JPH01188712A - 特殊テーパネジ及びその成形方法 - Google Patents

特殊テーパネジ及びその成形方法

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JPH01188712A
JPH01188712A JP1257088A JP1257088A JPH01188712A JP H01188712 A JPH01188712 A JP H01188712A JP 1257088 A JP1257088 A JP 1257088A JP 1257088 A JP1257088 A JP 1257088A JP H01188712 A JPH01188712 A JP H01188712A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は特殊テーパネジ及びその成形方法に係り、詳し
くは機械部品等の工業部品や日常雑貨等の一般部品であ
る特殊テーパネジ及びそのネジ結合、そしてその成形方
法に関する。
(ロ)従来の技術 ネジには雄ネジと雌ネジがあり、一般に両者が螺合する
ことで二物体を締結するのである。雄ネジは通常、転造
または切削ダイスを利用して作られ、雌ネジは通常、タ
ップでネジを立てて作られている。
一方、雌ネジ部を予め必要としない締結もある例えば、
木ネジ、打込ネジ、タフピンネジなどである。このうち
タフピンネジは締結する際に下穴に雄ネジを螺込むこと
で塑性変形により雌ネジを切り成形するものである。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記雌ネジを切る作業、いわゆるタッピ
ングは、大きな螺込みトルクを必要としまた作業が煩雑
で生産性が悪い、特に、長いまたは深い雌ネジ立て作業
の場合には、工具による加工や目視性が悪い、これは直
径が小さくなる程工具刃先が届きにくく作業者の目も届
きに((検査も容易ではない、また、従来の下火にネジ
立てする作業では、刃物で切るので金属組織の自然な流
れ(繊維)を切断してしまい強度低下をもたらし好まし
くない、また、管端用のテーパネジもあるが、僅かの傾
きであり、一般には大きなテーパはつけにくいので、い
きおい平行ネジにならざるを得ない、そのため大きな締
め付は力を期待しにくいという幾つかの問題点があった
(ニ)問題を解決するための手段 本発明は、上述問題点を解消することを目的としたもの
で、比較的鋭角的隅部を持つネジ出で、素材の外周また
は穴内周面をブレスシェ゛−ピング(プレスによる軽い
切削加工)により、ネジ形状を先端に行くに従って先細
のテーパ状に成形し且つネジ溝の容積を先端に行くに従
って順次拡大するように成形することを特徴とするもの
であり、この成形方法により、先端に行くに従ってネジ
形状が先細のテーパ状になっており、且つネジ溝の容積
が先端に行くに従って順次拡大される形状を有する特殊
テーパネジが作られるのである。
(ホ)作用 以下、図面を交えて、本発明の特殊テーパネジ及びその
成形方法の作用について説明する。
第1図において、特殊テーパネジのうち雄ネジ1は上部
に頭部2を有し、下部にネジ軸3を有する。ネジ軸3に
は先端、即ち、図中、下方に行くに従って先細のテーパ
状となっているネジ山4が同一ピッチで形成されている
。ネジ山4とネジ山4との間にはネジ溝5が設けられて
おり、該ネジ溝5の容積は先端、即ち、図中、下方に行
くに従って順次、拡大されて形成されている。
次に、特殊テーパネジのうち雌ネジ6は、第2図に示す
ように、′内周面に雄ネジlのネジ溝5と螺合するネジ
山7が先端、即ち、図中、下方に行くに従って先細のテ
ーパ状になって等ピッチで設けられている。また、ネジ
山7とネジ山7の間には雄ネジlのネジ山4と螺合する
ネジ溝8が形成されており、!にネジ溝8の容積は先端
、即ち、図中、下方に行(に従って順次拡大されて形成
されている。
次に、上記特殊テーパネジの成形方法について述べるこ
とにする。
まず、雌ネジ6の成形方法について述べる。第3図(イ
)は雌ネジの成型装置を模式的に示したものであり、プ
レス9台上にはダイスホルダ10が載置され、該ダイス
ホルダ10上には雌ネジ成形用の穴を有する素材11が
セットされる。一方、プレス9の上部片にはポンチホル
ダ12が設置され、その下部には回転ホルダ13が設置
される。該回転ホルダ13には素材11を成形するため
の雄ネジポンチ14がセットされる。上記回転ホルダ1
3は素材11にネジを成形した後、雄ネジポンチ14を
素材11から抜取るために雄ネジポンチと素材とが相対
回転できるようにするためのものであり、素材11側に
取付けてもよい、素材11を成形するためには、まず、
雄ネジポンチ14を設計する必要がある。該雄ネジポン
チ14を設計するためにはネジ部の長さ、ネジ山の形状
