JPH01199424A - 薄膜成長方法および薄膜成長装置 - Google Patents

薄膜成長方法および薄膜成長装置

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JPH01199424A
JPH01199424A JP28024787A JP28024787A JPH01199424A JP H01199424 A JPH01199424 A JP H01199424A JP 28024787 A JP28024787 A JP 28024787A JP 28024787 A JP28024787 A JP 28024787A JP H01199424 A JPH01199424 A JP H01199424A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [a業上の利用分野] 本発明は、高品質の薄膜を高速度に成膜することが可能
な薄膜成長方法および薄膜成長装置に関する。
[従来の技術] 例えば、半導体集積回路製造プロセスでは、A1、Aj
!−S t、AfL−Cu−S i、W、M。
等の金属膜、ポリシリコン等の半導体薄膜及びS 10
2 % S 1 s H4等の絶縁膜の成膜工程がくり
返され、その膜質が製品の歩留りに直接関係し、成膜速
度はスルーブツトを支配する。こうした薄膜の成膜には
、CV D (Chemical VaporDepo
sition :化学気相堆積)技術が使用されること
が多い。ウェハ(基板)加熱に電気炉を用いたホットウ
ォール型減圧CVD技術が主として使用される。一方、
ウェハ加熱に高周波加熱あるいはランプ加熱(輻射線加
熱)を用い、ウェハだけを加熱するようにして反応管壁
や反応室内壁を可能な限り加熱しないようにして、ガス
の温度を上げないようにして気相での反応を極力抑えた
CVD技術も通常使用される。
しかし、いずれの方式のCVD技術も、反応室全体にS
iH4、Si2 H6、SiH2Cj22 。
NHs 、02 、WFa等の原料ガスを流す方式であ
るため、ガス温度をできるだけ上げないようにしていて
も、気相での反応が激しく起こり、気相で小粒径の微粒
子になり、ウェハ上に降り注ぐという過程を抑えること
ができないため、高品質な薄膜が得られない大きな理由
になっている。さらに、反応室全体に原料ガスを流すた
め、ウェハ面上への成膜に使用される原料ガスの割合が
極めて少なく、反応室内壁や下流側排気系内壁に大量の
生成物を堆積させると同時に、排ガス処理の負担を極め
て重くしている0反応室内壁の堆積物は、LSI(大規
模集積回路)製造の大数であるゴミの原因となるため、
生産現場で殆ど連日、CVD装置反応室内壁の堆積物除
去のメンテナンスが必要となっている。その結果として
、装置の稼動率を低下させるとともに、メンテナンスを
行うたびに反応室内が大気にさらされるため、反応室内
壁に付着する大気成分による汚染によって、成膜過程の
反応雰囲気のクリーン度が低下する。商品ズ成膜の妨げ
になるとともに、膜質、膜厚等の再現性を劣化させる。
以上のような事情のため、品質がそろった高歩留りの自
動製造ライン実現は程遠いのが実情である。
こうしたCVD成膜装置の欠点を克服するため、本発明
者は第1図に示す新しい成膜装置を開発した(丁、Oh
mi、” 5oft and C1ean Techn
ologiesfor submicron LSI 
Fabrication@、 Proc、1986SE
MI Symposium、PP、1−21,1986
−12) 、第1図で、それぞれの番号は下記の通りで
ある。11は円面が鏡面仕上げされた5US304Lに
TiNをコーティングした超高真空対応反応室(真空容
器)、12はシリコン等のウェハ(基板)、13はウェ
ハ12をのせるウェハサセプタ、14はN、+Ar低ガ
ス圧雰囲気に45木のプラズマトーチが多段同心円状に
配置されたウェハ加熱装置、15はウェハを表面側から
加熱する赤外線ランプ加熱装置、16はSiH,、Si
2 HB。
