JPH01184439A - セラミックスと金属との接合製品のき裂発生予知法 - Google Patents

セラミックスと金属との接合製品のき裂発生予知法

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JPH01184439A
JPH01184439A JP917788A JP917788A JPH01184439A JP H01184439 A JPH01184439 A JP H01184439A JP 917788 A JP917788 A JP 917788A JP 917788 A JP917788 A JP 917788A JP H01184439 A JPH01184439 A JP H01184439A
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crack
thermal stress
ceramics
ceramic
influence coefficient
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JP917788A
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Naoki Hirai
直樹 平井
Tsuneo Enokido
榎戸 恒夫
Akira Okamoto
晃 岡本
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、セラミックスと金属との接合製品におけるき
裂発生を予知する方法に関し、このようなき裂発生を正
確に予知することにより迅速、かつ的確な対応策を講じ
、製造効率の向上や製品としての信頼性を高めることを
その目的とするものである。
〈従来の技術〉 周知の如くセラミックスの特性を積極的に活用するため
KC近年セラミックスと金属とを接合した種々の製品が
多く製造されている。
このセラミックスと金属を接合する方法としては、有機
あるいは無機系の接着剤を用いて接合する方法、各種の
金属ソルダーをセラミックスと金属の接合面に介在せし
め、ソルダーの融点以上の温度で加熱処理して接合する
方法、機械的な手段による接合方法などが知られている
。これらの接合方法のうち、前述した金属ソルダーによ
る比較的高温条件下での接合技術(常温雰囲気での接合
技術に対して以下、単に高温接合と言う)は、特に高温
雰囲気下での使用を可能ならしめ、かつ接合強度の信頼
性を高め、接合効率を大ならしめることから多く採用さ
れている。ところがこのような高温接合では、セラミッ
クスと金属とを接合した製品(以下、接合製品と言う)
の加工中にき裂の発生することがあり、セラミックスと
金属との接合における大きな問題となっている。このき
裂発生の原因は次の理由による。セラミックスと金属と
の前記接合製品には、その熱膨張差によって、セラミッ
クス側に引張残留応力が発生している。
その応力がセラミックスの破壊応力よりわずかに小さい
場合、接合直後には亀裂発生がみられなくとも、加工時
の応力が原因となってき裂が発生し、成長するためであ
る。
而して従来においても前述した残留応力を測定し、この
残留応力から前記き裂の発生を推定することが試みられ
ていた。例えば日本金属学会誌第49巻第10号(19
85)876−883には、前記接合製品にX線を照射
して得られる回折角度のずれから残留応力を求めるX線
測定法が開示されている。しかしながらこのような従来
方法はあくまでも前記残留応力を測定するものであって
、その残留応力から過去の経験に基づいてき裂発生を推
定することが限度であり、工業的レベルで正確KCかつ
定量的に前記き裂発生を予知することはできなかった。
〈発明が解決しようとする問題点〉 前述したようなセラミックスの残留応力を求める従来方
法としてはX線測定法によることが殆どであった。とこ
ろがX線による前記残留応力測定値には下記のような問
題点があった。即ち、セラミックスは主に回折角度が低
角度側にあり、一方この方法には測定角度による系統的
誤差が存在していて、その誤差は測定する回折角度が低
角度である程大きい。このため、セラミックス側に直接
この方法を適用した場合の残留応力値はきわめて誤差の
大きいものとなっていた。従って前記従来法では専ら接
合製品の金属側の残留応力を測定し、この測定からセラ
ミックス側の残留応力を推定していた。また、X線の性
質上微小領域の測定は不可能であるので、測定される残