、ネジ溝の形状、深さ、ネジピンチ、テーパの程度等を
決定する必要があるが、ネジ山は比較的鋭角的隅を有す
るのがよい、そして、重要なことは、第4図に示すよう
に、雄ネジポンチ14のネジ山Mnによって成形時の素
材11のシェービング屑Wnがネジ溝Gnに堆積しなけ
ればならないこと、好ましくは雄ネジと雌ネジの噛合せ
を良好にするためにW−G、即ち、シェービング屑の体
積が雄ネジのネジ溝の容積に一致することが必要である
。このようにして設計された雄ネジポンチ14を数値制
御旋盤、粉末冶金、精密鋳造などの技術で硬質材の工具
鋼等を用いて製作した後、第3図(イ)の成形装置にセ
ットする0次に、プレス9を作動させて該プレス9の上
部片を矢印の方向に下降させ、雄ネジポンチ14を軟質
の素材11の穴に強圧的に押込み、素材11の内周面を
プレススシェービングにより該内周面にネジ山7、ネジ
溝8を成形する。そして、ネジ形状は先端、即ち、図中
、下方に行(に従ってテーパ状に成形され且つネジ溝8
の容積は先端、即ち、図中、下方に行(に従って拡大す
るように成形される。このとき、第4図に示すように、
素材11のシェービング屑の体積が雄ネジポンチ14の
ネジ溝の容積に一致して雄ネジと雌ネジの接触が隙間な
くでき噛合せが完全となる0次に、雄ネジポンチ14を
取外すときは、プレス9を除荷し回転ホルダ13と共に
雄ネジポンチ14を回転させて素材11から該雄ネジポ
ンチ14を抜取る。
次に、雄ネジ1の成形方法について述べる。第3図(ロ
)は雄ネジの成形装置を模式的に示したものであるが、
第3図(イ)に示す装置と同様の装置であり、雌ネジポ
ンチ15と雄ネジ成形用の素材16が僅かに相違するだ
けであり、雌ネジポンチ15も雄ネジポンチ14と同様
にし4て製作され、また雄ネジの成形手順も上記雌ネジ
の成形と同じ手順で雌ネジ立てできることはいうまでも
ないことである。
また、本発明の特殊テーパネジを成形するための工具セ
ットを設置するプレスは通常のプレスでよく、機械プレ
ス、液圧プレス、その他のプレスの種類を問わない、そ
して、ネジ成形を容易にするために成形用材料の縁をプ
レスシェービングする前に加熱軟化してもよい、更に、
雄ネジポンチの材料は硬質材であれば大抵の種類の材料
が用いられ、金属、セラミックス、ブ(ラスチフクス、
及びその複合材料(FRM、FRC,FRPなど)がよ
い、勿論、雌ネジダイスの材料も硬質材であれば広範囲
に選択できる。
以上述べた工具セントで置くプレスは通常のプレスでよ
い0機械プレス、液圧プレス、その他プレスの種類を問
わない。
理論的には、シェービング量が大きく塑性変形を招くほ
どになってもよい筈であるが、実際には材料に亀裂が発
生したり、成形荷重が大きくなりすぎる等の理由により
片側1龍程度、せいぜい数−以下のシェービング化が好
ましい。
(へ)実施例 以下、本発明において実験した実施例について述べるこ
とにする。
〔実施例1〕 既存のNC旋盤及び手作業で雄ネジポンチを工具#(S
K3)で製作し、焼入れし焼戻した。−方、雌ネジ成形
用の素材である軟鋼丸棒(3341)(外径so、of
i、長さ30.0鶴)に内径20.0閣の下穴をドリル
で穿孔した後、20トン油圧プレスを使用し、およそ2
0トンの荷重で上記雄ネジポンチを軟鋼丸棒の下穴に押
込み、プレスシェービングにより雌ネジを成形した0次
に、プレスを除荷し雄ネジポンチを回転させて成形後の
雌ネジを解放した。そして該雌ネジを半分に切断してプ
ロフィルを観察したところ、雌ネジのねじ山、ねじ溝と
もほぼ完全に成形されていることが確認された。
〔実施例2〕 雌ネジ成形用の素材である上記軟鋼丸棒を出力3に−の
高周波誘導加熱装置を用いておよそ800℃に加熱した
後、実施例1と同様にプレスシェービングして雌ネジを
成形した。プレスシェービング成形力は13〜15トン
に減少させることができた。
雄ネジポンチ及び穴内面の潤滑には黒鉛油脂を用いた。
やはり成形された雌ネジを半分に切断して雌ネジ断面を
観察したところ雄ネジのネジ溝に完全にシェービング屑
が充満しており欠陥のない雌ネジの成形が確認された。
〔実施例3〕 上記実施例2で得た雌ネジに雄ネジポンチを締付けた。
捩り破断トルクは52kgf−mを得た。また引張力を
かけたところ、およそ25トンの荷重で雄ネジポンチは
引抜かれた。いずれの実験でも雌ネジのねじ山付根部分
が破断した。
〔実施例4〕 °上記実施例1で得られた雌ネジをダイスに用いて軟鋼
丸棒(3341)に比して軟質である直径26.0■の
純アルミニウム棒(A1016)を500℃に加熱した
後、該雌ネジダイスに押込み、その外周面をプレスシェ
ービングすることにより雄ネジを成形した。成形後、雄
ネジを回転させて取外した純アルミニウム捧には満足す
べき角形テーパネジが形成されていた。一方、銅、軟化
した熱可塑性ブラスチンク、硬質粘土、及び焼結前のS
