JPH01195267A - 溶射被覆された物とその物品および溶射用粉末の製造方法 - Google Patents

溶射被覆された物とその物品および溶射用粉末の製造方法

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JPH01195267A
JPH01195267A JP63018879A JP1887988A JPH01195267A JP H01195267 A JPH01195267 A JP H01195267A JP 63018879 A JP63018879 A JP 63018879A JP 1887988 A JP1887988 A JP 1887988A JP H01195267 A JPH01195267 A JP H01195267A
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powder
particles
thermal spraying
less
particle size
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JP63018879A
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Tsutomu Shimizu
勉 清水
Yasushi Kawato
川戸 康史
Koji Yanagii
浩治 楊井
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C4/00Coating by spraying the coating material in the molten state, e.g. by flame, plasma or electric discharge
    • C23C4/04Coating by spraying the coating material in the molten state, e.g. by flame, plasma or electric discharge characterised by the coating material
    • C23C4/06Metallic material
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B55/00Internal-combustion aspects of rotary pistons; Outer members for co-operation with rotary pistons
    • F02B55/08Outer members for co-operation with rotary pistons; Casings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F7/0085Materials for constructing engines or their parts

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分91] 本発明は、耐摩耗性や強度を向上させる為の溶射被覆が
形成された物、とその物品および溶射用粉末の製造方法
に関する。
[従来技術とその問題点J 近年、自動車のエンジン等の内燃機関は軽量化の為にア
ルミニウム合金等の軽合金で構成されるようになってい
る。しかし、アルミニウム合金等の軽合金は耐摩耗性等
の機械強度が劣るものである為、摺動面には硬質金属や
セラミック系の溶射被膜を形成して耐久性を高めること
が行なわれている。
ロータリーピストンエンジンに於ても例外ではなく、例
えば実公昭46−20083号開示の如く、ローターに
装着されたサイドシール・コーナーシール及びオイルシ
ールが当接して摺動するサイドハウジングのシール摺動
面に高炭素鋼及びモリブデンによる溶射被膜を形成した
ものがある。又1本出願人は、アルミニウム合金により
形成したサイドハウジングのシール摺動面にタングステ
ンカーバイドを主体とする溶射被膜を形成したものを先
に出願した。しかし、タングステンカーバイドは被膜コ
ストが高く、又、形成される被膜が粘性を有する為に溶
射後の加工に時間を要して加工コストも高いものであり