留応力値は広範囲の領域の平均の残留応力であり、常に
低応力側に見積られる。加えて測定された残留応力から
き裂の発生を定量的に予知する手段もなく、測定者の過
去の経験からき裂発生を推定しているのが実態であった
。従ってX線法によって測定された残留応力がセラミッ
クスの破壊応力より十分小さかったに拘らず、加工時に
き裂が発生することがしばしばあった。
本発明は、ビッカースまたはヌープ圧子によって局所領
域に発生させたき裂の長さの変化から、正確にセラミッ
クス側の微小領域の残留応力状態を評価すると共KCこ
の残留応力とき裂発生との関係を定量的に把握すること
によって加工時におけるき裂発生(以下特記なき場合、
本発明においてき裂発生とは加工時に発生するき裂を総
称して言う)の的確な予知を可能にしたものである。
く問題点を解決するための手段〉 前記問題点を解決するための本発明は、セラミックスと
金属との接合製品において、予め、当該セラミックスと
同一材質のセラミックスと各種金属を接合せしめた複数
の試験部材を用意し、前記試験部材のセラミックス側に
おける接合熱応力の影響部と非影響部KCそれぞれビッ
カースまたはヌープ圧子を押し込み、そのとき発生する
前記影響部のき裂長さCI及び非影響部のき裂長さC2
を測定し、このC,、C,より前記影響部の破壊靭性値
K el、及び非影響部の破壊靭性値KC2を求め、更
にこのK e I+及びKCZ、  と、予め求めてお
いた当該セラミックスの曲げ強度σとから下記(1)式
に基づいて熱応力影響係数αを求め、一方、前記試験部
材に表面研削を施し、この研削加工によってセラミック
ス表面上にき裂が発生した試験部材の前記熱応力影響係
数αaと、発生しなかった試験部材の前記熱応力影響係
数αaとから当該セラミックスのき裂発生限界値αoを
設定し、次いで当該接合製品における前記熱応力影響係
数αを実測し、この実測熱応力影響係数αと前記き裂発
生限界値αoを比較して、き裂発生を予知することを特
徴とするものである。
a= (Kcz  KcI) / (F ・(CI /
 2 ) ”” ”(1)但し、α ;熱応力影響係数 KC2:接合熱応力非影響部の破壊靭性値。
(pa、 1Ill/り KcI:接合熱応力影響部の破壊靭性値。
(Pa−m””) σ :セラミックスの曲げ強度、 (Pa)C3:接合
熱応力影響部のき裂長さ、(m)く作 用〉 本発明者らは、前述した接合製品における高温接合の際
に生じる熱応力の影響を表すものとして、セラミックス
に生じている前記残留応力(Σr)と、セラミックスの
破壊強度(Σ)との比(Σr/Σ)を指標として仮定し
、この比(Σr/Σ)と、前記接合製品のき裂発生との
関係を調査してみた。この結果前記両者には明瞭な相関
が得られ、前記接合製品のき裂発生を予知する指標とし
ての使用が充分可能であるという知見を得た。
本発明はこの知見に基づき更に実験研究を重ねた結果、
前記比(Σr/Σ)を基に本発明で称する熱応力影響係
数αを求め、この熱応力影響係数αをき裂発生を予知す
る指標として有効に活用することにより前記従来の問題
点の効果的な解決に成功したものである。
そこで先ず本発明が対象とするセラミックスにおける前
記残留応力(Σr)の求め方について説明する。前述し
たようにX線測定法による求め方では正確性を欠き、実
用に供することができない。
従って本発明においては脆性材料で用いられているビッ
カース圧子を押し込み、そのとき発生するき裂長さから
破壊靭性値を求め。この破壊靭性値より求める方法の適
用を試みた。
第7図はその原理を説明するための構造図であり、21
がセラミックスを表し、22は金属23との接合界面で
ある。接合界面22には前述した如く接合時の高温で、
セラミックスと金属の熱膨張差による歪が発生し、それ
による残留応力が生じている。この残留応力が最も大き
く発生しているのは前記接合界面22であり、接合界面
22から離れるに従って残留応力は小さくなり、通常接
合界面22より10mm程度以上離れると残留応力は殆
ど発生していない。第7図における斜線部Xは前記残留
応力の生じている領域、つまり本発明で称する接合熱応
力の影響部(以下単に影響部と言う)を、斜線部yは残
留応力の生じていない領域、゛つまり本発明で称する接
合熱応力の非影響部(以下単に非影響部と言う)をそれ
ぞれ示す。而して前記影響部Xにビッカース圧子を押し
込み、そのとき発生したき裂24の長さCIを測定する
尚、影響部Xにおけるビッカース圧子の押し込みは圧!