tCセラミックスでも本発明の成形法で成形できること
も確認した。
(ト)発明の詳細 な説明したように、本発明によれば、比較的鋭角的隅を
持つネジ出で素材の外周または穴内周面を単にプレスシ
ェービング(プレスによる軽い切削加工)するだけな、
ので、これまでのようなネジ切り作業(タッピング)に
比して低荷重で高速にでき作業性、生産性が向上する。
また、雄ネジだけで締結時に雌ネジを成形するので両者
の締結が成形と同時に完成でき、ネジを成形しながら二
物体を締結でき、自動車生産ライン等に用いると高生産
で二物体を締結でき有用である。しかも成形法が簡便で
ある。一方、溶接等による組立てと違い取外しもできる
。また、プレスシェービングなので、シェービング屑は
雄ネジのネジ溝に堆積して雌ネジ山を形成することにな
り材料の歩留りがよい、更に、先端に行くに従ってネジ
形状がテーパ状になっており且つネジ溝の容積が先端に
行(に従って順次拡大される形状を有しているので、上
述したシェービング屑が雄ネジのネジ溝に堆積して雌ネ
ジ山を形成することと相まって雄ネジと雌ネジの接触が
隙間なくでき完全な嵌合を実現できる。また、金属部品
類のネジ、とくに雌ネジがテーパ状になっているので木
ネジ等との併用もでき便利である。また、雄、雌ネジが
形状設計が難しい上述のような特殊な形状をしているの
でネジ違いをおこさない、更に、テーパの形状、ねじ溝
容積、ねじ山の形状等を変更することにより異なった雌
雄ネジペアを無数に作ることができるので、保安上、ネ
ジの間違いを防止したい締結、鍵の鍵穴システム等の高
度防犯器具に利用でき、しかも形状が特殊なのでパーソ
ナルファッションネジ等にも利用できる。その上、機械
、建築等構造物や機構部品、工具類、金物類、配管部品
、電子部品等、その他のネジ成形及び締結等にも広範囲
に用いられ得るので実施せられての実用的価値は大なる
ものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は特殊テーパネジのうち雄ネジの一実施例を示す
正面図、第2図は特殊テーパネジのうち雌ネジの一実施
例を示す断面図、第3図(イ)は雌ネジ成形装置の模式
図、第3図(ロ)は雄ネジ成形装置の模式図、第4図は
プレスシェービングによる雌ネジ成形時の状態を示す一
部切欠き、拡大断面図である。 図において、1・・・特殊テーパネジ<mネジ)、4・
・・ネジ山、5・・・ネジ溝、6・・・特殊テーパネジ
(雌ネジ)、7・・・ネジ山、8・・・ネジ溝、9・・
・プレス、10・・・ダイスホルダ、11・・・雌ネジ
成形用の素材、12・・・ポンチホルダ、13・・・回
転ホルダ、14・・・雄ネジポンチ、15・・・雌ネジ
ポンチ、16・・・雄ネジ成形用の素材。 (ほか3名) 第  1  図 第  2  図 第  3  図  (イ) 第  3  図  (ロ) 第4図 ↓

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)先端に行くに従ってネジ形状が先細のテーパ状にな
    っており、且つネジ溝の容積が先端に行くに従って順次
    拡大される形状を有する特殊テーパネジ。 2)比較的鋭角的隅を持つネジ山で、素材の外周または
    穴内周面をプレスシェービングにより、ネジ形状を先端
    に行くに従って先細のテーパ状に成形し且つネジ溝の容
    積を先端に行くに従って順次拡大するように成形するこ
    とを特徴とする特殊テーパネジの成形方法。3)請求項
    第2項記載の特殊テーパネジ成形方法において、プレス
    シェービングによりネジを成形しながら二物体を締結す
    る方法。 4)請求項第2項記載の特殊テーパネジ成形方法により
    成形された雌雄一対の特殊テーパネジからなる鍵と錠、
    その他の類似品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02300511A (ja) * 1989-05-12 1990-12-12 Terufumi Machida 金属板のバーリング/シェービング複合成形物及びその成形方法
JPH04171311A (ja) * 1990-11-01 1992-06-18 Nobuyuki Sugimura 疲労に強いねじ構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02300511A (ja) * 1989-05-12 1990-12-12 Terufumi Machida 金属板のバーリング/シェービング複合成形物及びその成形方法
JPH04171311A (ja) * 1990-11-01 1992-06-18 Nobuyuki Sugimura 疲労に強いねじ構造

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