、従って溶射被膜を形成した物の製造コストは高いもの
であった。
このような問題がなく低コストで溶射被膜を形成できる
ものとしてCr5C2Cクロムカーバイト)があるが、
Cr3C+l独で溶射したのでは良好な被膜形成ができ
ない、そこで、CraC2に該Cr3C2と合金化し易
<itつCr3C2よす融点が低いNi−20%Cr合
金の粉末を15〜50wt%添加した溶射用粉末が知ら
れている。
これは、Ni*Crをバインダーとして硬度の高いCr
3C2で溶射被膜を形成するものであり、この溶射用粉
末は、Ni−Cr合金を粉砕した粉末にCxC2の粉末
を混合して形成され  。
る、そして、Ni−Cr合金の粉末はその粒径が小さけ
れば小さい程、Cr3C2との接触面積が増加すること
により結合力が増加して溶射後の被膜特性(硬度・結合
力・気孔率等)は良くなるものである。
しかし乍ら、Ni@Cr及びN i −Cr合金は延展
性が高い為に、粉砕により形成される粒径に限界がある
と共に粉砕に時間を要し、良好な被膜特性の溶射被膜を
得ることのできる微細粉末を得ることは困難なものであ
る。従って、従来のCr5Czを用いる溶射用粉末では
、良好な被膜特性の溶射被膜を得ることは非常に困難な
ものであった。又、仮に粉砕に長時間かければ微細粉末
を得られるとしても、それではコスト的に折り合わない
ものになってしまうものである。
t51明のIJ的] 本発明は上記の如き事情に鑑み、良好な被膜特性の溶射
被膜が形成された物を低コストで得ることを[1的とし
、良好な被膜特性の溶射被膜を得ることのできる製造方
法、及び良好な被膜特性の溶射被膜を得ることのできる
微細な溶射用粉末の製造方法を提供すること、をその目
的とする。
〔発明の構成1 上記目的達成の為、本発明に於ては、Cr3C2粉末に
、NI粉末とCr粉末とを重量比4:lの割合で混合し
た粉末を15〜40wt%混合したー・成粒子の大きさ
が10ルm以下の粉末を、造粒拳焼結して形成された二
次粒子の大きさが5〜537zmの溶射用粉末を形成し
、該溶射用粉末を用いて溶射被膜が形成され、溶融して
いないCr3O2粒子を溶融したNi acrが覆って
粒子間を結合させると共にNi@Crの一層の厚さが5
μm以下となる溶射条件で溶射し、その被膜特性が、気
孔率2%以下、硬度700 (Hv :200 g)以
上の溶射被膜を形成するものである。
そして、上記の如く一次粒子の大きさを10゜m以ドと
する為に、NI及びCr粉末に炭化物を有する硬質粒子
を添加して粉砕する。これにより炭化物を含む硬質粒子
の働きによりNi及びCr粉末の粉砕(微細粉末化)が
可能となり、短い時間でlOILm以下の一次粒子を得
ることができる。更にこのようにして得られた溶射用粉
末を用いて、CrffCz粒子は溶融せず且つNI・C
rのみが溶融する溶射条件で溶射して溶射被膜を形成さ
せるものである。
又、上記溶射用粉末を用いて、ロータリーピストンエン
ジンのサイドハウジングに於るロータに装着されたシー
ル部材が摺動するシール摺動面に溶射することにより、
気孔率2%以下、硬度750 (Hv : 2QOg)
以上、ブラストエロージョンテストによる体積減少率が
50mm3以下、の溶射被膜の形成を可能とするもので
ある。
[発IJjの実施例] 次に1図面に基づいて本発明の一実施例を説+51する
第1図は本発明に係る酢射用粉末の製造工程を示してい
る。
即ち、本発明に係る溶射用粉末は、Ni及びCrの粉末
に炭化物を含む硬質粒子であるCrzCzの粉末を添加
して混合粉砕装置内で粉砕微細化(メカニカルアロイン
グ1程l)し、該粉砕微細化された粉末に所定量のCr
3C?を混ぜ合わせ(混合工82)、混合された粉末を
所定の大きさに造粒(造粒工程3)し、造粒された粒子
を焼結(焼結−工程4)させることにより形成されるも
のである。
以下、各工程を詳説する。
メカニカルアロイング工程1は、前述の如く。
Ni粉末及びCr粉末にCr3C2の粉末を混合し、&
1合粉砕装置内で混合粉砕して更に微細化した一次粒子
の粉末を得る工程である。
−次粒子の粉末は、溶射中に溶融して後述の混合工程2
で混ぜ合わされるCrzCtを結合するものである。
ここでは、粒径が100μm以下の夫々単独で粉末化さ
れたNi粉末とCr粉末を!rIU比で4:lの配合割
合で混合すると共に、このNi・Cr混合粉末に対して