H2+S i H2Cj22 、WF6 +H2等の原
料ガス供給系、17は反応室へウェハを搬入するロード
ロック室、18は反応室にウェハを搬入するためのウェ
ハ搬送装置、19.20はターボ分子ポンプ、21はメ
カニカルブースタポンプ、22はロータリポンプ、23
はウェハ表面に原料ガスを吹き付けるガス噴出ノズル、
24は原料ガスの流れ、25は真空計、26はゲートバ
ルブ、27はゲートバルブ、28,29は真空バルブ、
30はゲートバルブ、31は紫外線、赤外線の透過性の
良好な合成石英板、32はメタルダイアフラム弁である
ゲートバルブ27からロータリポンプ22にいたるライ
ンが真空排気装置を構成している。サブミクロンパター
ンサイズLSI製造に向かう技術の流れは、同時にウェ
ハの大口径化をも要求する。大口径ウェハ上にサブミク
ロンパターンを均一に描こうとすると、成膜、エツチン
グともに極めて高いウェハ面内均一性を要求される。従
来の多数枚のウェハを同時に処理するバッジ処理方式で
は、この高い均一性の要求に応える事が難しく、ウェハ
を1枚ずつ処理する枚葉化装置が必要となる。第1図の
成膜装置は、枚葉化を指向した装置である。実用的な装
置となるには、1時間に60枚の処理能力が要求される
。すなわち1分間に1枚のウェハを処理することになる
。ウェハの搬出搬入に数秒、ウェハ温度、ガスフロー等
の条件設定に20〜25秒、成膜に30秒前後の時間割
当となる。LSIに使用される各種薄膜の膜厚は、1μ
m程度である。毎分2μm程度の成膜速度は最低限必要
となる。しかも、膜質は十分に良好なものでなければな
らない。
良好な膜質を持った薄膜を高速度で成膜する条件は、次
のようになる。■気相反応を起こさせずに表面反応だけ
で成膜を行う、■反応生成物がウェハ表面よりただちに
取り去られること、■表面反応速度を十分に速くして、
原料ガスを十分にウェハ表面に供給すること等である。
こうした要求条件を満たすように第1図の成膜装置は設
計されている。すなわち、反応室内壁は、機械加工層を
伴わない鏡面状態に電解複合研磨技術を用いて仕上げら
れた5US304L表面に、イオンブレーティング技術
によりTiNがコーティングされており、表面からの放
出ガス量が極めて少なくなされている、反応室には、ゲ
ートバルブ27を介シて、2000IL/secの排気
能力を有するターボ分子ポンプが接続されており、反応
室の真空度を10−” To r rオーダーに排気で
きるようになっている。ウェハ加熱は、多段同心円状に
配置された45木のプラズマトーチ(雰囲気ガスは、1
0” 〜10−’To r rのN2+Arである)に
よって行われる。プラズマトーチに流す電流値を制御す
ることにより(この装置では、各プラズマトーチの電流
値が1個づつ独立に制御できるようになっている)、ウ
ェハ温度とウェハ面内温度分布を制御できるようになフ
ている(ウェハ面内温度分布を電子的に制御可能な初め
てのウェハ加熱装置である)、超高真空状態にある反応
室11に、ゲートバルブ26を開けて静電吸着方式のウ
ェハ搬送装置18により、ロードロツタ室からウェハ1
2が搬入される。ウェハ加熱装置14と赤外線ランプ加
熱装置15とによりウェハ温度が所定の温度に達すると
、メタルダイアフラムバルブ32を開けてノズル噴射口
23から原料ガスが、ウェハ表面に吹き付けられる。原
料ガスの噴出速度は、通常数100m/secに設定さ
れるから、ノズル噴出口23からウェハ表面に原料ガス
が到達するに要する時間は、数m5ec以内である。気
相中の原料ガスの温度は殆ど上がらず、気相中の反応は
完全に抑止される。ウェハ表面に吸着した原料ガスが表
面反応により成膜に寄与するのである。さらに、超高真
空状態にある反応室に原料ガスを噴流状に吹き出してい
るのであるから、反応室内のガス圧力は低く、反応生成
物も非常に排気され易い状態になっている。
第1図の成膜装置で、原料ガスに5i2H,を用い、ウ
ェハ温度を370℃〜650℃の範囲でポリシリコンの
成膜を行ったところ、ウェハ表面とウェハサセプタ表面
以外には殆ど堆積物が付着せず、合成石英窓31にはま
