JPH01201448A - 包装用アルミニウム合金硬質板の製造法 - Google Patents

包装用アルミニウム合金硬質板の製造法

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JPH01201448A
JPH01201448A JP2618688A JP2618688A JPH01201448A JP H01201448 A JPH01201448 A JP H01201448A JP 2618688 A JP2618688 A JP 2618688A JP 2618688 A JP2618688 A JP 2618688A JP H01201448 A JPH01201448 A JP H01201448A
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JP
Japan
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coil
temperature
hot
ingot
aluminum alloy
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JP2618688A
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Takashi Inaba
隆 稲葉
Toru Takahashi
徹 高橋
Hiroshi Kobayashi
浩 小林
Hideyoshi Usui
碓井 栄喜
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はビール、炭酸飲料用の飲料缶体及び食缶缶体に
用いられる包装用アルミ合金硬質板を生産性よく製造す
る方法に関するものである。
(従来の技術) 従来より、ビール、炭酸飲料用等の飲料缶体や食缶缶体
用の材料としてはA Q −Mn −Mg系のアルミニ
ウム合金硬質材が用いられており、その製造法としては
、鋳塊を均熱した後、熱間圧延されてコイル状に巻上げ
られ、その後、そのまま焼鈍され或いは冷間圧延後に焼
鈍され、更に製品板厚まで冷間圧延される方法が一般的
である。
ところで、従来、この焼鈍はバッチ炉で行なわれており
、一般的には、加熱冷却速度40℃/hr前後、加熱温
度350℃程度で数時間保持と云われている。熱延コイ
ルにおいては、熱延直後に炉に挿入する場合、炉の手配
や数コイルをまとめる必要がある等の生産性の問題があ
り、更には、コイル間に温度差がある場合には保持時間
を変える必要がある等の安定性の問題があることから、
熱延コイルを熱延直後(例えば、200℃以上のとき)
に焼鈍することは避けられていた。
一方、最近では、生産性の向上を目的として、連続焼鈍
炉を使用する連続焼鈍技術(CAL:熱延コイルを巻き
ほどきながら急速加熱し、短時間保持して冷却する焼鈍
)が用いられ始めており、例えば、特公昭61−746
5号、同62−37705号、同62−6740号、同
62−13421号等で提案されている。但し、これら
の技術においても、現状では加熱前の熱延コイル温度は
低温でなければならない。それは、アルミニウム材の場
合、CALに必須のアキュムレーターとしてゴムロール
が使用されているためであり、ゴムの性能上、コイル温
度は150℃以下である必要がある。
(発明が解決しようとする課題) いずれの焼鈍方式の場合であっても、熱延後のコイルを
焼鈍する場合には熱延コイルの温度が150℃以下、好
ましくは50℃以下である。したがって、熱延コイルが
所定の温度に冷却されるまでの時間的ロスが生じ、因み
にコイルが50℃以下になるには10〜15時間が必要
である等、生産性の向上の障害となっている。
更に、従来のバッチ炉による焼鈍方式では生産性により
大きな問題がある。またCAL方式では通板上板厚に制
約を受けるという問題もある。
一方、包装用アルミニウム材料としては薄肉高強度化の
要望がますます強くなっており、上記生産性の問題と共
に有効な製造方法の開発が望まれているのが現状である
本発明は、上記要諸に応えるべくなされたものであって
、薄肉化が可能な包装用アルミニウム合金硬質板を生産
性よく製造し得る方法を提供することを目的とするもの
である。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するため、本発明者は、まず特に生産性
の面で新たな製造法を見い出すべく鋭意研究した結果、
連続焼鈍炉を使用する際に熱延コイルを巻きほどすこと
なくコイル状で装入するならば、従来のCALの問題点
である熱延後の冷却、板厚等の制約を受けず、また連続
焼鈍炉の使用による生産性向上が図れることに着目する
に至った。
そこで、この製造方式に適合し得る条件としてアルミニ
ウム合金の成分調整並びにプロセス条件について多角的
に実験研究を重ね、ここに本発明をなしたものである。
すなわち、本発明に係る包装用アルミニウム合金硬質板
の製造法は、Mn:0.5〜2.0%、Mg:0.5〜
2.0%及びCu:0.05〜0.5%を含みし、更に
Si:Q、1〜0.5%、Fe:0.3〜0.7%及び
Zn:0.05〜1.0%のうちの1種又は2種以上を
含み、残部がAl及び不可避的不純物からなるアルミニ
ウム合金鋳塊に500℃以上の温度の均質化熱処理を施
した後、熱間圧延をぜ厚4m11以下、280℃以上の
温度で終了してコイル状で巻き上げ、その後、熱間圧延
コイルを200℃以下の温度に下げることなしに350
〜600℃の温度の連続炉に装入し、コイルの状態で連
続的に加熱し、引き続き冷却速度10℃/+++in以
上にて150℃以下まで急速冷却され、その後、冷間圧
延率80%以上の冷間圧延を施し、更に必要に応じて安
定化焼鈍を施すことを特徴とするものである。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
まず、本発明における化学成分限定理由を説明する。
Mnは強度の向上に効果があり、またAl−Fe−Mn
系の金属間化合物の生成によるしごき加工性の向上に効
果がある元素である。しかし、0゜5%未満ではその効
果が小さく、また2、0%を超える場合にはAl2−F
e−Mn系の巨大金属間化合物が形成され、加工性の低
下を促すので好ましくない。したがって、Mn量は0.