粒径1100IL以下のCr3C2の粉末を7マロ1%
添加し、−次粒子の粉末の大きさが10#Lm以下とな
る迄混合粉砕装置により混合粉砕する。ここで、Ni粉
末とCr粉末との重に比を4:lとしたのは、この組成
の粉末が重版されており、また、耐食性が良いためであ
る。ただし、最近では、コスト低減のためにCrを減少
させる傾向があり、3:1乃至l:0(即ちNiのみ)
でも可能である。実際には、混合粉砕装置を7トライタ
ー(三井三池化r機製: MA−ISE)とし1回転数
12Orμmで20時間混合粉砕し、−次粒子峰が11
07t以下に粉砕された粉末を得た。
この工程に於て、添加されたCr3C2粉末は硬質であ
る為にNi 、Cr粉末及びCr3C2粉末11身を粉
砕するように作用し、粉末粒子の微細化が可能となるも
のである。又、その微細化に要する時間も短時間で済む
ものである。尚、この添加粉末はCr3C2に限るもの
ではなく、Ni粉末及びCr粉末の粉砕を助長し■[つ
Cr3C2のメタル相への溶は込みを少なくする元素、
例えば硬質黒鉛等としても良いものである。
混合工程2では、前記メカニカルアロイング工程lで所
定の径(10#Lm)迄混合粉砕された粉末に、溶射被
膜を形成する為のCr+Czの粉末を加えて混合する。
加えるCr3C2粉末の粒径は10μm以下とし、メカ
ニカルアロイング工程lからの一次粒子の粉末に対する
その配合割合は、その重績比が略25 : 75となる
諺とする。
この工程で加えられるCr3C2粉末が溶射被膜の硬度
を保持する有効成分となるものである、混合工程2に於
る混合方法は、前記メカニカルアロイング工程1で使用
した混合粉砕装置内に所定量のCr5C2粉末を追加し
て混合すれば良いが、別個の他の装置を用いて混合して
も良い、実際には、メカニカルアロインク工程lで使用
した混合粉枠装21(アトライター)に所定針のCr3
C2粉末を追加して回転fi200rp■で2時間混合
した。
造粒E程3は、混合工程2で混合された粉末を溶射に適
する大きさの粒状として二次粒子とする工程であり、パ
インターとしてフェノール樹脂を略5wt%玲加して造
粒するものである。
焼結工程4は、造粒工程3で造粒された粉末を焼結する
工程である。焼結条件は、水素(H?)雰囲気中に於て
温1食1000〜1200℃で5時間である。尚、水素
雰囲気中としたのは炭化物であるCr3C2の酸化病I
I:の為である。
造粒工程3及び焼結工程4に於て造粒・焼結された粉末
は、その後分級1程5で振動ふるい(最に粒径に適用)
乃至気流分級a(最小粒径に適用)により分級され、5
〜53ILの範囲の粒径のものが溶射に供されることと
なる。尚、この分級範囲(5〜53終)は、5井以下だ
と溶射の際にプラズマ炎内に粉末が入りにくくなること
により後述するBET偵・気孔率の双方が悪化すると共
に、53終以上だと粒子径が大き過る為に溶融性が低下
して気孔率が悪化するということにより規定したもので
おる。
表1に、上記製造工程により形成された溶射用粉末を使
用してアルミ合金鋳物の表面1−にプラズマ溶射し、溶
融していないCr3C2粒子を溶融したN1eCrが覆
って粒子間を結合させると共にNi・Crの一層の厚さ
が5μm以下となるよう溶射して溶射被膜を形成し、そ
の被膜特性(硬度及び気孔率)を評価した結果を示す0
表に於て、実施例1〜3は本発明により製造された粉末
であり、比較例1はメカニカルアロイング工程lで添加
するCr5C2粉末の量を少なく (0,2マOI%)
したもの、比較例2は逆にCr3C2粉末のtllを多
く(15マo1%)したものである、比較例3は焼結工
程4に於る焼結温度を低((800〜1006℃)した
ものであり、比較例4はNi−Cr合金粉末を使用して
形成された従来のCr1C2溶射用粉末を使用したもの
である。
尚、プラズマ溶射機は。
メテコ社(U、S、^、)製 7MB型ガンを用い、そ
の溶射条件は。
アークガス:Arガスのみ 電流   : 100OA 電圧   :43V 距、@    : 65+sm である。
被膜特性の評価基準の目標値としては、ビッカースF&
度(荷j[(: 200g)をI(v700以上とし、
気孔率2%以下とした。その理由は、硬度がHv700
以下では耐庁耗性の劣るものである為と、気孔率3%以
上では使用箇所の一例である後述するロータリーエンジ