25に示されるようKC圧痕対角線の一方が接合界面2
2に平行になる方向とすることが好ましい。これはき裂
発生に関与する残留応力の大きさが、接合界面22に平
行な方向に発生したき裂の長さに反映されているからで
ある。
このき裂長さC8が測定されたらその測定値に基づいて
影響部の破壊靭性値KCIが、例えば下記の(2)式を
用いて求められる。
Kc =0.013CE/II)””CP/c”リ  
 ・(2)ここで K、:破壊靭性値 (pa、 1V
11/2)E:セラミックスのヤング率、 (Pa)H
:セラミックスのビッカース硬度、 (Pa)P:ビッ
カース圧入荷重、(N) C:き裂長さCの1/2. (m) つまり前記影響部Xのき裂長さC1を測定することによ
って、前記(2)式より影響部Xの破壊靭性値K Cl
が求められる。同様に非影響部yについても、前記非影
響部yにビッカース圧子を押し込むと共にそれによって
生じるき裂長さC2を測定して、前記(2)式より破壊
靭性値KC1が求められる。
尚、この非影響部yにおいては前記き裂長さCzが残留
応力の影響を受けないことからビッカース圧子の押し込
み方向、及び亀裂長さC2の測定方向は接合界面22の
方向に制約されることはない。
このようにしてき裂長さ01%及び破壊靭性Kc1.K
ctが求まると、下記(3)式に基づいて残留応力Σr
を正確に求めることができる。
Σr −A (Kcz−Kc+) / (C+ /2)
 ”” ”’(3)ここで Σr:残留応力、 (Pa
) A :ビッカース圧子や圧入位置に関 した形状より定まる係数 一方、当該セラミックスの破壊強度を表すものとしては
、曲げ強度、剪断強度、衝撃値等があるが、本発明者ら
の経験では曲げ強度σが、セラミックスの破壊強度を的
確に表す。しかもこの曲げ強度σは簡便KCかつ正確な
値として得ることができる0例えばJIS l?160
1に基づく3点曲げ強度試験によって容易に得られる0
本発明において当該セラミックスの破壊強度として曲げ
強度σを用いたのは斯かる理由からである。
こうして前記(3)式で表される残留応力Σrと、当該
セラミックスの破壊強度としての曲げ強度σとの比を基
にして、(1)式に示されるような前記熱応力影響係数
αを仮定した。
D:= (Kcz  Kc+) / (1” (C+ 
/ 2) ”” ”(1)このαの導出において、前記
残留応力Σrの係数Aは試験条件が定まれば一定の値を
取るため、省略した。
ところでセラミックスと金属を接合した接合製品として
は、様々な形状、形態、大きさをしたものがある。この
ような接合製品に対し、個別に前記熱応力影響係数αと
き裂発生の相関を求めることは実際上はきわめて困難で
ある。
そこで本発明においては当該セラミックスと同一材質の
セラミックスと金属とを接合せしめた試験部材を用意し
、この試験部材において前記熱応力影響係数αとき裂発
生の相関を求めることにした。
第1図は接合製品の異なった実施例を示す斜視図であり
、第1図(a)が角柱状の、又第1図(ロ)が円筒状の
接合製品を示す。第2図は前記第1図の接合製品に対す
る試験部材の一例を示す斜視図である。試験部材10は
接合製品1a、lb(各種の接合製品を総称して言うと
きは、以下接合製品1と言う)のセラミックス2と同一
材質のセラミックス2aと金属3aを接合せしめて構成
されている。金属3aは接合製品1の金属3と同一にす
る必要はなく、寧ろ各種の金属3 a s例えば材料定
数′(ヤング率、熱膨張係数など)の異なる鉄、銅、モ
リブデンなどとの組合せからなる複数のものを用意する
ことが好ましい、即ち、種々の金属3aとの接合により
残留応力の異なった試験部材10を多く用意することが
でき、後述するき裂発生限界値α0をより正確に求める
ことができる。斯かる意味からセラミックス2aと金属
3aとの接合界面4aに厚みの異なる銅板等を介在せし
めて構成す゛ることも効果的である。
さて前記接合製品1、及び試験部材10において接合熱
応力の影響が最も大きいのは前述したように接合界面4
.’4a近傍であり、この接合界面4.4aから離れる
にしたがってその影響は小さ(なる、従って前述した影
響部Xとは、接合熱応力の影響の最も大きい位置がよぐ
、それは接合界面4,4aということになる。しかしな
がらビッカース圧痕の大きさ及び接合界面近傍でのエツ
