JPH01180196A - Ｎｔｓｃ式テレビジョン信号の送信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は受像機の受像画質を劣化させるクロスルミネセ
ンスに対し軽減するように処理回路を挿入したテレビジ
ョン信号送信装置に関する。

従来ＮＴＳＣ式テレビジョン信号の受像機においてくし
形フィルタを使用して輝度・色信号を分離する構成とし
ていたが、画面状況によっては両信号を明確に分離でき
ずに画質を劣化させるクロスルミネセンスの現象の発生
することが避けられなかった。そのため送信装置の側に
おいて、色信号の垂直方向帯域を狭くするフィルタを挿
入することが行われているが、そのとき前述の現象の発
生することは改善されたが、垂直解像度が悪くなり有効
とは言えなかった。そのため垂直解像度を低下させずに
クロスルミネセンスの発生を抑える技術を開発すること
が要望された。

［従来の技術］ ＮＴＳＣ式テレゴテレビジョン信号度信号スペクトラム
と色信号スペクトラムが周波数配列として交互形式とな
っている。そのため受像機において両信号を分離して輝
度信号と色信号とを取り出すとき、くし形フィルタを使
用している。このフィルタは輝度信号を取り出すために
は水平走査周波数１５．７　ｋ　）Ｉｚの整数倍、色信
号を取り出すためには同周波数のＡの奇数倍で、通過・
遮断特性を繰り返すフィルタとすることが必要であり、
具体的構成は第５図に示しである。第５図Ａは輝度信号
分離フィルタの構成を、同図Ｂは色信号分離フィルタの
構成を示す。各図において、ｌは信号入力端子、２は遅
延回路で水平走査期間（＝１／ｆＭここでｆＨは前記水
平走査周波数）だけ信号を遅延させるもの、３は信号加
算回路、４は信号減算回路、５は信号出力端子を示す、
第５図ＡによりｆＨの整数倍の周波数に存在する信号を
取り出すことができる。第５図Ｂでは同周波数に存在す
る信号を除去でき、ｆＨの％の奇数倍の周波数に存在す
る信号を取り出すことができる。

このような特性のフィルタを使用している受像機では、
画面の信号特に垂直方向に見た信号の状況によっては、
色信号を十分に分離して取り出すことができず、色信号
が輝度信号に混信した状態で輝度信号回路を動作させる
ことがなる。この現象をクロスルミナンスという。クロ
スルミナンスは垂直方向の相関性が薄い状態で、種度・
色信号が分布しているとき発生することが知られていて
、例えば水平方向に帯状になった色パターン、または水
平に近い斜め方向の同パターンのときに発生し易い、こ
の場合色の信号が輝度信号に混信し、受像機画面では色
の帯の境界部にドツト状の妨害、が見られる。更にこの
ドツトは画面の上方に向かって流れるように見えるので
、画質は極めて劣化する。

クロスルミナンス現象による受像機画質の劣化を防ぐた
め、送信装置側で対応手段を採用することが行われてい
る。それは色信号伝送回路の一部に垂直方向の帯域を制
限するフィルタを挿入することであった。この手段を採
用すると上述のドツト状の妨害を除去することに有効で
ある。

［発明が°解決しようとする課題］ 上記の帯域制限フィルタの挿入はクロスルミナンスを軽
減することに有効であったが、そのとき画面中の全点に
おける色信号の垂直方向の解像度が低下するから、画面
が全体的に鋭さが無（、平１旦な感じとなった。

本発明の目的は前述の欠点を下院し、受像機画面の解像
度を悪くさせること無くクロスルミナンスの発生を軽減
できるように信号を送信する装置を提供することにある
。

［課題を解決するための手段］ 第１図は本発明の原理構成を示す図である。第１図にお
いて、１１は撮像装置、１２は信号マトリックス、１３
はＮＴＳＣエンコーダ、１４は輝度信号伝送路、１５は
色信号の内工信号の伝送路、１６は色信号の内Ｑ信号の
伝送路、１７．１８は垂直方向帯域制限フィルタ、１９
．２０は切換スイッチ、２１は輝度信号・色信号の分離
能力の低下したことを判別する手段を示す。

撮像装置からの映像信号を送信した信号を受像して、発
生したクロスルミナンスを低減させるため垂直方向帯域
を狭く制限して送信するＮＴＳＣ式テレビジョン信号送
信装置において、本発明は下記の構成としている。即ち
、 撮像装置１１とＮＴＳＣエンコーダ１３との間に輝度信
号と色信号の分離能力が低下したことを判別する手段２
１を具備し、該判別する手段２１の出力が生じたときに
限り垂直方向帯域を制限するフィルタ１７．１８を撮像
装置１１とＮＴＳＣ式エンコーダ１３との間に挿入する
ように切換スイッチ１９．２０を制御することである。

［作用］ 輝度信号・色信号の分離能力の低下したことを判別する
手段２１は、画面の全信号の伝送を受けていて、画面中
の条件を満たしたとき判別出力を発する。その出力によ
り切換スイッチ１９．２０は図示と逆方向に切換えられ
、垂直方向の帯域制限フィルタ１７．１８がマトリック
ス１２の出力信号伝送路に挿入される。したがってその
ときだけ、帯域制限された信号がＮＴＳＣエンコーダ１
２に印加され、図示しない送信機を介して送信される。