5〜2.0%の範囲とする。
MgもMnと同様、強度向上に効果があり、特にCuと
の組合せにおいて、塗装印刷時のベーキングに際してA
fl−Cu−Mg系の金属間化合物の析山頂化による強
度向上が著しい。しかし、0.5%未満ではその効果が
小さく、また2、0%を超える場合には造塊及び熱延時
に割れが生じ易くなると共にしごき加工時に焼付き易く
なり、好ましくない。したがって、Mg量は0.5〜2
.0%の範囲とする。
CuもMgと同様の効果を示し、0.05%未満ではそ
の効果が小さく、また0、5%を超える場合には造塊及
び熱延時に割れが生じ易くなり、耐食性も低下する。し
たがって、Cu量は0.05〜0.5%の範囲とする。
SiはAl−Fe−Mn系の金属間化合物に相変態を生
じさせ、いわゆるA Q −Fe−Mn −Siのα相
を形成させる元素である。このα相は硬度が高く、特に
しごき加工性の向上に効果がある。しかし、0.1%未
満ではその効果が少なく、また0、5%を超える場合に
は圧延時に耳割れが生じ易くなる。したがって、Si量
は0.1〜0.5%の範囲とする。
FeはMnとの組合せにてAl−Fe−Mn系の金属間
化合物を形成し、しごき加工性の向上に効果があるが、
0.3%未満ではその効果が少なく、0.7%を超える
場合には巨大な金属間化合物を形成して加工性の低下を
招く。したがって、Fe量は0.3〜0.7%の範囲と
する。
Znは絞り及びしごき加工並びにその後のフランジ成形
性の向上に効果があるが、0.05%未満ではその効果
が少なく、しかし1.0%を超える場合には特に問題は
ないが、耐食性が低下する傾向となり、またコスト的に
不利である。したがって、Zn量は0.05〜1.0%
の範囲とする。
但し、上記Si、Fe及びZnはこれらのうち少なくと
も1種を含有させれば充分である。
なお、不純物としては本発明の効果を損なわない限度で
許容でき、例えば、Crは0.3%以下、Tiは0.2
%以下、Bは0.05%以下、Zrは0゜1%以下であ
れば、特に問題はない。
次に製造法について説明する。
上記組成からなるアルミニウム合金は常法により溶解、
鋳造し、得られた鋳塊について熱間圧延前に均質化熱処
理を施すが、この均質化熱処理は500℃以上の温度で
行う必要がある。500℃未満では製品における特性(
絞り耳率、成形性)が劣るので好ましくない。なお、保
持時間は特に制限されないが、加熱温度が550℃未満
の場合はlhr以上、550℃以上の場合は保持時間な
しでも良いが、好ましくはlhr以上である。
引き続いて行われる熱間圧延では、特に圧延終了時の板
厚及び温度が重要であり、いずれも材料特性では絞り耳
率に影響を及ぼす。板厚が41111を超える場合、終
了温度が280℃未満になる場合、いずれとも、その後
の焼鈍において形成される0−90”耳(立方体集合組
織)が不足し、その後の冷延による45°耳形成によっ
ても結果的には製品での低耳率が得られ難い、したがっ
て、熱延圧延は板厚4mm以下、280℃以上で終了す
る必要がある。この場合、コイル状で巻き上げることが
次の熱処理の遂行上必要である。
次いで、熱延コイルに熱処理を施すが、これが本発明の
最大の特徴である。
すなわち、コイル状の熱延板(以下、ホットコイルとい
う)は、280℃以上(通常、300〜350℃)で巻
上げられ、通常は放冷(或いはファン冷却)される。こ
の際、上記組成のホットコイルは150〜200℃の温
度領域にて熱延中に固溶されていた元素が析出してくる
。これら析出物はその後の熱処理においても固溶され難
く、製品板における強度不足を招く。また、この放冷は
熱及び時間の無駄である。したがって、本発明ではホッ
トコイルを200℃以下に下げることなく熱処理を行う
ようにしたものである。この点、従来及び最近の熱処理
炉では、前記の如く熱処理前に温度を下げる必要がある
という問題があるが、本発明では、ホットコイルを20
0℃以下下げることなく連続炉に装入し、連続的に加熱
する熱処理を施すので、そのような問題がない。
この場合の熱処理炉温度は、上記組成のホットコイルの
再結晶及び溶体化に重要なものであり、350℃未満で
は再結晶が不充分となり、一方、600℃を超える場合
には再結晶及び溶体化とも充分ではあるものの、バーニ
ング等の問題を生じるので好ましくない。したがって、
ホットコイル連続焼鈍炉の温度は350〜600℃の範
囲とし、コイルの状態で連続的に加熱する。なお、ホッ
ト1゜コイルの実体温度としては350〜550℃が好
ましく、更に再結晶を主目的とする場合は370〜43