ったく曇りが現われないことが明らかとなった。また、
得られたポリシリコン薄膜の膜質も極めて良好なもので
あった。膜質の向上の目的は達成され、かつ従来のCV
D装置の最大の欠点であった反応室内壁への堆積物によ
るゴミの発生、及び連日必要であったメンテナンスも、
その期間を圧倒的に長くできるという効果を発揮した。
しかし、ウェハ表面に供給される5i2H,のうちポリ
シリコン成膜に寄与するのは、わずか0.1%以下であ
るということも同時に判明した。第1図に示された成膜
装置のねらいは、ウェハ表面に供給された原料ガスを1
00%近く成膜に寄与させるというものであったが、そ
の目的は達成されなかったのである。すなわち、高速度
成膜を実現するには、第1図に示される構成だけでは高
速度成膜には不十分だったのである。
さらに第1図の装置を用いてポリシリコンを形成した場
合段差部での被覆形状が劣化する問題も生じる。第2図
は、コンタクトホール部203に堆積されたポリシリコ
ンM2O4の形状を示したもので、201はシリコン基
板、202は熱酸化膜である。穴の深さは約1μm1開
口部は0.75μmXo、75μmの場合である。第2
図から明らかなように、ポリシリコンによる穴埋めは極
めて不十分にしか行なわれていない。アスペクト比のも
つと大きなコンタクトホールでは、St原子は穴の奥深
くまで侵入することができず、穴埋め形状はさらに悪い
ものとなる。
[発明の目的] 本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、ウェハ表
面に吹きつけられた原料ガスが効率よくウェハ表面に吸
着し、原料ガスが成膜に有効に寄与して高速の成膜が行
なえるとともに、アスペクト比の大きな穴も完全に埋め
込むことが可能な薄膜成長方法及び薄膜成長装置を提供
するものである。
[発明の概要] 本発明の第1の要旨は、真空排気装置に接続された真空
容器内に設けられたウェハサセプタ上に置かれたウェハ
表面に、ガス噴出ノズルを介して原料ガスを噴出させる
ことにより、該ウェハ上に薄膜を成長させる薄膜成長方
法において、該真空容器内の圧力を10−’〜5x 1
0−’To r rに保持し、かつ、ウェハ表面に対し
30°以下の角度をもって、該ガス噴出ノズルから噴出
される原料ガスを該ウェハ表面に入射させることを特徴
とする薄膜成長方法にある。
本発明の第2の要旨は、真空排気装置に接続された真空
容器と、前記真空容器内に設けられたウェハサセプタと
、前記ウェハサセプタ上に置かれたウェハ表面に原料籾
ガスを噴出させるためのガス噴出ノズルと、を少なくと
も有するi膜成長装置において、前記ガス噴出ノズルを
、ガス噴出ノズルから噴射される原料ガスがウェハ表面
に対し30°以下の角度をもって入射されるように構成
したことを特徴とする薄膜成長装置にある。
[実施例] (第1実施例) 本発明の第1の実施例を第3図に示す、同図においては
301はウェハサセプタ、302はシリコンウェハ、3
03はウェハ表面に原料ガスを吹きつけるためのガス噴
出ノズルであり、それぞれ第1図の13.12.23に
対応している0本図では、本発明で重要な主要部分のみ
が図示されており、他の構成は第1図と同様である。
実施例ではガス噴出ノズル303とウェハ表面のなす角
度も約20°に設定した。なお本例では反応チャンバの
真空度がlXl0−’〜5X10−”Torrの間に設
定されていることである。ガス噴出ノズルから噴射され
たガス(多くは分子状のガス)は、途中でチャンバ内の
ガス分子と全く衝突することなくウェハ表面に到着し、
しかもウェハ表面に対し略々15°〜25’の角度をも
って入射するようになっている。本装置を用い、例えば
6インチのウェハを約500℃に加熱し、ガス噴出ノズ
ル303よりS i H,を例えば流量40 c c 
/ m i nで供給したところ、毎分約0.6μmと
いう高速のポリシリコン膜の成膜が実現できた。この場
合、SiH,→Si+2H。
の反応がウェハ表面302で生じ、Stがウェハ302
表面に堆積されているのである。40゜。