受像機ではクロスルミナンスが発生せず、しかも前記条
件を満たさなくなったとき直ぐフィルタ１７．１８の挿
入を止めるように切換スイソチ１９．２０を図示のよう
に切換えるから、受像機画面の解像度の低下は最小限で
済む。

［実施例〕 第２図は本発明の実施例として判別する手段２１の具体
的な構成を示す図である。第２図において、２２は二乗
平均化回路、２３．２４はＩＨ遅延回路、２５．２６は
信号減算器、２７．２８は信号比較器、２９はアンド回
路を示す。二乗平均化回路２２は色信号の中、Ｉ、Ｑ両
信号について二乗平均処理を行うもので、ベクトル合成
量に相当した色の信号が生成される。この回路２２の出
力についてＩＨ遅延回路２４により遅延したものと、遅
延しないものとの信号減算器２６における処理を行い、
水平方向走査線の上下の方向で色信号の変化を求める。

次に信号比較器２Ｂにおいて予定しきい値と比較し、色
の垂直方向の相関性が低いときに出力を得るように構成
する。

一方、輝度信号についてもＩＨ遅延回路２３において、
遅延したものと、遅延しないものとの信号減算器２５に
おける処理を行い、色信号と同様の変化分の有無を比較
器２７の出力で求める。

アンド回路２９において色信号と輝度信号について共に
垂直方向の相関性が低い信号であったことを検出すると
、アンド回路２９は出力信号を図示しない切換スイッチ
に与える。

次に第３図は第１図中の帯域制限フィルタの公知の構成
例として！信号に対するものを示す図である。第３図に
おいて、３０はＩＨ遅延回路、３１は加算器、３２．３
３は減算器、３４．３５は乗算器を示す、３０〜３２．
３４．３５による処理回路（即ち垂直方向の高域通過フ
ィルタを構成するもの）の出力が減算器３３において、
処理しない信号と比較減算される。そして、乗算器３５
に対する第２図アンド回路２９の出力が与えられたとき
、乗算回路３５の出力を大とし減算器３３の出力は垂直
方向の帯域が狭くなる方向に小とされる。

この■信号に対する動作は、Ｑ信号に対しても同様であ
る。したがって第２図により垂直方向の相関性が低い信
号であったことを検出したときに限り、伝送回路におけ
る垂直方向の帯域を狭くすることが出来る。

次に第４図は本発明の他の実施例の構成を示す図である
。第４図において、４０は遅延回路でその遅延時間は後
述するように選定する。４１，４２．４３はＩＨ遅延回
路で、他の第１図乃至第３図と同一の符号は同様のもの
を示す。前述したとおり、現在のＮＴＳＣ式テレビジョ
ン信号の受像機ではくし形フィルタを構成するとき単一
のＩＨ遅延回路を使用するのみであるから、受像機内で
は輝度信号と分離された色信号の垂直方向の位相関係が
約Ａラインだけずれた状態で使用されている。輝度信号
についてもくし形フィルタの原理から垂直方向の解像度
は約半分に低下してしまうので、上述の輝度・色信号の
若干の位相ずれは無視されている。

第４図における輝度信号Ｙについて、その伝送回路を見
るとＩＨ遅延回路４１と、遅延回路４０とを経てＮＴＳ
Ｃエンコーダ１３に達し、色信号１、　Ｑについては、
第３図と同様の加算器３１の入力の一方が異なって、Ｉ
Ｈ遅延回路を経ないでマトリックス１２から直接加えら
れる。そのため輝度信号に対して色信号１．Ｑの位相が
帯域特性の変化を伴わずに垂直方向にＡライン分だけ遅
延させることができる。そのように遅延回路４０の遅延
時間を設定する。

この回路構成により、受像機におけるくし形フィルタを
１個使用するための垂直方向き輝度・色の僅かのずれを
、送信装置において補正したことであるから、全ての受
像機における画質に格段の向上が得られる。

〔発明の効果〕

このようにして本発明によると、受像機におけるクロス
ルミナンス発生の起こるような信号の時に限り帯域制限
を行うように送信装置が動作するため、受像機の方で格
別の処理を行うことなく、画質劣化となるクロスルミナ
ンス発生を軽減させることが容易にできる。また受像機
におけるくし形フィルタ１個のみを使用する信号分離回
路による画質劣化に対しても、容易に向上させるように
送信装置を構成することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理構成を示す図、 第２図は本発明の実施例の構成を示す図、第３図は帯域
制限フィルタの構成を示す図、第４図は本発明の他の実
施例の構成を示す図、第５図は従来のくし形フィルタの
動作を説明するための図である。 １１−一・措像装置 １２・・−マトリックス １３−・−ＮＴＳＣエンコーダ １７．１８・−・垂直方向帯域制限フィルタ２１・・−
判別手段

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 撮像装置からの映像信号を送信した信号を受像して、発
   生したクロスルミナンスを低減させるため、垂直方向帯
   域を狭く制限して送信するＮＴＳＣ式テレビジョン信号
   送信装置において、 撮像装置とＮＴＳＣエンコーダとの間に輝度信号と色信
   号の分離能力が低下したことを判別する手段を具備し、 該判別手段の出力が生じたときに限り垂直方向帯域を制
   限するフィルタを撮像装置とＮＴＳＣエンコーダとの間
   に挿入すること を特徴とするＮＴＳＣ式テレビジョン信号送信装置。