0℃の範囲、溶体化を主目的とする場合は430〜55
0℃の範囲が望ましい。
次に連続炉から出たコイルは冷却されるが、冷却方法に
ついては急速冷却の方が良い。その際、冷却速度がlO
℃/min未満の場合、150℃以上での冷却終了する
場合ではいずれも溶体化が不充分であるので、急速冷却
条件としては冷却速度10℃/min以上にて150℃
以下まで冷却する必要がある。なお、生産性を考慮する
と更に急速冷却(100℃/min以上)の方が好まし
く、冷却はコイルをほどきながら空冷或いは水冷で行な
われる。
更に、冷却されたコイルは冷間圧延にて製品とされる。
この冷間圧延は加工硬化による強度向上に効果があるが
、冷間圧延率が80%未満では強度不足となるので、冷
間圧延率は80%以上とする。
なお、その後、安定化焼鈍を施すことがあり、これは包
装容器を成形する際に張出し性が要求される場合である
。この焼鈍条件は特に制限されず、例えば、焼鈍温度1
00〜200℃でlhr以上保持する。
次に本発明の実施例を示す。
(実施例) 第1表に示す化学成分を有するアルミニウム合金鋳塊に
580℃X6hrの均質化熱処理を施し。
熱間圧延(終了温度250℃と300℃目標の2種類)
にて板厚2.5ml11を得た。その後、第2表に示す
条件で熱処理を施し、製品板厚0.411II11とし
た。
得られた製品について、圧延上り強度及びベーキング(
200℃X 20m1n)後強度を調べると共に、耳率
の測定、絞り性を評価した。材料特性を第3表に示す。
なお、耳率は、絞り比1.66の絞りカップ山谷の差を
平均高さで除した値で求めた。耳率は2゜5%以下が必
要である。
絞り性については、ポンチ径33φにてブランク径を変
化した時の絞り限界り、D、Rをり、D、R=(ブラン
ク径)/(ポンチ径)の式により求め、表示した。L、
D、Rは1.88以上が必要である。
評価については、ベーキング後耐力(Y、S)が24 
、 Okgf/IIIm”以上が必要であるので、これ
に上記特性(耳率、絞り性)を加味して、×(劣)−Δ
−〇(可)−0(良)−〇(優)の基準により評価した
【以下余白1 第3表より、本発明例Nα1〜Nα3はベーキング後強
度が充分確保され、耳率、絞り性とも良好であり、成形
性及び強度ともに優れたアルミニウム合金硬質板が得ら
れ、しかも時間ロスがなく生産性も優れていることがわ
かる。
一方、比較例は強度、成形性のいずれかに問題がある。
すなわち、Nα4とNα6は特に強度面が、Nα5は成
形面が問題である。更にNα7は耳率、そしてNa 8
以後も、いずれかが問題である。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば、包装容器材とし
て薄肉化のできる高強度高酸形材を提供でき、しかも製
造上無駄のない製造工程で得られるので生産性に優れて
いる。本発明法は特にビール及び炭酸飲料等の容器乃至
缶材の製造に適し、他の素材との競合性に優れるもので
ある。
特許出願人  株式会社神戸製鋼所 代理人弁理士 中  村   尚

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%で(以下、同じ)、Mn:0.5〜2.0
    %、Mg:0.5〜2.0%及びCu:0.05〜0.
    5%を含み、更にSi:0.1〜0.5%、Fe:0.
    3〜0.7%及びZn:0.05〜1.0%のうちの1
    種又は2種以上を含み、残部がAl及び不可避的不純物
    からなるアルミニウム合金鋳塊に500℃以上の温度の
    均質化熱処理を施した後、熱間圧延を板厚4mm以下、
    280℃以上の温度で終了してコイル状で巻き上げ、そ
    の後、この熱間圧延コイルを200℃以下の温度に下げ
    ることなしに350〜600℃の温度の連続炉に装入し
    、コイルの状態で連続的に加熱し、引き続き冷却速度1
    0℃/min以上にて150℃以下まで急速冷却し、そ
    の後、冷間圧延率80%以上の冷間圧延を施すことを特
    徴とする包装用アルミニウム合金硬質板の製造法。
  2. (2)前記冷間圧延後に安定化処理を施す請求項1記載
    の方法。
JP2618688A 1988-02-06 1988-02-06 包装用アルミニウム合金硬質板の製造法 Pending JPH01201448A (ja)

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