/ m i nの流量で供給されるS i H,がすべ
て上記反応過程により分解しポリSt膜となったとして
計算を行なうと、成膜速度は約1.2μm/minとな
る。このことから約50%の効率で原料ガスがポリシリ
コン成膜に寄与していることが分る。ウェハサセプタ3
01上でのガス流の照射面積が、ウェハ面積より略々1
0〜20%大きいことを考慮すると、原料ガスの利用効
率は実に55〜63%にも達しており、従来の0.1%
以下に較べ格段に改善されていることがあきらかである
第4図は、第2図と同様のコンタクトホール部403に
堆積させたポリシリコン1lii404の被覆形状を模
式的に示したものであるが、極めて平坦に、かつほぼ完
全に埋め込まれているのが分る。
なお、同図で401,402はそれぞれシリコン基板、
及び熱酸化膜である。
次に本発明によりこのような顕著な効果の得られた理由
について説明を行なう、まず、本発明の第1の実施例で
重要なのは、ウェハ表面に入射するガス分子がウェハ表
面に対し略々15°〜25°の入射角をもって入射して
いることである。第5図は、ガス噴出ノズルより噴出さ
れガス流としてウェハ表面に供給されたガス分子の運動
を模式的に示したものである。
ガス噴出ノズルより10−4〜5X10−3Torrの
高真空中に噴出されたガスは断熱膨張により温度が下る
ので1つ1つの分子をみれば室温以下の熱エネルギをも
ってウェハ表面に到達する。今、ウェハとガス噴出ノズ
ルの間の距離がチャンバ内のガスの平均自由行程λと同
程度あるいはそれ以上にとってあれば、ガス流中の分子
は、雰囲気中のガス分子と衝突することなくウェハ表面
に到着するためノズルとウェハのなす角度と略々等しい
入射角でウェハ表面に到着することになる。この場合、
分子の動きには同図(a)。
(b)に示した2つの場合が考えられる。すなわち、入
射角θが十分大きいときには同図(a)のように表面で
はね返されて去って行くため基板表面で反応をおこし成
膜に寄与することはない。しかしθが小さく、ある、臨
界角度より小さくなると、同図(b)に示したような動
きをすると考えられる。すなわち、入射した分子は、表
面ではね返されることなく、表面に沿ってすべって行く
のである。このようなすべり動作に入ると、分子は基板
より熱エネルギを受けて分解反応をおこし、Si原子が
基板に堆積し成膜に寄与するのである。我々は、ウェハ
表面に入射するガス分子入射角度(第3図のθ)を種々
変化させて反量ガス(この場合5iH4)の成膜に寄与
する利用効率を求めた結果、次のことが分った。
θ〉40°では利用効率は0.5〜2%程度で非常に低
いが、θ≠30〜40°の領域に急激になると、利用効
率は上昇しはじめ、θが30°では約40〜50%にも
達することが分りなのである。θが30℃以下になると
この値はさらに大ぎくなる。
従って本発明の効果が得られるためには、ウェハ表面に
入射するガス分子の入射角度は30°以下となるように
装置を設計することが肝要である。これにはガス噴出ノ
ズルとウェハ表面とのなす角を略々30°以下にすれば
ほぼこの条件はみたされる。
第5図(b)のような表面でのすべりが生じるとこれは
吸着分子及び分解したSi原子等の表面マイグレーショ
ンを増加させる効果も生じ、これにより第4図に示した
ような高アスペクト比の穴埋めも可能となったのである
。この表面マイグレーションの増加の効果を示すもう一
つの実験結果を第6図(a)〜(b)に示す。同図はS
i2H6を用いてp型(100)Si上にSt薄膜を約
0.5μm堆積させたサンプルの反射電子線回折像であ
り、第6図(a)、(b)。
(c)、(d)はそれぞれ堆積時のウェハ温度が450
℃、500℃l 550℃、600℃のサンプルに対応
している。第6図から明らかなように、第6図(c)、
(d)のサンプルでは単結晶シリコンがエピタキシャル
成長していることが分る。このように本発明によれば、
550〜600℃程度の低温でのエビ成長も可能となる
のである。
以上のように入射分子の入射角度が30”以下で生じる
分子の表面でのすべり現象を利用するためにはガス噴出
