JPH01191034A - 炭素分析用高炭素鉄鋼標準試料の製造方法 - Google Patents

炭素分析用高炭素鉄鋼標準試料の製造方法

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JPH01191034A
JPH01191034A JP63015408A JP1540888A JPH01191034A JP H01191034 A JPH01191034 A JP H01191034A JP 63015408 A JP63015408 A JP 63015408A JP 1540888 A JP1540888 A JP 1540888A JP H01191034 A JPH01191034 A JP H01191034A
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graphite
carbon
analysis
crystallization
standard sample
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JP63015408A
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Seishi Furuta
誠矢 古田
Nozomi Katagiri
望 片桐
Kazuyoshi Bandai
萬代 和義
Jinsuke Takada
高田 仁輔
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は炭素分析用高炭素鉄鋼標準試料の製造方法に関
ずろものである。
[従来技術] 従来から、標準試料としては、NBS、BCSを始めと
して、日本においてら数多くの試料が提出されている。
炭素の鉄鋼分析用標準試料は、極低炭素から4wt%程
度までてあり、この内、4wt%の試料は鋳物用溶銑の
切り粉が用いられているが、含有1の再現性が不充分で
ある。
通常、鉄鋼分析用の標準試料は、大きな鋳塊を削り出し
、その切り粉を均一に混合することにより供給される。
そして、多くの試料の化学成分はこの方法により均一化
が図られているが、高炭素の場合には困難性がある。
これは、鋳塊が炭素に対して偏析を起し易(、また、殆
どの炭素は黒鉛として析出するため、切り粉製造時、混
合時に地鉄から剥離し易い。例えば、JIS鋳物溶銑の
標準試料のC=4.1ht%の場合、黒鉛は3.8wt
%存在する。
また、切り粉の大きさが小さいもの程、単位重量当りの
表面積が大きいので、表面(こ存在する黒鉛比率か高く
、剥離が顕著になる。従って、粒度の相違による炭素の
偏析は第2図に示すように、粒度(第2図では#で示し
てあり、#48は295μ、#60は246μ、#10
0は147μ、#t2o+1t24μである。)の小さ
くなるに従って含有量は低下するが、篩下では逆に増加
する。
これは剥離した黒鉛は微粉のため篩下に集中するためで
あり、そのため、容器に保存していると、次第に底部で
は黒鉛が沈降して、黒鉛の量が高くなって全量の使用は
不可能となる。
[発明が解決しようとする問題点コ 本発明は上記に説明したように、従来における炭素分析
用高炭素鉄鋼標準試料の黒鉛の剥離による問題点に鑑み
、本発明者が鋭意研究を行ない、検討を重ねた結果、粒
度偏析や経時変化がなく、かつ、黒鉛比率の少ない安定
した高炭素含有量の標準試料で、秤量の容易な炭素分析
用高炭素鉄鋼標準試料の製造方法を開発したのである。
[問題点を解決するための手段] 本発明に炭素分析用高炭素鉄鋼標準試料の製造方法の特
徴とするところは、 C1,5wt%以上 を含有し、残部Feからなる溶鋼をガスアトマイズによ
り急冷粉化させて黒鉛の晶出を防止することにある。
本発明に係る炭素分析用高炭素鉄鋼標準試料の製造方法
について、以下詳細に説明する。
一般に、炭素分析用標準試料として、C含有量の高い方
では、約1.2wt%のハイス、約2vt%の51−M
n、4.hL%の鋳物用銑、7.8wt%のFe−Cr
があり、このうち、51−Mnは赤外線吸収法で分析す
る場合、試料の溶融時に発生する多量のMn蒸気が装置
を汚染し、故障や測定値の誤差の原因となる。
従って、本発明の炭素分析用高炭素鉄鋼標準試料におい
ては、C含有量は1〜ht%程度であり、実際に使用す
る場合には、C含有量は4wL%か好ましいが、これ以
上のC含有1でも黒鉛を析出する。準安定状態図では共
析の0.69%以上では黒鉛が存在する。この時のC含
有量は低い程黒鉛量も少ないので、切り粉時に剥離する