ジの影響による誤差をなくするためKC接合界面4゜4
aから少し離れた、例えば接合界面4,4aより1〜2
11II11程度離れた領域が好ましい。本発明におい
ては斯かる意味から影響部Xを接合界面4゜4aから少
し離れた領域に設定した。
而して前記試験部材10において、前述した如く影響部
Xと非影響部yにビッカース圧子を押し込み、接合界面
4aに平行な方向に発生した影響部Xのき裂24の長さ
C1%及び非影響部yのき裂24aの長さC!を測定し
て、それぞれの破壊靭性値K c Ir  K c t
、を求める。一方、当該セラミックスの曲げ強度σにつ
いても、例えばJISR1601に基づく3点曲げ強度
試験で予め求めておき、これらのき裂長さCI、破壊靭
性値K c、、  Kc、、曲げ強度σから前記(1)
式に基づいて熱応力影響係数αを求めることができる。
次KC前記接合製品1を加工することによって生じるき
裂と、前記熱応力影響係数αとの相関を前記試験部材1
0によって調査した。
前記加工によって生じる負荷応力を、本発明では試験部
材10に表面加工、特に研削加工を施すことによって再
現する方法によって行った。即ち試験部材10への負荷
応力は当該接合製品lの加工と同等の条件で行うことが
望ましいが、接合製品lへの表面加工は仕上げ加工、つ
まり研削加工が殆どであり、この研削加工で十分再現で
きることが本発明者らの経験で確認されている。
而して予め用意された前記種々の試験部材10に研削加
工を施し、この加工によるき裂の発生の有無を調査した
。研削加工を施す試験部材10として−は、前述した熱
応力影響係数α算出に用いたビッカース圧痕の残る試験
部材、あるいはビッカース圧痕のない新しい試験部材1
0のいずれでもよい、このような研削加工によって発生
するき裂は、セラミックスと金属との接合製品に発生し
ている接合熱応力に起因し、特有の形状を示す。例えば
、前記第1図(a)の角柱状接合製品1aでは、第3図
の破線aで示す如きき裂が発生する。従って前記種々の
試験部材lOについて研削加工を行い、き裂が発生した
試験部材10の熱応力影響係数αaと、き裂が発生しな
かった試験部材1oの熱応力影響係数αaを求めた。第
4図はその結果の一例を示す図表であって、O印がき裂
発生のない試験部材10の熱応力影響係数αaを、・印
がき裂発生した試験部材10の熱応力影響係数αoであ
る、この第4図から熱応力影響係数の値が一点鎖線2を
境として、それより大きくなるとき裂の発生する確率が
急激に大きくなり、逆に一点鎖線2以下ではき裂の発生
は殆どないことが判った。
従って本発明ではこの一点鎖線2をき裂発生限界値αo
とじて設定し、き裂発生を予知するための判断基準とし
た。
このようにして接合製品lに対応した試験部材10毎に
前記き裂発生限界値αoを求め、き裂発生予知の判断基
準として設定しておくことによって、実際に製造された
当該接合製品1の前記熱応力影響係数αを実測し、この
実測された熱応力影響係数αと、前記き裂発生限界値α
oを比較すればき裂発生を正確に予知することが可能と
なる。
つまり実測された熱応力影響係数αがき裂発生限界値α
oより大きければき裂発生の可能性がきわめて高く、逆
に小さければき裂発生の可能性が少ないということにな
る。
尚、本発明はセラミックスに生じている残留応力とその
セラミックスの破壊強度、即ちセラミックスの破壊特性
に着目してき裂発生を予知するものであるので接合製品
の形状には影響されない。
残留応力は接合界面で大きく変化するので、接合面が複
雑な形状でない接合製品、例えば前記矩形断面、あるい
は円形断面の接合製品1a、lbに対する試験部材10
は単純なブロック接合体で充分評価可能である。しかし
試験部材1oには当該接合製品lと出来るだけ近似した
形状、大きさのものを用いればより的確にき裂発生を予
知することができる。
き裂長さを求めるためにヌープ圧子を用いる場合は、次
の点に注意すれば前述したと同様の手順で、き裂発生予
知が可能である。、如ちヌープ圧痕はビッカース圧痕の
ような対称形ではないので、き裂測定方向を例えば圧痕
対角線の長軸方向に統一しておき、試験部材からαoを
求める過程と接合製品の°αを求める過程で一貫してヌ
ープ圧子を用いることである。ヌープ圧子を用いた場合