ノズルから噴出されたガス分子がウェハ表面に到達する
以前に雰囲気中のガス分子と衝突してその運動の方向が
曲げられるようなことがあってはならない、そのために
は、雰囲気中のガスの平均自由行程λがノズルとウェハ
間の距離に略々等しくなる程度まで反応雰囲気の真空度
を上げる必要がある。
SiH,分子の平均自由行程は、lXl0−3Torr
で約2.45cmであり、ノズルとウェハの距離が最も
短くても1〜2cm程度であることを考え合せると、真
空度は高くても5xlO−3Torr以下とすることが
必要条件である。5×1O−3Torrでガス噴出ノズ
ルとウェハ間の距離を1cmとした場合、これは平均自
由行程の約2倍となるがこの程度ではガス分子の衝突に
よる効果はほとんど問題にならない。装置設計の観点か
らは、ガス噴出ノズルとウェハ間の距離を太きくとった
方が有利な場合もある0例えば真空度が1xlO−3T
orrの場合S i H4の平均自由行程λ=24cm
となりノズルとウェハは24cm程度まではなせるm 
S 12 Haの場合はlo数cm程度となる。例えば
S i H,を用いて8インチウェハに効率100%で
毎分2μmのポリシリコンの高速成膜を行なうにはl 
l 5.5cc/winのS i H4の流量が必要と
なる。このときS i H4の分解で生成されるH2を
排気するのに、雰囲気の真空度を1xlO−3Torr
に保とうとすると、295jl/seeの排気速度をも
つターボ分子ポンプが必要となる0通常H2に対するポ
ンプの排気速度はN3等にくらべて約1/8位と小さい
ため、実際には約2500j!/minという大きな排
気速度をもったポンプが必要となる。これは将来の枚葉
化処理装置の小型化を考えた場合、これ以上大きなポン
プを使うことはどうしても受は入れられない、従ワて真
空度はlX10−3Torrより大きい値に設定するこ
とが重要である。すなわち、必要十分や圧力範囲はlX
l0−’〜5X10−”Torrである。このようなガ
ス圧の領域は、粘性流と分子流のちょうど中間の領域で
あり、この自由分子流と呼ぶ流域におけるガスのウェハ
表面でのすべり現象を応用して高速、高品質薄膜の形成
を行なうのが本発明の本質であり、従来技術と全く異る
新しい点である。
以上述べたように本発明の顕著な効果は以下のようにま
とめられる。
■自由分子流領域のガス流を用い、ウェハ表面に直接原
料ガスを供給し、すべて表面反応で成膜するため気相反
応が全くなく、反応雰囲気でのパーティクル発生がない
■ガス分子の入射角度をウェハ表面に対し30°以下と
し、すべり流を発生させることによりガス分子の表面吸
着率を上げ高速成膜が実現できた。
■すべり流の効果により表面マイグレーション効果を増
加させ高アスペクト比の穴埋め、低温でのエビ成長も可
能にした。
(第2実施例) 第7図は本発明の第2の実施例を示す図はウェハサセプ
タ701とガス噴出ノズル702の位置関係を示した平
面図である。各々のガスノズルは円形サセプタの接線方
向と中心へ向う方向の間の方向に向けられており、ウェ
ハ703表面に左巻きのうずまき流を形成している。こ
の場合もガス分子のウェハ表面に対する入射角は30°
以下とされていることはいうまでもない、このようにす
ることにより、原料ガスの利用効率はさらに高められる
とともに、面内の均一性も向上させることができる。
以上ポリシリコンの堆積を例に実施例を述べてきたが、
他のいかなる材料についても同様の効果のあることは言
うまでもない。
(第3実施例) 第8図は、本発明の第3の実施例を示す装置の断面図で
ある。
ウェハにガスを供給する構造、その他は本発明の第1の
実施例と同様であるが、ウェハ801およびウェハサセ
プタ802と対向した位置に透明の窓803が設けられ
、この窓より光を導入してウェハ表面に照射できるよう
にしたものである。
光としては、UV光、赤外線、その他目的に応じてどの
ようなものを用いてもよく、また窓材は合成石英、弗化
カルシウム、その他用いる光を吸収しない材料を適宜選
んで用いればよい、このように、成膜中のウェハ表面に