比率は小さくなる。そのため、C含有量は1.5wL%
以上とする。
炭素分析用高炭素鉄鋼標準試料において、炭素含有量偏
析の原因は、黒鉛の存在にあるのでこの黒鉛の晶出を抑
制することができれば、炭素分析用高炭素鉄鋼標準試料
の均一性を向上させることができることから、黒鉛化抑
制方法として、■化学元素の添加。
■冷却速度の向上。
が挙げられる。
■の場合は、Mn、Cr、B等の元素を添加するのであ
るが、高炭素鉄鋼においては黒鉛化を完全に抑制するこ
とは不可能であり、また、■の場合は通常の鋳塊の大き
さでは、表面のみチル化するが、内部における黒鉛化を
抑制することは不可能である。
従って、本発明に係る炭素分析用高炭素鉄鋼標準試料の
製造方法においては、溶鋼をノズルから流出させて、高
圧の不活性ガスを吹き付けるガスアトマイズ法によって
、10607800以上の冷却速度の急冷により粉化さ
せることにより、製造された粉末の殆どが200μ以下
で冷却されるので、粉末中に黒鉛の晶出を防止できる。
即ち、ガスアトマイズ法により、lO℃/sec以上の
冷却速度で粉化するので、黒鉛の晶出が行なわれる前に
冷却されるので、黒鉛の晶出は全く見られないのである
。この場合、10℃/sec未満の冷却速度では、たと
え粉末が200μ以下であっても、黒鉛の晶出が見られ
る。
この黒鉛の晶出について、第1図により説明すると、冷
却速度がlθ℃/sec以上で黒鉛の晶出か急激に減少
していることがわかる。
次に、本発明に係る炭素分析用高炭素鉄鋼標準試料の製
造方法により製造された、粉末粒子は球形で、表面およ
び内部には微細なデンドライトは見られるが、黒鉛の晶
出は全く見られない。
この粒子の試験について説明する。
第1表は粒子断面のEPMA分析結果を示すが、装置の
精度を考慮すると粒子間のバラツキが非常に小さいこと
がわかる。これらの粒子の黒鉛は0.12wt%であり
、従来の標準試料に比べて極めて低い値である。
また、赤外線吸収法による分析結果を説明する。
本発明に係る炭素分析用高炭素鉄鋼標準試料の製造方法
により、製造された粉末を1,2.3に3分し、それぞ
れについて、装置A1B、Cで分析した結果を第2表に
示す。
その結果、Aが若干低い値であるが、標準試料(J I
 S−110−6)値がBXCより低く、分析装置か原
因と考えられる。
しかし、+12.3の3試料間のバラツキ、また、同−
試料内のバラツキは非常に低く、非常に安定している。
また、第3表の標亭試料JIS−110−6は、バラツ
キが上記A、B、Cに比べて大きい。
第  1  表 他の成分は、Si1.49wt%、Mn O,53wL
%、P O,117wt%、S 0.280wj%であ
る。
第2表(1) * l :JIS−110−6,4,l5wt%Cを正
確度の確認のため、測定前後で分析。
他の成分は第1表と同じである。
第2表(2) * l :JIS−11()−6,4,15vt%Cを
正確度の確認のため、測定前後で分析。
他の成分は、第1表と同じである。
第2表(3) * l :JIS−110−6,4,15wt%Cを正
確度の確認のため、測定前後で分析。
他の成分は、第1表と同じである。
第3表 他の成分は、Sr 1.83wt%、Mn 0.48W
L%、P D、D85wf%、S 0.047*1%で
ある。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明に係る炭素分析用高炭素鉄
鋼標檗試料の製造方法は上記の構成であるから、製造さ
れた粉末試料は黒鉛の晶出が見られず、分析の信頼性が
向上し、経時変化らなく安定しており、さらに、秤m時
間も短縮でき、また、自動秤量ら容易であるという優れ
た効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は溶鋼の冷却速度と黒鉛含有量の関係を示す図、
第2図は鋳物用銑鉄切り粉の粒度別の炭素分析(ζ1を
示す図である。 第1 図 〉令玄F達度  (’@、s)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 C1.5wt%以上 を含有し、残部Feからなる溶鋼をガスアトマイズによ
    り急冷粉化させて黒鉛の晶出を防止することを特徴とす
    る炭素分析用高炭素鉄鋼標準試料の製造方法。
JP63015408A 1988-01-26 1988-01-26 炭素分析用高炭素鉄鋼標準試料の製造方法 Expired - Lifetime JP2607254B2 (ja)

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