ンのサイドハウジングに於てオイルシールのリップ摩耗
が増大することから設定したf4である。
尚、メカニカルアロイング、工程l終了後のメタル相の
一次粒子の径の測定は、コールタ・エレクトロニクス社
(U、S、A、)製のコールタφカウンタ法によりその
最大イメを測定したものである。又、溶射被膜の気孔率
は、被膜の断面組織のボア一部の面積率を画像解析して
求めたものである。
:A l この結果から明らか、なように1本発明に係る溶射用粉
末により形成された溶射被膜である実施例1〜3は、硬
度及び気孔率共に目標値を満足しており、良好な被膜特
性をキ【トられることか立証された。
比較例1は、メカニカルアロイング工程lに添加するC
r3C2の量が少ない為に一次粒子が大きく(粉砕が充
分でなく)、硬度・気孔率共に目標値を↑°回っている
比較例2は、比較例1とは逆にメカニカルアロイング■
二程1に添加するCr3C2の槍が多過ぎることにより
やはり一次粒子−が大きく、結果としては比較例1と同
様に、硬度・気孔率共に目flをド回っている。
比較例3は、焼結温度が低い為に粒子間結合力が弱く、
被膜特性が劣化しているものと考えられる。
比較例4は、従来の粉末を使用した比較例であり、−次
粒子径か大きく、従って被膜特性は悪いものである。
次に、アルミニウム合金製のロータリーエンジンのサイ
ドハウジングの、シール摺動面に上述の溶射粉末を用い
たCr5Cz溶射被膜を形成した実施例を説明する。
第2図示のサイドハウジングlOは、図示しないロータ
ハウジングと一体となってロータを収容するロータナヤ
ンバを形成するものである。該サイドハウジング10の
中心部には、ロータ偏心軸が挿入される挿入穴11が形
成されており、この挿入穴11の周囲には、ロータのシ
ール部材が摺接するシール摺動面12が形成されている
。又、このシール摺動面12にはサイド吸気ポート13
が開「1形成されている。更に、シール摺動面12(7
)外側にはロータハウジングとの接合面14゛が設けら
れ、該接合面14にはロータハウジングとの間に冷却水
を流通させる為の冷却水通路15、テンションポルト挿
通穴16及び位置決めボルト挿通穴17が夫々形成され
ているものである。
そして、シール摺動面12には、」ユ記前述の溶射用粉
末を用いて溶射被膜を形成しである。
このサイドハウジングの5+!Jaf程は、まず、アル
ミニウム合金(A C4A)で形成されたサイドハウジ
ングlOのシール摺動面12に相当する部分を接合面1
4より所定の深さに段ドげ加工し。
この段下げ加工部分を脱脂してショツトブラストをかけ
た後、接合面14をマスキングして段下げ加工部分に前
述の溶射用粉末を用いてプラズマ溶射して溶射被膜層を
形成し1次に、ダイヤモンド砥石を用いて粗研削及び精
密研削を行い、厚さ150gmの被膜層に仕上げたもの
である。
このようなサイドハウジングの溶射被膜を、溶射用粉末
の一次乃至二次粒子の大きさ、溶射用粉末中のNi*C
rの配合比率、及び溶射条件等を変化させて形成させ、
その被膜組織を観察すると共に、その被膜特性を評価し
、更に実際のエンジンに組み付けて運転してその耐摩耗
性をテストした結果を表2に示す、尚、’BETは規定
のサンプル材に溶射形成した溶射被膜をテストしたもの
ある(詳細は後述する)。
表中実施例1〜3が本実施例のサイドハウジングであり
、比較例1〜7は条件を変えた比較例、従来例1〜3は
参考例であり異る材質により溶射被膜が形成されたり異
なった処理が行なわれている従来例である。
比較例1はバインダーであるN1・Crの槍を少なく 
(10%)したも°の。
比較例2はNi・Crの量を多く(50%)としたもの
比較例3は溶射条件を従来と同一条件としたもの(Cr
302粒子も溶解する)。
比較例4は溶射用粉末の一次粒子のうちCr3C2の粒
子径が大きい(19#Lm以丁)もの。
比較例5は溶射用粉末の一次粒子のうちNi−Crの粒
子径が大きい(18μm以下)もの。
比較例6は溶射用粉末の二次粒子径が大きい10〜74
#Lm)もの。
比較例7は二次粒子径が小さい(2〜53JLm)もの
・ 従来例1は溶射層がWc−Coのもの。
従来例2は溶射層がMoガス溶射層のもの。
従来例3は溶射層ではなく鋳鉄ガス軟化層を形成したも
のである。尚、プラズマ溶射機は表1の実験と同−装6