光を照射することにより、原料ガスの吸着、分解、膜生
成らのプロセスをさらに活発化し、原料ガスの利用効率
を高め、成膜速度を大きくすることができる。
第8図では一本のノズルを持った構造を示しているが、
例えば第7図に示したように、複数のノズル702をウ
ェハ周辺部に並べて配置した構造に対し、第8図のよう
な窓を設けてもよい、この場合は特に大ロ径りエへに対
しガスが全面にムラなく供給されるため、均一性が著し
く向上する。
(第4実施例) 第9図は本発明の第4の実施例を示すものである。
本実施例では、ウェハ901と対向する位置に電極90
3を設け、例えば100MHzの高周波電源904より
RF電力を供給する構造となっている。
このようにして照射ガスをRF放電によりプラズマ状態
にし、成膜反応をさらに大きくさせることができる。
この実施例ではマグネット905を用いてマグネトロン
放電を起し、高真空状!3(IQ−4〜10−3Tor
r)でも高密度なプラズマが発生できるようにしである
が、別にマグネットを用いなくてもよい、また、この例
ではウェハと対向する位置に設けた電極903にRFパ
ワーを加えているが、これは例えばウェハサセプタ90
2に加えてもよい、あるいは、真空系外におかれたコイ
ルによる無電極放電を用いてもよいことは言うまでもな
い、さらに放電と第8図に示した光照射の両方を同時に
用いてもよい。
第9図には一木のノズルを持った構造を示しているが、
例えば第7図に示したように、複数のノズルフ02をウ
ェハ周辺部に並べて配置した構造としてもよく、このよ
うなノズル配置により大口径ウェハでの面内の膜厚均一
性をさらに向上させることができる。
C発明の効果コ 本発明により、良好な膜質を持った薄膜が高速で成膜で
きるようになり、かつ、アスペクト比の大きなコンタク
トホール部にも十分平坦に薄膜材料を埋め込むことが可
能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は先行例を説明するための薄膜成長装置の概略図
である。第2図は先行例に係る堆積膜の形状を示す断面
図である。第3図は本発明の第1実施例に係り、原料ガ
スの入射角度を示す概念図である。第4図は第1実施例
に係る堆積膜の形状を示す断面図である。第5図は、ウ
ェハ表面に供給されるガス分子の運動を示す模式図であ
る。第6図はSi堆積膜の反射電子回折像を示す写真で
ある。第7図は第2実施例を示す平面図である。第8図
は、本発明の第3実施例を示す薄膜成長装置の概念図で
ある。第9図は本発明の第4実施例を示す薄膜成長装置
の概念図である。 12.302,703,801,901・・・ウェハ(
シリコンウェハ)、13,301゜701.802,9
0字・・・ウェハサ、セブタ、23.303,702,
804..906・・−ガス噴出ノズル、803・・・
窓、903・・・電極、904・・・高周波電源、90
5・・・マグネット。 第2図 第3図 第6図 (a)(b) (c)         (d) 第8図 光 手続補正書 1、事件の表示 昭和62年特許願第280247号 2、発明の名称 薄膜成長方法および薄膜成長装置 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住  所 宮城県仙台市米ケ袋 2の1の17の301 氏 名 大見忠弘 4、代 理 人 〒160電話03 (358) 11
840住  所 東京都新宿区本塩町 12 四谷ニユーマンシヨン107 6、補正により増加する請求項の数      07、
補正の対象 8、補正の内容 (1)特許請求の範囲を別紙の通り補正する。 (2)明細書の第8頁第13行に「1個づつ」とあるを
「1個ずつ」と補正する。 (3)明細書の第12頁第10行に「原料料ガス」とあ
るを「原料ガス」と補正する。 特許請求の範囲 (1)真空排気装置に接続された真空容器内に設けられ
たウェハサセプタ上に置かれたウェハ表面に、ガス噴出
ノズルを介して原料ガスを噴出させることにより、該ウ
ェハ上に薄膜を成長させる薄膜成長方法において、該真
空容器内の圧力を10−4〜5 x 10−3Torr
