを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼溶接構
造物の溶接方法。 2、請求項1において、前記ピーニングの有効深さが前
記溶接金属の表面より、少なくとも部分的に2mm以上
であることを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼
溶接構造物の溶接方法。 3、請求項1又は2において、前記ピーニングを50〜
300℃の温度範囲内の溶接金属に施すことを特徴とす
るオーステナイト系ステンレス鋼溶接構造物の溶接方法
。 4、請求項1において、前記ピーニングを各層の溶接金
属に施すことを特徴とするオーステナイト系ステンレス
鋼溶接構造物の溶接方法。 5、請求項1において、前記ピーニングを各パスの溶接
金属に施すことを特徴とするオーステナイト系ステンレ
ス鋼溶接構造物の溶接方法。 6、請求項1において、前記ピーニングを多層盛溶接部
の一部の溶接金属に層毎で、他の部分にパス毎で施すこ
とを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼溶接構造
物の溶接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2691488A JPH01202390A (ja) | 1988-02-08 | 1988-02-08 | オーステナイト系ステンレス鋼溶接構造物の溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2691488A JPH01202390A (ja) | 1988-02-08 | 1988-02-08 | オーステナイト系ステンレス鋼溶接構造物の溶接方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01202390A true JPH01202390A (ja) | 1989-08-15 |
Family
ID=12206476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2691488A Pending JPH01202390A (ja) | 1988-02-08 | 1988-02-08 | オーステナイト系ステンレス鋼溶接構造物の溶接方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01202390A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011021624A (ja) * | 2009-07-13 | 2011-02-03 | Chuo Spring Co Ltd | 皿ばね及びその製造方法 |
WO2012160815A1 (ja) * | 2011-05-23 | 2012-11-29 | 株式会社神戸製鋼所 | 鋼構造物の高耐久化処理方法 |
-
1988
- 1988-02-08 JP JP2691488A patent/JPH01202390A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011021624A (ja) * | 2009-07-13 | 2011-02-03 | Chuo Spring Co Ltd | 皿ばね及びその製造方法 |
US8530779B2 (en) | 2009-07-13 | 2013-09-10 | Chuo Hatsujo Kabushiki Kaisha | Disc spring and process of manufacturing the same |
WO2012160815A1 (ja) * | 2011-05-23 | 2012-11-29 | 株式会社神戸製鋼所 | 鋼構造物の高耐久化処理方法 |
JP2013006215A (ja) * | 2011-05-23 | 2013-01-10 | Kobe Steel Ltd | 鋼構造物の高耐久化処理方法 |
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