、前記(2)弐の右辺の0.013(Hハり1′茸の値
(係数)が変わる。従ってヌープ圧子に対するp/c2
/lと、破壊靭性値Kcとの関係を予め求めて、前記(
2)式の右辺の0.013(1!/H)””に相当する
係数を決めておけばよい。しかしながらその影響はKc
、、  Kc、に対して同等であり、熱応力影響係数α
は両者の差を取ってなおかつ無次元化されたものである
から、特にヌープ圧子に対する破壊靭性値式を求める必
要はなく前記(2)式をそのまま用いることでも実質上
は支障はない。即ち絶対値はビッカース圧子の場合と異
なるが、その相対評価には影響しない。
〈実施例1〉 前記第1図(a)に示されるような、20X20X20
mmのSi3N、系セラミックスと、20X20X20
mmの鋼を活性金属ろう材(Ag−Cu−Ti系)を用
い、約860°Cで接合した接合製品において本発明を
実施した。
本実施例においては第5図に示すように前記接合製品と
同一材質、同一形状のセラミックス12及び鋼13を接
合せしめると共にその接合界面14にそれぞれ0.1 
mm、 0.3園、0.5鵬、1.0閣の厚さの異なる
銅板15を挟んで接合した試験部材10aを各々4個づ
つ予め用意し、この試験部材10で当該接合製品のき裂
発生限界値αoを求めた。
接合熱応力の影響部Xとしてセラミックス側の接合界面
より2mの部位を、又非影響部yとしてセラミックス側
の接合界面より18mmの部位を選定し、それぞれの領
域にビッカース圧子を押し込み、前述したき裂長さC1
,Cz及びKcl、Kclを求めた。また5i3Na系
セラミツクスの曲げ強度σハJIS R1601に基づ
く3点曲げ強度試験によって予め求め、632MPaで
あった。
第1表にそれらの測定値の代表例を示す。
第  1  表 次いで、これらの試験部材の表面を約0.1 mm平面
研削した。この研削加工によるき裂の発生状況は第6図
の通りであり、主に銅板15の厚みが0.1Mの試験部
材10aにき裂発生が集中し、その熱応力影響係数αは
0.15以上であり、0.13以下では全くき裂は発生
しなかった。而して本実施例ではき裂発生限界値αoを
、前記0.15〜0.13の中間値である0、14に設
定した。
次いで製造された前記接合製品の熱応力係数αを前述し
たのと同様な方法で実測すると共KC接合製品の表面を
約0.1鵬平面研削仕上げ加工をし、き裂発生の有無を
調査した。その結果、熱応力影響係数αが前記き裂発生
限界値α0以下の場合では、前記のいずれでもき裂発生
はなかった。これに対し熱応力影響係数αが前記き裂発
生限界値αo以上となると、き裂発生率が象、激に大き
くなった。
以上のようKC接合製品の熱応力影響係数αを、例えば
抜取で実測し、前記き裂発生限界値α0と比較すること
によって、き裂発生を的確に予知できることが確認され
た。
次KC前記実施例と同一材質のセラミックスで構成され
た前記第2図(b)に示される如き円筒状の接合製品1
bに対して前記第5図の試験部材10aに基づいて求め
たき裂発生限界値αoを適用して、き裂発生の有無を調
査した。先ず接合製品1bにビッカース圧子を押し込み
、熱応力影響係数αを実測した。この結果、前記き裂発
生限界値αo(0,14)を超えるものが約10%あっ
た。
一方、前記接合製品1bの全てに前記仕上げ加工を行っ
たところ、前記き裂発生限界値αoを超えた製品につい
ては約95%の割合でき裂の発生が見られた。これに対
し前記き裂発生限界値αoを超えていないものについて
はき裂発生は全くなかった。このことより角形の試験部
材1’ OaO値    ′を、円筒状の接合製品1b
にも充分適用することが可能であることが確認された。
〈発明の効果〉 本発明のセラミックスと金属との接合製品の残留応力き
裂発生予知法を用いて、加工前にき裂発生の可能性のあ
るものを予め除去することが可能となり、加工コストが
大幅に削減された。
この方法を用いれば、加工によるき裂発生が予知された
セラミックスと金属との接合製品を不良品として取り除
(ことによって、無駄な加工を省き、加工工程の効率を
上げ、加工コストの大幅な削減が可能となる。また当該
セラミックスと金属との接合製品で測定された熱応力影
響係数αと、加工によるき裂発生の有無の関係を、その
ままデータとして蓄積し、より正確なき裂発生限界値α