に保持し、かつ、ウェハ表面に対し30゛以下の角度を
もって、該ガス噴出ノズルから噴出される原料ガスを該
ウニ八表面に入射させることを特徴とする薄膜成長方法
。 (2)薄膜を成長させる際に、ウニ八表面に光を照射す
る特許請求の範囲第1項に記載の薄膜成長方法。 (3)薄膜を成長させる際に照射ガスをプラズマ状態と
する特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の薄膜成長
方法。 (4)複数のガス噴出ノズルを用いる特許請求の範囲第
1項乃至第3項のいずれかに記載の薄膜成長方法。 (5)真空排気装置に接続された真空容器と、前記真空
容器内に設けられたウェハサセプタと、前記ウェハサセ
プタ上に置かれたウニ八表面に原料ガスを噴出させるた
めのガス噴射ノズルと、を少なくとも有する薄膜成長装
置において、前記ガス噴射ノズルを、ガス噴出ノズルか
ら噴射される原料ガスがウニ八表面に対し30°以下の
角度をもって入射されるように構成したことを特徴とす
る薄膜成長装置。 (6)前記ガス噴出ノズルが略々ウェハの外周付近の位
置に複数個設置され、ガス噴出ノズルから噴射される原
料ガス噴射が、ウェハ外周の接線方向と、ウェハの中心
を向う方向の間の方向に向うように構成されたことを特
徴とする特許請求の範囲第5項に記載の薄膜成長装置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)真空排気装置に接続された真空容器内に設けられ
    たウェハサセプタ上に置かれたウェハ表面に、ガス噴出
    ノズルを介して原料ガスを噴出させることにより、該ウ
    ェハ上に薄膜を成長させる薄膜成長方法において、該真
    空容器内の圧力を10^−^4〜5×10^−^3To
    rrに保持し、かつ、ウェハ表面に対し30゜以下の角
    度をもって、該ガス噴出ノズルから噴出される原料ガス
    を該ウェハ表面に入射させることを特徴とする薄膜成長
    方法。
  2. (2)薄膜を成長させる際に、ウェハ表面に光を照射す
    る特許請求の範囲第1項に記載の薄膜成長方法。
  3. (3)薄膜を成長させる際に照射ガスをプラズマ状態と
    する特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の薄膜成長
    方法。
  4. (4)複数のガス噴出ノズルを用いる特許請求の範囲第
    1項乃至第3項のいずれかに記載の薄膜成長方法。
  5. (5)真空排気装置に接続された真空容器と、前記真空
    容器内に設けられたウェハサセプタと、前記ウェハサセ
    プタ上に置かれたウェハ表面に原料料ガスを噴出させる
    ためのガス噴射ノズルと、を少なくとも有する薄膜成長
    装置において、前記ガス噴射ノズルを、ガス噴出ノズル
    から噴射される原料ガスがウェハ表面に対し30゜以下
    の角度をもって入射されるように構成したことを特徴と
    する薄膜成長装置。
  6. (6)前記ガス噴出ノズルが略々ウェハの外周付近の位
    置に複数個設置され、ガス噴出ノズルから噴射される原
    料ガス噴射が、ウェハ外周の接線方向と、ウェハの中心
    を向う方向の間の方向に向うように構成されたことを特
    徴とする特許請求の範囲第5項に記載の薄膜成長装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5598826A (en) * 1979-01-23 1980-07-28 Nec Kyushu Ltd Heat treatment jig for semiconductor wafer
JPS57130435U (ja) * 1981-02-06 1982-08-14
JPS62109313A (ja) * 1985-11-07 1987-05-20 Nec Corp 気相成長方法

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