であり、溶射条件も比較例6を除いて同一条件である。
比較例6の溶射条件は。
アークガス: A r+H2 電流   :500A 電圧   :65v 距肉i       :  65m層 である。
テストに用いたロータリーエンジンの仕様及びテスト条
件は下記の通りCある。
エンジン仕様 ターボチャージャー付13 B (1300c c)2
1:l−’2−0−タ!J−ピストンエンジンテスト条
件 (+) 1500 r p mの無負荷運転:20秒(
2)アクセル全開の全負荷状態で700Or p m:
1.25分 この(1)(2)工程を1サイクルとし、これを900
0サイクル繰返して行なう。
又、図中「被膜特性」の欄のBETとは、ブラストエロ
ージョンテストによる体積減少率を表わしている。その
試験方法は、「肉盛り溶射製品試験方法(JIS H8
664) Jに於る「粒子間結合度試験方法」に準じて
行なったものであり、試験条件は、ド記の通りである。
ブラスト装置 :加圧式ブラスト機 プラスト材  ;アランダム糸 #60ノズル径   
:5ffi曽 距離     :100ss ブラスト圧力 : 3 kg/cmノ ブラスト時間 =lθ秒 噴射角度   :300 サンプルサイズ: 50X60Xt 5m■ 鋼片溶射
被膜厚  :300終m 更に、オイルシールのリップ摩耗に供したオイルシール
は1合金鋳鉄(C:3.7wt%、 S f :2.5
wt%、 M n :0.7wt%、 P :0.4w
t%、 S :0.12wt%。
B :0.05wt%、Fe:残部)製の母材にクロ1
、メツキ(図中Crと示す)を施したものである。
尚、オイルシールのリップ摩耗とは、第3図示のオイ・
ルシールの断面に於いて摩耗することにより広がる上面
の幅(図中W)によって表わすものである。
「サイドシールによる段付き摩耗」とは、ホットソーノ
側トロコイド短軸部のサイドシールが通過する部分の摩
耗のことである。この部分ではサイドシールがその長手
方向に摺動移動する為に摩J、t、&!−が他の部分と
比較して多く、摩)毛により段差が生ずるものであり、
この段付き量を測定したものである。
尚1図中「被膜組織」は、光学顕微鏡による観察及び写
真からの画像解析等より得たものである。
評価基準としては、昨今のエンジンの高出力化によりア
ルミニウム合金製のロータリーエンジンのナイドハウジ
ングのシール摺動面に形成する被膜にはより高い特性が
望まれていることから、本試験に於ては「オイルシール
のリップ摩耗」が0.38mm以下、「サイドシールに
よる段付き摩耗」は20pLm以下をL1標とし、この
為には、気孔率2%以ド、硬度750 (Hv : 2
00g)以ヒ、BETによる体積減少率50mm3以下
、を被膜特性評価基準値としたものである。
このデータから明らかなように、本実施例では、気孔率
2%以下、硬度750 (Hv :200g)以上、B
ETによる体積減少率50 m m 3以下、という被
膜特性評価基準値を満足する溶射被膜が形成されており
(尚、この時溶射被膜のrcrffcyの面積率Jは6
5%以上となっている)、従来例1〜3に比較して「オ
イルシールのリップ摩耗」及び「サイドシールの段付き
摩耗」は共に少なく、目標値を満足する値の溶射被膜が
得られたことが立証された。又、加工時間を従来のW 
c −Coの溶射被膜(従来例1)と比較すれば、大幅
に短縮されていることが解る。
即ち、耐久性の高い溶射被膜を有するアルミニウム合金
製のロータリーエンジンのサイドハウジングのシール摺
動面を低コストで得ることができ、従って耐久性の高い
アルミニウム合金製のロータリーエンジンのサイドハウ
ジングを低コストで得ることができたものである。
以下、比較例について簡単に説明する。
比較例1では、バインダーであるN1aCrの量が少な
い為に被膜結合力が弱<、BET値及び気孔率共に悪く
、その結果オイルシールのリップ摩耗及びサイドシール
による段付さ摩耗共に多くなっている。
比較例2は、NIaCrの量が多い為にBET値及び気
孔率共に良好であるが硬度が低下し、その結果、オイル
シールのリップ摩耗及びサイドシールによる段付きyI
iJ4共に多くなっている。
比較例3は、Cr3C2が溶融してしまい、コアが多い
為に気孔率・硬度共に悪く、オイルシールのリップ摩耗
及びサイドシールによる段付き摩耗も悪いものである。