oを求めていくことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(ロ)はセラミックスと金属の接合製品
のそれぞれ異なった実施例を示す斜視図、第2図は前記
第1図の接合製品に対して予め用意された試験部材の一
例を示す斜視図、第3図は第1図(a)の接合製品にお
いて加工によって生じたき裂発生状況を示す斜視図、第
4図は種々の試験部材において研削加工後の、き裂が発
生した試験部材の熱応力影響係数αaと、き裂が発生し
なかった試験部材の熱応力影響係数αaの調査結果の一
例を示す図表、第5図は具体的実施例に基づく試験部材
の一例を示す斜視図、第6図は前記第5図の試験部材に
おけるき裂発生限界値の調査結果の一例を示す図表、第
7図は本発明の詳細な説明するための構造図である。 1、Ia、lb:接合製品、 2.2a、12,21:セラミックス、3.3a、13
,23:金属、 4.4a、14,22:接合界面、 15:銅板、  25:ビッカース圧痕、24:接合熱
応力の影響部におけるビッカースき裂、 24a:接合熱応力の非影響部におけるピンカースき裂
、 X:接合熱応力の影響部、 y:接合熱応力の非影響部、 C1:接合熱応力の影響部におけるビッカースき裂長さ
、 C2:接合熱応力の非影響部におけるビッカースき裂長
さ: 01θ S板厚/fltな 第6図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 セラミックスと金属との接合製品において、予め、当該
    セラミックスと同一材質のセラミックスと各種金属を接
    合せしめた複数の試験部材を用意し、前記試験部材のセ
    ラミックス側における接合熱応力の影響部と非影響部に
    、それぞれビッカースまたはヌープ圧子を押し込み、そ
    のとき発生する前記影響部のき裂長さC_1、及び非影
    響部のき裂長さC_2を測定し、このC_1、C_2よ
    り前記影響部の破壊靭性値K_C_1及び非影響部の破
    壊靭性値K_C_2を求め、更にこのK_C_1及びK
    _C_2と、予め求めておいた当該セラミックスの曲げ
    強度σとから下記(1)式に基づいて熱応力影響係数α
    を求め、一方、前記試験部材に表面研削を施し、この研
    削加工によってセラミックス表面上にき裂が発生した試
    験部材の前記熱応力影響係数α_aと、発生しなかった
    試験部材の前記熱応力影響係数α_bとから当該セラミ
    ックスのき裂発生限界値α_oを設定し、次いで当該接
    合製品における前記熱応力影響係数αを実測し、この実
    測熱応力影響係数αと前記き裂発生限界値α_oを比較
    して、き裂発生を予知することを特徴とするセラミック
    スと金属との接合製品のき裂発生予知法。 α=(K_C_2−K_C_1)/σ・(C_1/2)
    ^1^/^2・・・(1)但し、α:熱応力影響係数 K_C_2:接合熱応力非影響部の破壊靭性値、(Pa
    ・m^1^/^2) K_C_1:接合熱応力影響部の破壊靭性値、(Pa・
    m^1^/^2) σ:セラミックスの曲げ強度、(Pa) C_1:接合熱応力影響部のき裂長さ、(m)
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05272541A (ja) * 1992-03-27 1993-10-19 Koyo Seiko Co Ltd セラミック軸受
US7949545B1 (en) 2004-05-03 2011-05-24 The Medical RecordBank, Inc. Method and apparatus for providing a centralized medical record system
CN103743628A (zh) * 2014-01-21 2014-04-23 天津工业大学 一种测量塑料低温韧性的热分析方法
CN114526851A (zh) * 2022-04-25 2022-05-24 中国飞机强度研究所 一种飞机用金属-复合材料混合结构的热应力的测量方法

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