比較例4は、Cr)C2の粒子径が大きい為に結合強度
が劣り、BETμm’iが悪い。
比較例5は、NiψCr粒子が大きい為に溶射の際の溶
解が不充分でCr3C2粒子の結合力が弱く、BETf
6及び気孔率が悪い。
比較例6は、二次粒子が大きい為に該二次粒子の溶解が
良好に行なわれなず、BET(t4及び気孔−石共に悪
い。
比較例7は、−次粒子径が小さい為に溶射プラズマ内に
二次粒Fがうまく入らず、従って気孔率が悪Xなってい
るものである。
[発明の効果] 上記の如き0本発明に係る溶射被覆された物とその物品
および溶射用粉末の製造方法によれば。
メカニカルアロイング工程に於て、硬質の粒子を添加す
ることにより、従来形成不可能であった微細粉末を短時
間で得ることができるものである。
そして、この溶射用粉末を用いて溶射することにより、
従来の溶射用粉末では得ることのできなかった気孔率2
%以下、硬度700 (Hv :200 g)以−1;
という良好な被膜特性を有する溶射被膜を形成した物を
低コストで得ることができるものである。
更に、この溶射被膜をロータリーエンジンのアルミニウ
ム合金製サイドハウジングのシール摺動面に適用するこ
とにより、耐久性の高いサイドハウジングが得られると
共にそのl1IT1コストの低減も6’7能となるもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の溶射用粉末の製造方法の工程図、第2
図はサイドハウジングの平面図、第3図はオイルシール
の断面図である。 l・・・メカニカルアロイング工程 2・・・混合工程 3・・・造粒1程 4・・・焼結工程 5・・・分級1稈 10・・・サイドハウジング 12・・・シール摺動面 14・・・接合面 銚3図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Cr_3C_2粉末に、Ni粉末とCr粉末とを
    混合した一次粒子の大きさが10μm以下の粉末を、造
    粒・焼結して二次粒子の大きさが5〜53μmの溶射用
    粉末を形成し、該溶射用粉末を用いて、母材上に溶融し
    ていないCr_3C_2粒子を溶融したNi・Crが覆
    って粒子間を結合させると共にNi・Crの一層の厚さ
    が5μm以下となるよう溶射され、その被膜特性が、気
    孔率2%以下、硬度700(Hv:200g)以上、で
    ある溶射被膜が形成されていること、を特徴とする溶射
    被覆された物。
  2. (2)Cr_3C_2粉末に、Ni粉末とCr粉末とを
    混合した一次粒子の大きさが10μm以下の粉末を、造
    粒・焼結して二次粒子の大きさが5〜53μmの溶射用
    粉末を形成し、該溶射用粉末を用いて、溶融していない
    Cr_3C_2粒子を溶融したNi・Crが覆って粒子
    間を結合させると共にNi・Crの一層の厚さが5μm
    以下で面積率65%以上となるよう溶射され、その被膜
    特性が、気孔率2%以下、硬度750(Hv: 200g)以上、ブラストエロージョンテスト(BET
    )による体積減少量が50mm^3以下、である溶射被
    膜が少なくともシール摺動面に形成されていること、を
    特徴とするロータリーピストンエンジンのアルミニウム
    合金製サイドハウジング。
  3. (3)Ni及びCr粉末に炭化物を有する硬質粒子を添
    加して一次粒子の大きさが10μm以下となるよう粉砕
    し、該粉砕された粉末に対して所定粒径のCr_3C_
    2粉末を所定量加えて混合した後、造粒・焼結して溶射
    用粉末を形成し、該溶射用粉末を用いて、溶融していな
    いCr_3C_2粒子を溶融したNi・Crが覆うと共
    にCr_3C_2粒子間を結合させた溶射被膜を形成す
    ること、を特徴とする溶射被膜が形成された物品の製造
    方法。
  4. (4)Ni及びCr粉末に炭化物を有する硬質粒子を添
    加して一次粒子の大きさが10μm以下となるよう粉砕
    し、該粉砕された粉末に対して所定粒径のCr_3C_
    2粉末を加えて混合し、造粒・焼結して形成すること、
    を特徴とする溶射用粉末の製造方法。
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